ふたば未来学園の日々

ふたば未来学園の日々

【海外研修】ドイツ研修7日目(1/12)

ホームステイ2日目、この日は朝からバスと電車で90分ほどかけてダッハウ強制収容所へ行きました。相変わらず、1/11から続く地域農民組合連合によるデモ等の影響で、地下鉄も本数が少なく、いつもより時間がかかったそうです。このデモは翌日にはおさまりました。

 


EMGでは、授業で必ずダッハウ強制収容所へ行くそうで、この日はその時に参加できなかったEMGの生徒も一緒に参加しました。

 

ドイツのミュンヘン北西部にあるダッハウ強制収容所は、ナチスが1933年に設立した最初の常設強制収容所でした。ダッハウ収容所は親衛隊の収容所護衛兵のトレーニングセンターであり、この収容所の組織と慣例がすべてのナチス強制収容所のモデルとなったそうです。

 
この日はマイナスの気温で、防寒着を着ていてもとても寒く、当時の人たちがこの寒さの中でも薄着で労働させられていたと思うと、その辛さは想像を絶するものだったはずです。実際に、疫病が流行ったり、体力が低下して亡くなった人もたくさんいたと聞きました。

「働けば自由になれる」と書かれた当時の門。実際はどれだけ働いても自由にはなれず、その先に待っているのは「死」でした。

 
この収容所の初期の囚人は、ナチスの政治に反対する活動家や、ドイツ共産党員、社会民主党員、労働組合員、エホバの証人、ロマ族(ジプシー)、同性愛者、常習犯で占められていました。一万人以上のユダヤ人男性が収容された(水晶の夜)と呼ばれる暴力の結果、ダッハウ収容所のユダヤ人の囚人数は、増加しました。そして、ドイツを発展させるために収容所の人たちは軍事工場や自動車製造、鉄道、また、新しい強制収容所を作るためなどの理由で強制的に労働を強いられていました。ドイツにとって強制収容所は大事な「産業」だったという事実を知り、私たちは言葉を失いました。

 
さらに、医師による様々な人体実験も行われていました。これらの実験の結果、数百人の囚人が死亡したか、回復不能な障害を負いました。そして、その障害を負った人や精神疾患を抱えた人を送り込む病院が、EMGがあるHaarにあります。EMGの生徒たちも、この記憶を忘れないために、当時の話を演劇にして発表するそうです。これが、EMGとふたば未来の共通点であり、そのこともあって、ずっと交流が続いているのです。

 


1939年に第二次世界大戦が始まり、囚人の数が増え、どんどん収容所が人であふれるようになりました。一人あたりの食料は減り、環境もどんどん劣悪なものになったそうです。そのことが良くわかる展示でした。

 

 

 

そして、重い気持ちのままマリエン広場へ移動し、授業を終えた他の生徒たちと合流。そこからはEMGの生徒のみなさんによる市街地ツアーでした。まずは聖ペーター教会の時計台に登りました。299段の階段を登って見えた景色は素晴らしいものでした。

 
その後は3グループに分かれて、様々な名所に案内してもらいました。EMGの生徒もその建物の歴史などを一生懸命説明してくれて、この日のために準備をしてくれたのだと思うととても感動しました。

生徒のコメント(S.Rさん)

手がかじかむとても寒い日でした。しかし強制収容所に入れられた彼らは私たち以上に苦しい寒さを経験していたのだと思います。身体的にも精神的にも私たちには想像できないほどに。ダッハウ強制収容所にはガス室がありましたが、使われることはなかったそうです。なぜならば使用する前に戦争が終わったからです。ゾッとしました。そして制服には収容された理由を示すバッチと番号が貼りつけられていて、腕にも番号が入っていたそうです。SSが彼らを1人の「人間」としてではなく数ある中の1つの「番号」としか扱ってなかったことを知り、胸が痛みました。ダッハウ強制収容所を見て、ドイツの黒い歴史を目の当たりにしました。とても悲惨な出来事に目を向けることは辛く、苦しいことでした。しかし私たちはその感情で止まってはいけないと思います。あの出来事から私たちは何ができるのか、何をしていかなければいかないのか考え、行動しなければいけないと感じました。

【海外研修】ドイツ研修8日目(1/13)

 今日は、ヘレンキームゼー城の見学ツアーに行くために、電車と船を乗り継いで移動しました。

 ホームステイも今日で3日目。ドイツの生徒も日本の生徒もお互いに壁がなくなり、仲良く移動です。

 

 

 

 

 電車を降りて徒歩30分、船着き場に到着。ここから船に乗り換えです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 船は甲板に出られるようになっていました。生徒はみんなで外に出て、湖の波の音と風を感じながら、

クルーズを楽しみました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 船を降りて、20分ほど歩くと、目の前に大きくてきらびやかなお城が姿を現しました!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ヘレンキームゼー城は、バイエルン王ルートヴィッヒ2世によって1885年に建てられました。ルートヴィッヒ2世はフランスの「太陽王」ルイ14世に心酔していたため、この城はルートヴィッヒ2世のための「小さなヴェルサイユ宮殿」と言われています。

 中に入ってみると、あたり一面が金で覆われていて、豪華な壁の装飾、美しいシャンデリア、美しい美術作品、まさに「王宮」という名にふさわしい豪華なつくりになっていました。撮影が禁止されていたので、写真をお見せできないのが残念ですが、生徒はドイツの歴史に思いをはせつつ、豪華な装飾に息をのんでいました。

 城の中は撮影禁止なので、城の前で記念写真撮影です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

早いもので、ホームステイも残り1日となりました。

明日は、各ホストファミリーで時間を過ごし、夜にホテルに集合。

いよいよドイツのみなさんとお別れする時がやってきます。

 

 

 

生徒によるコメント(H.Y.さん)

 ヘレンキームゼー城には船で移動しました!船から見た景色は白い雪が綺麗に映えていおり、幻想的でした。島に到着後、歩いてお城まで行くと、とても綺麗で壮大なお城があり思わず息を呑んでしまいました。お城の中を進んで行くと、部屋が一面金だらけで、本物だということを知ってとても驚きました。たった1人の王のために作られたのだと考えると、建設費が桁違いなことは目に見えます… しかし、そんなことも考えさせないくらいの美しさがあり、ずっと見続けられるお城でした。

 

【海外研修】ドイツ研修6日目(1/11)

 いよいよ、今日からエルンストマッハGymnasiumの生徒との交流、そしてホームステイが始まります。

 朝、ホテルからタクシーで学校に向かいました。辺り一面雪景色!気温はマイナス5度!ミュンヘンはこんなに寒いのかと思いきや、どうやら今の時期が1年で一番寒い期間だそうで、ちょうど私たちが滞在する期間と重なるそうです。これも貴重な経験ですね。

 学校に着くと、エルンストマッハの先生方と生徒が出迎えてくれました。そのまま教室に移動して交流が始まりました。

 

 

 

 まずは、ふたば未来の生徒によるプレゼンテーション。ドイツ語による自己紹介から始まり、福島と学校の紹介、そして原発事故に伴う処理水海洋放出の問題と震災の伝承について意見を発表しました。その後、処理水放出を巡る人間模様を描いた演劇を披露。エルンストマッハの方々は生徒の発表に熱心に耳を傾けてくれ、様々な意見が飛び交い、貴重な意見交換の場となりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 午後は、バスと電車を乗り継いで、ドイツ博物館へ。ここは自然科学と科学技術に特化したドイツ国内でも最大規模の博物館で、歴代の飛行機や戦闘機、楽器の歴史、宇宙など、様々な展示がありました。

 

 夕方に再び学校に戻り、いよいよ近くの公民館でウェルカムパーティーです!エルンストマッハの方々はバイエルン地方の料理を準備してくれました。私たちふたば未来チームは、この日のために練習してきた日本食を作りました。おにぎり、ほうれん草のお浸し、豚汁、だし巻き卵を作り、ドイツの方々のチャレンジ用に納豆巻きも準備しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 パーティーは大盛り上がり!ドイツの皆さんは日本食をたいへん気に入ってくれて、おにぎりと納豆巻きはすぐに売り切れ!たくさん作った豚汁も、何回もおかわりしてくれました。ふたば未来の生徒たちもバイエルン料理に舌鼓。料理を通して、非常に貴重で楽しい交流の場となりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パーティーが終わり、生徒はそれぞれのホストファミリーに連れられて帰って行きました。今日から4日間、ホストファミリーの皆さんにお世話になります。どうか生徒たちには、ドイツの家庭だからこそできる貴重な経験をたくさんしてほしいと願うばかりです。

 

 

 

生徒によるコメント(K.S.さん)
 いよいよ、学校の生徒やホストファミリーとの交流が始まりました。上手くコミュニケーションが取れるかとても心配でしたが、皆さん、快く受け入れてくれて、とても嬉しかったです。お互いの発表も楽しく鑑賞することが出来ました。午後はドイツ博物館へ行きました。昔の物から最新のロボットまで、たくさんの展示があり、時間がいくらあっても足りませんでした。そして、今日の夜ご飯は待ちに待った料理でした。日本で練習はしていきましたが、ハプニングが多く、苦戦することが多くありました。しかし、メンバー同士で助け合いながら完成することが出来ました。おにぎりが大人気で、すぐになくなってしまいました。ドイツの方が作って下さった料理もとても美味しかったです。
 今日もメンバー同士で助け合いながら1日を終えることができて本当に良かったと思います。ホストファミリーとも仲良く、楽しく、元気よく、残りのドイツ研修を充実させたいと思います。

 


生徒によるコメント[*1/10分](H.K.くん)
 今日は、数日滞在したフライブルグを去り、今回の研修のもう一つの滞在先であるミュンヘンへ今回はバスで移動しました。
 午前中はフライブルグ大聖堂の近くでLRT(路面電車に近い乗り物・日本では広島市電など)を買い物しながら撮りました。(先生方や他の方々は買い物中心でした。)日本では考えられないような本数と系統数(・車種)の違いで目が回って(何回も回っていたのでは!?)しまいました、、、
 昨晩降っていた雪で、昨日と違う歴史ある中心街の家々や大聖堂の姿を見ることができました。
 最後の最後までしっかりとフライブルクを堪能することができました。改めて、フライブルクでお会いした方々に感謝申し上げます!Danke schön!

 昼にホテルを出て、ミュンヘンへ高速道路を通り移動しました。感覚的には、いわき駅から常磐道の三郷ICぐらいまでのように感じました。(分かりにくくてすみません

【大学入学共通テスト】ガンバレ高3生

1月12日(金)、明日から始まる「大学入学共通テスト」を前に、受験する高校3年生を集め、決起集会を行いました。

校長先生から「最後は自分との戦いになるので自分の気持ちを高める工夫をしてほしい。緊張する場面は長くともあと2か月、頑張ってほしい」3年次主任の竹内先生から「進路がすでに決まっている生徒も含め、明日からの共通テスト受験は大人に向かう第1歩である。このような大きな規模の試験の緊張感は初めてだと思うが、力を発揮してほしい」などと激励の言葉がありました。

その後、進路指導主事の日渡先生から受験上の注意点や心構えなどについて話があり、「全日程が終わるまで過去を振り返らないことや、受験生は最後の最後まで伸びるが早く寝ることも大切である」などとアドバイスがありました。

最後に、白色の双葉だるまの左目を書き入れ、皆の健闘、受験合格を祈願しました。大学共通テスト、緊張すると思いますが、受験生みんな同じ気持ちです。自分の努力に自信を持って試験に臨んてほしいと思います。

【海外研修】ドイツ研修5日目 (1/10)

フライブルクも前日の夜から雪が降り始めました。

最後に朝からトラムに乗り、フライブルク中心街で各自1時間ほど自由に過ごしました。

 


お土産を買う際も、大人に頼らずに店員さんと直接コミュニケーションを取っています。

 


そして、この日はホテルに戻り、12時に専用車にてミュンヘンへ移動です。

高速道路の最高速度に関して、日本のみならず世界的にもっとも有名なのは、ドイツの高速道路です。

「アウトバーン」と呼ばれる高速道路網が整備されていて、その最高速度はなんと「無制限」。 推奨速度は時速130キロであるものの、200キロでも300キロでも、(出せるものなら!) 400キロでも“合法”ということになります。もちろん、ドライバーの方は安全運転でしたが、生徒たちは横を猛スピードで通り過ぎる車に驚いていました。

 
そして、ドイツの大型バスは、ガイドの方が座るために、運転手の隣の昇降口のところに補助椅子があります。椅子の前には障害物がないことと、ドイツは左ハンドルのため、運転席にいるような気分を味わえます。交代しながら、一番前の景色を楽しんでいました。

 

 

この日の昼食はサービスエリアで取りました。一人で注文をする姿も板についてきました。
ドイツは基本的にトイレが有料です。サービスエリアのトイレにはゲートがあり、1ユーロを支払うことで入ることができます。利用すると、サービスエリアの割引券がもらえます。こうした一つ一つの経験も貴重なものです。

 

 


約5時間かけてミュンヘンに到着しました。

夕食まで時間があったため、ドライバーさんの粋な計らいでBMW WORLDという、BMWの博物館へ立ち寄ることができました。ここは全て無料でした。

 


ドイツは典型的な車社会です。自動車産業はドイツの伝統的な基幹産業であり、BMW、ダイムラー・ベンツ、フォルクスワーゲン、ポルシェなどは世界的に名高いドイツの自動車メーカーです。しかしドイツの自治体・都市のなかには、まさにフライブルクのように、不必要な自動車利用を制限し、ソフトとハードの両側面から自動車以外の交通手段の利用を促進しようと、様々な対策を講じているところもあります。

 
ドイツの環境NGOが2021年9月、自動車メーカーのBMWとダイムラーを相手取り、気候変動対策が不十分として訴訟を起こしています。

EUでは2021年7月、2035年にガソリン車やディーゼル車の製造と販売を禁止する方針を打ち出しました。

実際に、提訴された2社は、環境問題に対してすでに多くの取り組みを行なっています。BMWは、2030年までに全世界の販売台数の少なくとも半分を電気自動車にし、1台あたりのCO2排出量を40%削減することを目標としています。


実際に、CO2の排出がゼロの車や、水素で動く車なども展示されていました。他にも、車だけでない最先端のアトラクションが複数あり、楽しく時間を過ごすことができました。

 


こちらはFUTURE CAFEという、ロボットによるカフェです。

タブレットによる注文で、飲み物を購入しました。カップはRECUPという再生プラスチックでできた容器に入れられます。もちろんストローは紙製のもので、飲み終わった容器を戻すと1ユーロが戻ってきます。この容器はフライブルクのカフェなどでも見られました。

 


そして夕食は「アウグスティーナー・ブロイシュトゥーベン(Augustiner Bräustuben)」へ行きました。伝統的なビアホールです。ビールを楽しむたくさんの大人たちで賑わっていました。食事は、ミュンヘンのあるバイエルン州の伝統料理、シュヴァイネブラーテン(Schweinsbraten)を食べました。

これは豚肉のブロックを焼いて旨みを閉じ込め、ダークビールで作ったグレービーソースで煮込んだものです。レストランなどでは豚肉は厚くスライスして提供し、茹でたじゃがいもがで作った団子、クネーデル添えられているのが定番。濃厚なソースとじゃがいもでお腹いっぱいになりました。スタッフが木樽の生ビールを交換するしぐさ、また蓋を開ける時の木鎚の乾いたようで湿り気のある音に食事をしている時も見入ってしまいました。その様子を写真に収める生徒も。

 


そして、21時過ぎにホテルに到着、ドライバーさんとお別れしました。

最後に明日のプレゼンテーションと演劇の練習をして、良い雰囲気で終わることができました。

 


明日からはいよいよホームステイが始まります。

【海外研修】ドイツ研修4日目(1/9)

 今日はフライブルク市内での研修最終日です。午前中はリヒャルトフェーレンバッハ職業訓練校を訪問し、午後は環境に配慮した街づくりを進めているボーバン地区を見学しました。

  

  リヒャルトフェーレンバッハ校は、日本で言うと実業高校にあたります。しかし、日本の高校と大きく違う点があり、それはこの高校に入学するためには、自分が将来就職する企業と契約を交わす必要があるということです。入学時点で卒業後の進路が確定しているので、生徒は将来の具体的な目標を実現するために、就職後に即戦力となる理論と技術を学ぶことができます。このような制度があるため、この学校では徹底した現場主義を貫いており、実習に使うボイラーや自動車等の機材はできるだけ最新のものを取り入れて授業を行っています。もちろん、環境に対する配慮も欠かしていません。

 

 

 

  水素自動車が学校内にあり、実物を使って実習を行うことができます。水素自動車や電気自動車のドイツ国内での普及と課題について学びました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 この建物は、屋根に太陽光発電パネルと太陽熱温水器がついていて、電力と暖房を自給自足できる建物です。ヨーロッパ最大の科学技術応用研究機関であるフラウンフォーハー研究所と共同で建設されました。

 この建物の中で元校長先生から学校の概要とフライブルクの環境への取り組みについてのお話を伺いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

午後は、ボーバン地区へ。ここはもともとナチス・ドイツ軍の駐屯所でしたが、第二次世界大戦後、フランスの占領から解放された後に、フライブルクがこの土地を買い取り、より多くの住民が快適な生活を送れるように開発を進めました。

 

この地区はいくつかのブロックに分かれており、従来のように家の前に車が通れる道路があるブロックもあれば、住宅地に一切車を入れないよう設計されているブロックもあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このように、ここは車のための道路ではなく、子どもが遊ぶための道路だと示す標識もありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また、家づくりの工夫も学びました。家の南側は、できるだけたくさんの太陽の光と熱を室内に取り込むために、大きな窓が取り付けられていて、逆に北側が熱が外に逃げないように、できるだけ小さい窓が取り付けられていました。また、家の壁自体も厚くなっていて、室内の熱が外に逃げないよう工夫されています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ボーバン地区見学の後は旧市街に行き、大聖堂の近くを自由に散策しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

早いもので、これでフライブルクでの研修は終わりです。

明日の午前中に最後の大聖堂周辺の散策をして、ミュンヘンに向かいます!

 

生徒によるコメント(S.H.くん)

本日の研修内容 ・フェーレンバッハ職業専門学校 ・ボーバン地区 ・その他

ⅰ)フェーレンバッハ職業専門学校  

 ここではこの学校の仕組みと、設備について話を伺った。フェーレンバッハ職業専門学校に入学するためにはまず、 将来入社したい企業と契約を結ぶ必要がある。これにより、力のある若者が将来に必要な技術を効率的に学ぶことができる。この仕組みは日本に取り入れても良いのではないかと感じた。設備も最新のものを完備しており、社会に出ても通用する技術教育を実現していた。

ⅱ)ボーバン地区  

 この地区では環境に配慮したまちづくりを目指しており、再生可能エネルギーの活用や、断熱性能を高めた住宅の採用をしている。これにより、少ないエネルギーで生活できる物件から、逆にエネルギーを余分に生み出すことのできる物件まである。また、ボーバン地区では環境だけでなく、住民の生活のしやすさにも重点を置いており、騒音の問題への配慮や、ボーバン地区内で生活できるように必要な施設があったりした。

 最後に  

 これまでの研修を通して、フライブルクでは様々な取り組みを行い、環境保全取り組んでいるということがわかった。日本とは違い、町全体がが本気で環境保全に力を入れているということが伝わった 。今日で環境の研修が終わり、明日から歴史の研修となるので前提知識をしっかり入れ実りあるも のになるよう、頑張っていきたい。

【海外研修】ドイツ研修3日目(1/8)

本日からいよいよ環境政策で最も優れた都市、フライブルクでの3日間の研修の始まりです。

今日は、フライブルクの住民が日頃使っている、トラム(路面電車)を使って移動しました。

フライブルクのトラムは、環境保全のための交通政策と切っても切れない関係にあります。70年代に酸性雨による黒い森の枯死が起き、それが自動車交通量の増加による排気ガス汚染が原因だったことから、少しでも自動車排気ガスを減らすために、自動車から徒歩・自転車や公共交通への転換をはかろうという機運が高まりました。フライブルク市は都心への自動車乗り入れを規制し、トラムとバスを強化し、公共交通中心の都市交通体系への転換を遂げました。郊外から来たクルマは、トラムの駅に隣接したパークアンドライド駐車場に停めて、トラムに乗り換えて都心に向かいます。

 


路面電車の線路には、騒音防止のために芝生が植えられています。

トラムでの移動は歴代のドイツ研修でもなかったことです。生徒たちも現地の人たちに混じってトラムから見える街の景色を楽しみました。

 


まずはフライブルクの中心地を案内していただきました。

現地に住む日本人の篠崎さん、田中さんと、去年もお世話になった独日協会のマティウスさんが同行してくださいました。

街並みが素敵で、生徒たちからは感嘆の声が出ます。

 
2日前の1月6日は「Drei Könige(ドライケーニゲ)」という三人の賢者の日でした。

新約聖書の一節、東方から3人の賢者がキリスト生誕を祝い参拝を記念した日 ということで

街中はまだクリスマスの名残が残っていました。

 

フライブルク大学でドイツ文学を学ぶ、田中さんにガイドをしていただき、フライブルク大学を訪れることもできました。

フライブルクは中世より大学都市として知られています。哲学科の建物には、ドイツの哲学者ハイデガーの言葉

「DIE WAHRHEIT WIRD EVCH FREI MACHEN(真実が私たちを自由にする)」が書かれていました。

 


フライブルクの街の歴史や、フライブルク大聖堂、マルティンの門、シュバーベンの門など、歴史的建造物にまつわる話を詳しく教えていただき、一生懸命メモを取りながら話を聞きました。

 

その後、大聖堂前で昼食を取りました。フライブルクといえば、ホットドックスタンド。

鳩に囲まれながらみんなでホットドックを頬張りました。

 

普段はマーケットがぎっしり立ち並び賑わっているのですが、この日は農家のストライキの影響でお店がほとんどありませんでした。

何千人もの農民がトラクターを持って集まり、連邦政府の農業政策に対する抗議デモが行われていました。彼らは税金の優遇措置の計画的な削除に抗議していました。それにより、フライブルク大聖堂前のマーケットがボイコットされ、農具と空の箱がディスプレイされていました。

 

 

 

貴重なものを見たあとは、エコステーションへ移動しました。

エコステーションは、様々な世代が恒久的環境教育について学ぶことができる環境教育機関です。

年間15,000人以上が訪問し、エネルギーや栄養学、生態環境保護について様々なプログラムを通して学びます。

スタッフのユータ・シューマッハさんに畑を案内していただきました。

2016年に1期生の先輩が植えた木も、立派に育っていました。

 


その後、屋内に戻り、環境保護についての講義を受けました。

地球が1年間に生み出す生物資源を、年初から数えて人類が使い果たしてしまう日を示す「アースオーバーシュートデー」について知り、限りある資源をどう使うかについて考えました。

 
その後、3つのワークショップを体験しました。

・オーツ麦などの自然素材を使ったスキンケア製品をつくる

・市販の化粧品やクリームなどに入った液体プラスチックを調べる

・自然素材だけでオリジナルの石鹸をつくる

 


環境を守るためには、自分たちが購入する商品を厳正にチェックするべきだということを学びました。

その後は地域の方々が続々と集まり、みなさんにプレゼンテーションと演劇を披露しました。

 


プレゼンテーションは、前日までより伝わるようにブラッシュアップを続けていた成果もあり、その後のフィードバックの時間にはとても有意義な対話をすることができました。

 

生徒によるコメント(Y.Sくん)

初めてのドイツでの朝を迎えました。まず驚いたことは外がとても暗いことです。ドイツではこの時期の日の出が8時15分くらいだそうです。朝食はホテルで食べました。珍しいものが多く、特にクロワッサンが美味しかったです。今日は、フライブルク市街の観光とエコステーションの見学、そこでのプレゼン・演劇の発表を行いました。フライブルク市街の観光で特に印象に残ったことは、フライブルク大聖堂がとても綺麗ということと、あちこちには落書きがありそれらがアート感覚で行われ、悪いことだと思われていないことです。落書きがアート感覚というのはとても新鮮で衝撃を受けました。次にエコステーションについてです。見学ではまず座学での説明を受け、その後に実践的なことをしました。特に印象深かったことは日本でも有名な企業のピーリングにマイクロプラスチックやホルモンに影響を与える物質が入っていたことです。しかし、その企業の全ての製品が環境や体に悪いわけではなく、いい製品も出しているとのことでした。そこから当たり前のことを疑うこと、主語を大きくして批判しないことの大切さを学びました。次にプレゼン・演劇の発表についてです。昨日の夜まで修正することがあり、ギリギリな状況での発表でしたが本番ではそれぞれが自分の役割をしっかりこなすことができたので良かったです。発表後の質疑応答では、様々な貴重な意見を頂いたので記憶が新鮮なうちにまとめていきたいです。今日1日みんなでトラブルなく過ごせたことに感謝して寝たいと思います。

 

生徒によるコメント(M.Kくん)

Guten Tag !
私は今日の演劇活動で、聞きに来て下さったドイツの皆さんが漁師の苦悩や東電の方の葛藤などを理解してくれたことがとても嬉しかったです。エコステーションの方々は環境に厳しいと聞いていたので、もしかしたら伝わらない部分もあるのではないかと心配していましたが、発表が終わった後に何人かの方々から感想やお褒めの言葉をいただけて安心しました。まだ、演劇の発表はあるのでそれに向けて調整を頑張っていきたいです!
Danke Schoen

お弁当の販売が始まりました

 

★保護者の皆様から以前より要望のあった、高校生向けのお弁当販売が本日から始まりました。

★1日目のメニューはエビフライでした。

★注文の仕方などは、「高校各クラスに配布しているリーフレット」又は「12月18日にお送りした連絡メール」を御覧ください。

【中高】冬季休業後集会

1月9日(火)

 中学校、高等学校合同の冬季休業後集会を行いました。

 校長先生からのお話の中で今年の目標に「感謝と挑戦」が掲げられ、「感謝」については、本校の開校以来、多方面から支えてくださった皆様への感謝の気持ちの大切さや、人に感謝をすることにより「やろうという気持ち」が起きて自分自身が強くなるということが話されました。「挑戦」については、今年4月に三島長陵校舎の生徒が本校舎に合流するとともに中高一貫の生徒が高校3年生になり形としては完成の年度となるが、今後も挑戦を継続して発展させていく必要があること。大きな失敗をしないために小さな挑戦を繰り返し、チャンスを逃さず掴むことの大切さなどが話されました。

 今年度も残り3か月となりました。すでに高校1年生のドイツ研修が始まっていますが、今月末の三島長陵校舎の終了式、2月からの高校3年次自宅学習、3月の卒業式、東日本大震災追悼式、TGG研修、ブリティッシュヒルズ研修、ニュージーランド研修、ニューヨーク研修など年度末に向けて行事が目白押しです。

 皆さんの学校生活がますます充実していくことを期待いたします。

【海外研修】ドイツ研修2日目(1/7)

昨日成田空港を出発したドイツ研修チームは、深夜0時過ぎに中継地点であるアブダビ国際空港に到着しました。乗り継ぎのためとはいえ、初めてアラブ首長国連邦に上陸した一行は、空港内のきらびやかな雰囲気に圧倒されました。

アブダビ国際空港から、いよいよドイツ・フランクフルト国際空港を目指して出発しました。その後、約6時間のフライトを経て、ついに一行はドイツに上陸!ドイツの気温は氷点下1度。この時期のドイツにとっては普通の気温だそうですが、浜通りの気候に慣れている一行にとっては身を切るような厳しい寒さでした。

フランクフルト鉄道中央駅に移動し、そこから高速鉄道ICEに乗って、フライブルクへ。

  

 

 

 

 

 

 

 

フライブルク到着後は路面電車に乗ってホテルの最寄り駅まで行き、ついにフライブルク生活の拠点となるホテルに到着しました!

夕食はホテル近くのレストランで済ませて一行はホテルに戻り、明日行うプレゼンテーションと演劇の最終調整を行いました。

明日は「環境首都フライブルク」を視察し、環境保護のための先進的な取り組みを学びます。さらに、現地の方々に対して、震災からの復興を進めている福島の現状を伝え、環境保護と歴史の伝承のために何をすべきかを議論します。(続く)

 生徒によるコメント(S.Sさん)

今まで踏み入れたことのない場所に入ることができて、とても良い経験でした。

アブダビの上空から見た夜景がとてもきれいでした。