【探究学習】高校1年次未来創造探究プレ発表会(2月18日)
2025年2月21日 18時49分2月18日、高校1年次で初めての探究プレ発表会を実施しました。
2024年12月27日(金)、高校の2年次の生徒7名が、原子力に関する学びを深めるため、六ヶ所村にある原子燃料サイクル施設を見学し、その後、意見交換会を行いました。見学会と意見交換会を通じて、原子燃料サイクルに関する最新の技術や課題、また地域住民との関係について学びました。
見学会では、以下の4つの主要な点について学びました。
低レベル放射性廃棄物埋設センター 低レベル放射性廃棄物をコンクリートで埋設する技術や、安全性を高める取り組みを学びました。特殊な土の使用や進化した技術に触れることができました。
使用済燃料再処理工場 約3分の2が地下に埋設されており、竜巻などの災害から施設を守るための防護設備について学びました。また、国際原子力機関(IAEA)による抜き打ち検査や、厳格な安全管理体制が敷かれていることも確認しました。
施設のセキュリティ 入場時の厳重なチェックや、非常時の備え(水の確保、非常用電源)について学びました。
高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センター
午後から行われた意見交換会では、六ヶ所村の歴史や地域における課題について、住民や関係者の方々と意見を交換しました。
情報伝達の難しさ 原子力や環境に関する正確な情報発信が難しいこと、また関心を持たない人々にどう情報を伝えるかが議論されました。
風評被害への対応 六ヶ所村で発生した風評被害の事例について、過去の苦しみやそれに対する対応策が共有され、地域のブランドや漁業への影響についても議論されました。
生徒たちは、見学した施設や原子力に関するさまざまな疑問を持ち、施設のスタッフに質問をしました。特に、低レベル放射性廃棄物埋設センターや再処理工場、MOX燃料についての質問が多く、安全性や再利用の仕組みについて学びを深めました。
参加した生徒たちは、実際に現地を訪れることで新たな視点を得られたと感じました。
今回の学びを基に、これからも生徒たちの探究活動は続きます。
12月22日(日)に、楢葉町コミュニティセンターにて「第7回東大教室@楢葉」が行われました。
「地質図の教室 ~常磐地方の化石と地質図~」というテーマのもと、東京大学総合研究博物館准教授の佐々木猛智先生に講師としてお越しいただき、地質図や標本、化石からわかる常磐の歴史について解説いただきました。
今回の講演会の中で、常磐炭田や木炭、未来のエネルギーについて探究している本校中学3年生の菊地結菜さんが今までの探究発表を行いました。炭鉱・炭田というつながりから今回お話をいただき、多くの方に双葉郡のエネルギーの魅力について発信する機会とすることができました。
お声かけいただいた楢葉町生涯まなび課の皆様をはじめ、佐々木先生、その他お世話になった皆様に御礼申し上げます。
生徒が作成したエネルギーについてのガイドブックは、楢葉町コミュニティセンター・道の駅ならは・ならはCANvas・東京大学総合研究博物館等に設置してあります。
サイエンスキャッスル2024に本校生徒が参加しました!
2024年12月7日(土)、アジア最大級の中高生研究者の学会「サイエンスキャッスル2024」が日本工学院専門学校蒲田校で開催され、本校から2名の生徒(2年 木田愛々子さん、2年 渡辺友輔君)が参加しました。それぞれ、「クリオネの生態」および「化石の研究」というテーマでポスターセッションを行い、日頃の探究活動の成果を発表しました。
サイエンスキャッスルは、未来の研究者の登竜門として、全国の中高生が集い、自らの研究を発表し議論し合う場です。本大会には約500名が参加し、充実した交流と学びが行われました。
木田さんの探究の様子
これまでの探究
木田さんは、毎週火曜日の6~7校時に実施している探究の時間だけでなく、月に1回アクアマリンふくしまを訪問し、実際にクリオネの摂餌を行いました。このような校外での探究活動を通じて、クリオネの長期飼育に必要な要因の一部を明らかにすることができました。
当日の発表
探究テーマ『ハダカカメガイの摂餌行動と成長過程の研究』
当日の様子と感想
今回、クリオネに関する研究発表を行い、多くの新しい知識や貴重なアドバイスを得ることができました。他の参加者の研究レベルが非常に高く、自分の課題点を改めて認識できました。特に、発表テーマに興味を持ってくれた方々から質問やアドバイスをいただき、研究を改善するヒントを得る機会となりました。また、クリオネ研究の動機やテーマの選び方についても、多くの学びがありました。引き続き研究を深め、次回はさらに良い発表ができるよう努めたいです。
渡辺君の探究の様子
これまでの探究
渡辺君は2つの川から採取した化石を分類・分析し、それぞれの川が持つ地質や環境の特徴について考察しました。10月の中間発表では、化石から読み取れる情報をもとに、川の形成過程や歴史的背景について深い洞察を示しました。一方で、要因の特定に説得力を欠く箇所もあったので、サイエンスキャッスルまでの期間では、活動を深めるとともに、周囲の地域環境を学びました。
当日の発表
探究テーマ『広野町の化石 浅見川と北迫川の化石の違い』
当日の様子と感想
渡辺君は、上述のテーマについて研究し、ポスター発表を行いました。発表では、化石の種類や特徴、採取した地域の地質学的背景をもとに考察をまとめ、わかりやすく説明していました。特に聴衆の目を引いたのは、実際に採集した化石であったり、最終の様子を紹介した写真でした。聞いてくださった他校の生徒や教員からは、調査の方法や発見の意義について多くの質問が寄せられ、活発な意見交換が行われました。この活動を通じて、研究の成果を他者に伝えるスキルを養うとともに、自然科学への理解をさらに深めることができました。
本校生徒は発表を通じて多くの質問や意見をいただき、研究をさらに深めるためのヒントを得ることができました。また、他校の生徒や大学研究者の方々との対話を通じて、科学に対する視野を広げる貴重な機会となりました。
今回の経験を糧に、今後もさらに探究活動を進めていきたいと思います。本校の探究活動にご期待ください!
12月7日(土)に本校を会場に福島県WWL高校生国際サミット キックオフミーティングが開催されました。来年度の8月に福島県WWL高校生国際サミットが開催されますが、それに向けて福島県内の高校生だけではなく、山形県立東桜学館高校や宮城県仙台ニ華高校の生徒を含めて総勢約40名が集結しました。
そのキックオフミーティングでは今回初めて高校生が出会うため、本校で行なっているコミュニケーションWSの手法を取り入れた自己紹介からスタートしました。
その後本事業の趣旨説明を行いました。
そこでは3つの約束が確認されました。
1 参加者全てにとって意義ある参加、意義ある学びの場にしよう会にしよう
2 「学びのグローバル化」「知識のグローバル化」をめざそう
3 「未来を射程に」自分たちの社会を創る/社会を次世代に託す視点を持とう
ランチミーティングの後は早稲田大学の松岡俊二先生から「福島について対話をする世界の高校生」という題で講演をいただきました。その話から「対話の場」とは何か?や災害の記憶と教訓を継承する社会的仕組みづくりについて検討していきました。
最後はゼミごとの対話の時間ではわたし•地域•世界の重なりのうち、まずは「わたし」に着目をして人生グラフを作成して、この学びの場でどんな学びをしていきたいかを意見交換しました。
ふたば未来に集った高校生たちや先生たちはすぐに打ち解け合い、これから始まる福島県ALゼミのキックオフに相応しいラーニングコミュニティを立ち上げることができました。今年度中の残りの2回はオンラインで学びの場を作っていく予定です。
11月28日(木)の放課後に地域協働スペースで、「WWL高校生のための特別講義」が開催されました。
WWL事業拠点校である本校の高校生25名と中学生4名、高校教員10名が会場で参加し、
事業連携校の仙台二華高校、東桜学館、福島高校の生徒はオンラインでの参加で、
約50名の参加者がありました。
講演はアメリカ・デュポール大学の宮本ゆき先生にお越しいただき、
「なぜ原爆は悪ではないのか」というテーマで講演をいただきました。
そのほかにも、アメリカにおける各認識や、核における差別の構造、現在のアメリカ各論説などの
お話がありました。
また、脱植民地と交差性(インターセクショナリティ)の問題など
差別と抑圧の構造についてのお話もありました。
事後の質疑応答では中学生からの質問を皮切りに多くの生徒から質問が出るなど
大変活発な時間となりました。深い学びを経験することができました。
宮本ゆき先生、貴重なお話とお時間をありがとうございました。
10月8日(火)に、全国13校から約50名の高校教員がふたば未來学園に来校し、探究学習に関する研修を行いました。
この取り組みは認定NPO法人カタリバが三菱みらい育成財団の助成を受けて実施しており、ふたば未來学園高校と協働で高校教員向けの探究指導プログラムを研究・開発しています。
今回の研修では先進校フィールドワークと伴走力強化をテーマとして、本校の探究の授業を見学していただき、各学校のカリキュラムの見直しなどを行いました。
10月9日に山形県立東桜学館中学校・高等学校の2年生中間発表会に本校生徒3名が参加しました。
東桜学館は本校のWWL事業の県外事業連携校となっており、昨年から相互に発表会に参加しています。
本校生は「福島県広野町の化石~浅見川と北迫川の化石の違い」「紙芝居による伝承活動~魅力的な紙芝居にするためには~」「高齢者と若者の交流」の3つをポスターで発表しました。
東桜学館はSSH指定校でもあるので理系の発表が多いですが、ふたば未來学園の生徒は地域課題の発表が中心でした。
発表会後は参加した学校の生徒での生徒交流会にも参加し、充実した発表会となりました。
広島研修とドイツ研修に参加する本校1年生の事前研修を兼ねて、福島第一原子力発電所(1F)の視察と第11回1F地域塾(早稲田大学と共催)を開催しました。本校生15名を含む59名の参加者がありました。
廃炉とその先の地域の将来像を考えるために地域の住民や大学の研究者、電気事業関係者、大学生などなどの方々と対話を続けてきています。
基調講演の後の対話では「廃炉の多様な将来像」について、グループに分かれて対話をしました。
【参加した高校生からのコメント】
○対話の名の下に「科学的に正しい」を押し付けることは新たな住民の分断につながる
○住民との対話がアリバイ作りになっていることが多く、誰が対話の場を設定するかは重要
○探究=問題を自分ごと化するために、さまざまなことを「切り口」にして考える
○1Fの視察で「安心・安全」が強要されている気がする。疑問やモヤモヤがもっとできてもいいはず。そういうモヤモヤを共有できる対話の場があってよかった。
○遺構が残ることが将来の人たちの自分ごとになって考える/みんなで考える/現地に行って感じるなど考える場の提供につながる
○「私はそうは思えない」と気軽に言える場が欲しい
○情報発信、若い人に伝えるとかいうけど、若い人だけじゃなくて偏見のある大人にむけても発信しないと
中学3年生の総合の学習では、グループで探究活動を行っています。
今回は広野町での体験活動について探究しているグループが、
4月28日(日)に、多世代交流スペースぷらっとあっとにて開催された
「まちなかマルシェ」に出店をし、トートバッグ作り体験を行いました!
イベントの開催にあたりチラシを作成して広野小学校に配布もしました。
チラシを見て参加して頂いた皆様ありがとうございました。
また、このような活動を行っていきたいと考えておりますので、
次の機会も参加をぜひよろしくお願いします!