平成28年度SGH海外研修(米国・ニューヨーク)第9日目
いよいよ総括となる国連関係者との意見交換を行うニューヨークでの活動最終日。緊張感のある朝を迎えました。
午前中は、UNIS(国連国際学校)を訪れ、1時間目には日本語を学んでいる外国籍の高校生への英語でのプレゼンテーションと意見交換、2時間目には中学生への英語でのプレゼンテーションと意見交換を行いました。
午後には、いよいよ国連本部へ。広報局のナンバー2であるナセルアウトリーチ部長や当局者、シエラレオネ、コロンビア、バングラディッシュ、インド、米国等の国連Youth Delegateの若者との意見交換を行いました。福島の現状や自分たちが取り組む復興の活動に関するプレゼンテーション&スピーチは6回目となりました。今回は、ニューヨーク研修で学んできた内容も踏まえた発表となりました。
戦災や差別を経験したバックグラウンドを持って、平和な世界の実現のために国連を志した彼らに、自分たちの発表がどう響くのか不安もありましたが、生徒たちはこれまでのニューヨークでの学びを自分のものとして、福島のことだけでは無く、広島や9.11や難民問題についても言及しながら発表を行い、高い評価を頂きました。
「体験をしたあなたたちにしか言えないことがある。あなたの思いや考えを世界に発信していくべきだ、諦めずに何度も何度も」「これからも一緒に活動していこう」等のコメントを頂き、その後は小グループに分かれて昼食をとりながら議論を深めました。
国連Youth Delegateからは、早速国連のSNSであなたたちのメッセージを発信したいと申し出を頂き、急遽その場でメッセージ動画の撮影も行われました。国連Youthと生徒たちは、SNS等でこれからもコンタクトし合うことを約束していました。
宿舎に戻って一連のニューヨークでの研修を総括するミーティングを行った後、宿舎の近くのイタリア料理屋でピザとパスタで打ち上げが行われました。
使命感を持って駆け抜けたニューヨークでの9日間は素晴らしい経験となり、大きな成果を日本へ持ち帰ることとなりました。しかし、探しにきた「福島復興の解決策」は見つからず、むしろ多くの「福島と世界の未来に対する課題」を持ち帰ることとなりました。
ニューヨーク研修の実現に際して、多大なるご協力を頂いた国際連合日本政府代表部と在ニューヨーク総領事館、ジェラルド・カーティス先生をはじめとしたコロンビア大学の皆さまに、心から御礼を申し上げます。
生徒たちがまとめたレポートは別途掲載致します。