ふたば未来学園の日々

2018年1月の記事一覧

【商業】商品開発の意見交換をしました

 本校スペシャリスト系列のビジネス基礎選択者(3年次生10名)が、1月26日金曜日に「みかん大福」のビジネスパートナー(菓匠庵社長、アイビー主任)と意見交換を行いました。
今回の試食やパッケージデザインを参考にして、代表生徒が菓匠庵さんでみかん大福の製造を行います。そして、完成した商品は広野町をPRするお土産品として、スーパーなどの店頭においてもらう予定です。
なお、完成披露を兼ねて、楢葉町のゆずを使った「のの字」と一緒に第1回卒業証書授与式の来賓の方々へ振舞おうと計画中です。これまでの3年間の感謝の気持ちと、みかん大福を開発した当時広野中生だった先輩方の気持ちを商品として完成させますのでご期待ください。

☆菓匠庵社長より
・3種類の試作品について説明
 
 ・試食テストの実施
  
・感想をまとめ、菓匠庵さんに報告
  
☆商品パッケージのプレゼン
・広野町のキャラクター「ひろぼー」を活用したパッケージ
 
・広野町のみかんをPRするパッケージ
  
☆アイビー主任より
・取扱商品のパッケージについて説明
  
・菓匠庵さんと実習の打合せ
  

●みかん大福とは...
 2011年3月当時の広野中学校1年生総合的な学習の時間の第5班のメンバーが開発し、東北経済産業局主催 平成22年度地域の魅力発信アイディアコンテスト ナイスグルメ賞を受賞したお菓子です。
そのメンバーの一人だった松本萌花さんから、6月27日に「オリジナルみかん大福の開発」について話を聞き、商業の授業を通して商品化を目指してきました。

【原子力防災探究班(2年次)】天野先生がいらっしゃいました

 1月24日(水)5・6校時に、2年次生の未来創造探究授業を行いました。
原子力防災班では、福島大学うつくしまふくしま未来支援センターの天野和彦先生をお招きして授業を行いました。
 授業のはじめには、天野先生が取組まれている活動についてのお話を伺ったあと、原子力防災班の中の活動チームごとに、自分たちの探究活動を天野先生にプレゼンテーションし、フィードバックをもらいました。そして、それを踏まえて、探究班担当の先生やカタリバのスタッフと一緒に、今後の活動の進め方を改めて考えました。
 交流を通して防災意識を高めるイベントがしたいと考えている班の発表に対して、「交流とはそもそも何か?」「交流にはどんな意味があると思うか?」「交流は手段としてだけで有用なのではなく、交流自体にも意味があるのではないか。」というフィードバックをいただき、新しい視点を得ることができました。
 また、相双地区のツアーを企画している班に対しては、「被災地ツアーはほかの自治体や大学生などがたくさんやっている中で、この地区の高校生だからこそ、自分たちの経験を追体験してもらえるようなツアーに意味がある。本当に知ってほしいことを伝えられる手段としてこのツアーを企画できるのではないか」というアドバイスをいただきました。
 さらに、今回の授業では、論文制作を終えた3年次生が2年次生の授業に入り、各班の活動に対して問いを投げかけてくれました。授業に入った3年次生は天野先生や2年次生の探究班の生徒たちに、聞きたいことがたくさんでてきたようでした。
 2年次生からは「次の行動につながるフィードバックをもらえて探究活動を進めやすくなった。」「(アドバイスを受けて)いろいろ考えたけど消化しきれない。」というような発言があり、自分たちの活動の本質を問い直す契機となったようでした。
 次回は、いただいたアドバイスを踏まえて、中間発表に向けたまとめと振り返りを行います。

☆天野先生に自分たちの活動をプレゼンテーションする様子
 
☆3年次生に質問を投げかけられている生徒の様子
 

第2回ふくしま県民公開大学へ参加してきました

 1月20日(土)、福島県立医大主催の「第2回ふくしま県民公開大学」が、とうほう・みんなの文化センターで開催されました。本校2年次の鈴木凪砂さん、松本佳弥さんが、一般の方々576人、生徒・学生123人、計699人に関係者等を加えた800人弱の参加者を前に「再生可能エネルギー」「メディア・コミュニケーション」「健康と福祉」「原子力防災」「スポーツと健康」「アグリビジネス」の6つのテーマに分かれて学んでいる未来創造探究について発表をしてきました。
 発表では、本校生が福島・双葉郡の復興を後押しし、持続可能な地域を創造していくことを目指して、2年間にわたって地域で様々なプロジェクトを実践していることや、風評払拭やコミュニティー再生を目指したイベントの開催していることなど、活発な活動について説明しました。そうした自分たち自身の体験や学習内容も踏まえた発表は、多くの聴衆の心に響きました。
 その後、ふたばの教育復興応援団でもある小泉 進次郎 衆議院議員、山崎 直子 氏、佐々木 宏 氏、宮田 亮平 文化庁長官らパネリストの皆様と福島の魅力などについて他校の生徒や学生も交えて対話し、一般の参加者も含めた多くの方々と学びを共有しました。

☆ふくしま県民公開大学の様子
 
 
 

万葉ふれあいセンターで行われた出前講座で本校生が発表しました

 1月20日(土)、福島県相双農林事務所主催の小泉武夫先生による出前講座「親子で学ぼう!家庭でできる“ごはん学”」が、万葉ふれあいセンターで行われました。
 そこで、この講座の中で、本校の佐藤勇樹くんが「FMふたばプロジェクトの取組について」という題で発表を行いました。
 発表では、双葉郡でファーマーズマーケットを開催したいと考えたきっかけや、開催するまでの経緯、双葉郡の農業に対する思いなどについて発表しました。発表後には、参加者から、取組についての質問や、賞賛の声が寄せられました。
 生徒にとって貴重な経験をさせて頂く場を設けていただいた関係者の皆様に、厚く御礼申し上げます。

 <出前講座の講師の先生のご紹介>
  小泉武夫先生は、福島県小野町出身の東京農業大学名誉教授であり、発酵学、
  醸造学、食文化論の第一人者の農学博士です。

☆佐藤くんの発表の様子         ☆小泉先生の講演の様子
  
☆演題の前にて
 

家庭・福祉のコラボ授業-調理実習×車いす利用者体験

 本校のスペシャリスト系列「福祉」で学ぶ3年次生は、これまで授業の中で高齢者や障がいのある方が自立して生活するためにどのような支援をどのように行うかなどを学んできました。そして、家庭科の『フードデザイン』においては、人間が生きていくうえでの基本ともいえる「食」について、栄養や献立の学習、そして調理実習を行ってきました。
 1月17日(水)の『フードデザイン』の授業の調理実習では、アップルパイを作りました。今回は、調理室に車いすを運び、車いす利用者体験を取り入れた実習を行いました。
 パイシートを延ばす作業では、座った状態では力が入れにくかったり、ガス台や流しでの作業では動きやすい体勢をとるのが難しかったりと、上半身を自由に動かすことができても、スムーズに作業を進めることができませんでした。作業が少ない調理でも、大変なところがたくさんあることに気づくことができました。
 出来上がったアップルパイは、お世話になった先生や家族にも食べてもらえるようにきれいにラッピングしました。

☆調理実習の様子
 
  

ドイツ研修5日目(コンスタンツでの学校交流会)

 ドイツ研修も残すところ後2日となりました。
今日もコンスタンツ市内の「Wessenberg-Schule」での学校交流会を行いました。
 ホテルからは市内循環バスと徒歩での移動でしたので、町の風景や雰囲気を確かめながら学校に向かいました。
 学校の始業は本校と同じく、各クラスでのSHRの後、自分が学習する内容によって各教室に分れていました。
 今日の交流会のスタートは、本校の学校紹介から始まりました。英語でのプレゼンテーションなので、はじめは緊張していましたが、生徒たちの明るい雰囲気の中で、しっかりと本校の成り立ちや福島の現状などのメッセージを伝えることができました。

☆パワーポイントでプレゼンテーションメニューがドイツ語で少し焦りました

☆Wessenberg-Schuleからの発表


次にWessenberg-Schuleからの学校紹介、カリキュラムなど、パートごとに発表がありました。
昼食をはさみ、本校の「産業社会と人間」での演劇を、英語で発表しました。演劇を通して風評に悩む福島県の高校生の姿を伝えました。

☆昼食はデリバリーのピザ

☆持参した折り紙で鶴の折り方を教える


演劇発表の後のプログラムは、移民の高校生たちとディスカッションをしました。
ドイツは移民や難民などを積極的に受け入れる政策を行っていましたが、さまざまな場面で社会問題となっています。日本での避難者に対するいじめや、ドイツでの移民・難民に対する差別などについてお互いに考える貴重な時間になりました。
交流会終了後、ドイツとスイスの国境がすぐ近くにあるので、Wessenberg-Schuleの生徒に案内してもらいました。

☆移民・難民の生徒たちとのディスカッション

ドイツ研修4日目(コンスタンツでの学校交流会)

 いよいよSGHドイツ研修も後半になりました。
4日目は、フライブルク市内で路面電車乗車体験、朝市見学、コンスタンツ市内の学校「Wessenberg-Schule」での学校交流会という内容でした。
 朝市は大聖堂のある広場で行われますが、とても大きな大聖堂で圧倒されました。それぞれが店の人とコミュニケーションをとりながら買い物などをしていました。

☆朝市が行われる広場のフライブルク大聖堂

☆朝市の様子


 フライブルクからバスで約2時間、スイスとの国境の町コンスタンツへ移動しました。
 市内の高校「Wessenberg-Schule」との交流会では、約50人の生徒たちと自己紹介、学校案内、ゲームなどをしながらコミュニケーションをとりました。はじめは緊張していた本校生も次第に打ち解けて話せるようになりました。
 本校生たちは、やはり語学力は必要だと痛感していた様子でした。

☆グループに分かれての交流      ☆ゲームをしながら自己紹介
 

ドイツ研修3日目(フライブルク)

 ドイツ研修の3日目は、環境都市フライブルクでの研修でした。
ドイツの南西端に位置するフライブルクは、「フライブルク大学」や各種研究機関があり、緑の多い学術研究都市となっています。エネルギー政策や公共交通機関を中心とした都市デザイン、緑の保護条例など、先進の環境対策と快適性の両立を目指した都市です。
まず市内にあるホテルを見学しました。エコにこだわりつつ、不便を感じることなく居住性・快適性にこだわったホテルです。まず目に付いたのがフロント横にある発電量表示パネルです。このホテルでは、屋上に設置したソーラーパネルと風力発電装置で発電しています。

☆ホテル外観            ☆フロントに設置された表示パネル
 

☆屋上のソーラーパネルと風力発電装置(最大で21kwの発電量があります)

☆客室にある植物のパネル


 ホテルを見学した後、環境モデル地区のヴォーバン地区を見学しました。都市計画段階から環境と居住性を両立させた街づくりをした新興住宅街ですが、日本のそれとは違って古いものは改修しながら使う、緑地は自然のままにする、カーシェアリングや公共交通機関によって車の所有率を下げるなど、見習うべきところがたくさんあります。

☆ヴォーバン地区の見学の様子
 

 「緑地などに手を入れすぎず、あえて古い石積みなどを残して、昔から生活する人が思い出に浸ったり、新しく入居してきた人がその思い出を共有して、お互いにふれあう機会を作る街づくりに感動した」と生徒が感想を述べて本日の研修を締めくくりました。

ドイツ研修(1日目)

 1月6日より、1年次生12名がドイツ研修に参加しています。
 これはSGH研究指定校としての活動の一つで、再生可能エネルギーについての学習、異文化交流、ドイツの学校との交流などを目的としています。
 1日目は朝7時に学校を出発し、日本時間の7日午前3時半にフランクフルトのホテルに到着しました。生徒たちは長時間の移動で若干疲れていますが、みんな元気で、明日からの研修を楽しみにしています。

☆経由地のコペンハーゲン空港、スターバックスの前で
 
☆フランクフルトのホテルで食事。美味しかったです
 

ドイツ研修2日目(ハイデルベルク)

 ドイツ研修の2日目、ハイデルベルクでの研修でした。
 フランクフルトのホテルからアウトバーンを専用車で1時間ほどの移動でした。
ハイデルベルクドイツの歴史を感じる古い町並みが保存されており、また名門の「ハイデルベルク大学」があることで有名です。

☆石畳の道を散策       ☆大学の学生組合の建物を見学
 

☆ドイツの最も有名な城址のひとつ、ハイデルベルク城も見学し、門の前で記念撮影
映画に出てきそうなたたずまいでした
 

☆ちなみにアウトバーンを走っているときも、山の頂にはいくつかの城跡が見えました
 (小さくてわかりにくいですが山頂に城跡があります)

急な坂道を上り哲学者の道を見学した後、ハイデルベルクの旧市街のレストランで昼食を取り、食後に市内で最も古い「ハイデルベルク聖霊教会」を見学しました。
厳かな雰囲気と規模の大きさに圧倒されました。

☆哲学者の道に通じる細くて急な坂

☆哲学者の道で、城跡をバックに記念撮影

☆ハイデルベルク聖霊教会の内部

 
 旧市街を見学した後、バスでホテルに向かう途中、車窓からでしたが環境開発都市バーンシュタットを見学しました。
以前は鉄道施設があったところですが、環境を考えた再開発計画で現在建設が進んでいる地区です。その広さは東京ドーム26個分。外部からのエネルギーを極力減らし、快適な生活をする工夫がされた「パッシブハウス」や雨水を利用する施設、ビオトープなど、都市開発と環境を両立させたモデル地区となっています。

☆太陽エネルギーを効率よく取り入れる工夫がされたパッシブハウス
 手前の溝は雨水を効率よく集める働きをする


本日の見学はここまでで、その後ホテルに移動して、おいしいドイツ料理を堪能し、部屋で十分休養をとりました。

☆ドイツはジャガイモが主食