【野球部】第76回秋季東北地区高等学校野球福島県大会3回戦・準々決勝
2024年9月27日 12時00分初戦(2回戦)を突破した本校野球部の3回戦は9月24日(火)、あいづ球場にて郡山高校との対戦となりました。
この3回戦を迎えるまでに2日間の雨天順延があり、予定していた宿泊にも大きく影響がありました。天気ばかりはどうすることもできませんが、選手たちは「この時間を有効に使おう」と上手く気持ちの切り替えをして試合に臨んでくれたと思います。
しかし、どれだけ準備をしても試合は思い通りには展開してくれません。
この試合先発マウンドに上がったのは邉見頼虎(1年)でした。持ち味である思い切りのよい投球をしたいところでしたが、1回から毎回ランナーを背負う展開となり、なかなかリズムに乗ることができません。
主導権を握れないまま迎えた0-0の3回裏の守備。1アウトから相手の1番バッターにヒットを許すと、フォアボールでピンチが拡大、続くバッターをサードゴロで打ち取るもランナーはそれぞれ進塁します。2アウト2・3塁から4番バッターが放った内野ゴロがエラーとなり、2点の先制を許します。
反撃に出たい打線ですが、相手の先発ピッチャーを打ち崩すことができず、6回まで無得点に抑えられます。
流れをつかめないまま、2点ビハインドで迎えた6回裏の守備。3回途中から2番手で登板した平宗治朗(1年)が4回、5回を無失点で抑えていましたが、フォアボールを出したところで新妻悠平(1年)にスイッチします。
しかし、新妻も相手に傾いた流れを食い止めることができません。マウンドへ上がった先頭バッターにフォアボールを与えると、続く打者から2者連続でセンター前ヒットを打たれ、打者3人で降板、後を井堀陽弥(2年)に託します。
1年生からチームのマウンドを託された井堀は、レフトフライで2アウト。次のバッターにセンター前ヒットで4点目を打たれますが、ここは、センター豊田悠人(2年)、ショート草野龍弥(2年)、キャッチャー氏家大和(2年)とセンターラインの中継プレーで5点目は阻止しました。
何とか得点を返したい打線は、4点を追って7回裏の攻撃。
先頭バッターの氏家、続く熊田陽太(2年)の連続ヒットで0アウト1・2塁と反撃のチャンスを作ります。
9番坂本一颯(2年)のライト前タイムリーでようやく1点を返すと、1アウト1・3塁から1番草野の併殺崩れの間に2点目が入ります。
2点ビハインドながら、少しずつ少しずつ流れを手繰り寄せながら、得点した直後の相手の攻撃を無失点で切り抜けます。
8回表の攻撃、1アウトから4番豊田のセンター前ヒット、5番遠藤碧志(2年)のライト前ヒットで再びチャンスを作ると、氏家、熊田の連続タイムリーで一気に試合を振り出しに戻します!
さらにチャンスは続き、押せ押せムードの中、打席に入った井堀が冷静にスクイズを決め勝ち越し!
最大4点差あった試合を終盤8回についてひっくり返します!
5-4と1点リードで迎えた8回裏の守備、相手も2アウトから連打とフォアボールで2アウト満塁としますが、ここで起用された代打を井堀がレフトフライに打ち取り、相手の得点を許しません。
9回表の攻撃、1番から始まる好打順からはじまったこの回にダメ押しの1点を奪い6-4!
9回裏の守備、4番手でマウンドへ上がった井堀が終盤のリードを最後まで守り抜き、6-4で3回戦を突破しました!
この試合は守備のミスが絡んでリードを許す厳しい展開でしたが、終盤の粘り強さや打席の中で集中力を発揮した打線のつながりで7・8・9回の3イニングで全得点を叩き出しました。
苦しい展開を最後まで諦めずにものにしたチームの成長につながる1勝になったと思います。
2回戦同様、たくさんの応援をいただき勝利することができました。本当にありがとうございました。
続く準々決勝は、翌日9月25日(水)と連戦になります。今日のような姿勢を試合の序盤から発揮し、勝利を目指して戦ってまいります。