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高校1年次「演劇を通して地域の課題を知る学習」の成果発表会の報告と演劇教育シンポジウムのお知らせ

7月19日(金)に、高校1年次の「地域創造と人間生活」の授業がありました。

これまで、今もなお震災の跡が残る双葉郡バスツアーを経て、地域で生きる大人たちとの対話から、フィクションを立ち上げる「演劇を通して地域の課題を知る学習」の集大成となる成果発表会です。

 

 

7月に入ってから、取材・演劇創作と数日間かけて作り上げた作品を上演しました。

まずは、生徒達が頑張っているんだから私たちも!と、担任の先生方による演劇の上演!

担任の先生方5人で、「男はつらいよ」のショートドラマを演じ、客席では拍手喝采、大爆笑でした。

これから本番という中で、生徒達の緊張がほぐれた、先生方からの素敵なサプライズでした。

 

各クラス、取材相手との対話から浮かんだシーンを丁寧に演じた全25作品を連続で上演し、お互いの作品を鑑賞しました。

 

高校から本校に入学し、初めて演劇を体験したトップアスリート、スペシャリストの生徒達による、元気いっぱいでユーモアあふれる演技と、中学から演劇と哲学対話をやってきた一貫生たちによる創造性豊かな作品、どちらからも学びが多く、生徒達も最初から最後まで集中して観ていました。

 

あるクラスは、「汚染水がアルプス処理水として海に放出されるまでの流れを小学生にもわかるようにしてみた!」というおまけ作品も作って上演しました。

「伝わらない」ではなく「伝え方を工夫する」大切さを、生徒達から教わった気がします。

 

入学してから4ヶ月間、演劇を通してチームビルディングや演劇創作にお世話になった、NPO法人PAVLICの演劇講師の皆様ともこれで最後の時間となりました。最後に皆さんから一言ずついただきました。

最後はみんなで記念撮影をしました。

 

一部、生徒の感想を掲載します。

「中学校の時よりも本格的な感じで演劇をやったのでこういうのが演劇なんだなって思いました。 地域の課題って演劇にしてもしなくても伝わるのではと思っていましたが、演劇にすることで感情移入して課題について理解しやすくなると思いました。」

「初めてこの長さの演劇を作ったのですがまず楽しかったです。今までだとどーやってこれとこれをくっつけようみたいな感じだったからそれはそれで楽しかったんですけど、短いのしか作れなかったんですね。けど今回は実際に聞いた話から想像を膨らませるっていう、今までとは違う作り方をして楽しかったです。それに同じ人に聞いてても演劇が違くなったりしてそこも面白く発表を見ることが出来ました。」

「WSでクラスの団結力を高めることができ、いいスタートを切れたように思います。演劇ではフィクションを入れつつ、富川さん(取材相手)や周囲の決意について表現することができました。同じ班になったほかの5人とも意見をお互いに言いつつ、良い演劇を作ることが出来て創作中、毎時間がとても楽しかったです!クラスメイトとの絆も更に強くなったように思うのでまたやってみるのもいいな、と思いました。」

「普段話さない人と一緒のグループになり、普段は見えない一面が見えて、楽しく演劇をすることが出来てよかった。そして、演劇を自分たちで作ってみて、最初はめんどくさいとかんじていたけど、実際にやってみて演劇の楽しさや友達、講師の先生と仲良く作ることが出来て嬉しかった。」

 

そして、こうした演劇の授業について皆様に広く知っていただくために、

7月31日(水)に本校みらいシアターにて

「ふくしま演劇教育シンポジウム」を開催いたします。

 

当日は、生徒達による演劇発表もあります。

【上演する作品は以下のとおりです】

1年4組 2班「差別と希望」/取材相手:義岡翼さん(大熊未来塾)

1年4組 3班「優しく生きる」/取材相手:武内優さん(大熊町)

1年5組 5班「葛藤」/取材相手:富川泰介さん(東京電力福島復興本社)

1年5組(全員)「ALPS処理水の仕組みについて」

 

また、平田オリザ氏による講演や、福島県内で同じく演劇教育に取り組む事例についてお話しする座談会などを企画しております。

 

どなたでもご覧になれますので、是非お越しください。

申し込みはこちらからできます。

なお、定員になり次第申し込みは締め切らせていただきます。