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【中学校】2学年「演劇ワークショップ」(11/19)

 3・4校時の2時間を使って、演劇ワークショップを行いました。今年もNPO法人PAVLICの皆様型のお世話になりながら進めてきていて、2年生は4回目となりました。

 今日のテーマは「小説・漫画・戯曲を使ってシーンを創作しよう」。準備された台本をもとにシーンを創作していきます。台本は2種類。生徒たちは8グループに分かれ、1・3・5・7班と2・4・6・8班が、それぞれ同じ台本で創作し、発表し合うことになりました。

 各グループに分かれて、早速、シーンの創作へ。台本についてのイメージを出し合い、場面の確認、配役・キャラクターの設定、通し稽古、小道具は?もっと上手な表現方法は?と。スムーズな進行を見せるグループ、創作しながら台詞を決めるグループ、演技力の向上に余念がないグループ...。進んでは立ち止まり、熟議を重ねる生徒たちの活動をPAVLICの先生方は優しく見守り、質問には丁寧に助言をして支えてくれています。

 そして始まった発表会。まずは、台本その2を創作したグループの発表。台詞がある人物はA・Bの2名。「2月。夜の公園。Bはベンチに座っている。」から始まるおそらく静かな情景から始まるシーン。

1班目:シリアスな状況を演じる2人とそれを支えるコミカルな演技がお見事!

【2班】シリアスな演技を見せた主役の2人、その2人を支える仲間たちのコミカルな演技とのコントラストがお見事!

 

【4班】自販機や夜の星を巧みに表現!上着(役)を相手に優しくかけるところがアクセントとなって主役の2人の演技がいっそう輝きを見せた作品へ!

 

【6班】主役2人の陰と陽の演技力は圧巻!夜の公園の様子を表現しきった脇役たちが主役を見事に引き立てていました!

 

【8班】他のグループがシリアスに演じる中、あえてコミカルさを打ち出した挑戦的な作品!動と静の切り替えがお見事! 

 

 つづいて、台本その1を創作したグループの発表。台詞がある人物は3名。「日曜日の夕方。喫茶店の店内。AとBが向かい合わせに座っている。二人の間には重苦しい空気が流れている。」後半Cが登場し「どうしたの?」と問いかけるところがポイントとなるシーン。

【1班】台詞に合わせて本物の涙を流すなど、リアリティーさをとことん追究した作品にグイグイと引き込まれてしまいました!

 

【3班】他のグループが恋愛と解釈したシーンを男同士のシーンと解釈し、信頼をうらぎられるシーンを見事に表現。この二人の友情の行方は...。

 

【5班】間のとり方が抜群!台本には書いてない、台詞と台詞の間のイメージを大事にしたのでしょうか。配役も自然で無理のない演技を披露!

 

 【7班】明るい雰囲気の喫茶店の中で起きた恋愛トラブル。そのコントラストを生んでいるのはやはり、主役を引き立てるお客さん役の演技力の高さ。お見事!

 

 今回の2本の台本は、登場人物がグループ人数に比べて圧倒的に少ないこと、内容を様々に解釈できることなどにより、生徒たちの創造力、発想力をいっそうかき立てる仕掛けが組み込まれていました。その分、オリジナリティあふれるシーンが生まれました。また、PAVLICの先生方の専門的な見方や講評をいただけたことにより、生徒たちは今回も大きな達成感を味わうことができました。

 次回、2年生は今年度最後のワークショップとなります。どんな舞台を見せてくれるか、楽しみであります。