ふたば未来学園の日々

2020年2月の記事一覧

【中学校】再び京大の大手先生と学びを深めました

 2月22日(土)、旧広野幼稚園で始まった「時の封ひろの2120」の関連企画として行われた「おおて博士のネイチャーガーデントーク」に、本校中学生4名が参加しました。この企画は「時の封」の開会を記念し、京都大学の大手信人先生を招いて、浜通り地方の自然と土地の営みについて考える催しです。

 

4名の内3名の生徒は、昨年12月に行われたイベントで大手先生のお話を聞いています。今回も、生徒たちは森林と生き物のダイナミックな関係について学びを深めました。

生徒の中には、自分自身が未来創造学で探究するテーマに関する質問を行い、先生から回答を頂くなど、主体的に学ぶ姿が見られる一方、会場に来られていた地域の大人の方が鋭い質問を連発する姿に圧倒されていた生徒も・・・。次は質問ができるようにがんばろう!

大手先生ありがとうございました。今後も引き続き、地域をフィールドとした学びを深めていきたいと思います。

(広野の自然が詰まった「時の封」…会場の様子は圧巻でした。)

【中学校】室屋義秀選手をお迎えしての特別授業

 先週金曜日、福島民報社様のご協力により、中学校2・3年生を対象に、エアレースの世界王者である室屋義秀選手を迎えての特別授業が行われました。

 2・3年生の中には当初、空のF1と言われるエアレースや室屋選手のことを知らない生徒もいたようですが、室屋選手のお話を聞くうちに、その1000分の1秒を争う厳しいレースの世界に引き込まれた様子でした。何度失敗や挫折を味わっても、夢を実現させようと動いていけば、次第に仲間が増えて、チームが生まれ、夢は実現できる!

 

 2・3年生が取り組んでいる部活動と競技は違いますが、生徒たちは室屋選手の授業を受けて、世界の頂点を目指しているプロセスは同じであることに気付いたようでした。

 「今日の授業で学んだことを生かし、今後も室屋氏と同じように「夢」を実現するための努力を続けていこう」「人とのつながることで責任感が生まれ、さらに自分を励ましてくれることが勉強になりました」「室屋選手は好きなことと夢が同じということが印象的でした。僕もバドミントンが好きなので、夢を実現できるように頑張ります」「室屋先生、いつか、学校の上空を飛んでください。絶対、手を振って応援します!」 

 室屋選手、そして当日おいでくださった皆様、どうもありがとうございました。

【中学校】1年生演劇ワークショップ

 2月21日(金)、本校みらいシアターにて、中学1年生を対象に、今年度最後の演劇ワークショップが行われました。この日も引き続きNPO法人PUBLICの皆さんに講師としてお越しいただきご指導いただきました。また、沖縄の劇団TSJの皆さんにも活動をサポートして頂きました。

 この日のテーマは「観客参加型演劇」です。生徒たちがこれまで何度かのワークショップで作り上げてきた演劇を、観客も巻き込んで構成し直すというもので、生徒たちは先生方の指示のあと早速話合いと稽古に入りました。

 

 話を聞いて、私は当初「観客参加型? え、そんなことできるの?」と心配していましたが、まったくの杞憂でした。生徒たちはとてつもない集中力で劇を構成し直し、この日ちょうど授業参観で来られていた保護者の皆さんを巻き込み始めました。

 

 素直に巻き込まれてくださった保護者の皆さん、鋭いご指摘をくださった保護者の皆さん、ありがとうございました。

 そして発表。9つのグループがくじで決まった順番に発表を行いました。稽古で練り上げた、観客の保護者の皆さんを巻き込んだストーリー展開が冴え渡ります。最初の班の発表からその表現力に会場は騒然。

 

 

360度全体を意識して、また近くだけでなく奥行きも意識した見事な巻き込みが次々に続きます。

 

各班ともに、班員一人一人の個性が引き立つようにストーリーを練り上げ、そして本番ではすべての生徒が自分自信を存分に表現する姿が見られました。そして、この日だけで1年分笑わせてもらいました。

 

演劇で培ったチカラを存分に発揮し、今後も引き続き探究活動に取り組んでいきましょう。

講師の先生方、授業参観にご参加頂いた多数の保護者の皆様、どうもありがとうございました。

【中学校】これからの食習慣について考えました

 本校の中学2,3年生はトップアスリートを目指して日々鍛錬を続けています。そういった生徒たちにとって、「食」の重要性は特に高いものです。そこで先日の学級活動の授業で、2,3年生の生徒を対象に、これからの自分自身の食習慣について考える授業を行いました。

 この日は、本校の水口栄養教諭から、様々な事例を通して望ましい食習慣について考える材料を提供して頂きました。

 授業では特に、本校で毎週月曜日に実施しているベジマンデー給食を通して食習慣について深く考えました。

 ベジマンデー給食では、「生徒たちの身体」や「環境」に配慮した様々なベジタリアン食を提供しています。毎週月曜日の給食の際には水口先生から様々なお話を頂き、そのつど目的や意義について理解を深めています。

 そういったことを土台にしたこの授業で、生徒たちは自分自身の食習慣と望ましい食習慣との差や、今後目指していくべき食習慣について、改めて理解を深めていました。

 特に、トップアスリートの食事とベジタリアン食との関連について深く学ぶことで、肉や魚などの動物性食品だけでなく、野菜などの植物性食品の大切さについて改めて認識することができました。

【中学校】ふくしまジュニアチャレンジ入賞

 2月4日発行の福島民報新聞で報じられましたが、「小中学生まちづくり大賞(ふくしまジュニアチャレンジ)」に応募した中学情報科学部の1年生3名が、アイデア部門の「福島民報社賞」を受賞しました。この賞は大賞に次ぐ第2位に相当する賞です。3人のアイデアが高く評価されました。お見事です。

 

 3人は未来創造学で富岡町の「ふしぎ発見」に取り組み、それぞれ富岡町のよりよい地域づくりについて考えてきました。そんな中、昨年11月から12月にかけて情報科学部の活動でジュニアチャレンジの存在を知り、フィールドワークで気づいたことを土台に、独自に富岡町の交流人口を増やすための構想を膨らませ、具体的なアイデアとして形にしました。 

 

この表彰式が2月9日(日)に、福島市で行われました。

 

 表彰式の後、上位入賞団体の代表者が持ち時間4分間で口頭プレゼンテーションを行いました。入賞された方々のプレゼンはそれぞれ見事なものでしたが、本校代表生徒のプレゼンもとても素晴らしかったです。

 今後も様々なことにチャレンジしていきましょう。表彰式、そしてプレゼン、お疲れさまでした!

【中学校】未来創造学

 2月に入って、未来創造学も今年度のまとめの活動に入っています。3年生はちょうど1月後に迫った修学旅行に向けて班別自主研修のルートの作成を進めています。活発に話し合う様子がうかがえます。

 2年生は広野と楢葉のよさを発信するためのはがき製作を継続。かなり手慣れてきた様子で、作業もずいぶん効率的になっています。

 1年生は今年度の活動のまとめとしてレポートを作成しています。選択国語の授業とタイアップしていることもあるのでしょう。レポートの内容も向上してきた様子です。

 未来創造学での学びを授業で取り上げ、授業での学びが未来創造学に生かされる。私たちは、そういった授業と未来創造学の往還を大切にしています。

 この日から、ルーブリック面談も始まりました。本校のルーブリックは、学校生活全体を通して育成したい、生徒の資質・能力・態度を表現しています。生徒たちはこれまでルーブリックを用いて自己評価を行っていましたが、今回は直接担当の先生と面談しながら自己評価を行い、未来創造学を含めた今後の学校生活での新たな目標などについても考えていきます。

 面談の様子を見ると、先生方が丁寧に話を聴き、これまでの成長を確認しながら、次なる目標について話題にしています。

【中学校】哲学対話

 4月から始まった哲学対話も10か月目に入りました。本日も東京から神戸和佳子先生をお招きして授業を進めます。

 これまでたくさんの問いについて考え、話してきました。そして今回のテーマは家族です。まずは生徒が話し合うテーマを決める「問い決め」からスタート。前回の授業で生徒が行った「問い出し」で出た42のテーマから、話し合いたいことを選びます。

 多くの問いがありましたが、通底するテーマは「家族って何?」ということ。1,2組とも、2~3のグループで輪を作って対話しました。

 この日の生徒たちの対話の様子からは、話しにくさを感じてなかなか思うことを言葉にできなかった生徒が、自分の家族のことを客観的に捉え直して考えたり、内面的な思いがゆっくりと言語化され、だんだんと言葉があふれ出たりと、これまで以上に多様な対話の様子がうかがえました。

 その時々で対話の様子は違います。そういった違いを感じ、共有できるのも、年間を通して対話しているからだということを、改めて認識させられました。

 それにしても家族をテーマに同級生と対話すること、自分自身が中学生だったら、かなり抵抗があると思います。しかし本校の1年生は家族について論理的に、また飾らずに語り合います。対話しにくい問いでは無理に話さず、誰かが話すのを聴きながら自分の家族について考えています。

 今週の道徳の時間も楽しみですね。