ふたば未来学園の日々

【原子力防災探究班(2年次)】広野町役場環境防災課へ訪問しました

 11月8日(水)5・6校時、2年次生が未来創造探究の授業を行いました。
 原子力防災班では、広野町役場環境防災課の鯨岡公一さん、今西岳晴さん、横田侑哉さんからのご講義のあと、生徒たちが進めている探究学習の内容に関して、広野町で行政に携わる方の立場からアドバイスをいただきました。
 復興の取り組みについて、鯨岡さんが、3.11以降、一番嬉しかった変化は、「幼小中が再開し、子どもが戻ってきたこと」「ふたば未来学園高校が開校し、高校生世代が広野町に来てくれたこと」「出産等に関わる風評被害がまだあるにも関わらず、多くの女性職員が広野町役場の職員に加わってくれたこと」であるとお話しいただきました。また、3.11当時の、通信も絶たれ「西の方へ避難してください」としかアナウンス出来ないほどの混乱を教訓にした現在の防災体制についてのお話や、震災のみならず台風やミサイルなどの脅威から広野町の人々の安全を守るために、緊急速報メール・防災行政無線・LED表示版等の設備を駆使して日々お仕事をされているということも伺うことができました。
 生徒たちはメモを取りながら熱心に話を聴いていました。特に、防災に強く関心を持つ生徒の1人は、職場見学中も職員の方に、積極的に質問を重ねていました。
 生徒からは、「実際に役場でやっている取り組みを間近で見ることができて良かった。」「自分たちの探究の取り組みを、役場の職員の方に話してみて、質問やフィードバックをもらうことができ、探究が進んで良かった。」「防災ラジオが広野町民に配られている話などを聴き、きちんと対策がされていることに感心した一方、広野町だけなのはもったいないと思った。」というような感想が挙がり、今後の探究学習を進めるにあたってのヒントを得ることができました。

 次回は、11月27日(月)に行われる未来創造探究授業プレ発表会の準備をする予定です。

☆実際に災害対応時に使われている設備の解説を聞いている様子
 
☆防災に関心の強い生徒が職員の方にインタビューをしている様子
 
☆生徒が自分たちの探究内容に対してアドバイスをもらっている様子