岩手遠征(10/26~10/27)【野球部】
10月25日(金)の放課後に学校を出発し、10月26日(土)、10月27日(日)の2日間、本校野球部は岩手遠征に行ってまいりました。
今年度は昨年度に引き続きの花巻東高校と盛岡大附属高校と盛岡工業高校の3校と2日間で4試合をしていただきました。
岩手遠征初日【10月26日(土)】
花巻東高校さんと2試合させていただきました。(@一関市東山球場)
第1試合
0-13の大敗でした。
先発のマウンドへ上がった井堀陽弥(2年)は立ち上がりの2イニングでランナーを出しながらも無失点でスタートしました。
しかし、3,4,5回の3イニングで守備の3つのエラーと9本の長短打を集められ、計11失点。後半の4イニングでは8回に2点を奪われましたが、前半に11失点、後半に2失点と中盤の3イニングにチームの現状が表れた形となりました。
一方の打線は、2本の長打が出るなどしましたが、1イニングに複数本ヒットを放ったのは、3回の攻撃のみ。結局散発の7安打、無得点で第1試合を終えました。
続く第2試合。
両チームとも先ほどの試合からはスターティングメンバーを入れ替えての試合でした。
1試合目の反省をふまえ、常に相手に食らいつく姿勢を出そうと臨みました。
3回に両チーム1点ずつを取り、本校は1-1の4回表の攻撃でさらに追加点を加え、2-1と1点をリードし6回まで試合は進行しました。
2-1で迎えた7回裏の花巻東の攻撃。
試合の後半から途中出場した相手選手に次々と効果的なヒットを許し、この回1失点で同点。さらに8回裏に2点を追加され2-4と終盤に粘りを見せることができず、この試合でも点差以上の圧倒的な力の差を感じた試合となりました。
試合後には、花巻東の佐々木監督から「強豪校と対戦するときに自分たちが崩れないこと」というお話を含め、大変貴重なお話をいただきました。
全国トップクラスのチームと対戦し、毎年ですが、自分たちの未熟さを実感した1日となりました。
さらに、例年と大きく違った点は、本校が今秋の福島県大会でベスト4に進出し、東北大会まであと一歩…というところで勝負をした経験があったということだと思います。
ベスト4まで行った結果はひとつの成果だとしても、上位大会を目前にした準決勝、3位決定戦の2試合の内容結果が大きな課題でした。「上のレベル」を目の当たりにしてしまったことで自分たちの目指す場所までの距離がどれだけ遠いかを実感していました。
福島県のベスト4レベルでこの状況だったところに、今日の花巻東との試合でした。
当然、花巻東の選手たちの日常のすべてを見つくしたわけではありませんが、選手一人ひとりの姿、行動から普段の様子を想像することができました。「甲子園」と口にする自分たちの力(技術)の不足はもちろん、野球へ取り組む姿勢、さらに野球に繋がる日常生活での甘さ、意識の低さをより痛感することとなりました。
10月27日(日)、岩手遠征2日目。
この日は盛岡大附属高校と盛岡工業高校との2試合でした。(@盛岡大附属高校野球場)
第1試合は、盛岡大附属高校との対戦でした。
この試合では、盛岡大附属の技術はもちろん、全国基準のスピーディーなゲーム展開に圧倒されるゲームとなりました。
先発した鈴木悠斗(2年)は、序盤からランナーを出しながら5回2失点と粘りのピッチングを見せました一方、打線は、5回まで2安打で無得点。4三振を奪われるなど、チャンスらしいチャンスを演出できず、前半戦を2点ビハインドで折り返しました。
40分ほどで5回までを終了しました。
盛岡大附属の「スピーディーな試合展開」になんとか食らいつくのが精一杯で各打者が早いカウントで打ち取られる、どんどん投手に押し込まれるような打席が目立ったように見えました。
0-2というスコア以上に「自分たちのイメージの中でゲームを動かしている」感が全くなく、あっという間に5回までを終わらされてしまったいた、という展開だったように感じました。
0-2で迎えた後半戦。
2番手でマウンドへ上がった新妻悠平(1年)が2イニング目となった7回表に相手打線につかまり、3失点。イニング途中から井堀陽弥(2年)が登板し、何とか後続を断ったものの、8回にも1点を加えられ計6失点となりました。
前日、花巻東との1試合目を完封で抑えられた打線は、8回の裏。
先頭の7番小杉直也(2年)、8番熊田陽太(2年)が打ち取られ早々に2アウト。9番坂本一颯(2年)が振り逃げで出塁すると、2アウト1塁の場面で1番草野龍弥(2年)が左中間を深々と破る2ベースヒット(3塁を狙うもタッチアウト)を放ち、何とか1点を奪いました。
結局、奪った点数は8回の1点にとどまり、1-6でゲームセット。
強豪校相手に自分たちのペースを掴むこともできず、厳しい試合となりました。
続く第2試合は、盛岡工業との試合でした。この試合は、これまでの3試合とは違った展開でした。
初回、この試合1番に入った松浦夢來(2年)が三遊間の鋭く破るレフト前ヒットで出塁すると、2番岡田彪雅(1年)が送りバントできっちりランナーを進めると3番菅野稜真(2年)、4番熊田陽太(2年)の連打で幸先よく1点を先制します。
さらに、2回4回と1点ずつを加え、4回表の時点で3-0とリードを広げていきます。
しかし、着々と得点を重ねてきた直後、4回裏の守備。
先発の平宗次郎は立ち上がりから3イニングを無失点で抑えてきましたが、4回に連打を許します。相手先頭バッターを守備のエラーで出塁させると、送りバントで1アウト2塁。そこからシングルヒットの4連打を打たれ、あっという間に追いつかれます。さらに、満塁の場面で再び守備に乱れが出て逆転を許すとこの回だけで5失点。
直後の攻撃で1点を返すも結局反撃はここまで、7回にダメ押しとなる2点を奪われ、4-7で逆転負けを喫しました。
序盤から着実に得点を重ね、主導権を握っていたように見えましたが、課題の1つである守備の乱れからゲームをひっくり返され、その後は反撃のきっかけを生み出すこともさせてもらえず、自らが崩れていったような展開となりました。
この岩手遠征の2日間は、改めて自分たちの普段の取り組みや勝負に対する意識の足りなさを実感する4試合となりました。
この経験を今後にどのように生かすかは彼ら次第です。
改めてですが、花巻東高校の佐々木監督から「行動がすべてである」というようなお話もいただきました。目標を掲げることは自由ですが、それに対してどのように行動を起こすかが何よりも大切であることを改めて考える機会となったと思います。
秋の県大会でベスト4に入ったことはもう過去です。
我々ふたば未来学園高校野球部はそこから上のステージでどう戦っていくか、そしてどう勝ち上がっていくか、ということを義務付けられていると考えております。
今後の選手たちの「行動」に期待し、チーム一丸となり取り組んでまいります。