ふたば未来学園の日々

2017年12月の記事一覧

介護職員初任者研修 閉講式

 平成29年12月19日(火)に、介護職員初任者研修の閉講式を行いました。
 閉講式には、副校長・教頭にご臨席いただき、スペシャリスト系列福祉3年次生の受講者が参加しました。
 副校長からの中で、130時間の講義及び演習・実習を行い、修了試験に合格した受講生へのねぎらいと、これから社会に出て世の中のさまざまな人々と共に健康や福祉について学んだことを活かしてほしいという激励の言葉をいただきました。受講生一人ひとりが、これまでの研修を振り返りながら、それらの言葉を胸に刻んでいました。
 そして、受講生を代表して、松本みうさんがあいさつを行い、研修の中で学んだことや印象に残ったこと、今後の自分たちの進路についてと自らの決意を述べ、最後に感謝の言葉で締めくくりました。
 閉講式を終えて、受講生全員が決意も新たに、また、一期生としてのひとつの役割を果たしたことについての安堵の様子も見られました。

☆閉講式の様子
  

【原子力防災探究班(2年次)】振り返りと計画立てを行いました

 12月13日(水)5・6校時は、2年次生の未来創造探究授業を行いました。
 原子力防災班では、先日のプレ発表やこれまでの外部講師、教員団や同級生からもらったフィードバックを踏まえた反省点を振り返り、対策と今後の見通しを立てることをねらいとした授業を行いました。
 5校時目では、これまでの発表のフィードバックと自分たちで考えた観点を出し合い、フィードバッグの優先順位付けをし、対策を考えました。6校時目では、3月の中間発表会までの活動の見通しを立て、各グループで発表しました。
 生徒は、工夫しながら、フィードバックに優先順位をつけ、今後の対策を考えることができました。また、外部へのプレゼンテーションの機会をどのように活かすか考える様子も見られました。
 生徒からは「頭を使って疲れた。」「9月、10月にもらったフィードバックを思い出すと、忘れてしまっていることが多いことに気が付いた。」「実際に広野の『たんたんぺろぺろ祭り』で使われていたルートを、当時を知る方にお話を聞いて自分たちでたどって調べを進めたい。」というような声が聞かれ、さらに自分たちの探究に磨きをかける契機となったようでした。

☆反省点を分析し、カタリバスタッフからのアドバイスもとに、フィードバッグに優先順位をつけています
  
☆活動の見通しを発表します
  

【アグリビジネス探究班(2年次)】広野町と楢葉町の園児との交流

 平成29年12月13日(水)、2年次アグリビジネス探究班は、広野町と楢葉町に分かれて11月22日(水)に収穫した農産物を使ったお菓子をプレゼントするために訪問しました。
園児たちは、クリスマスカードに感謝の気持ちを記入して、お菓子と一緒に保護者へプレゼントする予定です。
 楢葉町立あおぞらこども園の園児には、楢葉町のゆずを使った【のの字】とゆず太郎のクリスマスカードをプレゼントしました。

作品(クリスマスカード)の一部


 広野町立広野幼稚園の園児には、広野町のみかんを使った【ブラウニーサンド】とひろぼーのクリスマスカードをプレゼントしました。

作品(クリスマスカード)の一部


 クリスマスカードの制作では、2年次商業科目「商品開発」の知的財産権の単元にて、「特許情報プラットホーム」にて検索し、使用するキャラクターや開発する商品について調査と確認を行いました。なお、それぞれのキャラクターについては、それぞれ使用申請を行い許可されています。

★広野町立広野幼稚園での交流の様子については、下記のサイトにてご確認いただけます。
FNNローカルTime 福島テレビ「高校生が特別授業で洋菓子を開発」(外部リンクです)

【農業・商業】3年生が商品販売会を行いました

 スペシャリスト系列農業と商業の3年生は、1年間かけて授業の中で、双葉郡の地域にちなんだ新商品の開発を行ってきました。12月2日(土)、「イオン広野店」で行われ、「ワッフル」、「クリスマスケーキ」、「果物の宝石」、「揚げ餃子」の4つの商品を販売してきました。

☆販売した商品
 商品企画は農業系列と商業系列の生徒合同で行い、利益計画・販売計画の作成は商業系列の生徒が中心となり、食品製造は農業系列の生徒が担当しました。すべて生徒たちの手作りです。

【ワッフル】           【クリスマスケーキ】
  
【揚げ餃子】           【果物の宝石】
  
☆販売会場
「イオン広野店」の外のスペースをお借りして、販売ブースを作りました。
  
  
  開店して2時間後には、すべての商品が完売となりました。

☆ 前日に販売したグループ
 商品のターゲットを本校生に絞ったグループは、前日の放課後に学校で販売をしました。
「ネージュとノエルのドーナツ」と題したこの商品は、6個入り310円で販売し、開始30分で50セットすべて売り切りました。
  
生徒にとって、とてもよい経験となりました。
今回の販売会にご尽力頂いた皆様に、厚く御礼申し上げます。

【1年次】JICAグローバルキャンプ2017~未来の変革者たち~に参加!

 12月6日(水)~12月8(金)の二泊三日の日程で、いわき海浜自然の家を会場に、JICAグローバルキャンプが開催されました。この企画は、JICA二本松訓練所とふたば未来学園とのコラボ企画で、今年で3年目を迎えます。

《趣旨》
 これまで1年次は「産業社会と人間」の授業を通して、双葉郡に山積する様々な課題を見つけてきました。しかし、このような「地域課題」は双葉郡に限ったことではなく、世界を見渡せば、難民・移民・途上国における技術支援、エネルギー問題等、様々な課題があります。
 本プログラムで生徒たちは、講師や青年海外協力隊員の方々の話を聞き、世界の「地域課題」について考え、グローバルな視点を養いました。

《開講講座》
 講座A『異文化理解』
 講座B『フィリピンの防災・災害対策について知る』
 講座C『メディアリテラシー ~世界の読み解き方~』
 講座D『エネルギー問題について』
 講座E『貿易ゲーム』
 講座F『途上国におけるビジネスを活用した地域振興事例』
 講座G『ヨルダンにおけるシリア難民キャンプの青年海外協力隊活動』
 講座H『地球のステージ』
 講座I『調査手法~青年海外協力隊の派遣前訓練の模擬体験~』

《参加した生徒の声》
 「どのニュースがどれだけの価値があるのか、我々にとってどれだけの価値があるのか。メディアリテラシーの講義を受けて、私はこれから本や新聞をもっと読んでみようと思った。物事を何でも真に受けないで、疑ってみることも大切だと思った。」(1年次女子生徒)
 「豊かさと貧しさの問題は心の中にあることを知った。不安を興味に変えることができるかどうか、変わりたいと思えるかどうか。地球のステージを観て、涙が出そうになるほど心にしみました。」(1年次男子生徒)

《教員の声》
 「この三日間で、生徒たちは大きく成長することができました。講座を重ねるごとに生徒は世界の課題を自分ごとに考えるようになり、講座の終わりには、生徒から講師へ質問が飛び交うようになりました。また、安達高校や高岡高校の生徒達とも交流を行い、グループワークを通じて多様な価値観を体験的に学ぶことができました。」



第4回ふるさと創造学サミットに参加しました

 12月9日(水)ビックパレットふくしま多目的展示ホールにて、第4回ふるさと創造学サミットが行われました。
ふるさと創造学とは、震災で子どもたちが得た経験を、生きる力に」との思いからはじまった、双葉郡8町村の学校が地域を題材に取り組む、探究的な学習活動の総称です。
子どもたちの実践的な学びが地域を勇気づけ、地域の人びととの出会いが子どもたちの学びを充実させる、教育と地域活性化の相乗効果を生み出そうと作られた「双葉郡教育復興ビジョン」を基に、平成26年度にスタートしました。
このサミットの主催は、福島県双葉郡教育復興ビジョン推進協議会であり、本校と双葉郡の中学校は、連携型中高一貫校ですが、その連携を深める大きな行事となっています。

本校から生徒会役員6名、未来創造探究発表者3名、社会起業部1名の計10名が参加しました。オープニングセレモニーの後のセッションで、本校の未来創造探究で取り組んでいる「原子力防災探究」と「メディア・コミュニケーション探究」の発表をしました。

 ランチタイムには「双葉郡生徒会連合」の企画としてアイスブレイクが行われ、中高生が交流しました。夏に行われた「中高生交流会」で交流した中学生と本校生が話している姿も見られ、これらの会を通して双葉郡の中高生の繋がりが深まっていることを感じました。
 また、会の最後には復興大臣の吉野正芳様もお越しになり、本校生と話をする場面もありました

<原子力防災探究の発表内容>
・ 震災によって大きく変化したことと新しく見えてきた課題
・ 風評被害払拭やコミュニティの場の創生のために取り組んだファーマーズマーケットの取組み
・ 地域と社会に対する提言
<メディア・コミュニケーション探究に発表内容>
 ・ 高校生による根拠ある情報を発信し、全世界に正しい福島県・双葉郡を知ってもらう実践
 ・発信者として気をつけるべきこと
 ・情報の受け手として気をつけるべきこと
 ・全国や世界との課題を照らし合わせた上での提言

<参加者のコメント>
・ 英語で発表していたのがすごいなと思いました。日本人、外国人のどちらにも分かるように工夫されていておどろきました。グラフがたくさん使われていて、どのくらい数値なのかがよく分かりました。(中学生)
・ ふたば未来は、双葉郡が世界のシンボルになるためにいろいろなことを考えているのが分かりました。アンケートなどもやっていてすごいと思いました。(中学生)
・ 非常に分析的に探究しているので、何度もうなずくところがありました。さらに実践を重ね、来年の研究成果も聞かせてほしいと思いました。(一般)

<発表の様子>
 
 
<アイスブレイクの様子>
 
<吉野正芳様と話す様子>
 

【商業】ビジネス基礎の取り組み

 本校スペシャリスト系列(商業)のビジネス基礎選択者が、楢葉町のユズを使ったお菓子の開発と販売を行いました。
 この開発と販売は、7月よりみかん大福の開発を一緒に進めてきた菓匠庵(いわき市の和菓子店)さんへ、楢葉町のユズを使った商品の提案を行いました。
 商品の原料であるユズは、2年次アグリビジネス探究班が地元の園児と一緒に収穫したものです。
 これまで、2年次商業系列では広野町のミカンと楢葉町のユズを使った商品開発をペールノエル(いわき市の洋菓子店)さんと進めていました。
 今回は商業科目の、ビジネス基礎選択者の農業と福祉系列の3名が、菓匠庵さんの好間工場で和菓子「のの字」の加工・梱包作業を行いました。

  

   授業で商品ラベルのデザインを行い、ゆず太郎(楢葉町へ使用申請済み)のキャラクターを採用したラベルを作成しました。

 

 いわき駅ビル3Fの菓匠庵さんの店舗にて、社長より直に指導を受け、「のの字」の販売開始です。
 試食をすすめながら、楢葉町のユズのおいしさを伝えました。

 

  今回着用しているハッピのデザインも、授業で行いました。

 

  今後は、広野町のミカンを使った「ミカン大福」を1月の完成に向けて活動を続けます。
 地域6次化の商品開発を通じて、福島県・浜通り・双葉郡の復興の姿を伝えていきます。

☆これまでの活動
 ・大熊町の梨を使ったパウンドケーキの販売

【アグリビジネス探究班(2年次)】広野町と楢葉町の農産物の収穫

 平成29年11月22日(水)、2年次アグリビジネス探究班は広野町と楢葉町に分かれて農産物の収穫を行いました。
広野班は、みかん農場(広野町高倉)にて、広野町立広野幼稚園の園児と一緒にミカンの収穫を行いました。また、公民館にて地元町民が行っている食品スクリーニング検査の体験も行い、食品の安全性の確認を行いました。
楢葉班は、ゆず農場(楢葉町:松本さん経営)にて、楢葉町立あおぞらこども園の園児と一緒にゆずの収穫を行いました。
今回収穫した果実は、3年次ビジネス基礎選択者や2年次商品開発選択者によって商品化され、第1次産業を取り巻く環境の重要性について再確認し、地域復興とPRに努めていきます。

<出発前>
☆福島県あったかふくしま観光交流大使のなすびさんから応援の言葉をいただきました
 
<広野班>
☆なすびさんと一緒に、みかん農場まで歩きました
  
☆みかん農場では、地元園児と一緒に収穫しました
   
   
 
☆収穫したみかんを、広野町公民館にてスクリーニング検査を体験しました。
 地元の農産物の安全性を確認しました
     
 

<楢葉班>
☆ゆず農家の松本様よりアドバイスを受けました
 
☆ゆず農場では、地元園児と一緒に収穫しました
   
   
  ☆収穫したゆずを、木戸川沿いの検査場にてスクリーニング検査を体験しました
 地元の農産物の安全性を確認しました
   

【農業・商業】課題研究の連携授業

 11月5日(日)に、宮城県仙台市のS-PAL仙台ビル(JR仙台駅内)で宮城県・福島県の農業高校の生徒が、企画・開発した商品の販売会である「農業高校生が経営・マーケティングを学んだら~開発商品販売会~」が開催され、本校の農業科と商業科の生徒が参加しました。
 4月からはじまった経営・マーケティングプログラムで生徒たちは、半年間にわたり、模擬会社の設立、商品企画、事業計画、販売計画というビジネスプロセスを経験しました。11月5日は、生徒たちがプログラム内で目標としていた、企画した商品を実際に売る、仙台での合同販売会の実施日でした。
 販売会では、生徒たちが試行錯誤し開発した商品の販売を通じ、ビジネスの面白さや難しさを経験する良い機会となりました。特に彼らにとって新たな気づきとなったのは、商品が想定通り売れず、自分たちが想定していた顧客ニーズと実際のニーズの違いを目の当たりにしたことです。そのために、生徒自身が主体的に改善点や問題点について考えるきっかけとなりました。

☆販売した商品
 
☆商品陳列
 
☆販売風景
 

国際理解講演会が開かれました

 12月5日(火)1年次生を対象に国際理解講演会が開かれました。
 イラク支援ボランティア、エイドワーカーとして活動している高遠奈穂子さん、NPO法人アースウォーカーズの代表をしている小玉直也さんを講師にお迎えしました。
●高遠さんからのお話
 2003年からのイラクでの活動の様子を話していただいた。戦争から逃げることはとても大変なことで、目の前で爆弾に巻き込まれて家族が殺されたイラク人の話や、住宅地が戦場になること、戦争前までイラクは多民族共生の社会であり、宗教も民族も超えて、家族として生活していたが、戦争で分断されてしまったことを聴くことができました。
●小玉さんからの話
 テレビやインターネットの情報は限定的であるため、多くの正しい情報を得る努力をしないと、真実はわからないということ。英語もスポーツも積み重ねであるため、どんな人でも夢を追い続けていく限り、成長の速度に差はあれ、できるようになることを聴くことができました。
 その後、グループにわかれ、講演内容についてディスカッションを行い、質疑応答をおこない、すべての質問に丁寧に回答していただきました。
 生徒からは、「いかに世界のことを知らないのかがわかった。海外のメディアを見ながら世界の情勢と英語を学んでいきたい。」という感想がありました。

<活動の様子>