グローカル事業・SGH

グローカル事業・SGH

SGH研究成果発表会が行われました

 12月15日(金)、本校を会場として、平成29年度SGH研究成果発表会が行われました。
 県内外から80名を超える来校者があり、活発な議論が行われました。

<内容>
第1部 SGH研究成果説明
 本校では、育成する資質・能力を明確化するため、ルーブリックを作成・活用している。
資質・能力を育めるような授業を創造するため、見方・考え方が深まる授業や演劇によるコミュニケーション教育をおこなっている。
総合と教科の往還により資質・能力を育成するために、現実社会の課題探究に取り組む探究やプロジェクト学習をしている。

第2部 代表生徒発表
 「原子力防災探究班」
世界的に何かを発信していけるシンボルしたいという動機とピラミッド型のプロセス
農産物直売を通した交流の場の形成
「メディア・コミュにケーション探究班」
  双葉郡の高校生が根拠のある情報を発信することで、全国、さらには全世界のインターネット利用者に正しい福島県・双葉郡を知ってもらうという目的で、Twitterによる情報の分析と発信と動画による情報発信を行った。
 

第3部 分科会
(1)第1分科会 カリキュラム・マネジメント
   ルーブリック、探究で活用する教材等の開発、教員研修、外部との連携
   中教審での議論、成果の普及、これからの課題
 

(2)第2分科会 総合学習での探究
   各探究班の事例発表
   探究ノートを利用した探究、外部講師を活用した探究、未来創造学の取組み 
 
(3)第3分科会 海外研修・グローバル教育
   ドイツ研修・・・市民参加型の街づくり、持続可能な社会の創生
   アメリカ・ニューヨーク研修・・・国連でのディベート、移民・難民問題
 
(4)第4分科会 演劇創作
   想像させる演劇を通して、地元の課題を捉える。
   生徒のコミュニケーション力の校章

(5)第5分科会 各教科でのアクティブ・ラーニング
   データの作成・分析・活用による「主体的・対話的で深い学び」へのアプローチ
   多様な主体と協働した学習活動の展開へのアプローチ
 
<参加者感想>
・主体的、対話的で深い学びは、発想の転換、革新的な取り組みが不可欠であることを、改めて思わされた。
・学校として、どのような生徒、資質・能力を育てていくのか、そのためにどのような学習を行っていくの
 か、3年間を見通したカリキュラム・マネジメントが必要だと感じました。

SGH全国高校生フォーラムに参加しました

 平成29年11月25日(土)、パシフィコ横浜において、「2017年度スーパーグローバルハイスクール(SGH)全国高校生フォーラム」が開催されました。文部科学省、国立大学法人筑波大学の共済で、全国の指定校、アソシエイトの高校生が初めて一堂に会するフォーラムで、本校からは、3年次生の安田卓弘、2年次生の半谷大樹、鈴木凪砂、松本佳弥さんの4人がポスターセッションに参加しました。
 発表はすべて英語で行われ、全国の高校生や海外からの参加者からの質問にも堂々と英語で答えました。全国各地から参加した高校生とも交流を持つことができ、非常に充実した1日を体験することが出来ました。


文部科学省SGH中間評価で高い評価を頂きました

文部科学省は本日、スーパーグローバルハイスクール(SGH)に指定されている全国123校(H26年度指定56校、H27年度指定56校、H28年度指定11校)のうち、平成27年度に指定された56校の中間評価を公表し、本校は6段階中上から2番目となる高い評価を獲得致しました。

スーパーグローバルハイスクール事業は、急速にグローバル化が加速する現状を踏まえ、社会課題に対する関心と深い教養に加え、コミュニケーション能力、問題解決能力等の国際的素養を身に付けた、国際的に活躍できるグローバル・リーダーの育成に取り組む高等学校等を指定し、質の高いカリキュラムの開発・実践やその体制整備を進めているものです。今回の中間評価は、指定から2年目までの取り組みの進捗状況等に関する評価を行ったものです。

本校への評価については、本校カリキュラム全体の核となる授業「未来創造探究」等で、生徒たち自身が福島・双葉郡の復興や持続可能な地域の創造を目指して、地域で様々なプロジェクトを実践するとともに、その取り組みを海外研修の機会に国際連合本部等で発信してきた一連の取り組みが、質の高いカリキュラムとして生徒たちの様々な資質能力を伸ばしていると評価されたものです。

本日公表された本校にかかる中間評価は下記の通りです。
詳細は文部科学省ホームページをご覧下さい。
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/29/09/1396726.htm (外部リンク)

 1.学校名
  福島県立ふたば未来学園高等学校

2.中間評価結果
  これまでの努力を継続することによって、研究開発のねらいの達成が可能と判断される。

3.評価のコメント
○管理機関のみならず地域や日本全体の支援を受けながら、学校全体として、復興という地域創生を
 行うとともにグローバル人材育成の教育プログラム開発と環境整備を進めた取組は高く評価できる。
○また、国内外の機関や組織、高大連携など計画以上の取組が見られる点も高く評価できる。
○今後は本取組をさらに広く発信していくことを期待する。
 コメント(SGH中間評価をうけて)

今回の中間評価について、これまでも本校のカリキュラム開発へご指導を頂いてきた、鈴木寛文部科学大臣補佐官よりコメントを頂きました。

鈴木寛 文部科学大臣補佐官(東京大学教授・慶應義塾大学教授)

平成29年9月20日に行われた、同校の「未来創造探究生徒研究発表会」に参加し、超高校級の大学生顔負けの発表に感動しました。同校は開校から二年半を経て、日本一のアクティブラーニングのリーディング高校となり、2022年から高校に本格導入される「総合的な探究の時間」「理数探究」のモデルとして、日本の教育史に大きなインパクトを与えてくれると評価しています。今回のSGH中間評価の結果については、評価をされた有識者の方々にも同校の実践の蓄積が評価されたものと嬉しく思います。
多様な生徒が集まる同校での成功は新たな学力観の創生に極めて大きな影響を与えてくれると思います。改めて、生徒の奮闘とそれを支えてこられた教職員、地元のみなさまに敬意と感謝を表したいと存じます。

「未来創造探究」の活動を紹介します

 本校は、平成27年度に文部科学省よりスーパー・グローバル・ハイスクール(SGH)に指定されました。未来創造学や課題研究では、SGHの大きなテーマ「原子力災害からの復興を果たすグローバル・リーダーの育成」に沿った6つの研究班に分かれて実施しています。それぞれの探究班の取組みは、双来祭において、ポスター発表をしました。

未来創造探究の取組み

●原子力防災探究班
 原子力災害によって失われた地域コミュニティの再構築について研究する。
 コミュニティ再生、産業再生など新たな社会システム創造を模索する。
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●メディア・コミュニケーション探究班
 海外を含めた、異文化の方々に向けた情報発信やコミュニケーションの有効な方策を
 研究する。
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●再生可能エネルギー探究班
 福島の現状を踏まえたエネルギーや地球環境との関連性、望ましい人間社会について
 研究する。
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●アグリビジネス探究班
 福島の復興につなげる今後の農業とビジネスを研究する。
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●スポーツと健康探究班
 福島の地域を、スポーツを通じて豊かにする方策を研究する。
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●健康と福祉探究班
 福島の地域において、少子高齢化が加速する中での健康長寿の実現の方策を研究する。
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