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2019年11月の記事一覧

【中学校】哲学対話 先週に続き、働くことについて語り合いました

  本日の哲学対話は先週に引き続き、働くことをテーマに話し合いました。

  先週、生徒たちは将来働きたいと考えている職業をたくさん出したのですが、もしかしたら将来、機械(AI)に代替され、なくなっているかもしれない…。そういった発言を皮切りに対話はスタート。

  1組、2組とも、非常に活発な対話が展開されました。話されたテーマをいくつか挙げてみると・・・。

 仕事を機械に任せてしまっていいのだろうか。本当に仕事の多くを機械で代替できるのだろうか。私たちがしたい仕事を機械が行うようになるということは、私たちが感じる、働いて得るやりがいも奪われるということなのだろうか。仕事がなくなるとやりがいや夢がなくなるというならば、仕事というのは、私たちがやりがいや夢を感じるために存在するのだろうか。完璧な料理を作るロボットが存在するならば、私たちは人が作った料理を食べたいとは思わなくなるのだろうか。そもそも、仕事を人がやることにはどんな意味があるのだろうか。仕事をロボットがやるのならば、人類は存在の意味がなくなり、絶滅する可能性すらあるのではないだろうか。機械のしたことの責任はだれがとるのだろうか・・・。

 この日話された内容は他にも多く存在し、表面的な議論から深まりを見せたものまで多岐にわたりました。中には、生徒たちの間に発言の前提となる知識に差があり、対話が成立しにくくなっている場面も見られましたが、全体として、言葉のキャッチボールが続く、とても居心地の良い対話の時間になりました。

  今日特に強く感じたのは、その日のテーマによって、発言する生徒が変わるということです。また、頭に浮かんだことをすらすらと言葉にできない生徒も、ゆっくりと、整理しながら、自分の言葉で話していく姿も印象に残りました。聴き合う関係性ができているからこそ見られる場面だと思います。また、生徒が、それまでに出てきた対話のいろいろな内容を関連させて話す姿からも、思考の深まりが感じられました。そして、授業後に生徒が書いた授業の感想を見ると、その場では発言できなかった生徒も、非常に多くのことを感じ、考えていることがわかります。

  担任の先生だけでなく、講師の神戸先生も輪に入って展開された本日の哲学対話。先週に引き続き、熱かったです!

【中学校】 未来創造学 川内村フィールドワーク

未来創造学で川内村について研究を進めている生徒たち。

待ちに待った川内村でのフィールドワーク。自分の学習課題を解決するために、いわなの郷、かわうちラボ、天山文庫を訪問し、職員の方々にお話を伺ってきました。外国語指導助手のニック先生も同行し、川内村の自然の豊かさ、文化について体験学習してきました。

生徒たちは事前に質問する内容をまとめて臨みましたが、当日は準備していた質問だけではなく、聞き取りをする中で新たに出てきた疑問も解決しようと更に質問を重ねる姿に成長を感じました。想定していた時間では足りなくなってしまうほど、一人一人が課題解決に向け熱心に聞き取る姿が印象的でした。

いわなの郷体験交流館では、川内村特産のそば粉「会津のかおり」を使用したそば打ち体験を行いました。初めてのそば打ち体験ということで、生徒のペアに教員が加わり3人一組になり、夢中になって作業をしました。そば打ちは水加減が命。失敗してしまうと生地がちゃんとまとまらないということで、しっかり計量して正確に水を加え生地を練り上げました。

生地を破かずに延ばすことも大変でしたが、一番の難関は均等の太さに包丁で切ることです。「それ、うどんだよ」という笑い声が各班であがりました。1分30秒ほどで茹であがった、渾身の手打ちのそばを笑顔で堪能しました。指導してくださった竹内様の打ったそばと食べ比べもしました。味はもちろんのこと、きれいに均一の太さにそろったそばを見て、やっぱり素人とは違うねと、感動。でも、見た目はどうあれ自分たちで作ったそばの味は格別だったと生徒たちは満足の様子でした。

食後は、いわなの郷の職員のお二人にインタビューを行いました。いわなの郷は村おこしを目的に平成7年に設立されました。いわなの養殖は他の川魚に比べ、水温の管理や餌付けの点で困難であるにもかかわらず試行錯誤を繰り返し、今のように安定して養殖できるようになったことや、川内村の豊かな水がイワナに適しているという話を伺いました。7月に行われたフィールドワークで食したイワナの塩焼きのおいしさを覚えている生徒たちは、限られた範囲で販売されているイワナの加工品を、「もっと広く発信できないものか」と新たな課題への気づきもありました。

続いて、かわうちラボにて事務局長の井出様にインタビューを行いました。かわうちラボは、今年発足した法人で、「村内のあらゆる資源を生かし村内外の組織と連携や協働、人や財の交流を促進することにより川内村の新たな魅力を創出し新たな村づくりを進めるための支援や仕組みづくりを行うこと」を目的としているそうです。川内村の自然の保全活動や、自然を生かしたイベントとその目的、特産品等について生徒たちの疑問にお答えいただきました。

最後に、天山文庫を訪れました。7月のフィールドワークの際に天山文庫の紅葉時期の床もみじが有名とお聞きしていたので、今回生徒たちも楽しみにしていました。紅葉のピークは少々過ぎてしまいましたが、それでもその美しさに生徒たちから歓声があがりました。天山文庫・草野心平資料館の管理人をされている志賀様にお話を伺いました。「いわき市生まれの草野心平さんが、どうして川内村で多く過ごしたのだろうか?」から川内村の魅力を考えるというテーマにしている生徒も多く、とても多くの疑問が事前にでてきました。志賀様からは「大学生の研究の中で出てくるような質問ばかりで深く調べているのがわかりました。だから、私も答えられるようしっかり予習してきました。」ともったいない言葉をいただきました。話の中で、「ウィキペディア等のインターネット上や文献に載っていることは、ごく一部。川内村の人たちは内気な方が多いから、自分から伝えたり残したりはしない分、草野心平さんと関りがあった村民に直接インタビューしたものばかりです。」まさに、未来創造学でこれまでに取り組んできた、「疑問に気づき・調べ・さらに追究する」過程での実地体験、インタビューの大切さに改めて気づかされました。

今後、さらに個人研究を進め、12月4日の中間発表、14日のふるさと創造学サミットに向けて準備をしていきます。そして、この研究を通じて川内村の素晴らしさ、魅力を伝えていきます。

このフィールドワークでお世話になった、いわなの郷・かわうちラボのみなさま、志賀様、そして前回に引き続き今回もコーディネートをしてくださった川内村教育委員会猪狩様、お忙しい中本当にありがとうございました。

【中学校】 哲学対話 何のために働くのか、語り合いました

今日の道徳の時間で行った哲学対話では、働くことをテーマに考えました。まず、将来自分は「何のために」働こうと思うのか、その理由を発表しました。その後、みんなから発表された理由を、今度は自分の中で順位付けし、それぞれなぜそういった順位付けをしたのか、意見交換しました。

 授業で特に印象深かったのは、意見交換する中で、中学1年生が、本当に熱く、将来の夢について語る姿でした。多くの生徒が明確に、理由も含めてきちんと語りあう姿。なかなか見られないと思います。夢は力です! ふたば未来中生は、未来へ向かおうという力に溢れています。

 また、この授業では積極的に発言していない生徒も、他の生徒の発言を聴きながら、自分自身の考えを深めることができていたと思います。それはこの授業で対話に混ざっていなかった私自身が、生徒の発言を聴きながら、何のために働くのかについて、どんどん自分自身の考えを深めることができていたからです。

 本日の対話をもとに、来週はさらに考えを広め、また深めていきます。ふたば未来学園中学校の道徳は熱い! 油断して参加するとやけどします。

【中学校】 未来創造学 11月20日編

 中学校の未来創造学。3年生は3月に行われる修学旅行と地域探究活動を関連させて学習を進めています。

 2年生は地域の様々な発信・表現方法を意識した探究活動の方法を検討しています。牛乳パックを使ってどのような発信がなされるのか。楽しみですね。

 1年生の未来創造学では、4町村に分かれて学習課題の追究を続けています。先週の活動では、それぞれの町村でどのような学習課題を追究しているのかを知り、お互いに学ぶために、交流会を実施しました。

 この交流会によって追究するための視点が多様化し、新たなヒントを得た生徒や、自らの追究が浅いことを自覚し、もっと深堀りする必要性を痛感したという生徒も多く見られました。

 そのうえで本日は自分に徹底して向き合う時間です。それぞれ、設定した学習課題の追究過程を見直し、まとめに取り組んでいます。

 どのようにまとめ、どう表現するのか。正解はありません。生徒たちの「苦しいけど楽しい」試行錯誤が続きます。

【農業】福島ひまわり里親プロジェクト

 今年度、スペシャリスト系列農業を選択する2年生はNPO法人チームふくしまが主催する「福島ひまわり里親プロジェクト」に参加し活動してきました。

 福島ひまわり里親プロジェクトとは東日本大震災後に始まった福島県に復興のシンボルとしてひまわりを植える活動です。

 全国の方々がNPO法人チームふくしまからひまわりの種を里親として購入、栽培。そして採れた種を福島に戻し、今度は福島の企業や学校などで栽培し、採れた種はバイオ燃料として福島で活用されています。今までで50万人以上の方が参加されたプロジェクトです。

 本校では、全国から戻されたひまわりを栽培し、開花したひまわりは校内やJヴィレッジで展示してきました。

 11月18日(月)に採れた種を2年3組青木茄奈有さんからNPO法人チームふくしまの大和田勲様へ手渡されました。また、大和田様より福島ひまわり里親プロジェクトについて講演をいただき、全国の方々との絆やプロジェクトが掲げる「For you For Japan」の意味を知り、福島で学ぶこと、生きていくことについて学びました。

 手渡したひまわりの種は、バイオ燃料になり、福島交通株式会社のバスの燃料として活用される予定です。

播種されたひまわり

 

ひまわりの定植

ひまわりinJヴィレッジ

ひまわりin Jヴィレッジ2

ひまわりの採種

採種前のひまわり

公演する大和田さん

ひまわりの種を渡す様子

【地域交流】大堀相馬焼陶吉郎窯より作品寄贈

大堀相馬焼陶吉郎窯 寄贈式を行いました。
1 日 時   令和元年10月27日(日)9:50~
2 場 所   福島県立ふたば未来学園中学校・高等学校 地域協働スペース
3 寄贈者   大堀相馬焼陶吉郎窯 近藤 賢 氏
4 寄贈品   第69回福島県総合美術展覧会 <工芸美術の部>
         福島県立美術館長賞受賞作品 【innocent blue】
5 今回の寄贈について
 本校開校当時より、浪江町の地域伝統文化である大堀相馬焼を教育現場に取り入れてきました。特に陶吉郎窯の近藤親子との連携と交流は、生徒作品として本校の教育現場に活用されています。
 今回の寄贈は、本校の地域交流スペースが、双葉郡の情報展示の場であることに共感したこと。また、caféふぅで使用する皿やコーヒーカップの製作を通してだけでなく、これからの地域伝統文化の姿を地域協働スペース来訪者や生徒に伝えたいと思いから、作品の寄贈ということになりました。
6 出席者

  大堀相馬焼陶吉郎窯        近藤  賢 氏
  福島県立ふたば未来学園高等学校長 丹野 純一
  一般社団法人たんぽぽ  代表理事   〃
  一般社団法人たんぽぽ    理事 ※生徒理事
  一般社団法人たんぽぽ    理事 ※生徒理事
  一般社団法人結び葉   代表理事 石井 美有 (Ⅱ期生)

 

○第3回双来祭での寄贈式の様子

○寄贈式出席者による集合写真

○みらいシアター前のショーケースにて展示しています。

○これまでの大堀相馬焼(浪江町)との交流内容

 

【中学校】未来創造学 富岡町フィールドワーク

富岡町に二度目のフィールドワークに行ってきました。

一度目のフィールドワークで見つけた課題を解決するためのヒントを得ることが目的です。

 

まず、富岡町役場で、企画課の課長様からお話をうかがいました。

事前に生徒の質問をお送りしたところ、たくさんの資料をご準備いただきました。

富岡町の現状や、夜の森の桜並木、復興についての熱い思いを聞くことができました。

生徒も真剣に話しを聞き、たくさん質問しました。

鋭い質問には、「良い質問ですね」とお褒めいただく場面もありました。

それぞれの課題解決のためのヒントをたくさん得ることができました。

 

その後「ツルハドラッグ さくらモールとみおか店」の店長様からお話を伺いました。

そこでは、「富岡町で働くことで工夫していることは何ですか。」という質問に対して、「他の2店舗と商品が重ならないよう配慮しつつも、町民の皆様のニーズに応えて商品を販売していること」とお答え頂けるなど、「さくらモール」が富岡の復興の一翼を担っていることがわかるお話をしていただけました。

 

 今回のフィールドワークを通して生徒からは「富岡町に住む人や、働く人の生の声が聞けたことが、自分の課題解決にとても参考になりました」という感想がありました。

 

ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。

【農業】サツマイモ掘り

11月6日(水)スペシャリスト系列農業で栽培を選択する3年生3名と広野町立広野こども園の園児18名でサツマイモ堀りを行いました。

本校に集合し、みんなで畑まで歩いて行きました。生徒がサツマイモの掘りかたを園児に説明した後、3年3組の佐藤友衣さんの合図でサツマイモ堀りが始まりました。

サツマイモが土の中から顔をだすと、園児たちは「大きい」「まだあるかな」など収穫を楽しんでいました。

園児たちが持ち帰れないほど収穫できたサツマイモは、スペシャリスト系列農業で食品製造を選択する生徒がお菓子に加工し配布する予定です。また、サツマイモのツルを活用したクリスマスリースを12月に園児たちと作成する予定です。

本校に集合した園児たち

 

歩いて畑に到着

 

サツマイモの掘り方を指導する生徒

 

芋ほりスタート

 

みんなでサツマイモ掘り

 

大きいサツマイモとポーズ

 

集合写真

【中学校】楢葉ふしぎ発見!

未来創造学で楢葉町について研究を進めている生徒たち。

自分の学習課題を解決するために、ならはCANvas、Jヴィレッジ、木戸川漁協の職員の方にお話を伺ってきました。

事前に質問する内容をまとめて臨みましたが、当日は準備していた質問だけでなく聞き取りをする中で感じた疑問も解決しようと努めていました。1時間という短い時間でしたが、一人一人が課題解決に向け熱心に聞き取る姿が印象的でした。

 

木戸川漁協では、台風の影響で鮭の捕獲量が減少し、また遡上の終盤時期という中でしたが、鮭の姿が見られ生徒たちは大興奮でした。

また、楢葉、広野、川俣の三町がアルゼンチンの復興ありがとうホストタウンに選ばれている縁で、ブラインドサッカーアルゼンチン代表の方々と交流することもできました。

 

交流の中で、木戸川漁協やすいとん研究会、おたふくの会、楢葉町復興推進課の方々が取れたての鮭を使った鮭料理を振舞ってくださり、生徒たちも美味しそうに頬張っていました。品数も豊富で、マミーすいとん、ちゃんちゃん焼き、鮭ドック、柚子コロッケ、ふたば未来学園の高校生が開発した鮭フレークを使った鮭ごはんが振舞われました。アルゼンチンの方々も“rico!(美味しい)”と素敵な笑顔で言っていました。

生徒たちはアルゼンチン代表の方々と交流するのに緊張していましたが、通訳の方々のお力添えもあり鮭料理の美味しさや学校の出来事、ブラインドサッカーで大切なこと等話すことができました。

最後は記念撮影をし、アルゼンチンの方を全員でお見送りしました。

 

学校に戻ってからは、フィールドワークで学んだことをまとめ、個人研究を進めました。

楢葉町の皆様、ありがとうございました。

私たちはこれからこの楢葉町の素晴らしさ、魅力を伝える準備を進めていきます。

【中学校】双来祭 合唱

去る10月26日の双来祭校内発表で中学生が合唱を披露しました。前日の大雨の影響で参加できなかった生徒が数名いましたが、日頃の練習の成果を発揮しました。

 

 

 

当日は合唱の指導をしてくださった「心に花を咲かせよう合唱団」の皆さんの合唱も披露されました。

中学校未来創造学・文化祭で中間発表会を実施しました

 10月27日、ふたば未来学園中学校・高等学校として、また本校舎として初めての文化祭が中高合同で行われました。中学校での企画は1年生が「未来創造学中間発表会」、2年生が「表現型探究発表会」、そして3年生は全員がバドミントン部ということもあり、この日はみんなが知りたかった「インドネシア遠征」についての発表と、中学生らしい「学習発表」中心の内容でした。

 高校ではお化け屋敷や模擬店など来場者の心をくすぐる企画が盛りだくさんといった中、果たして中学フロアに足を運んでくださる方がどのくらいおられるのか…との不安を感じながら開場時刻を固唾を飲んで待ちました。

 しかし、期待はよい意味で裏切られました。開場と同時にたくさんの方々においでいただいたからです。

 午前中に行われた中学1年生の未来創造学中間発表の様子を見てみると…。

 完全1人1研究ですから逃げも隠れもできません。すべて自分の力で熱心に発表しています。結果として、着眼点がとても鋭く、また伝え方にも熱意がこもっている生徒が多かったです。当日の発表では保護者の方や地域の方から的確なアドバイスをいただきました。今後の研究に繋げることができそうです。

 午後からはみらいシアターにて、中学2年生、3年生による発表が行われました。

 2,3年生の発表はともに極めてクオリティが高く、中には「ちょっとだけ見て次の場所に移動しようと思っていたら、面白すぎて最後まで見てしまった」とおっしゃる来場者の方も…。

 文化祭の発表で得た大きな経験を今後の活動に生かしていきたいと思います。文化祭へのご来場、本当にありがとうございました。