ふたば未来学園の日々

ふたば未来学園の日々

【海外研修】ドイツ研修(4日目)

フライブルクで再びフィールドワークです。本日は、渡航生の中から候補地に挙がったボーバン地区内で、我々人間と環境の共存の仕方を学びました。

ボーバン地区の住宅はすべて集合住宅です。集合住宅の方がエネルギー効率がよいと考えてのことです。建築は市に申請して土地を購入し、共同で建設するそうです。

この地区は私有車の乗り入れがし難い構造になっており、実質的に車の利用を制限されたような作りになっています。路面電車へのアクセスなども住宅建設の際には考慮され、街中に自然を感じさせる公園や、小さな牧場などが設置されています。

そのような中で子どもが遊びます。路上遊びの道路標識があったり、アパートとアパートの間に公園を設置し、アパートの居室の配置では、公園が見える位置にキッチンを置くそうです。そうすることで遊んでいる子たちが死角に入らず、住民皆から子どもの姿が見えるのです。アパートの住民が静かに過ごしたい部屋は、公園の反対側に置き、遊んでよい時間や静かに過ごすべき時間などの約束事を決めるそうです。そのため、住民からのクレームなどもなく過ごしているのだそうです。

街づくりの中に、積極的に議論に参加して自分の意見を表明し、合意形成を図る市民性が見て取れました。同時に、環境と人間が「共存」しようとしたときに、自然とお年寄りや小さな子どもへの配慮がなされていく様に感銘を受けました。

午後は陸路バスで5時間ほど、ミュンヘンに向かいました。翌日からはいよいよErnst Mach校との交流です。

【海外研修】ドイツ研修(3日目)

3日目、ついに現地研修が始まりました。現地は土曜日です。午前中はフランクフルトからフライブルクに移動し、フライブルクの大聖堂近くで現地ガイドの方と合流しました。

聖堂周囲の市場で昼食をとりました。念願のソーセージです。

歴史的建造物が市民の交流の場になっている様から、まちづくりのヒントが得られました。環境だけではなく景観にも配慮し、どちらも一定の基準をクリアしないと不動産の売買もできないようです。自動車の乗り入れを制限する取り決めに積極的に関わっていく市民性も感じられました。


その後、環境教育施設のエコステーションに向かいました。断熱性のある土壁、自然エネルギーの利用、屋上の緑化など、施設自体が環境教育の教材のようでした。

同敷地内に、本校1期生が植樹した木がありました。最後にこの木を見た5期生のときから3年が過ぎ、高さは3メートル位になりました。現地の方が、風雨の影響をあまり受けない場所に移植してくださったようです。

本校もこの木のように、すこやかにしなやかに成長し、毎年この木に会いに来られることを願いました。

その後、市庁舎の見学に行きました。円柱型の庁舎は外壁すべてが可変式の太陽光パネルで覆われ、建物内にも十分光が入り込むよう工夫されています。このような建物を建てる時には、その予算の数パーセント分のアートを近くに設置したり、労働者の子どもが十分入れる保育園を設置したりするそうです。

明日は午前中にフライブルクをさらに探究し、交流校のあるミュンヘンに向かいます。

【海外研修】ドイツ研修(2日目)

ドイツ研修は行程上2日目を終えました。2日目は移動のみの1日となりました。

現在はドイツに無事到着し、フランクフルトの空港近くのホテルに滞在しています。特にトラブルもなく、無事到着してほっとしているところです。

成田から直接ドイツに行くのは難しいため、イスタンブールを経由してのドイツ入りとなりました。成田ーイスタンブール間が14時間程度、イスタンブールーフランクフルト間が3時間程度のフライトです。

座席に座っているだけでもなかなかの疲労がたまります。日常生活で多少の運動をすることの大切さを感じます。イスタンブールの空港内を歩くのが気持ち良く感じられました。

参加生徒たちも、イスタンブールでは自分たちで乗り継ぎの手続きをするほどに頼もしくなっていました。Baggage Claimも問題なくたどり着き、自分たちで荷物を受け取りました。

フランクフルトのホテルに到着したのが現地時間の夜11時過ぎ、すぐに休んでいよいよ翌日から現地研修がスタートです。フライブルグまでバスで移動し、環境先進都市の取り組みを学んできます。

【海外研修】ドイツ研修(1日目)

3年ぶりのドイツ渡航です。

ふたば未来学園高等学校は、地域の課題と共通する世界的な課題についてのアクションを提言するため、平成28年度にミュンヘンのErnst Mach Gymnasium校と交流をしました。それ以来、同校とは高校1年次でオンラインも含めた交流を毎年継続して行っています。コロナ禍にあっても、現在の2・3年生がバーチャルホームステイなどで交流を続けてきましたが、今年度はいよいよ現地渡航が再開されます。

本校では、未来創造探究で学び深めている原子力災害からの復興や持続可能な地域づくりについて、全世界が共有するべき「持続可能な社会づくり」として議論し、提言していきます。高校1年次ドイツ研修では、ドイツの環境都市フライブルクを訪問することにより、将来起こりうる世界の難題に向き合い、持続可能な社会をめざして未来を創造していく一歩とします。

1月5日(木)より日本時間1月14日(土)まで、8泊10日の旅程です。イスタンブール空港経由でドイツに向かいます。

出発日の午前中は学校で事前研修と出発式を行い、広野駅から成田に移動しました。飛行機は6日早朝の出発のため、空港近くのホテルに1泊します。

宿舎では現地で行うプレゼンテーションの準備をしました。

現地渡航できることへの感謝を忘れずに、現地で精いっぱい学んできたいと思います。

 

令和4年度グローカル人材育成事業「ドイツ連邦共和国短期滞在研修」実施概要

1.趣旨

本校における高校一年次ドイツ研修では、地方創生イノベーションスクールの一環として、Think Greenをテーマとし、2030年に問題となる地域の課題と共通する世界的な課題についてアクションを提言するため、平成28年度にミュンヘンのErnst Mach Gymnasium校と交流をしました。それ以来、同校とはオンラインも含めた交流を毎年継続して行っています。本校では未来創造探究として、原子力災害からの復興や持続可能な地域づくりについて、それらを福島のみの課題ではなく、全世界が共有するべき「持続可能な社会づくり」として探究していきます。ドイツの環境都市フライブルクを訪問することにより、将来起こりうる世界の難題に向き合い、持続可能な社会をめざして未来を創造していく一歩とします。

2.派遣期間

令和5年1月5日(木)から1月14日(土) 10日間

3.訪問先

ドイツ フライブルク・ミュンヘン

4.参加人数

高校1年次生徒 8名

5.研修内容

(1)フライブルク市訪問
ドイツにおける環境や再生可能エネルギー政策の利点や問題点を探り、日本の今後のエネルギーのあり方を考察する。
(2)ERNST MACH GYMNASIUM校の生徒との交流
ホームステイをしながら現地の高校生と持続可能な社会を支えるためのエネルギー政策について学び、未来の社会を作る人材としてお互いに研鑽する。また、現地の高校生との交流活動において、福島の現状を伝えることを通して、福島の安全・再生の歩みを正しく理解してもらう。

 

【中学校】冬季休業前集会を行いました(12/23)

 明日24日(土)から1月9日(月)の17日間、生徒たちにとって待ちに待った冬休みとなります。

 新型コロナウイルスや季節性インフルエンザが心配されますが、健康に留意しながら有意義に過ごしてほしいと願っています。

 中学校では、長い冬休みを前に新たな目標をもってもらうべく、全校集会を行いました。

 今回の集会は生徒会役員が主体となって運営し、各学年代表生徒がこれまでの生活を振り返った作文を発表しました。

 また、冬休み中の生活面について担当教員から話をしました。事故や怪我などの安全面に十分注意しながら、時間を有意義に使って生活してください。

 

 

 

 

 

 

 

【高校:福祉】生活援助従事者研修 閉講式

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 12月23日に「令和4年度生活援助従事者研修」の閉講式を行いました。

 今年度は、スペシャリスト系列【福祉】2年次生の2名が受講し、研修の全課程を修了いたしました。

 研修では、広野町社会福祉協議会やいわき・相双地区の介護職員の方々に講師を務めていただき、生活援助サービスに関する基本的な知識を学びました。また、広野町通所介護事業所「広桜荘」様には実習の機会を設けていただきました。実際にサービス御利用者の方々と関わる中で、介護職員としての心構えや生活支援に関する技術について学ぶことができました。

 閉講式では、校長先生から一人ひとりに修了証明書が手渡され、長期間にわたる研修への労いの言葉をいただきました。また、受講生代表からは研修に関わっていただいた方々への感謝と今後の学習に向けた意気込みについてあいさつがありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 関係の皆様へ、改めて御礼申し上げます。誠にありがとうございました。

 

 

 

【中学校】授業のようす(3年保健体育:ダンス発表会)(12/22)

 中学校・保健体育科では「ダンス」の授業が必修化されています。

 ダンスは、「創作ダンス」、「フォークダンス」、「現代的なリズムのダンス」で構成され、イメージをとらえた表現や踊りを通した交流を通して仲間とのコミュニケーションを豊かにすることを重視する運動で、仲間とともに感じを込めて踊ったり、イメージをとらえて自己を表現したりすることに楽しさや喜びを味わうことのできる運動です。

 この度、その学びの表現の場として3年生が「ダンス発表会」をみらいシアターで行いました。

 どの生徒も、どのグループも可愛く、かっこよくダンスを披露しました。

  

  

  

  

 

【高校:福祉】介護職員初任者研修 閉講式

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「令和4年度介護職員初任者研修」の閉講式を行いました。

 今年度は、スペシャリスト系列【福祉】3年次生の中から8名が受講しました。夏季休業中から始まり、毎週土曜日に広野町社会福祉協議会やいわき・相双地区の介護職員の方々に講師を務めていただき、介護に関する専門的な知識・技術を学びました。先日実施した修了試験では、8名全員が無事に合格することができました。

 閉講式では、校長先生から直接一人ひとりに修了証書が手渡されました。その後、受講生代表から研修に関わっていただいた方々への感謝と今後の抱負等についてのあいさつがありました。

 関係の皆様へ、改めて御礼申し上げます。ありがとうございました。

東日本大震災・原子力災害伝承館研修

12月21日に、海外研修(ドイツ・NY)に参加する生徒と有志生徒、総勢27名で

東日本大震災・原子力災害伝承館研修を実施しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

語り部講話では2011年3月11日の14:46に起こった東日本大震災直後から

1週間で起こった出来事について、

相双地区で生活をして「子供を持つ親の視点」でのお話をしていただきました。

講話を聞いた生徒たちは、リアルな現実の話に涙を浮かべて話に聞き入っていました。

 

生徒の感想も多様でした。

以前広島の平和記念資料館を訪れた経験から、伝承館の展示と比較しながら

伝承館の展示を批判的に見学していた生徒(1年生)や

伝承館の教育的効果について感想を書いた生徒(留学生)など多様な感想がありました。

 

※本活動は令和4年度『震災と復興を未来へつむぐ高校生語り部事業』の一環で行いました。