第55回秋季相双地区高等学校野球選手権大会
10月12日(土)、10月13日(日)に秋季相双地区選手権が開催されました。
今シーズン最後の公式戦となる今大会は、支部大会同様にふたば未来・南相馬連合・相馬連合と3チームでの総当たり戦での試合となりました。本校野球部は県大会での課題や反省を踏まえて、県大会の時よりも内容と結果にこだわっての戦いをしたいと意気込んでおりました。
しかし、他の2チームもそれぞれ県大会での大きな経験しています。それぞれが秋季大会時点よりもチーム力が上がっていることは間違いなく、厳しい戦いを想定しておりました。
本校の試合は12日(土)の第1試合に相馬連合、第2試合に南相馬連合との連戦となりました。
第1試合、相馬連合との試合は、新妻悠平(1年)が先発のマウンドへ上がりました。
初回、2アウトからヒットを許しましたが、ストレートを中心とした組み立てで無失点と上々の立ち上がりを見せます。
両チーム初回は無得点も2回裏の本校の攻撃。
先頭の2人が内野ゴロで簡単に2アウトとなりますが、ここから打線がつながります。
この日スタメンの7番小杉直也(2年)がセンター前で出塁すると、8番新妻がライト前ヒット、さらに9番鈴木慎之介(1年)がセンター前へしぶとくヒットを放ち、2アウトから満塁のチャンスを作ります。ここで打順はトップに戻り、前の打席ヒットを放っている1番草野龍弥(2年)を迎えます。
力強く降り抜いた打球はセンターの頭上を越える2ベースヒットととなり、走者一掃の先制打!打った草野は3塁を狙うもタッチアウトとなりましたが、この回3点を先制しました。
3-0で迎えた4回表の守備。
ここまで無失点のピッチングを続けてきた先発新妻がつかまります。先頭バッターにヒットを許すと、盗塁でランナー2塁、さらにライトへのヒットでピンチが拡大すると、その後、2ベースヒットと2本のシングルヒットと計5本の長短打を集められ、3失点。
3-3の同点とされます。
同点に追いつかれた直後の攻撃。先頭の6番氏家大和(2年)がヒットで出塁すると、先制点のきっかけを作った7番小杉が送りバント、勝ち越しのチャンスとなったこの場面で代打に熊田陽太(2年)が起用されました。
起用に応えたい熊田はレフトへのヒットを放ち2塁ランナーが生還!1点を勝ち越します。
序盤に点数が動き、4-3で後半戦に突入しました。
さらに2番手でマウンドへ上がった平宗治朗(1年)が5回から9回までの5イニングを投げ、被安打2奪三振10と見事なピッチングを見せ、相手打線を封じ込めます。
追加点を狙う打線は、チャンスを作りながらもなかなか得点に結びつけることができないイニングが続きましたが、8回裏に相手のエラーをきっかけに6番氏家のライトへのタイムリーで5点目を奪いました。
1年生ピッチャーの継投や攻撃面での各打者が粘りを見せ打線としての繋がりを感じさせる攻撃が随所に見え、5-3で第1試合を勝利しました。
直後に行われた大会第2試合、南相馬連合との試合。
先制したのはふたば未来でした。
2回裏の攻撃で、1アウトから氏家大和(2年)がヒットで出塁し、続く熊田陽太(2年)の打球が相手のエラーを誘い、1アウト2・3塁とチャンスを演出すると、8番井堀がライトへの犠牲フライで1点を先制!
2アウトとなるものの、9番松浦夢來(2年)の左中間へのタイムリー3ベースヒットで2点目!さらに、打順はトップへ戻り、不動の1番草野龍弥(2年)が左中間への2ベースヒットで3点目を奪い、この回3点を先制します。
秋の大会を通して、大きな成長を遂げた選手の一人、背番号1の井堀陽弥(2年)がこの試合の先発マウンドへ上がりました。先発した井堀は序盤から下位打線にヒットを許すものの、要所を締め、前半5回まで無失点と試合を作ります。
3-0で後半6回に突入すると、6回表の南相馬連合の攻撃で、ここまで好投を続けてきた井堀がピンチを迎えます。先頭バッターにヒットを許すと、続くバッターの送りバントを井堀が2塁へ送球するもこの送球が逸れ、0アウト1・2塁となります。この後、2アウトまでこぎつけるもランナー2・3塁。ここで相手の6番バッターへの初球でセンターへのタイムリーヒットを打たれ2点を失います。
2回に3点を先制した打線はその後、ランナーを出しながらも得点することができません。
相手が継投に入ってからもチャンスらしいチャンスを作れず、結局奪った得点は2回の3点のみでした。
投手陣は井堀の2失点の後、鈴木悠斗(2年)にスイッチ。ヒットや四死球でランナーを出すものの、粘りのピッチングを見せ、7・8・9回を無失点で抑えました。
結局3-2の1点差で辛くも逃げ切りました。
この大会2連勝を飾り、大会初日ではありますが秋季支部大会に続き優勝という結果となりました!
今大会をもって、令和6年度シーズンの全公式戦の日程が終了となりました。
チームは、春から代替わりした今秋とさまざまな経験をすることができたと感じております。この経験を来シーズンへの糧とできるかどうか、これからの時期の取り組み次第となります。
また、単純な力量不足と同時に自分たちの弱さも痛感させられることの多かった今シーズンだったとも感じております。対外試合もできない期間にも入っていきますが、着実に力をつけてくるであろう沢山の見えない相手校に負けることのないよう、一人ひとりがモチベーションを高く保って日々の練習に向き合っていきます。
日頃より本校野球部の活動に御理解と御協力をいただく皆様におかれましては、おかげさまをもちまして、今季の公式戦全日程を終了いたしました。
今季の主要大会でも満足のいく結果を御報告することはできませんでした。
来る新シーズンへ向け、これまで以上に精進して参ります。今後とも変わらぬ御声援をよろしくお願いいたします。