ふたば未来学園の日々

【探究】未来創造探究 生徒研究発表会2019開催しました!

 去る9月21日(土)、新校舎を会場にして初めての「未来創造探究 生徒研究発表会2019」が開催されました。会場だけでなく、初めての週末開催ということで、数多くの教育関係者、地域の方々など外部からの参観もあり、開始前から生徒のやる気も緊張も最高潮でした。分科会に先駆けて行われた開始式ではこれまでの探究の様子を撮りためたmムービーが上映されました。音楽に合わせ、リズミカルにこれまでの探究の道のりや6つの探究ゼミの取り組みを良くとらえて紹介していたので、どの生徒のテンションもさらに上がりました。

その後、午前中に前・後編に分けて開催された分科会では7つの会場で計39本にも及ぶ2年間の探究してきた内容の発表がありました。

各分科会では、

青木 淑子様(NPO法人富岡町3.11を語る会 代表)

伊藤 学司様((公財)東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会CFO(最高財務責任者))

佐藤 理夫様(福島大学 共生システム理工学類 教授)

菅波 香織様(未来会議事務局長、いわき法律事務所 弁護士)

半谷 栄寿様(一般社団法人あすびと福島代表理事)

平山 勉様(双葉郡未来会議 代表)

松岡 俊二様(早稲田大学国際学術院(大学院アジア太平洋研究科)教授、早稲田大学レジリエンス研究所(WRRI)所長、早稲田大学ふくしま広野未来創造リサーチセンター長)

といった各界のトップランナーの方々に審査員を務めて頂きました。

 それぞれの分科会では審査員の方々からの感想とアドバイスをいただきました。また、各会場には高校1・2年次生はもちろん、中学生も参加していたので、発表した3年次生の後輩たちの探究に活かして欲しいという思いも伝わりました。さらに、発表後に行われたディスカッションでは会場が一体となってより深い内容についての質疑応答が行われ、互いの思いを共感することができました。例えば、今年度、猪苗代町から広野町に練習拠点を移動したバドミントン部員を中心とする探究発表では、分科会での発表では語られなかった福島への思いや、部活動との両立の苦しさについて率直な感想を聞くことができました。

昼食を挟んで、午前中の分科会ごとに選ばれた代表7件について発表が行われました。さすがに午前中の分科会を勝ち抜いてきた発表はいずれも深い考察と献身的な実践に裏打ちされていて大変復興の参考となる研究に溢れていました。

審査員の先生方が審査をまとめている時間には今夏行われたベラルーシ研修についての発表も行われました。こちらは実際研修で行ったダンス・ミュージックの紹介などもあって聴衆の心を虜にするような素晴らしいプレゼンテーションでした。

大幅に協議の時間を超えてまで審査した結果、以下の各個人・探究グループが表彰されました。

最優秀賞

  • 『地域交換留学』
    原子力防災探究ゼミ 渡辺美友

優秀賞

  • 『ひろのニコニコ大作戦~先生はおじいちゃんとおばあちゃん~』
    健康と福祉探究ゼミ 草野くるみ、遠藤未来、遠藤愛莉
  • 『双葉郡のイメチェン』
    メディアコミュニケーション探究ゼミ 志賀瑚々呂、鶴飼夢姫
  • 『美容でいきいきプロジェクト』
    健康と福祉探究ゼミ 田口未来、遠藤聖弥

探究賞

  • 『バイオマス』
    再生可能エネルギー探究ゼミ 鈴木彪雅、森谷友星、五十嵐心咲、西坂まいな
  • 『地域の特産品を使って風評被害を払拭する』
    アグリビジネス探究ゼミ 宇佐美翔太、門馬杏由美、浅野琴美、大和田日南子、遠藤綾那、室原智泰、志賀芙右華、坂本香蓮
  • 『障がいとつながるプロジェクト』
    健康と福祉探究ゼミ    小湊真由、小椋遥花、一ノ倉愛梨、草野まほ
  • 『震災を教訓にする』
    原子力防災探究ゼミ    青田このか、秋山杏由子、猪狩汐理、山崎美涼
  • 『Future Change the Ability(FCA)』
    スポーツと健康探究ゼミ         遠藤匠、髙村諒、宮本皇介、渡部柊斗、鈴木駿太郎、高橋勇登
  • 『人と人がつながるボランティアを通した共助社会の形成』
    原子力防災探究ゼミ       菅野光桜

共感賞

  • 『地域交換留学』
    原子力防災探究ゼミ       渡辺美友