第77回春季東北地区高等学校野球大会(相双支部予選、福島県大会)
2025年5月30日 17時00分
4月26日(土)、2026シーズンの公式戦がついに開幕しました!
昨秋県大会ベスト4、21世紀枠の推薦をいただいたチームの勝負の1年が始まりました。
この春の相双支部は本校含め6校4チームの出場となり、2チームが県大会へ出場となります。
大会前に3年生のみでのミーティングを行うなど、「新生ふたば未来」として迎えた本校の初戦は、26日(土)の小高産業技術高校との対戦でした。
本校の先攻で始まったゲームは初回から動きました。
1番、小杉直也(3年)が打ち取られた後、1アウトから2番草野龍弥(3年)が相手守備のグローブを弾く痛烈な打球を放ち出塁すると、3番氏家大和(3年)のヒット、4番遠藤碧志(3年)の2ベースヒットと連打で先制点をあげます。
さらに、5番松浦夢來(3年)がゲッツー崩れで塁に残ると、6番菅野稜真(3年)がヒットでつなぎ、2アウト1・3塁から足を絡めた攻撃で追加点、続く矢吹龍雅(3年)がフォアボールでさらに攻撃をつなげると8番井堀陽弥(3年)にもタイムリーが飛び出し、1回表に4点を先制します。
その裏、先発のマウンドには背番号1の井堀があがりました。
4点の援護をもらうものの、相手の上位打線に連打を浴び、1点を返されました。
1回の攻防から一転、2回からは、互いにランナーを出しながらも両投手、守備が粘り強くアウトを重ね、前半5回を終えて、5-2と3点リードで試合を折り返します。
6回表に追加点を取るも7・8回と連続で失点をし、8回終了時6-4と2点差まで詰め寄られ9回へ突入しました。
2点差の9回表、先頭松浦の内野安打をきっかけに、下位打線の連打やこの回に代走で出た岡田彪雅(2年)の好走塁などもあり、3点を奪いました。
9-4で迎えたその裏のマウンドには、2番手鈴木悠斗(3年)があがりました。
緊張からか制球が定まらず先頭をフォアボールで歩かせると、1アウトから連打を許し、1点を失います。しかし、その後ランナーを背負いながら、この1点でしのぎ、9-5でゲームセット。初戦をなんとか勝利することができました。
次戦は、4月28日(月)、相馬連合(相馬・相馬総合)との決勝戦となります。
沢山の応援ありがとうございました。
4月28日(月)、相馬連合との決勝戦。
昨秋の対戦では2戦2勝ながらも、いずれも2点差以内のゲームだったため、厳しい展開が予想されたこの試合、初回からゲームが動きました。
相馬連合の先攻でスタートした決勝戦の先発のマウンドには鈴木悠斗(3年)が上がりました。
その立ち上がり、制球がなかなか定まらず先頭バッターにフォアボール、バントで進められた後、3番バッターにフォアボールを許すと、4番バッターに右中間へのタイムリーヒットを打たれ、簡単に1点を失います。
これ以上の失点は防ぎたい本校は、5番バッターを迎えるところで井堀陽弥(3年)にスイッチしました。
1アウト1・3塁の場面で登板した井堀でしたが、5番バッターにファーストの頭を超えるタイムリーヒット、さらに2アウトを取ってから7番バッターにレフトへのタイムリーヒットを許し、立ち上がりに3失点。
苦しい展開…となりながらも、裏の攻撃を前にチームには悲壮感はなく、「まだまだこれから」というチームの空気感がありました。
3点を追った裏の攻撃、すぐにでも反撃に出たい打線は、1番の小杉直也(3年)がヒットで出塁をすると続く草野龍弥(3年)もヒットで繋ぎ0アウト1・3塁とチャンスを演出すると2つのバッテリーエラーの間に1点を返すと、さらにチャンスを拡大し、5番矢吹龍雅(3年)のスクイズで2点目!3年生が繋ぎ、そう簡単にゲームの流れは渡さない、と言わんばかりの初回の攻防だったと思います。
1点差に迫った後の2回表の守備、先頭バッターから連打を浴びるなど、1点を失います。
裏の攻撃を無得点で終え、2回終了時2-4と2点ビハインドの序盤となりました。
3回裏の攻撃、1アウトから3番氏家大和(3年)が2ベースヒットで得点圏へ進むと、5番矢吹龍雅のタイムリーヒットで再び点差を1点とします。
さらに1点差で迎えた4回裏の攻撃、先頭がヒットで出塁するも盗塁死で1アウトとなった後、8番清永悠希(1年)がヒットで出塁し、9番松浦夢來(3年)が送ると、1番小杉直也のタイムリーヒットで同点とし、ついに試合を振り出しに戻します!
前半5回を終え、4-4の同点で後半戦へ向かいます。
1回途中からリリーフで登板した井堀は、初回、2回と失点したものの3回以降はスコアボードに0を並べます。
6回裏の攻撃、先頭の8番清永悠希がヒットと盗塁でチャンスを作り9番松浦夢來がバントで送り、1アウト3塁とチャンスを作り、1番の小杉直也の打席で相手もエース格の投手が登板しました。
1アウト3塁から小杉直也は三振に取られ、2アウトとなるも打席には2番草野龍弥が入りました。この場面で左中間への2ベースヒットを放ち、貴重な勝ち越し点が入りました。
さらに、5-4で迎えた8回裏に打線が繋がります。
先頭の9番松浦夢來がフォアボールで出塁するとバントとファーストゴロで2アウトとなるもここからフォアボールを挟みながら6打者連続ヒットなどと打線が爆発!この回一気に10得点!終盤に突き放しました。
井堀は3回以降を無失点で投げ切り、15-4で2年ぶりの優勝となりました。
昨秋の悔しい敗戦から冬を超えこの春・夏へ向けて取り組んできたチームが、支部大会の2試合で苦しい展開をしっかりと勝ち切り、県大会への出場権を獲得することができました。
県大会へ向けて引き続き戦ってまいります。
沢山の応援ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。