【社会起業部・本部】 広野町箒平フィールドワーク
2022年6月22日 11時28分社会起業部は地域を「知る・伝える・盛り上げる」活動をしています。
「知る」活動の一環として町の青木さん案内のもと
今年も広野町の限界集落・箒平にフィールドワークに出かけました。
去年も訪ねた移住者・松元さんの話を聞き、
川であそんで素麺をごちそうになりました。
その後、昭和28年生まれの鈴木惠太郎区長と歩きながら話を聞きました。
集落の歴史は300年ぐらいで深くないといわれているが、
畑から土器が出たそうです。
また製鉄の際に出来るカナクソ・カナグイシ(=くず鉄)があちこちに…
相当多くの場所にあり、所によって物凄い量で堆積しているということです。
昔の製鉄所跡で、
製鉄には大量の木炭が必要だったから、山に近いここで作業したのだろう、
はるか山奥にも見つけることができる、
とおっしゃっていました。
土器とカナクソを預かったので、調べられたらいいと思います。
他にも以下のような話をうかがいました。
区長全権委任、というお話は限界集落の自治を考えるのに面白い例だと思います。
『震災の時は平田村に避難した。
部落で旅行してるみたいで、今でも
「面白かったな」「あの避難はいかった」と語り草になっている。
毛布も暖房もあって待遇が良く、
「何だかおらだけこんなに豪華で(他の人に)言わんにぇな。
食べ物も旅館とおなじじゃねえか」って。
避難するときは、置いていく部落の車のガソリンを抜いて回って
下で(避難先で)満タンにしてやった。
部落のことは一切任せるといわれている。
平成8年の会議でさんざん頼まっちぇ。
「あとのことは引き受ける」と。
どうせ過疎化になって「この土地は誰のか」「どこに連絡していいかわからない」
となるから、一切独断でやってくれ、と。
子や孫はいろいろ言うが「われの父ちゃんと約束したから」と。
そんでねっか成り立たね』