部活動紹介

2021年11月の記事一覧

【社会起業部 本部】【中学校ディベート部】 早稲田生と座談会

11月22日、早稲田大学ふくしま広野未来創造リサーチセンターが
福島復興研究ワークショップの一環として本校を訪問しました。

早稲田大学の学部生・大学院生と
本校の社会起業部員・ディベート部員が交流しました。

4つのグループに分かれてそれぞれ座談会を行い、
ふたば未来生の考えや、福島を訪れた早稲田生の感想などを話し合いました。

例えばあるテーブルでは「復興の終わりって何ですか?」という話題で
「観光客が戻ること」
「生活が戻ること」
「原発事故は障がいのようなもので、つき合っていくしかない」
などという意見が出ました。

以下は本校生の言葉を受けて
各テーブルから聞こえてきた大学生の感想です。

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復興が義務ではなく、生活の一部になっていけば理想だなって。

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原発の電気がどこに運ばれているか知らなくて、
使っていた自分たちの責任もあったなって。

福島に縁がなかったのでイメージできてなかった。
原発事故は甚大できしたが、福島の方は未来を見ていることを知れた。

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ビジネス面と安全面の議論がかみ合ってなかったと思う。
今回のフィールドワークで原発は
どう考えても導入できる分野でないな、と思いますます複雑だな、と。

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「福島産のお魚と違う所のお魚、どっちを選びますか?」
と聞かれた時、選択肢があるんなら他県のを選んでる自分がいて…。
分かるんだけど…言いにくいんだけど…。
福島に行きたくないって子もいて、矛盾もあった。
知らないってことが大きかった。
安心安全っていうけど、それは原発が建てられた時も言われた。
それは科学的な実証だけでは乗り越えられないなって。

【社会起業部(本部)】 気仙沼・石巻研修

知る・伝える・盛り上げる、をテーマに活動している社会起業部です。
11月20日~21日に、「知る」「伝える」活動のため気仙沼・石巻を訪問しました。

宮城県の方に福島県産のりんごを配布したり、
福島県産の食材を用いた豚汁を食べていただいたり、
津波のことについて語り部さんの話を聞いたり、
大川小跡を訪問したりしました。

詳細については社会起業部のFacebookをご覧ください。、
https://www.facebook.com/%E3%81%B5%E3%81%9F%E3%81%B0%E6%9C%AA%E6%9D%A5%E5%AD%A6%E5%9C%92%E9%AB%98%E6%A0%A1%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E8%B5%B7%E6%A5%AD%E9%83%A8-1615123895366845

以下には生徒の感想を載せたいと思います。

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津波の被害の甚大さを、実際見て体感できた。
語り部さんの語り継ぎたい気持ちが伝わった。
自分たちも頑張ろうと思った。

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宮城県の被害は何となくしか知らなかった。
二日間で、自分の想像以上に津波の高さがあったり
語り部をやり続ける意思も感じることができた。

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大川小が海から離れていてびっくりした。
資料館でも宮城県の津波被害を改めて良く知ることができた。

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福島県は原発が主な主題で、宮城は津波。
マニュアルがしっかりしてたら、と思う。
ふたみらの避難訓練も何かできるのではと思った。

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大川小で犠牲になったのは同い年の子どもたち。
真っ黒い水を飲んで溺死したと思うと悲しい。

【情報科学部】ふくしま復興大使 北海道派遣

 福島民報社の「ふくしま復興大使」に、情報科学部の山形遥さんと大内萌楓さんが選ばれました。探究で取り組んでいる、地元の食材を使用する「双葉郡定食」のメニューを考案・実現するために、地産地消の取り組みを北海道へ学びに行きました。

 

 初日は、札幌市場外市場商店街振興組合の沢田さんから、北海道の農水産物のPR方法を学びました。北海道で多くとれるホタテを用いたメニューの存在や、市場での取り組みについて知ることができました。

 夕方には札幌市内のラーメン店「一粒庵」にお伺いし、マネージャーの河野さんから北海道産の食材を使用するこだわりや、医食同源についての思いをお聞きしました。最後にはおいしいラーメンもいただきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2日目は、北海道を代表する銘菓「白い恋人」の製造方法や歴史を学ぶ札幌市の「白い恋人パーク」を見学しました。石屋商事の田村さんから、道産の小麦粉や甘味料を使用するこだわりや、情報発信をする工夫について学びました。

 午後は富良野市へ移動し、富良野オムカレーを提供する「ノルドゥ」を視察しました。ノルドゥを経営するノースグループの板井さんから、地元農家とのつながりや富良野市の産物PRについて学びました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 3日目は、富良野市にある「フラノマルシェ」で地産地消に関する取り組みをお聞きしました。ふらのまちづくり株式会社の西本社長から、観光客だけでなく地元の人々にも必要とされる場所づくりの大切さについて学びました。

 同席していただいた、富良野オムカレー推進協議会の飯沼会長からは、変化を恐れず挑戦し続けることが成功の秘訣である、というお話を聞くことができました。地産地消を消費者に実感してもらうためのイベントについても詳しく教えていただきました。

 

 

 

 

 

 

 

ふくしま復興大使として学んだことを、「双葉郡定食」の考案・完成に向けて生かしていってほしいと思います。

 

~視察を終えた生徒の感想~

山形遥さん

「北海道で地産地消について学ぶことができてとても嬉しかったです。私にはない視点のお話をたくさんしてくださったので、とても勉強になりました。今回学んできたことをこれからの活動に生かしていきたいと思います!今回の視察に関わってくださった方々、本当にありがとうございました!」

大内萌楓さん

「北海道での活動を通して、地産地消を行うことの意義だけでなく、その先にある農家や地元の人との繋がりの大切さについても学ぶことができました。一生懸命地域やお客さんのために努力している姿を見て、私自身良い刺激を受けました。新たな視点をくださった北海道の方々への感謝の気持ちを忘れず、これからの活動に積極的に取り組んでいきたいです!」

【社会起業部】 東京都小金井市の中央大学附属高等学校との交流

10月29日、東京都小金井市にある

中央大学附属高等学校の2年生と交流しました。

みなさんは「教養総合」という授業で科学技術の光と影について考え、
今回福島県浜通りに来てくれました。

本校生による校舎案内のあと質疑応答の交流です。
あるグループには「福島県ってどんなイメージ」という質問をしてみました。

「申し訳なくて失礼極まりないんですが、原発事故が起きて、
ハワイアンズとかも汚染されて絶対いけないなって思ってました。

無意識に福島を責めていたけど、
自分たちも電力を使ってたし…未熟な考えでした。

偏見の目があったけど、半年以上勉強して、
2泊3日の中で事故に関わった方々などの話を聞いて
自分たちの思いを考える道しるべになりました」

「事故から数年後、一度福島を訪ねたことがあります。
瓦礫がたくさん…人の思い出が積みあがってるような気がして。
大泣きしたんですよ。避難してきた子も友達にいたし。

…自分たちが使っていた電気を作っていたんだな、って思い知って。
来れてよかった。また来たいです」

「この授業を通じて、世界中で考えなきゃいけない問題だと気づきました」

「ほんとにわたし、放射能が怖くて。
親も「絶対に被曝しないの? 調べろ」って。
ふりまわされてた。やっぱりちゃんと自分の目で見て確かめなきゃって」

部員の自分のことを話しました。
「中国のアプリゲームで、福島にいるっていうと、悪口を言われたり
「ほんとに人住んでんの?」「やめとけ」とか言われる。
知ろうとしないから。
皆さんのような高校生が来てくれて本当に嬉しく思います」

福島の実態に興味を持っていただき、ありがとうございました。

最後に附属校さん、社会起業部本部・カフェチームとで写真を撮りました。