ふたば未来学園の日々

カテゴリ:中高海外研修・国際交流

ドイツ研修5日目(コンスタンツでの学校交流会)

 ドイツ研修も残すところ後2日となりました。
今日もコンスタンツ市内の「Wessenberg-Schule」での学校交流会を行いました。
 ホテルからは市内循環バスと徒歩での移動でしたので、町の風景や雰囲気を確かめながら学校に向かいました。
 学校の始業は本校と同じく、各クラスでのSHRの後、自分が学習する内容によって各教室に分れていました。
 今日の交流会のスタートは、本校の学校紹介から始まりました。英語でのプレゼンテーションなので、はじめは緊張していましたが、生徒たちの明るい雰囲気の中で、しっかりと本校の成り立ちや福島の現状などのメッセージを伝えることができました。

☆パワーポイントでプレゼンテーションメニューがドイツ語で少し焦りました

☆Wessenberg-Schuleからの発表


次にWessenberg-Schuleからの学校紹介、カリキュラムなど、パートごとに発表がありました。
昼食をはさみ、本校の「産業社会と人間」での演劇を、英語で発表しました。演劇を通して風評に悩む福島県の高校生の姿を伝えました。

☆昼食はデリバリーのピザ

☆持参した折り紙で鶴の折り方を教える


演劇発表の後のプログラムは、移民の高校生たちとディスカッションをしました。
ドイツは移民や難民などを積極的に受け入れる政策を行っていましたが、さまざまな場面で社会問題となっています。日本での避難者に対するいじめや、ドイツでの移民・難民に対する差別などについてお互いに考える貴重な時間になりました。
交流会終了後、ドイツとスイスの国境がすぐ近くにあるので、Wessenberg-Schuleの生徒に案内してもらいました。

☆移民・難民の生徒たちとのディスカッション

ドイツ研修4日目(コンスタンツでの学校交流会)

 いよいよSGHドイツ研修も後半になりました。
4日目は、フライブルク市内で路面電車乗車体験、朝市見学、コンスタンツ市内の学校「Wessenberg-Schule」での学校交流会という内容でした。
 朝市は大聖堂のある広場で行われますが、とても大きな大聖堂で圧倒されました。それぞれが店の人とコミュニケーションをとりながら買い物などをしていました。

☆朝市が行われる広場のフライブルク大聖堂

☆朝市の様子


 フライブルクからバスで約2時間、スイスとの国境の町コンスタンツへ移動しました。
 市内の高校「Wessenberg-Schule」との交流会では、約50人の生徒たちと自己紹介、学校案内、ゲームなどをしながらコミュニケーションをとりました。はじめは緊張していた本校生も次第に打ち解けて話せるようになりました。
 本校生たちは、やはり語学力は必要だと痛感していた様子でした。

☆グループに分かれての交流      ☆ゲームをしながら自己紹介
 

ドイツ研修3日目(フライブルク)

 ドイツ研修の3日目は、環境都市フライブルクでの研修でした。
ドイツの南西端に位置するフライブルクは、「フライブルク大学」や各種研究機関があり、緑の多い学術研究都市となっています。エネルギー政策や公共交通機関を中心とした都市デザイン、緑の保護条例など、先進の環境対策と快適性の両立を目指した都市です。
まず市内にあるホテルを見学しました。エコにこだわりつつ、不便を感じることなく居住性・快適性にこだわったホテルです。まず目に付いたのがフロント横にある発電量表示パネルです。このホテルでは、屋上に設置したソーラーパネルと風力発電装置で発電しています。

☆ホテル外観            ☆フロントに設置された表示パネル
 

☆屋上のソーラーパネルと風力発電装置(最大で21kwの発電量があります)

☆客室にある植物のパネル


 ホテルを見学した後、環境モデル地区のヴォーバン地区を見学しました。都市計画段階から環境と居住性を両立させた街づくりをした新興住宅街ですが、日本のそれとは違って古いものは改修しながら使う、緑地は自然のままにする、カーシェアリングや公共交通機関によって車の所有率を下げるなど、見習うべきところがたくさんあります。

☆ヴォーバン地区の見学の様子
 

 「緑地などに手を入れすぎず、あえて古い石積みなどを残して、昔から生活する人が思い出に浸ったり、新しく入居してきた人がその思い出を共有して、お互いにふれあう機会を作る街づくりに感動した」と生徒が感想を述べて本日の研修を締めくくりました。

ドイツ研修(1日目)

 1月6日より、1年次生12名がドイツ研修に参加しています。
 これはSGH研究指定校としての活動の一つで、再生可能エネルギーについての学習、異文化交流、ドイツの学校との交流などを目的としています。
 1日目は朝7時に学校を出発し、日本時間の7日午前3時半にフランクフルトのホテルに到着しました。生徒たちは長時間の移動で若干疲れていますが、みんな元気で、明日からの研修を楽しみにしています。

☆経由地のコペンハーゲン空港、スターバックスの前で
 
☆フランクフルトのホテルで食事。美味しかったです
 

ドイツ研修2日目(ハイデルベルク)

 ドイツ研修の2日目、ハイデルベルクでの研修でした。
 フランクフルトのホテルからアウトバーンを専用車で1時間ほどの移動でした。
ハイデルベルクドイツの歴史を感じる古い町並みが保存されており、また名門の「ハイデルベルク大学」があることで有名です。

☆石畳の道を散策       ☆大学の学生組合の建物を見学
 

☆ドイツの最も有名な城址のひとつ、ハイデルベルク城も見学し、門の前で記念撮影
映画に出てきそうなたたずまいでした
 

☆ちなみにアウトバーンを走っているときも、山の頂にはいくつかの城跡が見えました
 (小さくてわかりにくいですが山頂に城跡があります)

急な坂道を上り哲学者の道を見学した後、ハイデルベルクの旧市街のレストランで昼食を取り、食後に市内で最も古い「ハイデルベルク聖霊教会」を見学しました。
厳かな雰囲気と規模の大きさに圧倒されました。

☆哲学者の道に通じる細くて急な坂

☆哲学者の道で、城跡をバックに記念撮影

☆ハイデルベルク聖霊教会の内部

 
 旧市街を見学した後、バスでホテルに向かう途中、車窓からでしたが環境開発都市バーンシュタットを見学しました。
以前は鉄道施設があったところですが、環境を考えた再開発計画で現在建設が進んでいる地区です。その広さは東京ドーム26個分。外部からのエネルギーを極力減らし、快適な生活をする工夫がされた「パッシブハウス」や雨水を利用する施設、ビオトープなど、都市開発と環境を両立させたモデル地区となっています。

☆太陽エネルギーを効率よく取り入れる工夫がされたパッシブハウス
 手前の溝は雨水を効率よく集める働きをする


本日の見学はここまでで、その後ホテルに移動して、おいしいドイツ料理を堪能し、部屋で十分休養をとりました。

☆ドイツはジャガイモが主食

ニュージーランドから先生方が来校されました

 10月6日(金)、地域間交流きずな復興事業の一環として、ニュージーランドのバーンサイド高校よりチュララット プラサトディー先生と、ホンビー高校よりニコラス イアン パオリー ウィリアムズ先生が来校されました。
 3校時目の授業を参観いただき、英語表現Ⅱの授業では生徒のプレゼンテーションのあとにディスカッションをしました。ニュージーランドの先生方や福島県国際課の方々から貴重なお話をいただきました。3年次生は立派に自分の意見を話すことができました。
 4校時目は1年次生のコミュニケーション英語Ⅰの授業で、現地の高校生からのメッセージやニュージーランドの文化について授業をしていただきました。1年次生も積極的に発言していました。昼休みには、先生方と本校の学食で一緒に昼食を取りながら交流しました。
 今後も現地の先生方や高校生とのメッセージのやりとりをし、実践的なコミュニケーションの機会にしていければと考えています。

☆さすが3年次生です。         ☆この後ディスカッションをしました。
  
☆1年次生も大変意欲的でした。
 

平成28年度SGH海外研修(米国・ニューヨーク)第9日目

<国連関係者意見交換、UNIS生徒意見交換>


いよいよ総括となる国連関係者との意見交換を行うニューヨークでの活動最終日。緊張感のある朝を迎えました。

午前中は、UNIS(国連国際学校)を訪れ、1時間目には日本語を学んでいる外国籍の高校生への英語でのプレゼンテーションと意見交換、2時間目には中学生への英語でのプレゼンテーションと意見交換を行いました。

午後には、いよいよ国連本部へ。広報局のナンバー2であるナセルアウトリーチ部長や当局者、シエラレオネ、コロンビア、バングラディッシュ、インド、米国等の国連Youth Delegateの若者との意見交換を行いました。福島の現状や自分たちが取り組む復興の活動に関するプレゼンテーション&スピーチは6回目となりました。今回は、ニューヨーク研修で学んできた内容も踏まえた発表となりました。

戦災や差別を経験したバックグラウンドを持って、平和な世界の実現のために国連を志した彼らに、自分たちの発表がどう響くのか不安もありましたが、生徒たちはこれまでのニューヨークでの学びを自分のものとして、福島のことだけでは無く、広島や9.11や難民問題についても言及しながら発表を行い、高い評価を頂きました。

「体験をしたあなたたちにしか言えないことがある。あなたの思いや考えを世界に発信していくべきだ、諦めずに何度も何度も」「これからも一緒に活動していこう」等のコメントを頂き、その後は小グループに分かれて昼食をとりながら議論を深めました。

国連Youth Delegateからは、早速国連のSNSであなたたちのメッセージを発信したいと申し出を頂き、急遽その場でメッセージ動画の撮影も行われました。国連Youthと生徒たちは、SNS等でこれからもコンタクトし合うことを約束していました。

宿舎に戻って一連のニューヨークでの研修を総括するミーティングを行った後、宿舎の近くのイタリア料理屋でピザとパスタで打ち上げが行われました。

使命感を持って駆け抜けたニューヨークでの9日間は素晴らしい経験となり、大きな成果を日本へ持ち帰ることとなりました。しかし、探しにきた「福島復興の解決策」は見つからず、むしろ多くの「福島と世界の未来に対する課題」を持ち帰ることとなりました。

ニューヨーク研修の実現に際して、多大なるご協力を頂いた国際連合日本政府代表部と在ニューヨーク総領事館、ジェラルド・カーティス先生をはじめとしたコロンビア大学の皆さまに、心から御礼を申し上げます。

生徒たちがまとめたレポートは別途掲載致します。

 

平成28年度SGH海外研修(米国・ニューヨーク)第7・8日目

<自由研修>


土日の二日間のプログラムは、生徒たち自身が企画したプログラムです。ここまで例年になく暖かかった気候が一変し、冬のニューヨークらしい氷点下での活動となりました。

土曜日は楽しみにしていたパンケーキ屋での朝食を済ませ、まずはセントラルパークへ。研修係の生徒が企画したのはテレビ番組「世界の果てまでイッテQ!」にヒントを得たゲームでした。3人ずつのチームに分かれて、道行く人に英語で道を訪ねながら目的地を探し当てるゲームです。出題はニューヨーク市公園局に勤める邦人職員の島田さんにお願いしました。
地図を見るのは禁止、携帯で調べるのも禁止、チームの中の3人がローテーションで道を訪ねるルールで1時間のゲームを行い、だいたい各自3~4回英語で道を訪ねたようです。1チームは見事目的地の「シェイクスピアの劇場」へ到達しました。ここでは毎年夏に「シェイクスピア・イン・ザ・パーク」と題して毎日シェイクスピアの演劇が上演されます。入場は無料。こうした催しや公園の維持管理が市民や企業の協力で成り立っているという解説を聞き、驚いていました。
最初は生徒たちの企画の意図が読み取れず、寒さに文句ばかり言っていた引率団も、英語で現地の人とふれ合いながら町の文化も感じられる秀逸な企画に舌を巻きました。

その後は、2チームに分かれて、ブロードウェイのミュージカル「ウィキッド」と、メトロポリタンオペラの「椿姫」を観劇しました。本場の舞台に触れた経験で、世界の広さと美しさを感じてくれたと思います。

また、夕方にはニューヨークの東北支援団体が主催する追悼式「TOGETHER FOR 3.11 6th Anniversary memorial for Japan’s Earthquake and Tsunami victims」に参列し、多くの方にお支え頂いていることへの感謝の気持ちを持ちながら祈りを捧げました。会場の教会に入る前に、リーダーの生徒から皆に「それぞれの想いを持って参列しよう」と呼びかけがありました。

日曜日は、アメリカ自然史博物館へ。1000人以上のスタッフを擁し、海洋、恐竜、動物、宇宙等のゾーンに分かれた広大な館内は、とても全て見て回ることはできません。生徒たちは、掲示されていた「The Planets, stars, and everything you can see are less than 5 percent of the universe. What is the other 95 percent?」という宣伝文に興奮し、宇宙の広大さに関する映像をプラネタリウムで鑑賞しました。

また、一部の生徒は探究班で自身がテーマとしている、食を通して農家と住民が直接ふれ合う「ファーマーズ・マーケット」を視察しました。店で買えるものとはひと味もふた味も違う新鮮な美味しい昼食をとることが出来ました。

生徒たちは、全力で体感し楽しんだ昼間の自由研修を終えて、夜はミーティングを行い、明日の国連でのプレゼンテーションに備えていました。

 

 

平成28年度SGH海外研修(米国・ニューヨーク)第5・6日目

<生徒国際会議UNIS-UN>


いよいよUNIS-UNの会議に臨みました。

会場は国連総会が行われる「General Assembly Hall」です。加盟193ヶ国の座席が並ぶ重厚な空間に足を踏み入れ、緊張は最高潮に達しました。日本政府代表部の座席に座り、今週懇談した別所大使らがこの席に座りながら世界と議論を交わしていることを想像しました。

生徒たちは、移民としての経験を持つ方や、大学の先生など、6名の方によるスピーチを聞きました。通訳が一切居ない環境での数時間のヒアリングは相当ハードで、初日は多くの生徒たちが内容を聞き取れず、夜は真剣に反省会を行いました。二日目は、講師の方の予習を行いつつ、集中力を保つことが大切と十分な睡眠をとって臨み、多くの生徒たちが内容を理解できました。命からがら難民として米国へ渡ってきた方の話や、難民支援を行っている方の話を涙を浮かべて聞く生徒も居ました。

その後、他国の生徒たちとの混合チームで座席に座り、ディベートテーマに沿って議論を行いました。ディベートのテーマは、3/2は「経済的移民と政治的難民は同等に扱うべきか否か」、3/3は「政治的難民は、セキュリティのリスクがある場合は、受け入れを拒否されるべきか否か」という難しいテーマです。生徒たちはこの数ヶ月、自主的に集まって難民問題について学習を重ねてきました。自分たちも原発事故による避難の経験を抱え、例え同じ国の中での避難であってもとても避難民は苦しい境遇に追い込まれてしまうことを知っている生徒たちは、自分たちの経験も交えながら果敢に各国の生徒たちと議論を行いました。

体験を踏まえた深い考えがあっても、英語が話せなければ伝わらないという悔しさを、多くの生徒たちは抱えていましたが、それでも他国の生徒たちに伝わることもあったようです。
そして、全ての日程終了後、日本から参加している他校の生徒たちと「日本語で」日本の移民政策についてのディベートを行いました。言葉の大切さを改めて感じていました。

夜は、アメリカのドラマで観るような打ち上げのダンスパーティーに参加。言葉と身体で各国の生徒たちと打ち解け、盛り上がる体験をして、あんなに難しいと思っていたコミュニケーションが実は簡単なのだと実感していました。

毎回掲載している、担当生徒によるレポートは、研修プログラム毎にA4で1ページ程度となっていますが、UNIS-UNについては簡単にまとめることが出来ない内容で、数ページにわたるレポートを編集中です。生徒のレポートは別途掲載致します。

       

平成28年度SGH海外研修(米国・ニューヨーク)第4日目

 いよいよ、国連国際学校(UNIS)を訪問しての、世界の同世代との交流がスタートしました。UNIS-UNと呼ばれる、国連本会議場で行われる生徒国際会議に参加し、UNISの他に21か国46校からの参加生徒も加えた計550人の生徒たちと3日間の議論と交流を行います。
 初日は文化交流や、今後のディスカッションの素地となる知識の確認をしました。渡航前にも本校生は、今回のUNIS-UNのテーマである「移民問題」について調べ、議論を重ねてきましたが、英語でこのテーマを議論することに苦戦し、全員が挫折と焦りをにじませた表情で宿舎に戻りました。また、UNISの生徒を案内役として、本校生のみで、米国同時多発テロについて展示されている 9.11 Memorial を訪問しました。多くのことを感じた一日でした。
 宿舎への帰宅後、今日も振り返りのミーティングを行い、担当の生徒がレポートをまとめました。詳細は生徒のレポートをご覧ください。

<UNIS-UN Cultural Showcase、Work shop、Welcome dinner、9.11 Memorial訪問>
3月1日(水)  文責:K.N


○UNIS(United Nations International school)は1947年設立、もともと国連本部の職員や各国代表部等の子を対象として設立された学校で国際色豊かである。私立/共学/通学制の幼稚園・小学校・中学校・高等学校がある。
○UNIS-UNとは世界中の様々な国の高校生や中学生が集まり毎年決められた議題で国連の本会議場で行われる生徒国際会議である。今年で41回目を迎える。

  

(UNIS-UN Cultural Showcase)
○UNIS-UNで行われた最初のセッション。それぞれが自国の文化や学校の紹介を歌やダンス、プレゼンなどをした。例えば、中国は国歌斉唱や中国にまつわるクイズ、メキシコはPVなどでShowcaseを盛り上げた。自分たちも日本の伝統的な踊りであるよさこいを披露した。オレンジ色の法被を身にまとい迫力あるパフォーマンスができたと思う。会場からはたくさんの拍手をもらうことができた。

(UNIS-UN Work shop)
○学校や国籍関係なく分けられた数人のグループでディスカッションを行った。それぞれ自己紹介をしたあと、翌日のUNIS-UNのカンファレンスのテーマである「移民問題」をテーマにクイズをして、知識を身につけた。その後、移民の一例の話を聞いた。話の内容はメキシコからアメリカ合衆国に移り住んだ家族が身分を隠し仕事を探し生きている話だった。
○Work shopで学んだことは、移民は仕事にもつけず、見つけたとしても重労働で低賃金だということ、移民は生きることに精いっぱいでとても過酷な境遇だということが分かった。個人的な反省として英語の意味を理解できずについていくことができなかったが、UNISのジャマイカとスウェーデンのハーフで日本語を勉強している生徒に助けてもらい、何とか理解できた。英語で積極的に話し合いに参加できなかった。自分の意見を言えなかった。明日のディスカッションでは自分の意見を述べることが課題だと感じた。

(Welcome dinner)
○グループに分かれての食事会をした。自分のグループにはドイツ人やスペイン人、バミューダ人がいた。誰も話さず重い雰囲気だったが、スペイン人の生徒がうまく話を振ってみんな交流することができた。交流の中ではどこから来たか自分の母国はどんなところかなどについて話しながら交流を深めた。今回感じたことは自分から殻を破り勇気をもって相手に歩み寄ることで相手とより良いコミュニケーションができる。また、他のテーブルでは本校性が手品で場を盛り上げており、何か特技があれば相手を引き付けることができ、相手のコミュニケーションの壁は無くなると感じた。

(9.11Memorial訪問)
○UNISの生徒と2001年9月にアメリカ同時多発テロにあったグラウンドゼロを訪れ、9.11Memorialを見学した。9.11Memorialは事件の追悼施設として2011年に開業した国営の施設。アメリカ同時多発テロとは、ツインタワーと呼ばれる2つの貿易センタービルにハイジャックされた飛行機が激突し、多くの被害者を出した事件。
○へこんだビルの鉄骨や当時の音声や映像など生々しさがとてもあり、事件の残酷さを肌で感じることができた。
○私は高校一年の時に広島の研修に行き原爆資料館を訪れたことがあった。両方とも悲劇を伝える博物館で、博物館の重苦しい雰囲気や事件の残酷さをまざまざと見せつけられ、何とも言えない心の震えを感じさせられた。しかし広島も9.11も被害者側ではあるものの、同時になぜ起きたのかという背景をしっかり考える必要があると思った。9.11事件の背景として世界のグローバル化の中でのイスラム思想の否定がある。文化のすれ違いを象徴するようなこの事件は移民のことを考える上でとても関わりが深いと思う。
○そして、私たちも東日本大震災で経験した負の遺産をどのようにして後世に伝えるのか考える必要があると思った。