学校行事

【中学・高校】東日本大震災追悼式

令和4年3月11日(金)

 東日本大震災追悼式が、本校アリーナ1で、十分な感染症対策を行ったうえで実施されました。昨年、一昨年はコロナ禍の影響でリモートでの開催でした。よって、全校生徒が集まっての対面での実施は今年度が初めてでした。

 集会でははじめに柳沼校長先生から話がありました。

「この日は本校にとって特別な日です。それは、東日本大震災と原発事故が無かったら、本校は無かったからです。ステージ上にある校旗は、休校になっている5つの学校からお預かりしているものです。いろいろな人たちの母校に対する思いの象徴です。本校はそういった思いを背負って誕生した学校です。震災はまだ終わっていません。一方、震災当時のことをはっきり覚えている生徒はあまりいないかもしれません。しかし、未来創造学や未来創造探究を通して、双葉郡の生々しい傷跡や現状を見て、聞いて、考えを巡らせている生徒の皆さんや、実際に地域でプロジェクトを実施している生徒の皆さんは、震災について感じ、考える機会が多いと思います。『過去を学ぶこと』は、『今を考えること』、そして、『未来の指針とすること』なのです。」


 続いて高校教務主任の佐藤和義先生から、貴重な写真や体験談をもとに、「あの日あったこと」「避難に伴うそれぞれの家族の物語」「重く苦しい選択・判断」「地域の人々の思い」そして突きつけられたのは、「あなたの一番大事な物は何ですか?」という問いだったことなど、胸に迫るお話をいただきました。


 最後に中高それぞれの生徒会長からのメッセージを聞きました。

「私たちには、あの日のできごとをもう二度と繰り返されないよう、後世に発信、伝えていく使命があると思います。そのために大切なのは、私たち一人一人の思いです。震災に対する思いがなければ、上手に発信することはできないと思います。今後も思いを大切に生活していきたいと思います。」

中学生徒会長 木田剛生

 

「一度傷を負うと、その傷は二度となかったことには出来ません。その傷は後の世代に引き継がれていきます。責任のある人がいなくなってもずっと残り続けます。そのことを知っている私たちだからこそ、できることを考え続けて行きたいと私は思います。私は信じています。人々は、傷つき、傷つけ合っていてもなお、いつかは支え合える存在である、ということを。」

高校生徒会長 中島一葉