【中学3年】未来創造学フィールドワーク
2025年5月26日 09時57分5月20日(火)に中学3年生は5回目のフィールドワークに行ってきました。
広野町、楢葉町、富岡町、川内村の各方面で、探究内容に応じた情報収集等をおこないました。
今回のフィールドワークの成果・課題を整理して、今後は6回目のフィールドワークと発信に向けての準備をしていきます。
ご協力いただきました皆様、本当にありがとうございました。
5月20日(火)に中学3年生は5回目のフィールドワークに行ってきました。
広野町、楢葉町、富岡町、川内村の各方面で、探究内容に応じた情報収集等をおこないました。
今回のフィールドワークの成果・課題を整理して、今後は6回目のフィールドワークと発信に向けての準備をしていきます。
ご協力いただきました皆様、本当にありがとうございました。
イラクのドホーク県にあるドホーク大学より、人権学科のジョティアール先生(学科長)と、ジハット先生、そしてイラクで人道支援や子供の教育ボランティアなどに携わっている、一般社団法人Peace Cell Projectの高遠菜穂子さん等が本校を訪問しました。
現在、イラクでは「演劇のファシリテーター(紛争予防を目的としたワークショップを牽引できる人材)育成」を目指したドホーク大学のカリキュラム作成を行っているそうです。そのために、実践的かつ先進的な教育を取り入れている日本の教育機関を訪問・視察するということで、数ある訪問先の中のひとつに、ここふたば未来学園高校を選んでくださいました。
Peace Cell Projectの高遠菜穂子さんは、毎年高校1年次の生徒達に講演をしてくださっています。(過去の講演会の様子はこちらです)
まず22日(火)は、NPO法人パブリックの皆さんを講師にお迎えしたコミュニケーションWSが行われていたので、そちらを見学していただきました。
特に、シアターでは、「もめる」をテーマにした演劇WSが行われていました。
とある国の、どこかの街の、小さなアパートの住民会議という設定で
様々な国から来た、文化も宗教も価値観も全く違う役柄になりきって、とある議題について話し合いをするというものでした。
講師の方から「とにかく『もめる』ことが目的だからもめてね。」と言われ、実際にやってみますが、どうしても相手に発言を譲ってしまったり、気が付いたら笑顔で妥協点を見つけようとしてしまいます。
イラクの先生に「もめているように見えましたか?」と尋ねると、
「楽しい話をしているのではないのですか?」と言われ、生徒達は「難しい!」と頭を抱えるシーンもありました。イラクの方たちからすると、普段どのようにもめずにいるかを考えている中で、「もめる」をテーマにしたWSはとても新鮮だったようで、最後まで興味深く見学されていました。
そして、翌日は3年生の「表現コミュニケーション」の授業を見学・参加されました。
フルーツバスケットや、名前や誕生日順で並ぶ簡単なゲームからはじまり、
最後はちょっとしたお芝居が必要なゲームをしました。
さすが3年生、1年次に演劇創作やコミュニケーションWSを経験しているので、与えられたお題がどんなものでも、グループでその場で話し合い、すぐに合意形成し、実際に動き出すまでが早いと感じます。チームワークもばっちりで、グループで楽しもうとする力、そして観ている人を巻き込んで楽しませようとする力があります。生徒もゲストの皆さんも大笑いで授業が終わりました。
そして、最後には1年生のトップアスリートの生徒達の英語の時間。
高遠菜穂子さんとドホーク大学の先生方が、イラクについての特別講義をしてくださいました。
戦争や難民について、現地に行かないと分からないような厳しい現状について教えていただきました。
世界には1億1730万人もの難民がいて、戦争や迫害によって家を追われていること。
空爆などで物流が止まってしまうと、食料が足りずに死んでしまう人がいること。
戦争を始めるお金はすぐ集まるのに、戦時下の支援するお金はいつも足りないこと。
入学してすぐにこのような授業を受けた生徒達、刺激が強かったと思いますが、メモ用紙にびっしりと感想を書いてくれました。
長年人道支援をしてきた高遠さんからのお話に、生徒達も真剣に耳を傾けていました。
また、クルド自治区でもあるドホークには、多くのクルド人が暮らしており、ドホーク大学の先生もクルド人であるため、ジハット先生がクルド人の歴史を話してくださいました。
【生徒の感想】
今も戦争や迫害が続いていると、なんとなくは知っていたけれど、こんなに残酷だとは知らなかったです。赤ちゃんや子供も、無差別に犠牲になるということを想像しただけでとても怖くて鳥肌が立ちました。また、人種で差別を受けることもつらいなと思いました。自分が普通に、幸せに生きていること、アスリートとして競技が普通にできる幸せを、当たり前ではないと肝に銘じておきたいです。(バドミントン・女子)
戦争でケガした人の話を聞いて、心が痛くなった。戦争はなんでなくならないのだろうか?みんなで戦争がない世界をつくっていきたい。戦争は多くの人の命を奪う。自分の言語がしゃべれないのは、どうやって生活していくのだろう。僕はしゃべれないと、生きていけないと思う。(野球・男子)
短い時間でしたが熱い授業となりました。
最後に、ドホーク大学人権学科長のジョティアール先生から
この2日間のお礼にと、本をいただきました。
ドホーク大学の先生が書かれた本だそうで、英語に翻訳されているので
図書館に寄贈しようと思います。
ドホーク大学の皆さん、Peace Cell Projectの皆さん、2日間ありがとうございました。
演劇、地域創造と人間生活、コミュニケーションWS、表現コミュニケーション、国際交流高校1年次(11期生)が本校に入学して約1か月が過ぎました。
これまでに、「地域創造と人間生活」という授業や年次ホームルームなどを通して、1年次全体で行ってきた活動を振り返りたいと思います。
入学式があった週の金曜日、校舎案内ツアーを実施しました。
クラスや系列がバラバラな7~8人組のチームを作り、校舎内を謎解きやミッションに答えながら歩き回りました。中高一貫で進学してきた生徒たちが率先してガイド役を引き受けてくれて、校舎内を探検しました。
各所にあるクイズやミッションは、それぞれの得意分野で協力しながらクリアしていきました。
みらいラボのところにあるカフェふぅでは、グループで記念写真を撮るというミッションがあり、みんなの笑顔がたくさん見られました。感想を聞くと、みんな「楽しかった!」と言っており、イベントは大成功となりました。
これから3年間、よろしくおねがいします。クラスや系列をこえた仲間になっていきましょう!
校舎案内をした日と同じ日に、クラスごとにコミュニケーションWSを実施しました。講師はいつもお世話になっているNPO法人パブリックの皆さんです。本校では高校1年次に地域と出会い、そこで生活する様々な人たちと出会い、そこで学んだことを演劇にする授業があります。パブリックの皆さんにはその授業も担当していただいています。
高入生が圧倒的に多い1~3組は、まずは初対面同士の緊張を和らげるためのゲームを行いました。最初は緊張気味でしたが、すぐに打ち解け、ところどころで笑い声や叫び声(!)が。みんなとても良い雰囲気で、ゲームやちょっとした演劇を楽しんでいました。
そして、ほとんどが一貫生である4、5組では中学でもWSを経験しているので、少し高度な内容に挑戦していました。グループで作戦を立てて、講師のこうちゃん(河野さん)を椅子から立たせるというゲームでした。それぞれに面白い設定を考えて、こうちゃんを椅子から立たせようと頑張っていました。
こうやってクラスごとにコミュニケーションWSを行い、生徒達は様々なシアターゲームを体験します。各会場、生徒達の笑い声や歓声が響いており、入学したばかりで緊張していた中で、気の合う友達を見つけたり、それまで話したことがないクラスメイトと話すきっかけができたり、生徒達にとっても大変貴重な時間だったようです。このワークショップのおかげで、翌週のクラスの雰囲気も良い意味で力が抜けてリラックスしている生徒が多かったように思います。
現在の自分について知るための項目について、様々な観点から書くことや話すことを通して、自分自身の興味関心を認識することを目的に、自己探究WSを行いました。
24日は、様々な質問について考え、いろんな人とペアになって話をすることで自分や他者と向き合う時間でした。「最近ハマっていることは?」「関心のある教科・科目は?」といった質問から、「もし何でも仕事になるとしたら何をしごとにしてみたい?」「これからの高校生活に期待していることは?」「そのためにふたば未来学園で頑張りたい/挑戦してみたいことは?」といったこれからのことについて考える質問もあり、みんなで二重の円を作って、左右に動きながらいろんな人と短時間で対話をしていく「トーク・フォークダンス」というアクティビティを行いました。あちこちで話が盛り上がり、中には同じ保育園だったことが発覚したり、趣味が同じだったりと、クラスや系列を超えた交流が生まれていました。
26日は自分がやってみたいことを(Willリスト)を100項目考えるというワークショップを通して、自分自身の興味関心を発見しました。その中から、1週間以内にやってみたいこと、高校1年生の間にやってみたいこと、高校生の間にやってみたいことを選び、みんなで共有しました。野球部と男子サッカー部、合計50名近くが大会で不在でしたが、この日は授業参観もあったため、ご家族の方々に見守られながら生徒達はこれからやってみたいことについてあれこれと考え、グループ内での発表を楽しんでいました。
高校1年次、地域創造と人間生活
5月7日(水)に、本校みらいシアターで演劇ワークショップを実施しました。中学1年生は、海浜自然の家で実施して以来となる2度目のワークショップです。
今回はくじを引き、そこに書かれているキャラクターや物を登場させる演劇を創作しました。くじ引きで選んだものなので、必ずしも自分が演じたい役ではありません。また、グループのメンバーはそれぞれに役が決まるため、1つの物語を創作することも難易度が高いことです。
それでも生徒たちはお互いに意見を出し合い、協力しながら発表まで行うことができました。今回の演劇を通して、より相互理解や自己表現について考えることができたようでした。
4月22日(火)、今年度で10回目となる京都トヨペット株式会社様の学校図書寄贈式を本校図書館にて行いました。
本校の開校以来、毎年たくさんの学校図書を寄贈してくださっている京都トヨペット株式会社の代表取締役会長 澤井孝之様、 秘書室 室長の佐々木敏司様がはるばる京都よりおいでくださり、對馬校長をはじめ教員と生徒を代表して中高の図書委員会の役員6名がお迎えしました。
今年度で最後の寄贈ということで、澤井様の復興にかける想いやふたば未来学園への激励のメッセージを賜りました。また、生徒からは、お礼の言葉とともに図書委員会全員のメッセージを載せた感謝状をお渡しいたしました。
さらに、寄贈式の最後には「京都トヨペット株式会社様図書寄贈10周年記念コーナー」の設置セレモニーを実施いたしました。澤井様より、図書を実際に配架していただき、記念コーナーの完成となりました。
今回は、図書だけでなく、本棚2台も寄贈いただいております。今後は、より充実した館内で、生徒は本に親しんでいくことになるでしょう。對馬校長の話にもあったように、本との出会いは、人や時間との出会いでもあります。そんな機会を与えてくださった京都トヨペット株式会社様に改めて御礼申し上げるとともに、引き続き充実した教育活動を展開して参ります。
「京都トヨペット株式会社様図書寄贈10周年記念コーナー」は、図書館入口に設置されているので、ぜひご覧ください。
4月23日(水)、中学3年生は今年度初めての演劇に取り組みました。
はじめにグループでトランプを楽しんだ後、「ババ抜きをしている場面」の演劇づくりに挑戦しました。用意された台詞に、各グループが自由に「ト書き」を加えるという内容です。
この「ト書き」が実は、プロの演劇でもとても大切な要素であることを知りました。動きや表情、空気感など、ト書きひとつで演技の印象が大きく変わることを、実際に体験を通して学ぶことができました。
難しいお題にもかかわらず、どのグループも個性豊かでユニークな作品を完成させていました。今回は時間の都合で全グループの発表はできませんでしたが、次回の演劇ワークショップも楽しみです。
2日目の午後は学級の中で6人グループをつくり、トランプやUNOで遊びました。その後、お題カードをもらい、そのお題に沿った内容でトランプやUNOを行う、というものを演じました。
お題の中には「このメンバーの中には、付き合っていたが直前で別れたカップルがいる」「みんなが誰かに片思いしている」などのものがあり、表現するには少し難しいお題だったかもしれません。それでも生徒たちは表現の仕方を工夫し、最後まで諦めず取り組む姿が見られました。
このオリエンテーション合宿を通して、より仲間たちとの交流が深められました。この経験をこれからの学校生活に生かしていってほしいと思います。
2日目の午前中は、昨日とはグループのメンバーを変えて演劇創作を行いました。
自分が今一番演じたい役を決め、それらが必ず登場する物語を考えて劇にしました。
間の使い方や表現の仕方など、昨日のジェスチャーゲームよりも更にパワーアップした内容になっていました。
1日目の午後は、グループをつくってジェスチャーゲームを行いました。これは、あるお題についてしゃべらずに動きだけで表現するというものです。
どういった場面なのか、登場人物や物で考えられるものは何かなど、グループのメンバーで話し合いを通して演劇をつくることができていました。
天候が悪かったので、夜はキャンドルファイアーを実施することになりました。実行委員の生徒を中心として、キャンドルを囲みながらマイムマイムを踊るなど、楽しいひと時を過ごすことができました。
4/15(火)、今年度はじめての中学校2年生の未来創造学の授業がスタートしました。
昨年度は、授業やフィールドワークを通して「双葉郡のふしぎ」を探究してきたこどもたち。
今年度もカタリバの職員と協力して、更にその個人探究を掘りさげて、深く考え、調べていきます。
今日のテーマは「よい問いとは何か?」。
ある有名キャラクターについての問いを考えました。
それらの問いがネットや生成AIですぐわかることなのかどうかを判断し、仕分けます。
5W1H「そもそも〇〇とは何か」「どうしたら〇〇だろうか」のキーフレーズを使って、再度問いづくりを行いました。
4/26(土)の授業参観では、未来創造学の授業を公開予定です。
「よい問いとは何か」。ぜひ、家庭でも話題にしてみてください。