【海外研修】ドイツ研修9日目(1/14)
2025年1月16日 07時04分EMGとの交流最終日です。
この日もパートナーと一緒に登校し、スーツケースを教室に置いてから、一旦ドイツの高校生は授業へ。私たちはKonstanze先生の案内のもと、ダッハウ強制収容所へ行きました。
事前研修で、ヴィクトール・E・フランクルの「夜と霧」を読んだり、白河にあるアウシュビッツ平和記念館を訪れたりしながら、当時の人々の苦しみを想像してきました。
本やインターネットだけでは分からない、肌で感じる収容所の寒さや閉塞感、たくさんの資料や展示されている遺留品から一人一人の無念さが伝わり、苦しくなりました。毎年Konstanze先生が丁寧に説明してくださいますが、事実を受け止めることが精一杯で、みんな無言で話を聞いていました。
その後は、S バーン(電車)とUバーン(地下鉄)を乗り換えてマリエン広場へ。ミュンヘンでも有名な観光地であり、街の中心部です。鉄道から地上にあがり、右手にミュンヘンのシンボル「新市庁舎」が見えるとみんな歓声を上げて写真を撮っていました。
昼食を取り、授業終わりのパートナーと合流し、最後にショッピングを楽しみました。
その後学校に戻り、ホストファミリーのみなさんにホテルまで送っていただきました。最後は涙涙のお別れになりました。
この研修を通して、生徒たちの英語力が格段に上がったのを感じます。翻訳などのサポートを借りずに展示の説明を聞いたり、お店で買い物をする際に店員さんと話をしたり、ホテルでも何か困ったことがあったら自分たちでフロントに尋ねたりできるまでになりました。
また、英語だけでなくチームとしての団結も強くなりました。渡航前と比べ、一緒にいるメンバーが固定しなくなりました。系列やクラスの壁を越え、コミュニケーションを取りながら協力し合う姿に成長を感じています。
ドイツでの最後の夜をそれぞれ満喫して、いよいよ次の日
【生徒の日記 M.Iさん】
今日はミュンヘンから電車に乗ってダッハウまで行き、ダッハウ強制収容所に行きました。
ダッハウ強制収容所では、当時の状況やホロコーストに至った経緯などが細かく説明されていて、当時の悲惨さや人々の心情などをよく理解することができました。写真や当時実際に使われていた物が多く展示されており、自分がいる場所で本当にこのようなことが起きていたと考えるとすごく心が痛み、二度と起こしてはいけないことだと強く思いました。
また、自由時間にはホストファミリーとの最後の交流として、ミュンヘンの街を案内してもらいました。
最後は笑顔でお別れをした人もいれば、ホストファミリーと抱き合い涙を流す人もいて、この数日間のホームステイで良い関係をつくることができたと思います。
【生徒の日記 M.Sさん】
今日は私が一番関心のあったダッハウ強制収容所へ行きました。バスを降りた瞬間から空気がおもく感じられ、本当にあの時悲惨なことが行われていた場所に来たんだと実感しました。そこには当時の悲惨さがそのまま残されていました。ダッハウ強制収容所で自分の国の恥部とも言える施設を観光客に公開するドイツの国民と日本の違いを感じました。最後の教会でこの世から戦争が消え、皆が平和に暮らせますようにと強く願いました。
また、今日はホームステイ最終日でした。ミュンヘンの歴史を教えてくれたり、写真をたくさん撮ったりと最後まで私達を楽しませてくれました。でも、楽しかった分別れるときはとても辛かったです。わたしのホストファミリーが
いつでもドイツに来てねと言ってくれたので、次はもっとドイツ語を覚えて訪れたいです。不安だらけだった私の旅を最高なものにしてくれたホストファミリー、EMGの生徒、先生方、本当にありがとうございました。
【生徒の日記 I.Nさん】
今日の午前中はダッハウ強制収容所に行きました。
ダッハウ強制収容所は強制労働収容所で、季節問わず薄目の制服を着て、逃げることも出来ないまま、毎日ずっと働いていて、簡単に言ってはいけない言葉なんだろうけど、すごく当時辛かったんだなと自分の目で見て実感しました。
ベットも最初の頃は仕切りがついていたり、棚がついていたりと、作りがしっかりしていたけど、年を重ねて、人が多くなっていくことに連れて、ベットの作りが雑になっていて、人権がなくなっていくのが目に見えて心が辛くなりました。
ダッハウ強制収容所を見終わってからは、最後にホームステイ先のみんなと一緒にミュンヘンの中心都市にあたる、マリエン広場に行きました。
グループごとにみんなと一緒にお土産を見たり、買ったりしてすごく楽しかったです!
その後はEMGに戻り、お別れの時間になってしまいました。 みんなとお別れになるのはすごく悲しくて、泣きそうになってしまいました。
ホストファミリーと過ごした5日間は絶対に忘れられないぐらい最高な思い出になりました。
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