【探究学習】青森県六ケ所村・原子燃料サイクル施設の見学と現地の方との意見交換会について
2025年1月16日 09時14分2024年12月27日(金)、高校の2年次の生徒7名が、原子力に関する学びを深めるため、六ケ所村にある核燃料サイクル施設を見学し、その後、意見交換会を行いました。見学会と意見交換会を通じて、原子力に関する最新の技術や課題、また地域住民との関係について学びました。
【見学会】
見学会では、3つの主要な施設を訪れました。
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低レベル放射性廃棄物埋設センター 廃棄物をコンクリートで埋設する技術や、安全性を高める取り組みを学びました。特殊な土の使用や進化した技術に触れることができました。
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再処理工場 約3分の2が地下に埋設されており、竜巻などの災害から施設を守るための防護設備について学びました。また、国際原子力機関(IAEA)による抜き打ち検査や、厳格な安全管理体制が敷かれていることも確認しました。
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施設のセキュリティ 入場時の厳重なチェックや、非常時の備え(水の確保、非常用電源)について学びました。
【意見交換会】
午後から行われた意見交換会では、六ケ所村の歴史や地域における課題について、住民や関係者の方々と意見を交換しました。
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情報伝達の難しさ 原子力や環境に関する正確な情報発信が難しいこと、また関心を持たない人々にどう情報を伝えるかが議論されました。
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風評被害への対応 六ケ所村で発生した風評被害の事例について、過去の苦しみやそれに対する対応策が共有され、地域のブランドや漁業への影響についても議論されました。
【質疑応答】
生徒たちは、見学した施設や原子力に関するさまざまな疑問を持ち、施設のスタッフに質問をしました。特に、低レベル放射性廃棄物埋設センターや再処理工場、MOX燃料についての質問が多く、安全性や再利用の仕組みについて学びを深めました。
【参加者の反応】
参加した生徒たちは、実際に現地を訪れることで新たな視点を得られたと感じました。
- 須藤翔磨さん:「現地での見学と住民の声を聞くことで、調べただけではわからなかったことや、施設の規模感を実感できました。」
- 長谷川翔哉さん:「短い時間でしたが、学びが多かったです。これからさらに調べ、探究を進めたいです。」
- 船木幸輝さん:「福島と重なる点が多い六ケ所村をフィールドワークできて、貴重な経験でした。」
- 青山悠珠さん:「様々な立場の方々と話し、新しい視点で景観問題を捉え直すことができました。」
今回の学びを基に、これからも生徒たちの探究活動は続きます。