部活動紹介

【社会起業部 本部】 宮城研修

8月3~4日、社会起業部で津波について学習する宮城研修に行ってきました。

初日。
気仙沼リアス・アーク美術館で津波資料実物を見たあと
南三陸311メモリアルではラーニングプログラム
「生死を分けた避難」を受けました。

映像証言で戸倉小学校の高台避難と
神社の境内で児童たちが一晩過ごした話が印象的です。
周りの人と話し合ってみましょう、という働きかけも複数回あり斬新です。

二日目。
投宿したホテル観洋さんの方がバスに乗り込んで
戸倉地区および高野会館を案内してくれました。

高野会館の内部は廃墟然としていましたが、
姿見やシャンデリアの破片、神前結婚の社などが
結婚式場だったことを彷彿とさせます。

震災当日には老人会(?)発表があった日だったそうで、
屋上に避難してみな助かったと。

戸倉小では高台避難が正解でした
(すぐに避難できる屋上避難案があったが、当日の波は屋上を超えるものだった)。

一方高野会館では屋上避難が正解でした。

(高台へ向かった場合、年配者は波に呑まれていたと考えられるため)

単なる避難マニュアルに従うのでなく
その場その場で危険を正しくイメージできるかが生死を分けた、
ということがわかりました。

石巻に移動し多くの児童が亡くなった大川小学校でお話を聞きました。
避難する時間も場所もあったのに、毎年聞いていますが残念です。

帰路で参加した生徒さんに感想を聞きました。

「語り部さんの話を聞くことで、当日あったこと、事実の重みを知ることができた」

「原発事故の福島の状況と引き付けて考えた」

「初めて津波被害の建物の中に入り、今までで一番震災をリアルに感じられた。
今までは「(震災のことを)伝えたところで…」と思っていたが
研修を通じて「伝えることの意義」を感じることができた」

「同じ311と言っても福島と宮城それぞれが抱えている問題が異なると気づいた」

「津波被害でも住んでいた場所に帰れなくなるケースがあると知った(住民移転)。
福島の場合は家があるけど帰れない。いろんな辛さがある」

「南三陸311メモリアルのワークショップでは自分ごとに考えられた。
大川小の周りにはビニールハウスができて前に進んでいる感じがあるけど、
浪江の請戸小の周りはまだ荒野」