グローカル事業・SGH
【全校生】令和5年度 未来創造探究 生徒研究発表会が開催されました
高校3年間・中学校3年間の探究活動の集大成となる「未来創造探究 生徒研究発表会2023」が9月24日(日)に開催されました。今回は保護者の方に加えて、地域の方や県内外の教育関係者など約100名の方々にお越しいただきました。
今年度の分科会では、コンテスト部門、対話交流部門に加え、ポスターセッション部門(スライド・ポスター)を新設し、中高3年生の全72プロジェクトを発表しました。対話交流部門では、今まで教員が司会・進行をしましたが、初めて高校生2年生がファシリテーターを行うことにチャレンジしてみました。
また、今回はWWL(ワールド・ワイド・ラーニング)構築支援事業の県外連携校である宮城県仙台二華中学校・高等学校にも3プロジェクト発表していただきました。
全体会では、高校はコンテスト部門から選抜された高校生4プロジェクトと中学生2プロジェクトが発表しました。
全体発表の後に、校長より結果発表と田村学先生(國學院大学)・松岡俊二先生(早稲田大学)・平山勉さん(双葉郡未来会議)の審査員から好評をいただきました。
発表の結果は以下のとおりです。
<未来創造探究 最優秀発表賞>
・ウニと生態系 高岡龍助・大越斗輝(再生可能エネルギー探究ゼミ)
<未来創造探究 優秀発表賞>(3本)
・海を学ぼう!!! 神山美咲(再生可能エネルギー探究ゼミ)
・Caféふぅ売上あげあげプロジェクト~人と人が繋がる居場所~ 遠藤果穂(メディア・コミュニケーション探究ゼミ)
・法はブラックでレッドでちょっとグリーン 菅家菜々子 (メディアコミュニケーション探究ゼミ)
<未来創造探究 発表賞>(2本)
・私と楢葉とさつまいも 佐藤愛心 (アグリ・ビジネス探究ゼミ)
・海洋放出について考える-反対運動を始点に- 佐藤志保(原子力防災探究ゼミ)
<未来創造学 優秀発表賞> 中学校(2本)
・鉄を追え 藤東佑和・眞船新巌
・Imagine future energy 堀川蒼太・原百香・橋本諒
共感賞・ポスターセッション共感賞については、集計後、9/30の賞状伝達式にて発表します。
【探究】令和5年度 未来創造探究 生徒研究発表会のご案内
本校は、令和5年度より文部科学省「WWL(ワールド・ワイド・ラーニング)コンソーシアム構築支援事業」拠点校の指定を受け、特色ある教育活動を実践しています。これまで生徒たちは、独自の授業「未来創造探究」「未来創造学」で地域の住民の方々や行政などと連携しながら、地域活性化や復興に向けた探究と実践を行ってきました。
この度、本校高校7期生および中学校3期生による探究学習の発表を「未来創造探究生徒研究発表会」として下記のとおり開催いたします。
つきましては、この機会に生徒の取り組みや本校の教育活動を御参観いただき、御指導・御助言くださいますよう御案内申し上げます。
1 期 日 令和5年9月24日(日)
2 会 場 福島県立ふたば未来学園中学校・高等学校
各教室(分科会)、アリーナ1(全体会)
3 日 程 8:30~ 受付(アリーナ1玄関)
9:00~12:00 分科会(コンテスト部門:地域協働スペース他)
(ポスターセッション部門:アリーナ1)
(対話交流部門:各教室)
12:00~12:50 休憩
13:00~13:50 全体会(前半)高校生代表発表
14:10~14:55 全体会(後半)中学生代表発表など
15:10~15:35 閉会行事(結果発表,表彰、総評)
4 その他
(1)御参加いただく場合には、9月15日(金)までに下記のアドレスから申込みください。
【申し込みフォーム】https://forms.gle/kNLpTUA2DM9pSrxY6
(2)駐車場は、校舎西側の職員駐車場(50台程度利用可)を御利用ください。
(3)休憩(12:00~12:50)の時間は休憩スペースで食事を取ることができます。
食事は各自お持ちください。また、カフェの営業を行いますので御利用ください。
「地域との協働による高等学校教育改革推進事業(グローカル型)」研究開発実施報告書 第3年次の発行について
本校は令和2年度から文部科学省の 「地域との協働による高等学校教育改革推進事業(グローカル型)」の指定を受けており、3カ年に渡るカリキュラムの研究・研究を終えました。
この度、第3年次(令和4年度)の研究開発実施報告書について、掲載させていただきます。
ぜひ、ご覧ください。
<全体のPDFデータはこちらから>
<章ごとのPDFデータはこちらから>
【WWL事業】ワールド・ワイド・ラーニング(WWL)コンソーシアム支援事業 採択について
このたび、福島県立ふたば未来学園中学校・高等学校が文部科学省の「ワールド・ワイド・ラーニング(WWL)コンソーシアム支援構築事業」の事業拠点校に指定されました(令和5年度~7年度)。
この事業は世界で活躍できる人材の育成に向け、高校生に高度な学びを提供する仕組みづくりを目指す事業で、福島県内はもとより東北地区として初の拠点校としての指定となります。
採択の理由について、「グローバルな人材像といった理念的な構想から、それをどのような取り組みで実現するのかという具体的な手立てまでが一貫しており、また具体的な見通しをもって計画が立てられていることから、高い実現性を有する」という評価を頂きました。
ふたば未来学園が拠点校となり、県内の連携校(福島高、安積高、会津高、会津学鳳中・高、磐城高)や県外・海外の連携校の他、東北大学や早稲田大学、NPO法人カタリバ双葉みらいラボなどとの事業協働機関と協働します。
ふたば未来学園の本事業申請のポイントについては以下の通りです。
① 探究を軸としたカリキュラム編成
福島をめぐる本質的課題と掴み取る概念を整理してゼミ編制を再編。より学術分野との結びつきを強化する。
② 演劇による資質・能力の育成
ふくしまをフィールドとして地域課題を演劇で表現したり、創造力育成を加速させるために教育課程の特例として必履修の教科「芸術」に『美術』や『音楽』とならんで『演劇』を設定し選択可能とする。
③ 大学教育の先取り履修による高度な学びの実施
高校段階で東北大学の一部科目を先取り履修し高校・大学双方で単位認定することを検討する。また、高校生の探究について、東北大学や早稲田大学の教員による高度な指導を行う。
④ 海外の連携先へのプロジェクト型探究活動で世界をフィールドとしたグローバル探究
高校1年次のエルンストマッハ校(ドイツ)、高校2年次の国連国際学校(アメリカ・ニューヨーク)、中学3年生のブロックハウス校(ニュージーランド)と連携し、探究と連動したプロジェクト型交流活動を実施する。
WWL事業について:文部科学省HP WWL(ワールド・ワイド・ラーニング)コンソーシアムの構築に向けて
【グローカル事業】「グローカル型」研究成果発表会
2月3日(金)に「グローカル型」研究成果発表会が行われました。令和2年度から文部科学省に指定を受け、今年が最終年度となりました。150名の参加者にお越しいただき、大盛況となりました。研究成果発表会では、全体発表の他、「未来創造探究(高校)」と「未来創造学(中学校)」の公開授業、生徒代表発表、分科会、全体討論が行われました。
とくに、代表生徒発表は圧巻の発表でした。
本校を代表し、2名の生徒がみらいシアターを舞台にこれまでの探究の成果を発表しました。始めに発表した三村咲綾さん(3年)は「ひとりひとりが取り組む防災」と題し、「防災×要配慮者の避難」をテーマに探究した内容を発表しました。自身の経験を元に出発し、要配慮者自身の自助の必要性やシン避難訓練、地域の防災意識を高めるなど探究のサイクルを回しながら、次々と自身の問い進化していきました。全国の弁論大会で上位入賞した三村さんの堂々とした、想いがあふれる発表となりました。
もう一方は高久明日花さん(3年)です。「海洋ごみのことを次世代へ伝えたい」と題した探究について発表しました。絵本で海洋ごみの問題を伝える活動から出発し、最終的には「アップサイクルで誰もが環境問題にふれ、アクションであふれている社会にすることはできるか?」というテーマと深化しました。この過程で、多くの大人の方々から背中を押されて最後まで諦めずにがんばれた体験から、将来は自分もそのような存在になりたいという将来の夢を発表してくれました。
また、「総合的な探究の時間の指導法と評価」や「グローバル教育」「シティズンシップ・コミュニケーション・演劇教育」等の5つに分かれて行われた分科会では、より具体的に本校教員から報告を行い、参加者の皆様と意見交換を行いました。
全国的に探究学習指導への課題意識が高まっている中で、全国に先駆けて実践を重ねてきた本校の取り組みをご報告することで、全国の学校とともに学びあい、高め合っていきたいと考え、今回は「解像度を上げて」「成果も課題も包み隠さず」ご報告することにこだわり準備を重ねて参りました。
最初から最後まで盛りだくさんの一日でしたが、全国からご参加いただいた皆様のお陰で、ふたば未来学園の探究ステージがまた一段上に上がった一日となりました。