【中学校】哲学対話Aユニット(4/23・5/7・5/14)のようす
毎週火曜日は哲学対話の日です。
本校では、道徳の時間に「哲学対話」を取り入れています。哲学対話とは、生徒と教員が円座になり、対話を通して、生徒たちの中から⽣まれた答えの分からない問いを生徒と教師が共に腑に落ちるまで考える活動です。哲学対話を通して異なる見方や考え方に触れることで、新たな発見をしたり、さらなる疑問を抱いたり、当たり前だと思っていたことを揺さぶって考えたり…、道徳の時間はそのような時間にしています。
哲学対話では、3時間を1ユニットとし、各ユニットでテーマを決めて、授業を進めています。
5月14日(火)は、前回までに出した問いで哲学対話を行いました。哲学対話では、コミュニティボールを使って対話をします。コミュニティボールは毛糸を一人一人が巻いていくことで作ることができます。ここで出てくる問いが「なぜ、毛糸で作るのか?」「なぜ、すでに作られたのものではなく自分たちで作るのか?」だと思います。みんなで毛糸を巻いて作ることは、コミュニティボールには以下のような意味があるからです。
○ ボールを作り上げているすべての毛糸が、コミュニティの一員である一人一人を表現している。
○ 一本一本の毛糸は、子どもたちの考えや考えを表現する方法が多様であるように、多様な色を持ち、探究と子どもたちの互いへの尊敬という意味で束ねられている。
このコミュニティボールを一緒に作るという作業は、私たちがセーフティなコミュニティを創る、その始まりを告げるという意味なのです。この学級全員で作り上げたコミュニティボールで、安心・安全な対話の環境をつくり、みんなで問いについて、じっくりと考えていきたいと思います。
1年生は、初めての哲学対話です。はじめに、前回の内容をもとに考えた問いを、それぞれ黒板に記入し、書かれた問いに対して「○○ってどういう意味ですか?」などと質問しながら、それぞれがどのような思いで問いを出したのかを確認し合いました。その後、問いを1つに決定し、全員で哲学対話を行いました。1組の問いは「努力は報われる?」、2組の問いは「バナナはおやつなのか?」で対話しました。
2年生は「公平」をテーマに進めています。前回は、1回目の授業で作成した「これって公平?」カードを使い、哲学フルーツバスケットを行いました。14日(火)は、フルーツバスケットを経て考えた問いで哲学対話をしました。
哲学対話で重要なのは「話をよく聞く」こと、「自分の意見を言う<相手の話を聞き、受容し、理解する」ことです。今年度は「相手の話をよく聞き、否定せず受容し、理解する」ことを目標に、2年生は授業を進めています。
3年生は「夢」をテーマに進めています。道徳の教科書に掲載されている、登山家である三浦雄一郎さんの話を受けて、将来の夢や目標について考えを深めました。「夢をもつ必要性って何なのか?」「夢っていうと、どうして職業のことになるのか?」といった問いが生まれ、今の自分自身やこれからについて見つめ直すことができました。