ふたば未来学園の日々

カテゴリ:中高探究学習

【中学校探究】(後編)広野町の魅力をミカンで発信!

 【中学校探究】未来創造学 中学2年「広野町の魅力発信!」

みんなで広野町の魅力を、発信しました。

 

令和3年12月19日(日)

マルト尼子店

広野町の魅力発信! 練習中です。

 

売り場をチェック。

みんなでどうやろうか?相談中です。

緊張しながらも、声掛けが始まりました。

店内放送も入れ、魅力発信プレゼンを始めます。

スイーツの試食や先輩の作った缶バッチも配布しました。

質問あり、感想あり、ドキドキが止まらない魅力発信。

売り場に案内して、商品の魅力も伝えています。

2回目のプレゼン。トラブルでパワポが写っていない((+_+))

焦らあず、言葉で伝えました。

色々ありましたが無事終了。

マルトの方々と反省会。

スイーツ担当者からのアドバイスも頂きました。

サプライズ企画。

このような活動が出来たのも、担当してくれた先生のおかげ♡

感謝の気持ちをスイーツとお手紙にして渡しました。

広野町副町長さんもお越しいただきました。

昨日はお世話になりました。

売り場はこんな感じです。

ひろぼーもお疲れ様でした。

 

 

令和3年12月18日(土)

広野町二ツ沼直売所のらっこ

今日はお世話になります。

ラベル発行の練習を、先輩の開発商品で行いました。

マルトさんが到着。
商品には私たちのデザインしたシールを貼ります。

はっぴに着替えて、頑張るぞ!

プライスラベルも、自分たちで発行して貼っています。

直売所の方と協力して陳列中。

おすすめはこれですよ。

レジ業務もお手伝い。

直売所の外でも活動しました。

そろそろ売り切れちゃうかも・・。

売り切れました。

明日の準備。直売所のみかんがスイーツに使われます。

マルトさんへ行ってらっしゃい。

 

 令和3年12月17日(金)

広野町役場

現物で、広野町をPRするシールの場所を確認中

 高校の先輩が、中学生のデザインを缶バッジにしてくれた♡

ひろぼー試食中。満足満足。

役場にて、副町長さんと名刺交換しました。

高校の先輩が、広野町のみかんを使った活動を報告しました。

中学生も、魅力発信の報告と告知をしました。

副町長からは、「頑張って」とお声をかけていただきました。

高校生は、開発した商品を町へ寄贈しました。

中学生も、明日販売する広野町のみかんを使ったスイーツを紹介しました。

 みんなで記念写真。

 広野町の美味しいミカンを、元気に発信してきます!

 

 

 

【中学探究】(前編)広野町をみかんで魅力発信

【中学探究】未来創造学 中学2年「広野町の魅力発信!」

私たちが広野町の魅力を、ミカンで発信します(^_^)v

(告知)広野町民の方へ

 日時:令和3年12月18日(土)11時から1時間程度

 場所:広野町二ツ沼直売所 のらっこ(広野町広洋台)

  広野町のみかんを使ったスイーツを感謝価格で販売します。

  インターンシップもかねて、ラベル発行やレジ業務をスタッフの方々と一緒に行います。

 

(告知)町外での魅力発信

 日時:令和3年12月19日(日)10時から1時間程度

 場所:マルト平尼子店イートインスペース(いわき市平字尼子町3-1-1)

  広野町の魅力をプレゼンします。試食しながらご覧ください。

 

 

 

これまでの経緯はこちらから

令和3年12月9日(木)地域協働スペース

中学2年生が名刺交換している相手は誰だろう?

「広野町の魅力を、みかんで発信したい!」という想いを伝えています。

バイヤーさんと一緒に広野町のみかんを選定中です。

この広野町産のみかんが、どんなスイーツになるのかな?

 

 

この商談会はどのように企画されたのか気になりますね?

 さかのぼること2時間前・・・。

広野町高倉のみかん畑では、スペシャリスト系列【商業】3年生がミカンの収穫を行っています。

今回は、この場にバイヤーさんを招待しています。

バイヤーさんたちがいらっしゃいました。

「こちらが広野町のみかん畑です」

広野町のみかんの特徴を紹介し、一緒に収穫と試食を行いました。

「このみかんはおいしそうですよ。」「これはおいしそうだね」

バイヤーさんに広野産のみかんのおいしさが伝わっていきます。

このみかんを使って中学生が町の魅力発信したいことをお伝えしました。

「このみかんなら、おいしいものが出来ますね。話を聞いてみましょう」

中学生とバイヤーさんのビジネスマッチング成功です。

 

 

 他にも収穫したみかんを使いたいという高校2年時の探究活動は、こちらからどうぞ

【給食】広野町のみかんを給食で提供~そして、高校生のみかんの皮を使った化粧品の開発に協力~

 

 

 

【高校探究】広野町のみかんで化粧品をつくってみたい!

 【給食】広野町のみかんを給食で提供~そして、高校生のみかんの皮を使った化粧品の開発に協力~ の続きです。

未来創造探究

アグリ・ビジネス探究ゼミ:高校2年

再生エネルギー探究ゼミ:高校3年

 

令和3年12月15日(水)

理科実験室にて。

みんなが食べた後のみかんの皮を、細かくしています。

カリキュラム上、科学を履修していない生徒が実験なんてできるの?

水蒸気蒸留法で広野町産ミカンからのアロマ抽出を始めます。

よく見ると周りには再生エネルギーゼミの3年生の先輩たち

先輩方の協力でここまでできたのですね。感謝です。

発表のために動画も撮影しました。

先生からもアドバイスを頂いています。

これがアロマ♡ ここで終わらないのが探究。

思った通りできたかな?

これでいいのかな?

 

【中学校・高校】第8回ふるさと創造学サミット(12/4)

 双葉郡8町村の学校がon-lineでつながる「第8回双葉郡ふるさと創造学サミット」が、12月4日(土)に開催されました。

 

 中学1年生からは、広野町・楢葉町・富岡町・川内村の4町村について探究した代表生徒による発表が行われました。また中学3年生も、3年間の学びの集大成としてグループで行った4町村の魅力発信プロジェクトを発表しました。

 高校生の代表生徒も、未来創造探究で行っている活動についての発表を行いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 オンラインのイベントではありましたが、双葉郡の小中高が交流できた素晴らしいサミットになりました。

 

【中学校】1・2年生がフィールドワークでふたばの不思議を追究しました

 10月28日(木)、中学1・2年生は、広野町、川内村、富岡町、楢葉町に出向いてフィールドワークを行われました。朝まで降り続いていた雨も上がり、天気は快晴! 暑くも寒くもない、すばらしいコンディションの中、生徒たちは出発しました。

 1年生は、個々人が興味を持った双葉のふしぎの更なる探究のため、2年生は、今後行う発信プロジェクトに用いる地域の魅力探究のためのフィールドワークです。

校長先生に見送られて出発!

         

草野心平先生についてお聞きしました。

いわなによる村おこしについてお聞きしました。 

村のぶどう栽培についてお聞きしました。

 

奥州日の出の松を見学しました。         

化石の発掘についてお聞きしました。

村の交通事情についてお聞きしました。      

町の歴史についてお聞きしました。

 町のさつまいも栽培についてお聞きしました。 

町のバナナ栽培についてお聞きしました。

 

町のゆず栽培についてお聞きしました。     

町の商業施設でインタビューしました。

町の成り立ちについてお聞きしました。      

町と野球の関りをお聞きしました。

 

 ここではほんの一部しか紹介しきれないほど、中1・2年生120名が、新たなふるさとの獲得を目指して、各町村にどっぷり浸かる1日となりました。フィールドワークで得たことを、今後の学びにしっかり生かしていきたいと思います。

 この日お世話になった地域の皆様、おいしい昼食を出してくださったお店の皆さん、バスの運転手の皆さんなどなど、本当にありがとうございました。いずれ開催する発表会にぜひお越しください。

【中学校】演劇ワークショップを実施しました

10月27日(水)、中学1年生60名を対象に演劇ワークショップを行いました。

劇団PAVLICのわたなべなおこさんと、河野悟さんにお越し頂きました。前回はオンラインでのワークショップでしたから、リアルでお会いするのは本当に久しぶりです。ここまで長かった・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 演劇は集団で一つのことを創り上げていきますから、必然的に「協働」が発生します。わずか2時間の中で、ウォーミングアップ、ネタだし、ストーリー作成、稽古、そして発表まで行うのですから、劇作りのなかで生じる様々な課題を協働して乗り越えていくことになるのです。生徒たちはまず劇作りの中で、協働とは何かを肌で感じながら学んで行きます。

 

 そして発表。トップバッターで登場した班の演技が奥深さに、発表を控えた生徒たちに緊張感がみなぎってきます。

 劇を見ていていつも驚くのが、生徒たちの配役です。演劇を見ていると、不思議にそれぞれの個性を生かした配役に収まっていくのです。そして、ぴたりとその役がはまっていきます。恐らく役割分担の中で、それぞれの生徒のよいところを生かそうとする作用が働いているからだろうと思います。

 最後に、何と言っても素晴らしいのが、劇団の方々から生徒たちへの声かけです。聞いている先生方も、思わず「なるほど!」と、何度も素晴らしい気づきをいただきました。

 

 今日、久しぶりに中学1年生の演劇ワークショップを実施して、演劇は、演じている生徒たちが楽しみながら協働する力を高めるすばらしい取組であることを再認識させられました。その上、今後中学2年生、そして3年生になるにつれ、この力はさらに伸びていきます。実際、現在の中2、中3のワークショップを見ると、生徒の表現力の向上ぶりに心底驚かされますので・・・。

 講師のわたなべなおこさん、河野悟さん、どうもありがとうございました!

 引き続きよろしくお願いいたします。

【高校探究・卒業生との協働】11/12(金) 学校献血を行います

 

11月12日(金) 13:30~16:30 ふたば未来学園に献血バスがやってきます。

 

 この取組は、本校4期生卒業生の横須賀未蘭さんが在学中に探究活動として行っていたプロジェクトから始まったものです。

 昨年度は公開文化祭の中で学校献血を行うことができましたが、今年度は公開文化祭が中止となり、横須賀さんも卒業したため、行うことができるか不安でした。

 みらいラボのボランティアとして来校していた横須賀さんと、献血センターの職員の方々と話し合いを重ね、何とか実施の運びとなりました。地域の皆様にも足をお運びいただき、「命のリレー」にご協力をくださいますようお願いします。

【中学校】土曜授業の2年生「リーダー学」を開催(10/16)

​10月16日​(土)に土曜授業を実施しました。​この日​の中学​2年生​は​、いわき市​に本社がある東洋システム代表取締役の庄司秀樹様をお招きして​、​今年度​2回目​の「リーダー学」を開催しました。

中学生にとって​、「​社長​」​は、イスに座って偉そうにしてる人と​いう印象があったようです。たった一人で立ち上げた会社を大きく育ててきた庄司さんのご講義はその概念を見事に打破してくださいました。

​「チャレンジ精神」「リーダーが中心になって...」「やる気」「企業の社会的責任と社会貢献」「これからの目標づくり」「先人から学ぶ姿勢」といった庄司さんがこれまでの経験から見出してきたキーワードをご教示くださいました。

その後​、​2年生​2学級​では哲学​対話の時間へ。​庄司さんのご講義からそれぞれに​深い問い​を見出し、改めて「リーダー」についてじっくりと熟議しました。リーダー在り方論​、そして人生論と。
担当教員も夢中となり​、実り多い土曜授業​となりました。

【探究】高校1年次「演劇を通して地域の課題を知る学習」が始まりました

本校では、高校1年次「地域創造と人間生活」という授業の中で、毎年「演劇を通して地域の課題を知る学習」として、演劇を創作します。今年度、「産業社会と人間」から名前が変わりました。私たちはこの授業を略して「人生」と呼んでいます。 

〇 オリエンテーションWS

今年の演劇の授業がいよいよ動き出し、9月22日、29日にはオリエンテーションWSを行いました。

これから地域の様々な背景を持つ大人達と出会うための準備として、人それぞれ価値観や背景が違うということを演劇ワークショップを通して考えました。

ワークショップの最後には、去年の先輩達が作った台本を使って演技にも初挑戦。主人公の葛藤に、最後あなた達ならどんな対話を追加する?と言う問いに、それぞれの班が悩みながら色々な答えを出してくれました。

台本を通して、地域の方々の想いに触れる生徒達

 〇 地域の方へのインタビュー

そして、いよいよインタビュー当日・・・10月6日(水)の人生の授業では、地域の方々を本校にお招きし、生徒達によるインタビューを実施しました。


今年も様々な立場・背景をお持ちの方々にご協力いただきました。いつもお世話になっている方から、今回初めてお世話になる方まで約20名の大人達が生徒達のために集まってくださいました。

東京電力、中間貯蔵施設といった現場の最前線で働く方々
震災当時、双葉郡内の高校の先生だった方
今も地元の復興のために様々な形で取り組んでらっしゃる方々
漁業関係者、町おこしをしている方々、役場の方々、震災で家族を失われた方、etc...

生徒たちも、地域の方々のお話を真剣に聞いていました。

いよいよ、10月13日(水)はインタビューに答えてくださった皆様の現場に生徒達が伺います。実際に現地を訪れ、演劇にする際のイメージの共有をしやすくするためです。言葉だけでは分かりにくかった難しい仕事の内容を見せてもらったり、インタビューした際に出てきた場所を実際に訪れたりします。

演劇の授業は12月まで続きます。

それまで、PAVLICのわたなべなおこさんをはじめとする演劇のプロの方々の手も借りながら、演劇を通してしっかり地域で起きていることに向き合っていきたいと思います。彼らがどんな演劇を作るのか、今から楽しみです。講師の皆様も、引き続きよろしくお願いします!

【探究】未来創造探究 生徒研究発表会2021  開催

高校3年間の探究活動の集大成となる「未来創造探究 生徒研究発表会2021」が9月25日(土)に開催されました。また、中学校の開学から3年目となる今年は、中学3年生による代表発表も行われました。今回初めてとなる中学3年生の発表は高校生に負けない素晴らしい発表が多数見られました。

今回は新型コロナウイルスに伴う感染症拡大防止の観点から、外部の参観者に向けて全体会をZoomにより配信し、保護者の方々や県内外の教員など総勢200名近くの参加者に生徒の発表を参観いただきました。

分科会では、高校は動画選考による予選で選ばれた32プロジェクト、中学校は16プロジェクトによる発表が行われました。

全体会では、高校は分科会8会場から選出された8プロジェクト、中学校は事前に選考された4プロジェクトが発表しました。

 分科会の様子

未来シアターでの分科会

審査員の先生もZoomにて参加

生徒研究発表会後は、ふたば未来学園の教員と当日お越しいただいた審査員の先生方との懇談会が行われました。発表の振り返りをしつつ、さらに学校と地域で生徒の探究活動に伴走するかなどが話し合われました。

 

なお、表彰は以下の通りです。

 

高校 未来創造探究 最優秀発表賞

「鉄たまごという地域の可能性」(木田晏奈・宮迫柚香)【原子力防災探究ゼミ】


〇高校 未来創造探究 優秀発表賞

「大熊×いちご×私」(久保木ふうか)【アグリビジネス探究ゼミ】

「もったいないバナナ」(戸田麻奈未)【メディア・コミュニケーション探究ゼミ】

 

〇高校 未来創造探究 発表賞

「環境事業でシビックプライドを作ろう」(木田莞奈・草野真綸【原子力防災探究ゼミ】

「Enjoy with the elderly」(宍戸 南夢)【健康と福祉探究ゼミ】

「Future Quest」(渡辺空)【原子力防災探究ゼミ】

「子どもロコモ改善プロジェクト」(鈴木寧々)【健康と福祉探究ゼミ】

「わかものがたり」【渡辺あさひ・小野澤彩乃【メディア・コミュニケーション探究ゼミ】

 

〇中学校「未来創造学 優秀発表賞」

「りーふる編集部」(新妻薫実・木村彩乃・橋本明佳・山崎こはる・阿部右子)

「手話を使ってろうあ者理解への第一歩」 (阿部一葉)

「チームゲーマーズ」(石上琴乃・大槻徳久・加藤明日香・金澤煌大・佐々木大斗)

「五社山颪(ごしゃやまおろし)の研究」(紺野 一剣)

 

 

【探究】関西の高校とのオンライン生徒交流会(2021.8.20)

夏休み中の8月20日(金)に本校と関西大学高等部、大阪明星学園中学校・高等学校との3校でオンライン生徒交流会を行いました。

関西の両校の先生が2020年に福島県主催のホープツーリズムツアーに生徒とともに参加したことを機に、授業でも福島の問題を取り上げていただいていました。今回、関西の高校生の「福島の生徒の生の声を聞きたい」という声と、本校の3年生の「他県の高校生にも福島の問題を自分ごととして考えてもらいたい」という声が合わさり、オンライン生徒交流会が実現しました。本校からは高校3年生4名、関西大学高等部から5名、大阪明星学園高校から6名の生徒、教員4名の計19名が参加しました。

 

 

 

 

 

 

ふたば未来学園からは3年生の小野澤彩乃さんと渡辺あさひさんが「被災地から見る福島」と題して福島の現状と問題提起をし、両校の発表後に高校生の意見交換会が行われました。今回の交流会を機に県を超えて高校生同士の交流が広まっていくことを期待しています。

 

 

 

【中学・高校】スタンフォード大学 池野文昭先生 来校

へき地医療の専門家でもあり、現在スタンフォード大学で医療機器ベンチャー起業の支援などに取り組まれている、池野文昭先生が来校され、高校2年生2名、中学3年生4名の生徒と意見交換を行いました。

今回参加した生徒たちは医療系の関心が強く、自己紹介とともに、それぞれが探究活動で取り組んでいる「へき地医療の課題解決の取り組み」や「脳の信号と身体の信号を結び付ける研究(ブレイン・マシン・インターフェース)」、「地場産品を生かした食事を通して健康増進をはかる実践」等の紹介を行いました。

生徒の発表を受けて池野先生からは、各国に比して圧倒的に高い高齢化率を誇る日本の現状や2040年~2050年に日本全国の高齢化率が現在の双葉郡と同等の40%になることを踏まえ、双葉郡で今生徒たちが取り組んでいる課題解決の取り組みは、まさに日本や世界の未来を作る取り組みであるとのお話がありました。

そのうえで、一人一人の生徒たちに対して、探究のプロジェクトや医療の道を志すうえでの助言など、丁寧にアドバイスをいただきました。

あっと言う間に予定の90分が過ぎて閉会となろうとした時、どうしてももう一つ聞きたいと、とある生徒から質問がありました。

「この地域を医療を通して再生したいと考えているが、一方で、へき地で働くことが、最新の情報や、同じ志を持つ医師との交流などの面でハンデにならないか心配もある。どう思われますか。」

池野先生は自治医大を卒業後、へき地での医療に従事されてきたご経験があります。「例えば心臓のバイパス手術など、手術や手技の能力が問われる分野は症例の少ないへき地は不利。しかしながら内科やプライマリーケアのドクターはへき地で不利にならない。コロナ禍によって世界中の学会はすべてオンラインになり、意欲があれば最新の情報は手に入るし、対面での学会参加の際も代診医の派遣の仕組みも整っているから問題ない!」と背中をおしていただきました。

「みんな医療に携わる人間としてのEQ(Emotional intelligence Quotien)が備わっている。引き続き努力をすれば絶対に目標をかなえられる」と力説頂き、それぞれが勇気をいただいた、とても良い時間となりました。

 

【中学校】2学年「未来創造学」の一コマ(6/24)

 中学2年生は、「双葉どうでしょう?」をテーマに、オリジナルの「探究テーマ」を「探究」しています。他者・社会にとって価値ある「ふたばの良さ」に着目し、誰に・どのように・何を発信するか探究し、企画にまとめていく段階です。

 図書室では、文献を検索する生徒、司書さんに相談する生徒、黙々と文献を読む様子がありました。

 また、タブレットを使って、地域の情報を入手。あるいは、高校生も含めた先輩方の探究(先行研究)を検索する姿もありました。

 自力で探究テーマを探究していますが、やっぱり心強いのは、先生やカタリバの皆さんが側にいてくれるということのようです。個別に相談して、自分の探究の方向性を確認する場面を多く見かけました。先輩方の実践をベースにするのもいいでしょう。新たなことにチャレンジすることもいいでしょう。思い切り悩み、考えていきましょう!

【中学校】6/10(木)未来創造学

 高校生は考査期間中。午前中は試験に取り組み、午後は学校や自宅で勉強に全力で取り組んでいます。普段の学校よりも、少し静かな一日になっています。

 そんな中、中学生は午後まで授業に取り組んでいます。校舎全体に生徒のエネルギーが響き渡ります。

 午後の授業は「未来創造学」です。

 1年生は質問力を高めるためのプログラム、「他己紹介」です。ペアになった生徒の趣味や好きな教科などを聞き出し、まるでの自分の事のように紹介しています。

 

 ユーモアにあふれる紹介に、教室は大盛り上がりです。生徒の中には、「そんなことまで聞き出したのか」と先生方が驚かされるような紹介も!生徒の質問する力、表現する力に脱帽です。

 2年生は次回のFW(フィールドワーク)に備え、探究について再検討中!

 

 友だちや先生方と話し合いながら、自分の疑問を深めていきます。高校の先生方、NPOカタリバさんも強力なバックアップ!生徒達は疑問がさらに深まり、探究の世界にどっぷりとつかっています。

 授業が終わり、一人の生徒が「先生見て下さい!こんなに自分の考えが深まりました!」と笑顔で報告に!

 疑問が疑問をよび、自分の知識や体験と結びつき、また新たな疑問や発見につながっています!素晴らしい!

 3年生は、今までの探究をまとめていきます。6月下旬には、探究の発表会の予定も!自分の探究を言葉やポスターなど、様々な「見える表現」に変えていきます。

 

 中には、学校を飛び出し探究に取り組む生徒の姿が!

 ここにはどんな生き物が?

 

 

 これは……ドジョウでしょうか!?

 ここから、どんな探究活動が繰り広げられていくのか楽しみです!

 さて、いよいよ前期中間考査まで1週間となりました。放課後は、教室や地域協働スペース、図書館で勉強に取り組む生徒が増えてきました。探究と同じように、勉強も「なぜ」や「どうして」という疑問を大事に取り組んでいきましょう!

【中学校】2学年・リーダー学の開催(6/5)

 「変革者から学ぶ」をテーマに実施している本校のリーダー学。今年度第1回目は、ふたばの教育復興応援団の小泉進次郎環境大臣兼内閣府特命担当大臣(原子力防災)を講師にお招きし、オンラインで開催しました。

 内容は2部構成で行われました。1部では、小泉大臣からリーダー像についてご講演をいただきました。ご自身の人生経験を話される中で、自分で自分の人生を決めていくことの大切さ、リーダーシップとフォロワーシップの関係性について熱く、かつ具体的な事例を提示しながらお話しくださいました。生徒のメモを見ると、「リーダー学を学ぶとは、リーダーになるために必要なことを学ぶのではなく、リーダーはどうやって成り立っているのかを学ぶこと!」を強調している様子もうかがえました。

   

 講演後、生徒たちは、2部で行う哲学対話に向けて、1組・2組に分かれて「問い」出しを行いました。写真を見ても分かるように、問いがあふれ出てくる状態に。何とかまとまった「問い」を小泉大臣に提案して、2部の哲学対話へと進んでいきました。

 

 今回、見出された問いは、「周りから理解されなくても、恐れずに自己決定をするにはどうしたらいいか?」でした。この問いには小泉大臣も「深い問いだ!」と感嘆の声が。その後60分間、対話を行いました。

 本校の哲学対話は、時間内で腑に落ちる・納得!という顛末を迎えることは滅多になく、今回も悶々とした雰囲気でお時間となりました。中には、腕組みをして考え込む姿、もっと時間があれば...と悔やむ姿も。まさに、小泉大臣が最後にお話しされた「一番怖いことは、自分が決めた人生でない人生を歩んでいること。自分の人生を自分の中で探究し続けていって欲しい」の言葉通りの姿がありました。

 また、はじめは「小泉大臣」と言っていた生徒たち、いつの間にか「小泉さん」へ。それも小泉大臣の人柄なのでしょうか。有意義な時間を共有することができました。

 

 

【中学校】演劇ワークショップ(6/4)

 新型コロナウイルスに関連して、学校の行動基準がレベル1への移行期間となったことを踏まえ、感染症対策に留意しながら、1・2学年で、演劇ワークショップを実施しました。講師の先生とはオンラインでつないで指導をいただきました。

 今日の1年生は、生徒主体のシナリオづくりで進められ、制限時間をフルに使い、自分たちで考えたシチュエーションと配役、台詞づくり、そして練習と熱心に活動していきました。

 発表では、会場全体があたたかい雰囲気で囲まれていたことが印象的でした。発表前の緊張感、ハプニングを乗り越えての本番の演技、発表後のホッとした表情ややりきった表情。他の班の発表を見て、自分たちの班の発表を修正する様子、表現するって難しいよねと言いつつあそこはこうすればよかったよねと批評する様子、仲間の意外な才能に驚く様子...。毎回、観ていて飽きない演劇ワークショップは、今回も健在でした。

 

 

 本校の演劇ワークショップは、はじめからつくり込まれた台本を演じる演劇ではなく、ある条件から協働で創り上げていく演劇です。活動の結果も大事ですが、むしろ演じるまでの過程に、他者理解や自己理解について大きな意味があると考えています。そのことを生徒たちとも共有しながら、次回、さらに有意義なワークショップを実施して参ります。

【高校探究】全国My Project AWARD2020全国Summitに出場しました。

★福島県Summitより全国出場しました。

富岡さくら復興プロジェクト~届け!さくらタピオカ~/福島県立ふたば未来学園高等学校

Free magazine 私たちは海を知らない/私立N高等学校

 

【AWARD2020】全国Summit進出プロジェクト決定!

マイプロジェクト事務局WEBより

【中学校】2年林君が、環境大臣賞を受賞

  3月13日(土)、Jヴィレッジを会場に、環境省主催の「いっしょに考える『福島、その先の環境へ。』チャレンジアワード」の授賞式が行われました。

 

このアワードは、福島のこれからの環境で実現したいアイデアや思いについて、全国の中学生、高校生、大学生を対象に行われたものです。中学生、高校生、大学生それぞれの部門ごとに審査が実施された結果、本校から応募した中学2年の林佳瑞君が、見事最優秀賞(環境大臣賞)を受賞しました。おめでとうございます! 

 当日は首都圏1都3県に出されている緊急事態宣言の影響で、小泉進次郎環境大臣からの表彰はリモートで行われました。

 

(左が林君)

しかし、授賞式中にリモートで大臣や内堀福島県知事とのトークセッションも行われ、林君の質問に大臣が答えてくださる場面もあるなど、意義深い授賞式になりました。

(密を避けるため別会場に設置されたモニターで、小泉環境大臣、内堀福島県知事とのトークセッションに参加する林君)

 また、本校からは他に9名もの生徒が受賞するなど、福島のこれからにかける。本校生徒たちの熱い思いを発信できたと思います。

(県教育委員会教育長賞を受賞した阿部さん)

 

最後に、本校からの受賞者と、大臣賞を受賞した林君の作品の要約を紹介します。

本校からの受賞者(すべて中学生部門)

 最優秀賞(環境大臣賞) 林佳瑞君(2年)    

優秀賞(福島県教育委員会教育長賞) 阿部一葉さん(2年)

 入賞 齋藤佑磨君(2年)、渡部咲希さん(2年)

 特別賞 五十嵐美菜さん、紺野琉美子さん、中島優空さん(以上1年)

 伊藤珠弓さん、大内萌楓さん、吉田遥さん(以上2年)

 

林君の受賞作品(要約)    「里山モデル福島への道」

人間が滅びれば環境が復活するという科学者が存在する。しかし、私はその考えが誤りであると考える。人間とその他の生物の両方で成り立つ里山という環境があることを、より多くの人に知って欲しい。事実、震災前、双葉町はタガメの多産地として全国的に注目されていたが、2012年の調査でタガメは完全に消滅した。原因は放射線ではなく、人間が稲作をやめ、田に水が入らなくなったためである。一方、帰還困難区域が解除された土地で人間が農業をはじめると、驚くことに消えた生物が戻ってくるケースが多いという。私はSDGsの15「陸の豊かさも守ろう」にある生物多様性への意識を高めるため、双葉郡を里山の可能性を継承する場所にしたいと考えている。原発事故の恐ろしさや風評被害で注目されていることを逆手に取り、世界中に里山環境の価値を発信する地として再出発をするのだ。その中で、私は学校の総合的な学習の時間の授業の中で、川内村の昆虫を日本全国に発信しようとしている。「生物多様性での地域おこし」「原発事故福島から里山モデル福島へ」これが私の最初の一歩である。

 

なお、入賞以上の作品の詳細は、環境省のHPからご覧頂けます(福島。この先の環境へ。で検索すると見つけやすいと思います)。ぜひご覧ください。

今後も生徒の活躍をお伝えしていきたいと思います。

最後に、当日の準備・運営などでお世話になった環境省と福島県の皆様、そしてすべての関係者の皆様、どうもありがとうございました。

【中学校】1年生演劇ワークショップを開催

 先日、約4ヶ月ぶりとなる演劇ワークショップが行われました。久しぶりの演劇とあって、生徒たちはワクワクです。

 この日のワークショップは、東京からオンラインで、劇団PAVLICのわたなべなおこさんと、有吉宣人さんにご指導を頂きながら進めました。

 ビデオ会議システムを利用した大画面からの指示は的確で、生徒たちは直ちに動きをつかみ、活動していきます。

 この日は、2人の大人が何らかの理由で仲たがいするというシリアスな場面を想定した、中1にはちょっと背伸びした内容。台本に描かれた場面の文脈をどう読み解くか・・・まさにチャレンジです!

活動は普段通り活発に、楽しげに、しかし劇の演出方法を巡って、ちょっとした緊張感をはらみながら、進みます。人によって分かれる解釈を、どうまとめるのか・・・。

 活動中のアドバイスは、班に1台用意したタブレットPCで、講師の先生とチャットを通じて相談しながら進めました。

そして発表です。発表について、講師の先生方からチャットで講評をいただきました。

練習の時の楽しげな姿と、発表の時の集中した静寂さのコントラスト、魅力的ですね。

同じ台本でもかなり設定に差が出ます。男女の話なのか、同性の話なのか、それだけでも全く設定が異なるので面白い・・・。

生徒たちは、自分たちが脚色について真剣に考えたからこそ理解できる、他の班の発表のちょっとした工夫やひねりに、そのつど「おー」と歓声を上げて参観していました。

 最後に、講師の先生がチャットを通じて寄せてくれたコメントをみんなで読みながら、班ごとに反省会。講師の先生がたからのコメントは、しっかり考えて演じた生徒たちにダイレクトに響きます。まずは、集中してコメントを読む姿が。しばらく経つと、「伝わった!」「あ~、あの動き、こうすればもっとよかったよね」 と、振り返りの会話に花を咲かせていました。こういう形式の振り返りもいいですね!

 次回こそは直接講師の先生においで頂けることを祈り、演劇ワークショップを終えました。わたなべなおこ先生、有吉宣人先生、どうもありがとうございました。

【探究】第7回ふくしま学(楽)会に参加しました

 7回目となるふくしま学(楽)会が1月24日(日)開催されました。

 ふくしま学(楽)会は、原子力災害からの復興を「地域を超えて、分野を超えて、世代を超えて、長期的・広域的に議論する場」として、早稲田大学ふくしま広野未来創造リサーチセンター・早稲田大学レジリエンス研究所の主催により、年に2回行われているものです。

 毎回、本校生も参加していますが、今回は未来創造探究で実践している4つのテーマについて高校2年生が発表しました。またコロナ感染防止のため、オンラインの発表でしたが、今回はJR広野駅近くに新しくできた地域拠点「ぷらっとあっと」を会場として利用させていただき、ここから配信しました。

1F 廃炉の先と地域社会:「復興と廃炉の両立」を考えるセッション

 発表①「マイクラでつくる双葉郡」

 発表②「エネルギーからエコロジーへ シビックプライドを形成する環境事業」、

災害の記録と記憶の継承とエコミュージアムを考えるセッション

 発表③「未来を担う人材を」

 発表④「正しい情報を私の言葉で」

 また、ブレイクアウトセッションによるグループ討論、有識者によるパネルディスカッションにも生徒は意欲的に参加しました。

 

 発表やパネルディスカッションの内容は高校生にとってはレベルが高く、時に白熱し、生徒たちはだいぶ背伸びをして参加しました。が、「正直怖いです」と、思わずホンネを吐露する場面も…。しかしこういった高校生らしい発言がその場の雰囲気や議論の方向性を変え、会が盛り上がりました。

 また、他の参加者からのアドバイスをたくさんいただき、自分たちの探究活動を進めるためのあらたな視点や示唆をいただくことができました。学会終了後も参加メンバー自ら提案して再度校内で集まり、振り返りのミーティングを行い、成果を検証しました。こういうことができること自体、生徒たちの主体性や市民性が高まっていると感じました。

 今回の学会でお世話になった早稲田大学教授 松岡俊二先生、准教授 永井祐二先生はじめ運営スタッフの皆様、ぷらっとあっとの磯辺吉彦さん、青木裕介さん、大場美奈さん 大変お世話になりました。

当日チラシはこちら

 http://www.waseda.jp/prj-matsuoka311/material/7thFukushima_flyer.pdf