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【高校2年次】ニューヨーク研修(6日目)

研修6日目、いよいよクライマックスに差し掛かりました。

本日は国連日本政府代表部を訪問し、次席常駐代表 山中 修 大使、同代表部経済参事官 錦織 有史様とお会いしました。

本校開校当初からふたば未来学園にお力添えを賜り、コロナ禍でもオンラインで継続してご支援をいただきました。今年度で7度目になります。本当にありがたいことです。

午後からは、環境省からコロンビア大学の大学院修士課程に派遣されている、多田悠人様にお会いし、ご自身の経験や海外での学びのことをお話しいただき、質疑応答やキャンパスツアーをしていただきました。

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●代表生徒のレポート

〈生徒S.A〉

ニューヨーク研修の6日目の行程が終了しました。

本日は、国連日本政府代表の方にプレゼン発表をしました。

まず、綿織さんから「コニュニケーションとは何か?」などの講義をしていただきました。コミュニケーションがうまくできない原因には、発する言葉のズレ、言葉のイメージの仕方の2つが主にあるという事が分かりました。その後、私達が作ったプレゼンを見て頂き、意見交換をしました。

私達が考えた「困っている人をなんとしてでも助けたい」という思いを伝える事ができたと感じました。また、錦織さんや国連の方々と共通の問題意識を持って行動していることを知ることができたと思います。

その後、山中大使との対談を行い、一人一人が質問を主体的にすることができました。日本の代表として世界で活躍をしている方の興味深い話をお聞きすることができました。

ここでの学びとして、私達は、もっと自信を持って発表に取り組むことができるとより一層充実したプレゼンになると感じました。

明日が、ニューヨーク研修で最後にプレゼン発表をする機会です。国連本部youthの方との貴重な意見交換の時間を、今までの活動を通した多くの反省を活かして、精一杯全力で取り組んでいきたいと思います。

〈Y.S〉

午後からはコロンビア大学を見学しました。なんとそこで、同じUNIS-UNに参加していた横浜商業高校のメンバーと奇跡的な再開を果たしました。

その後、環境省職員でコロンビア大学に派遣されている多田悠人さんに、歴史ある大学構内を案内していただきました。個人からの寄付によって立てられた建物や構内の教会など文化の違いが見られました。その後、多田さんから環境省やコロンビア大学についての説明していただきました。また、環境政策やキャリア、アメリカの文化に話など、様々な質問に答えていただき、それぞれ新たな気づきを得られました。
ニューヨーク研修も6日になり、夕食をとり、帰ってすぐに会議室で寝てしまう姿や会議時間まで寝て待っている姿が見られるようになってきましたが、残りの研修を全力で頑張っていきたいと思います。

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これまで出会った方々にお話いただいた事どうしがつながりを見せ始め、学びが面白くなってきているところです。このまま最終日まで走り抜けたいと思います。

 

【高校2年次】ニューヨーク研修(5日目)

 NY研修5日目、昨日に続きUNIS-UNに参加しました。

 昨日の反省を生かし、本日は質問をするだけではなく、自然な流れに合わせたやり取りになるよう心掛けました。結果として、本日ももう一人指名されて発言権を得ましたが、チームとして課題が残りました。

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●代表生徒のレポート

〈生徒K.Y〉

 今日はUNIS-UN Conferenceの2日目でした。午前中は、女性の経済的支援に携わり続けるCaryl Stern 氏のスピーチ・それに対する質疑応答、そして司会をUNISの学生が務め、パネリストとして国連常駐代表の方々が招かれた形でのパネルディスカッションが行われました。

昨日の反省を活かし、登壇者の方々の経歴を調べ質問事項を考えた状態で臨みました。この連携のスムーズさにより、素早い英語のスピーチも聞き取れる部分が増え、私たちの主張との関連性も見出せるようになりました。しかし、後半のパネルディスカッションで質問権を得たときに「聞き取れない」「関係ないことを言っている」という判断のもと取り消されてしまいました。

英語で即興的に対応する難しさ、伝わりやすい文章を作る難しさを実感しました。悔しい結果になりましたが、咄嗟に私たちの前後の座席で、他国から参加していたチームの皆さんや運営の学生のサポートに助けられ、そうした思いやりにも気づくことができました。

〈生徒M.O〉

 午後のUNIS-UNでは、Dr. Felipe、Ms. Millicentのスピーチや「フェミニズムは効果的か?」というテーマでのディベートがありました。

質問は出来ませんでしたが、それぞれのスピーチやディベートは、私たちのこれまでディスカッションを重ねてきた自分たちのテーマについて、もう一度ふり返るきっかけになり、多くの学びを得られたと実感しています。

 また、閉式後、共に議論をした海外の生徒たちと、少しの間交流することができました。彼らは日本について興味を持ち、知ろうとしてくれていました。名前や顔を覚えてくれていたり、カルチュラルショーケースのよさこいを覚えていてくれたり、皆いろいろなことを褒めてくれました。そして私たちも彼らの国や文化などについてもっと知りたいと思いました。

 今回のUNIS-UN conferenceで生まれた新たなつながりは、私たちの活動を広げていくモチベーションになります。これからもこのようなつながりをどんどん増やしていきたいです。

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 国連国際学校の学生は、今回のワークショップや大会運営の一切を自分たちで行っていました。また、ステージに立ったMillicentさんは、大会運営として私たちを助けてくれただけでなく、自らの創った美術作品の説明やGender Equalityをテーマに行った個展について、壇上でスピーカーとして話していました。

 運営としても、スピーカーやディベーターやパネリストとしても一流でした。近い将来、本校生がこのような国際会議を運営できることに思いをはせました。

【高校2年次】ニューヨーク研修(1日目)

昨年度に続き、今年度もNY研修を実施することができました。これまでお力添えをいただいた皆様に感謝申し上げます。開校から数え、NY研修チームも8代目になりました。(途中、コロナ禍で4・5・6代目のチームは渡航ができませんでした。) 中高一貫生が入った初めての渡航です。これまでつないできてくれた卒業生にも思いをはせて、8泊10日の研修に臨みます。

現在、旅行団はホテルに到着しました。さっそく翌日の準備を開始したところです。NY市の職員の皆様、9.11家族会の皆様にお会いします。現地は日曜にもかかわらず、このように交流させていただけることに頭が上がりません。

 

趣旨

2015年国連サミットで、貧しい国も、豊かな国も、中所得国も、すべての国々が豊かさを追求しながら地球を守り、持続可能な社会を実現していくことを目指して、世界各国は「持続可能な開発のための2030アジェンダ」を採択しました。
未来創造探究において取り組んでいる原子力災害からの復興や、持続可能な地域づくりについての探究内容は、福島のみの課題ではなく、全世界が共有する「持続可能な社会づくり」の課題として考えることもできます。WWLワールド・ワイド・ラーニングコンソーシアム構築支援事業の2年次海外研修では、米国・ニューヨークを訪問し、国際機関や世界の同世代と交流を行い、世界に福島を発信するとともに持続可能な社会づくりを考え、未来を創造していく一歩とします。

研修内容

(1)同世代の生徒との交流

国連職員の子弟等が通学するUNIS(国連国際学校)が主催し、各国の高校生が参加する国際会議UNIS-UN(オンラインを予定)に参加し、全世界的なテーマについてディベートを行い、日本・福島の視点から自分たちの意見を述べる。また、UNIS等において各国の同世代に向けて未来創造探究での探究内容を発表し、意見交換を行う。

(2)コロンビア大学国際公共政策大学院等への留学生との意見交換

世界各国から留学し、持続可能な世界の実現に向けた政策を研究している大学院生と、福島の課題解決と世界の課題解決について意見交換を行いつつ、キャリア意識についても学ぶ。

(3)国際機関関係者との意見交換

未来創造探究での探究内容について国際連合関係者に対してプレゼンテーションを行い、持続可能な地域づくりや世界の実現について意見交換を行う。

(4)その他 多様性のあるNYの市民文化を学びつつ、望ましい社会像や制度の在り方を考える。

【中学GS】NZ研修中高交流会

2月7日(火)6校時、中学3学年のグローバルスタディの時間に、高校1学年のNZ研修先遣チームが参加し、渡航前の交流会を実施しました。

中学生は事前に質問事項を準備し、ワールドカフェ形式で9人の先輩たちと交流をしました。

高校生は11月の渡航後にレポートを作成し、印刷したレポートを持参して3月に渡航を控えた後輩たちに思いを伝えました。

「日本人だけで固まって動いていると何も始まらない。」「〇〇が衝撃的だった。」

など、研修にかける熱い思いが飛び交いました。

 

 

【海外研修】ドイツ研修(最終日)

現地の研修は最終日です。

午前中は、ダッハウ強制収容所での研修です。

Arbeit macht frei(=働けば、自由になれる)が刻まれた門から敷地に入ります。敷地内を歩くにつれて、これがどれだけ残酷な言葉だったのかがわかります。自由などありません、ここにあったのは搾取だけです。

ここはナチス・ドイツの強制収容所でした。ナチスの強制収容所の中では最も古いものの一つで、後の強制収容所のモデルとなったものです。

戦時中、ドイツ国内から20万人以上がここに送られました。その内の6万人以上がユダヤ人、この収容所の劣悪な環境や、残忍な行為により、3万人以上が亡くなったと言われています。

このようなことが二度とあってはならないということは明確です。しかしながら、似たような構造に思える物事は、世界中至るところで今もなお起こっています。普段の生活のなかで我々が思考停止に陥り、想像力を働かせることができなければ、戦争の始まりにさえ気付けないのだと学びました。

午後はEMGのパートナーたちと待ち合わせをし、最後のショッピングを楽しみました。現地の生徒に案内されながら、昼食をとったり家族へのお土産を買ったりして楽しんでいたようでした。

学校に戻ると今回の交流最後のあいさつです。はじめはお互いに緊張していたものの、ホームステイを通して、一生の友人になり、別れを惜しみました。

EMGの皆さんは、全力で我々を迎え入れ、本研修生はその優しさを全身で感じて帰ってきました。

ニュージーランド、ドイツ、ニューヨーク…海外で我々を受け入れてくれる学校は、交流を心待ちにしてくれていました。そしていつでも優しく私達を受け入れてくれます。

私達が受け入れる番になれば精一杯のもてなしをするのはもちろんのこと、受けた恩を次の誰かに送る、Paying Forwardもしていかなければなりません。それが地域と世界で生きるということ、そして研修参加生に限らず、この地に生きる我々のミッションなのだと思います。

研修参加生が帰国後たくさんの仲間と協働し、様々な文化の橋渡しをし、地域•世界で活躍してくれることを大いに期待します。

全員無事に帰国しました。関係各位のお力添えに感謝申し上げます。誠にありがとうございました。

 

【海外研修】ドイツ研修(7日目)

それぞれのホームステイ先からパートナーと一緒に登校し、今日の活動がスタートです。

午前はEMG校の生徒のガイドでマリエン広場のフィールドワークをしました。現地の生徒が自分たちでルートを考え、案内をしてくれました。

過去に探究活動等で双葉郡ツアーを行った生徒たちの苦労を知っているので、同じくらいの年齢の生徒が丁寧に案内してくれたことに驚きを隠せませんでした。

午後は一旦ステイ先に帰宅し、交流会の準備をしました。

夕方に公民館のような建物に集合し、互いの料理を振る舞いました。

普段の生活で食事を準備してもらえるありがたさも噛みしめていたようです。

現地研修は明日が最後です。ダッハウ強制収容所での研修の後、班別自主研修です。

 

【海外研修】ドイツ研修(6日目)

午前中は翌日の交流のための食材を買い出しました。

交流に参加してくれる現地の生徒はその日に大事なテストがあるということでした。EMG校は定期テストがありませんが、落第も多くあります。不定期に行われる大事なテストと授業内での取り組みで評価をされています。

午前中は保護者会長の方がドイツミュージアムを案内してくださいました。あらゆる分野の学問をまたいだ展示に、参加生は午前中だけでは時間が足りない様子でした。

昼食は各自でとりましたが、もう注文に困る様子はありませんでした。(分量の多さにはなかなか慣れません...)

午後にはニュンフェンブルグ城を訪れました。ミュンヘンにある、バイエルン選帝侯の夏の居所だったと言われています。

バロック建築の建物と、調度品の展示それぞれに日本語のオーディオガイドがついていました。

こちらに来てから、英語での補足がついていることに安堵することが多くなりました。知っているドイツ語も増えています。

おそらく今日1日に歩いた距離も10kmを超え、日に日にたくましくなっていることを感じます。

明日は教育や歴史についてお話をしたあとに、EMGの生徒がマリエン広場の案内をしてくれるとのことです。午後は文化交流の準備をし、夕方には食文化などの披露をします。

【海外研修】ドイツ研修(5日目)

5日目はErnst-Mach-Gymnasium校(以下EMG)との交流のスタートです。

コロナ禍では現地渡航がかなわず、先輩たちの代ではバーチャルホームステイなどを行って交流を続けてきました。これまでの先輩方がつなぎ続けてくれた縁に感謝して交流に臨みます。

渡航生は研修参加が決まってから、Zoomを活用して事前交流をしてきました。今日、初めて対面するパートナーの生徒を前に、感動でドキドキが止まらない様子の渡航生たち。引率団としても3年ぶりの対面での再会です。

すぐに打ち解け、本校生のプレゼンテーションと演劇を見ていただきました。

その後、EMG側もプレゼンテーションをしてくださいました。あらゆるアプリを活用して現地の文化をわかりやすく伝えてくれまました。(Canvaはプレゼンテーションにも事前のオンラインでの自己紹介にも便利でした。本校の留学生も使いこなしています。探究活動等でも大いに活用できるかと思います。)

昼食後はミュンヘンの中心部、マリエン広場に電車で向かいました。EMGの生徒とグループを作り、「脱出ゲーム」に参加しました。これは、街中で与えられたミッションを達成しながらゴールに向かうゲームで、取り組んでいる間にミュンヘンの地理に詳しくなり、自然と会話が弾む面白いゲームでした。

脱出ゲームの後は、学校に戻り、パートナー家族に対面しました。各家庭にこれから数日間滞在させていただきます。

各家庭では家族の一員として迎え入れてくださり、一緒に料理をしたり、兄弟とゲームをして過ごしたりとリラックスして過ごせているようです。

【海外研修】ドイツ研修(4日目)

フライブルクで再びフィールドワークです。本日は、渡航生の中から候補地に挙がったボーバン地区内で、我々人間と環境の共存の仕方を学びました。

ボーバン地区の住宅はすべて集合住宅です。集合住宅の方がエネルギー効率がよいと考えてのことです。建築は市に申請して土地を購入し、共同で建設するそうです。

この地区は私有車の乗り入れがし難い構造になっており、実質的に車の利用を制限されたような作りになっています。路面電車へのアクセスなども住宅建設の際には考慮され、街中に自然を感じさせる公園や、小さな牧場などが設置されています。

そのような中で子どもが遊びます。路上遊びの道路標識があったり、アパートとアパートの間に公園を設置し、アパートの居室の配置では、公園が見える位置にキッチンを置くそうです。そうすることで遊んでいる子たちが死角に入らず、住民皆から子どもの姿が見えるのです。アパートの住民が静かに過ごしたい部屋は、公園の反対側に置き、遊んでよい時間や静かに過ごすべき時間などの約束事を決めるそうです。そのため、住民からのクレームなどもなく過ごしているのだそうです。

街づくりの中に、積極的に議論に参加して自分の意見を表明し、合意形成を図る市民性が見て取れました。同時に、環境と人間が「共存」しようとしたときに、自然とお年寄りや小さな子どもへの配慮がなされていく様に感銘を受けました。

午後は陸路バスで5時間ほど、ミュンヘンに向かいました。翌日からはいよいよErnst Mach校との交流です。

【海外研修】ドイツ研修(3日目)

3日目、ついに現地研修が始まりました。現地は土曜日です。午前中はフランクフルトからフライブルクに移動し、フライブルクの大聖堂近くで現地ガイドの方と合流しました。

聖堂周囲の市場で昼食をとりました。念願のソーセージです。

歴史的建造物が市民の交流の場になっている様から、まちづくりのヒントが得られました。環境だけではなく景観にも配慮し、どちらも一定の基準をクリアしないと不動産の売買もできないようです。自動車の乗り入れを制限する取り決めに積極的に関わっていく市民性も感じられました。


その後、環境教育施設のエコステーションに向かいました。断熱性のある土壁、自然エネルギーの利用、屋上の緑化など、施設自体が環境教育の教材のようでした。

同敷地内に、本校1期生が植樹した木がありました。最後にこの木を見た5期生のときから3年が過ぎ、高さは3メートル位になりました。現地の方が、風雨の影響をあまり受けない場所に移植してくださったようです。

本校もこの木のように、すこやかにしなやかに成長し、毎年この木に会いに来られることを願いました。

その後、市庁舎の見学に行きました。円柱型の庁舎は外壁すべてが可変式の太陽光パネルで覆われ、建物内にも十分光が入り込むよう工夫されています。このような建物を建てる時には、その予算の数パーセント分のアートを近くに設置したり、労働者の子どもが十分入れる保育園を設置したりするそうです。

明日は午前中にフライブルクをさらに探究し、交流校のあるミュンヘンに向かいます。