ふたば未来学園の日々
【中学校3年】ニュージーランド研修の様子 3日目②(3/7)
歓迎セレモニーとポスターセッションの後、生徒たちはそれぞれのバディとともに各クラスに入り、授業を体験しました。授業の間の休み時間には、BHBIの生徒も含めてほぼ全員が校舎外に出て、バスケットボールやサッカー、鬼ごっこなどをして遊んで過ごしました。
15時に放課、その後ホームステイの生徒たちはバディとその家族とともに各家庭へ、明日からファームステイ予定の生徒たちはホテル付近のHarbour Eatsにて夕食をとり、ホテルに戻りました。
明日は、ホームステイ組はBHBIとの交流2日目、ファームステイ組はステイ先と交流が始まります。生徒たちは今日も元気にすごしていました。明日に向けてゆっくり休んで疲れを癒してほしいと思います。
【中学校3年】ニュージーランド研修の様子 3日目①(3/7)
本日も体調不良者なく、元気に活動しています。
現在、Blockhouse Bay Intermediate(以下BHBIと称す)と交流しています。
歓迎セレモニーでは、これまで英語やGSの時間に練習してきた「よさこい」を披露しました。
また、総合的な学習の時間に行ってきた双葉郡の魅力発信を、BHBIの生徒へ英語で行いました。これまでの探究の成果を存分に発揮することができました。
BHBIとの交流後、ホームステイ組はホストファミリーのお宅で3日間過ごします。
【中学校3年】ニュージーランド研修の様子 2日目②(3/6)
本日の午前のオークランド博物館の見学では、現地ガイドの方にご説明をいただきながら、ニュージーランドとマオリの文化や、火山、戦争の歴史を学びました。
午後の班別研修では、オークランド市街のQueen Street周辺を散策しながら、美味しいものを食べたり、お土産ショップを見たりなど、各自思い思いの場所で楽しく過ごしました。
いよいよ明日からBHBIとの交流が始まります。今日はゆっくり休んで、明日に備えてほしいと思います。
【中学校3年】ニュージーランド研修の様子 2日目(3/6)
日本時間午前6時5分に、生徒たちはニュージーランドのオークランド空港へ到着しました。
体調不良者もなく、無事に到着できたようです。本日は博物館などを見学しています。
令和5年度 大学模擬講義を実施しました。
2月19日(月)、5つの大学から9名の先生をお招きし、中学、高校の全生徒と参加を希望した保護者を対象に大学模擬講義を実施しました。
大学の先生方の深い知識と専門性の高い講義により、中高の生徒の皆さんは学問への興味・関心を高め、早い段階から大学での学びに触れることで知的好奇心が刺激され、これから何をどう学んでいくべきかについて多くのヒントを得ることができました。大学模擬講義の講師の先生方、素晴らしい講義をありがとうござました。
各大学模擬講義の様子(講師のお名前を五十音順に記載しました)
猪股 宏 先生(東北大学未来科学技術共同研究センター特任教授) 「地球温暖化と二酸化炭素~CO2は悪者でない、カーボンニュートラルでの役割~」 |
植松 康 先生(東北大学未来科学技術共同研究センター特任教授) 「過去の強風災害に学ぶ~地球温暖化に伴う台風の大型化に備えて~」 |
梅村 一之 先生(医療創生大学薬学部教授) 「くすりと医療と感染症のお話」 |
大村 達夫 先生(東北大学未来科学技術共同研究センター名誉教授・シニアリサーチフェロー) 「社会インフラの整備とエコロジカル・ネットワーク再生による健全生態系の保全~河川流域を事例として~」 |
河合 伸 先生(東日本国際大学経済経営学部 学部長・教授) 「地域経済~スマートシティ構想について~」 |
川口 立喜 先生(会津大学クローバル推進本部国際戦略会議室長・上級准教授) 「異文化理解と課題解決への第一歩:一人ひとりが創り出す未来」 |
川添 良幸 先生(東北大学未来科学技術共同研究センター名誉教授・シニアリサーチフェロー) 「常識を破る~月は地球の衛星ではない~」 |
圓山 重直 先生(東北大学未来科学技術共同研究センター特任教授) 「巨大システムにおける安全神話の崩壊~原発事故から学んだこと、航空機や新幹線から学ぶべきだったこと~」 |
渡部 厚一 先生(筑波大学体育系教授) 「スポーツ医学~その役割と可能性~」 |
令和5年度 ハイレベル講座(国語・数学・英語)を実施しました。
2月24日(土)、2月25日(日)の2日間、本校にて今年度最後のハイレベル講座(国語・数学・英語)を実施しました。
代々木ゼミナールの藤井健志先生(国語)、森谷慎司先生(数学)、齋藤直孝先生(英語)をお招きし、中学3年生から高校2年生まで130名が参加しました。
中学生は1教科60分×3コマ、3教科で計9時間、高校生は1教科60分×4コマ、3教科で計12時間、みっちり勉強をしました。
中学生の皆さんいかがでしたか。普段の授業とは違う新鮮な学びができたと思います。高校生の皆さん、ちょうどあと一年後に国公立大学の前期入試。これを契機にさらに学習意欲を高めてください!応援しています。
【中学校3年】ニュージーランド研修に出発しました(3/5)
本日、中学校3年(一般生)が、ニュージーランド研修に出発しました。
集合場所の広野駅バスロータリーにはたくさんの保護者の皆さまがお集まりくださり、生徒たちを見送ってくださいました。
出発式では、副校長先生から送別の言葉をいただき、NZ研修実行委員の藤東佑和君が出発の言葉、形岡蒼太君が出発の挨拶を行って、予定の12時30分よりも少し早く、成田空港に向けて出発いたしました。
安全・安心で、実りある研修になることを願っています。
(旅行隊の動向は、当ホームページにて随時お知らせいたします。また、保護者の皆さま向けの重要なお知らせについては、ライデンメールでもご連絡いたしますのでご承知おきください。)
【中学校3年】ニュージーランド研修の事前指導の様子(3/4)
本日、明日に出発を控えたニュージーランド研修の事前指導を多目的教室3で行いました。
参加する生徒たちは、先生方の話をよく聞いて、詳細の確認をしっかり行いました。出発を明日に控えて、ドキドキ、ワクワクした表情です。
いよいよ明日より、5泊7日の日程でニュージーランド研修を行います。安全・安心で、実りある研修旅行になることを願っています。
卒業証書授与式の校長式辞を掲載しました
3月1日(金)の暖かな雨上がりに、ふたば未来学園中学校・高等学校の令和5年度卒業証書授与式を挙行しました。在校生や保護者の方、来賓の皆様の見守る中、卒業生はこれまでの3年間を振り返り、4月からの新たな生活に向け決意を確かなものとしました。卒業生全員のこれからの人生に幸多からんことを願っています。
★校長式辞はこちらからご覧ください ⇒ 20240301卒業式式辞.pdf
【ふくしま浜通り復興スポーツフェス】イベントの司会をしました
2月4日(日)に、本校の高校1年次の生徒4名が
Jヴィレッジで行われた「ふくしま浜通り復興スポーツフェス」にイベント司会として参加しました。
有志で、「チャレンジしてみたい!」という、普段部活動もバラバラな生徒4名で参加してきました。
当日は、県内外で活躍するさまざまな団体によるパフォーマンスがありました。
こちらは、事前打ち合わせの様子です。台本を渡されて、音響やイベント主催の皆さんと入念に準備を進めました。
そして、いよいよ本番がスタート!司会をしながら、ステージ真横で迫力あるパフォーマンスを間近で見ることができました。
最初は緊張しましたが、だんだん楽しくなってきて、自然と感想を織り交ぜて進行をしている姿は立派でした。
午後は伊藤美誠選手のトークショーがあります。サインをいただきました。トークショーでも生徒が会場の皆さんからの質問を読んだり、伊藤選手とお話をする機会がありました。最後はサインをいただいて(みらいラボに飾ってあります!)、一緒に記念写真を撮ることもできました。生徒たちにとっても、とても貴重な経験となりました。伊藤美誠選手、ありがとうございました!
【3/3(日)イベントのお知らせ】 映画『プリズン・サークル』の自主上映会、及び対話の会
概要
生徒主催で、映画「プリズン・サークル」の自主上映会を企画しました。
ドキュメンタリー映画『プリズン・サークル』HP
作品情報
日本の「島根あさひ社会復帰促進センター」と呼ばれる刑務所の中で行われている「TC(回復共同体)」という対話による更生プログラムを、20 代の受刑者 4 人を中心に 2 年間記録したドキュメンタリーです。上映後、参加者との感想共有や映画を通しての議論・対話を行いたいと考えています。是非多くの方々に参加いただきたいと思っています。
よろしければ是非お越しください。
目的
⚫ 「プリズン・サークル」の上演会に参加してもらうことで、地域の方々や多くの人に日本の受刑者たちの現状を知っていただきたいと思い企画しました。
⚫ 犯罪者と呼ばれていますが、彼らも我々と同じ人です。私達はお互いにつながり学び合えると思います。刑務所で暮らす人たちにこの映画はフォーカスをしていますが、この映画は決してただ彼らの刑務所での生活のドキュメンタリーではなく、他者への理解の方法や他者の内面に触
れる、人生に触れることの大切さを伝えてくれる映画です。私たちが日々生活をしていて足りない、必要である他者との向き合い方を彼らの話から少しでも一緒に考えたいです。
参加対象(想定)
どんな方でも参加してもらいたい
ふたば未来学園高等学校生徒・教員
地域の方々など
日時
2024 年 3 月 3 日(日)13:00~17:00
⚫ 開場時間 12:30
⚫ 上演前アナウンス(5 分)13:00~13:05
⚫ 「プリズン・サークル」上映 (136 分) 13:05~15:21
⚫ 休憩・移動(14 分)15:21~15:35
⚫ 感想共有・対話(50 分)15:35~16:25
⚫ クロージング(10 分)16:25~16:35
場所
福島県立ふたば未来学園中学校・高等学校みらいシアターおよび協働学習ルーム
主催 阿部柊 (福島県立ふたば未来学園中学校・高等学校 高校2年次)
共催 福島県立ふたば未来学園中学校・高等学校
【上映料の募金のお願い】
今回、学校での開催のため無料上映会です。
会場に募金箱を設置し、お越しいただいた皆様からのカンパ制といたします。
ご協力いただけますと幸いです。
【申し込み方法】
Google form
お申し込み用フォームはこちら
【中学校】後期生徒会専門委員会を行いました
2月14日(水)に、後期第2回目の生徒会専門委員会を行いました。
後期の活動内容の反省・振り返りから、次年度に向けてどのように活動を変えていくか、引き継いでいくものは何かを確認しました。もうすぐ卒業となる中学校3年生の先輩からこれからへのアドバイスなどを聞き、次年度の活動の見通しをもつことができました。
【中学校】授業のようす(2/2)
【1年1組/道徳】「全員が安心して暮らせるルールを考えよう」
・ある状況をもとに、問題となっていることをみんなで話し合いました。
【1年2組/音楽】「箏曲『六段の調』」
・琴の音色を聞きながら新たな音楽の世界に浸りました。
【2年1組/美術】「オリジナル商品のデザインを考えよう」
【2年2組/理科】「電気エネルギー」
・熱量や電力量の求め方について理解を深めました。
【3年1組/社会】「SDGsから地球規模の課題についてとらえよう」
【3年2組/技術】「制御学習プロロボを使って動きを制御しよう(プログラミング)」
・動く、走る、止まるといった動作をPCを使って作成し、ロボットを制御しました。
【中学校】演劇ワークショップ
3年生は中学校生活最後のワークショップを行いました。
最後のテーマは、講師の先生方や自分たちの「恋バナ」や「最近の出来事」を演劇にするというものでした。
同じストーリーでも解釈が違えば全く違う演出になったり、
最後にオチを付けてみたりと様々な作品が出来ました。
中学校3年生の創造力豊かな発想が存分に生かされた演劇でした。
【商業】スペシャリスト商業(3年次)販売実習を行いました
福島県産の食材のおいしさと安全性を消費者へ伝えるため、福島県産の食材を使用して商品を開発し販売会を実施しました。商品開発ではMTG、試食、ラベル作成、POP作成なとを繰り返して商品の完成となりました。おさかなタルタル(浪江産ヒラメ入り)は、いわき市の西野屋食品本店で随時販売しております。かりんとう饅頭は、餡に楢葉産100%の果汁を使用した商品が完成し他10品目の開発した商品は1/13(土)よりマルトいわき地区全店舗で販売しております。実際に商品が店頭に並んだ際には、お客様からお褒めの言葉や、励ましの言葉を多くいただくことができました。また、福島産の商品についてほとんど抵抗なく購入していただけることを知ることができました。ありがとうございました。
1月27日(土)西野屋食品本店(なみえ産おさかなタルタルソース)
1月13日(土) マルト平尼子店
【高1探究】高遠菜穂子さんの国際理解講演がありました
1月23日(火)高校1年探究で、高遠菜穂子さんの国際理解公園がありました。
本校1年次の「地域創造と人間生活」は、「自分を知る」、「地域を知る」、「世界を知る」の3本柱を軸として授業を構成しています。自分のことをとことん掘り下げて振り返る「自分史」や、コミュニケーション・ワークショップ等よって「自分を知」った後は、地域に出て、人と出会い、お話を聞いたりフィールドワークに参加した中で「地域を知」り、その内容を演劇で表現してきました。
「世界を知る」では、世界で活躍する外部講師を招聘し、世界における様々な課題を知り、生徒自身がグローバル社会の一員である自覚を持つための大切なプログラムです。
今年も、イラクで約20年、エイドワーカーとして取り組んでいる高遠菜穂子さんに講話いただきました。
高遠さんには毎年講演をしていただいています。高遠さんの体験談を通して、地域が抱える課題を世界の課題と繋げて考え、世界平和や国際理解の意義を考えることを目的としています。
タイトル「戦争が与える影響〜人々の体と心に残る傷(トラウマ)〜」
戦争によって市民が受けるトラウマ(身体的外傷、心的外傷PTSD)について、お話を聞きました。
その際に印象に残った話が、兵士のトラウマについての話です。
「戦争はおぞましく、信じられないほど残酷だが、最初からモンスターはいない。残虐な米兵も家に帰れば一人の息子であり、優しい父親なのだ。想像してほしい。あなたが軍隊という装置の中で、反射的に攻撃できるよう訓練され、軍の規律に従うよう教育され、戦地の究極の緊張状態の中で「敵を戮滅せよ」という命令を受けたら、攻撃され、仲間の兵士が殺されたら、残虐行為をしてしまうかもしれない。でも、ある瞬間に自分が犯した「罪」を意識し、もう人を殺したくないと思っても、アメリカの軍法では、それは反逆罪になる。兵士のトラウマは、軍の名誉とされる行為が良心と折り合いがつかないことで生じてくるのだ。」
生徒達は、高遠さんから語られるイラクの現状とその熱量に圧倒されながらも、自分達の知識を広げようと真剣にその思いを受け止めていました。戦争が与える影響についてお話を聞く中で、目を背けたくなるような辛いお話もたくさんありました。ロシア・ウクライナの問題、イスラエル・パレスチナの問題など、ニュースでは知っていたけれど、実際に戦争・紛争が起こると、そこにいる罪のない国民はどんな被害を受けているのか、写真や映像、実際に紛争地で人道支援をしてきた高遠さんから聞く話はリアルなものばかりで、生徒達も最後までものすごい集中力でメモをとっていました。
講演会後は、演劇を披露しました。
高遠さんは、子供達のエンパシー(共感力)を養うため、イラクのドホークにて絵本の読み聞かせや演劇ワークショップを広める活動を始めました。きっかけは、なんと本校の取り組みを見たことだそうです。毎年、高遠さんの講演会の後に、こうして授業で作った演劇を披露して、意見交換をするようにしています。
今回は、ドイツ研修チームが現地で披露した英語劇を発表しました。
今回、高遠さんの他に、イラクで高遠さんと一緒に演劇ワークショップをしてきた
花﨑攝さん(シアタープラクティショナー)
大谷賢治郎さん(演出家、俳優、ワークショップファシリテーター)
も一緒に、振り返りに参加してくださり、様々な角度からフィードバックをもらいました。
ドイツ研修の報告もすることができました。
その後も多くの生徒が残り、19時近くまで質問が止みませんでした。
イラク復興と双葉郡の復興を重ねた生徒も多く、まずは身近な社会から変えていけるように頑張っていきたいと思います。
【中学1・2年】演劇ワークショップを行いました。
中学1・2年生が「演劇ワークショップ」に参加しました。
1年生は今回、台本をもとに演劇をする内容でした。
ただし、台本は2種類しかありません。同じ台本を使用してるグループもあり、台本の解釈や演出によって各グループの作品が違ってくるというユニークなものでした。
それぞれ試行錯誤したり、アドバイスをいただいたりしながら、面白い作品を作っていました。
一人一人がワークショップをとても楽しんでいて、それぞれの笑顔がとても眩しかったです。
授業では学べないことを思い切り吸収する時間になったことを願います。
2年生は、まず「最近むかついた話」「恋バナ」のテーマでグループ内で話をしました。
その後、その話の中から面白いと思ったエピソードを1つ選び、劇をつくりました。
キュンとする話からカメムシを捕まえる話もあり、色々な一面が見られる劇となりました!
令和5年度 ハイレベル講座(古典・現代文)を実施しました。
1月20日(土)、本校にてハイレベル講座(国語)を行いました。
代々木ゼミナールの漆原慎太郎先生、太田貴之先生をお招きし、高校1年生から2年生まで90名が参加しました。
古典を90分×3講座、現代文を90分×1講座と国語のみの講座でしたが、さすが予備校の先生、教え方が上手で話術も巧みなため、皆集中して講義を受けていました。
それぞれの課題を明確にすることができ、今後の学習へと繋がる講義となりました。次回のハイレベル講座は中学3年生もあります。乞うご期待!
【表現コミュニケーション】演劇の公演をしました
今年度から、3年生のトップアスリート・スペシャリスト系列の選択科目「表現コミュニケーション」が始まりました。
演劇的な手法を使った様々なワークショップを通して、コミュニケーションについて考える授業です。
授業が始まった当初、取材していただいた動画がこちらになります。
演劇教育からつながる探究へのまなざし|探究TV / 東洋経済education×ICT
https://www.youtube.com/watch?v=120F9qS3hVk
1年間学んできた集大成として、1つの作品を上演することになり、年末から稽古を重ねてきましたが、
その本番が今日の授業の時間内にありました。
この授業を取っている生徒の中に、演劇部は1人だけです。あとは野球部、女子サッカー部、レスリング部、その他スペシャリスト系列の農業、商業、福祉、工業などで活躍している人たち。おそらく演劇の舞台に立つのはこれが最後です。
本校の演劇担当教諭、髙山さなえ先生(劇作家・演出家)の作品「馬留徳三郎の一日」を、表現コミュニケーションの生徒たち用に20分の短い作品にしたものを上演しました。
【あらすじ】
山深い田舎の集落。馬留徳三郎と妻のミネは二人でここに住んでいた。
近所の認知症の年寄りや、介護施設から逃げて来る老人たちが馬留家に集まり、仲良く助け合いながら生活していた。
ある夏の日、徳三郎の息子、雅文から久しぶりに電話がかかって来た。
仕事でトラブルがあり、部下が間もなく馬留家に訪れると言う。そして、その部下(明らかに詐欺師)がやってくる・・・
セリフも、元々の長野弁から浜通り弁に変えて、自分たちのオリジナリティを加えながら稽古していきました。
高校生には想像するのが難しい認知症の老人の役を、髙山先生や福祉系列の生徒からアドバイスをもらいながら役作りをしていきました。
本番ギリギリまで稽古をしながら、細かいタイミングなどを練習していきます。
そして、本番!
授業中にもかかわらず、先生方や3年生のトップアスリートの生徒がたくさん見にきてくれました。
最後の感動的なシーン。徳三郎とミネが一緒に高校野球を見ています。
普段、それぞれの活動で忙しい中、短い授業の時間の中でよく頑張りました。
来週はいよいよ「表現コミュニケーション」最後の授業です。1年間の振り返りと、みんなでこの演劇の鑑賞会をしたいと思います。
【海外研修】ドイツ研修10,11日目(1/15,16)
朝7:00にホテルを出発しました。
まだ真っ暗な道路を、ミュンヘン国際空港へ向けて走りました。
途中、FCバイエルン・ミュンヘンのホームスタジアムとして使用されているアリアンツ・アレーナを通りました。
飛行機を待っている間も、ギリギリまで買い物をしたり散歩をしたりしながら最後のドイツを満喫しました。
行きと同じく、5時間のフライトの後、アブダビ国際空港で乗り換え。しばしの休憩の後、いよいよ日本に向けて出発しました。成田空港行きの飛行機の中から、少しずつ日本人が増え、日本語がきこえてきました。機内食に和食が出てきたあたりで、「日本に近づいているんだな」ということを実感したようです。そのくらい、現地では日本を感じるものは全くありませんでした。
ミュンヘンを出たのが1月15日の朝7:00、いわきに到着したのが16日の夜19:30
ということで、24時間を超える長旅でしたが、無事に戻ってくることができました。
親御さんの顔を見て、ほっとした顔を浮かべていました。
報告会等でこれから学びのアウトプットをしていく彼らに校長先生から激励の言葉をいただいて、解散しました。
翌日から普通の授業が始まり、生徒たちも時差ボケと闘いながら頑張ります。
この研修の報告会を、学校の中だけでなくより多くの方々に発信していきたいと思っています。
最後に、この研修を終えての一人一人の感想を紹介します。
K.Hくん
ドイツではLRT(路面電車)が走っているのは知っていたが、環境をよくするだけではなく、歴史景観を残しつつ環境に配慮して走っているというのを実際にこの目で見ることができて感動した。環境問題や政策について、日本とドイツとの共通点や違う点について考えた。
現地では、間違ってでもいいからコミュニケーションを取ることができるようになった。失敗してでもいいから挑戦のは重要だ。帰国後もこの気持ちを忘れずに様々なことに挑戦していきたい。
H.Sくん
フライブルクでは、一番興味があった環境について学ぶことができた。ボーバン地区の環境に配慮したしくみに感動した一方、喫煙率の高さとタバコのポイ捨てが気になり、人によって環境意識が違うんだなと思った。環境に配慮していると言われているが、本当に配慮しているのかは人それぞれで、そこはきちんと考えるべきだなと思った。
歴史については、広島研修に参加した時も思ったが、現地に来ないとわからないことがある。ダッハウ強制収容所では、ネットには載せられないような残酷な記録や写真もあり、ショックだったが、だからこそ歴史を知るべきだと思った。
ホームステイは楽しく、いい経験になった。意外と英語を喋れるんだなと思った。成長できた。
S.Kさん
ドイツに来て、日本は綺麗だと思った。タバコを吸っている人の数と、道に落ちているタバコのゴミを見て、ドイツは環境には配慮しているけれど、健康についてはそうではないかもしれないと思った。良いところは学びつつ、他の面についてはどうなのか、もっと考えていきたいと思った。
ダッハウの展示では、バラック(寝泊まりしていた場所)が信じられないほど寒かった。自分だったら耐えられないと思った。それを体験できたのは、ネットで調べたりするのとは全く違うと思った。
私は、言葉が通じないということがとてもストレスで、今まで海外にあまりいいイメージをもっていなかった。怖いと思ったり、ストレスを感じる場面があったけど、そういう面じゃないところも今回たくさん見えたし、来てみて楽しかったし、成長できたと思った。
一人だったら絶対に乗り越えられなかった数々の場面で、みんながいてくれてよかった。すごく嬉しかった。
M.Sさん
古着を集めるゴミ箱が道に設置されていたり、ホストファミリーの家でプラスチックなどのリサイクルゴミを出すとお金がもらえるシステムを経験させてもらったりした。道路の綺麗さは日本の方が綺麗だったが、ボーバン地区は自然が多くCO2への配慮も感じられた。歴史については、もっと予備知識をつけてくればよかったと後悔した。
ホームステイは全然喋れなかった。あとから考えればこう言えたな。って思うけど、その場でパッと出てこなくて、普段から英語を使うことの大切さを実感した。
S.Rさん
環境については、再生可能エネルギーが当たり前だし、人の意識もすごいと思った。なぜここまで意識が高いのか、そこが気になった。一方で、喫煙率とタバコのポイ捨ては意外だった。ドイツの環境政策がすごいからと言って、それを全て日本が真似するのは現実的ではないので、これからの事後研修で考えていきたい。
歴史については、ダッハウ強制収容所は第二次世界大戦終了後に解体されたため、本物ではなかったけど、あまりにもそこで起きたことが現実とは思えなくて、リアルに受け取ることができなかった。でも、見学している時、自分たちも寒かったけど収容されてた人はもっと寒かったんだろうとか、そういうことは感じることができた。
人については、多様な人たちがいてすごく良いと思った。日本は日本人ばっかりだからみんな同じ考えだけどドイツはそうではないと感じた。
ホストの部屋に家族の写真があって、家族を愛しているんだなと思った。いつも一緒にいたら大切さに気づかないけど、離れてその大切さを感じた。
日本のことをすごく聞かれたけど自分が日本のことを知らなかった。もっと自分の国のことを知らなればいけないと思った。
ホストファミリーとはスケートに行ったが、全然できなくて助けてもらった。話す言語が違くても同じ人間なんだなって思った。助け合えるんだなって思った。世界の様々な問題も、本当は助け合えるはずなんだよなと思った。
Y.Hさん
フライブルクのエコステーションで、スタッフの方から「この建物は、全て自然の素材でできていて、使わなくなったら土に還るようになっている」と言っていた。ポイ捨てされているタバコはどうなんだろう。地球の資源を表すオーバーシュートデーについては、ドイツは日本よりも早く資源が枯渇するという計算だった。モヤモヤした部分を、事後の研修で明らかにしていきたいと思う。
ダッハウについては、ナチスが行ったことは人々の心理を利用したもので、結局歴史と人の心情は切っても切り離せないものだと感じた。バイエルン地方の生徒はナチスの歴史について学ぶことが義務になっているそうだ。福島はどうだろう?本校と他の学校の知識の格差について考えた。福島県の生徒だけでも、世界で見れば福島県で起きたことだから、東日本大震災と原発事故について学ぶべきなのではないかと思った。
ホームステイ先では、ホストファミリーが選択肢を出して、私が答えやすいように工夫してくれた。そのホスピタリティに感動した。自分もそうありたいと思った。少しずつ言ってることがわかるようになって成長したと思った。
M.Kくん
まず、古い街なのに日本と違って建物が全体的にカラフルで、とても綺麗だった。フライブルク大聖堂の中を見た時に、ステンドグラスの絵が大聖堂の建設にあたって協力をしてくれた職業の絵になっていて、感謝の表し方が素敵だと思った。
環境についての取り組みが、日本よりも当たり前にできていることはすごいと思うし、どうすれば日本でもそういった取り組みができるだろうと考えた。一期生の先輩方が植えた木を見て、ふたば未来も歴史や伝統を作っているんだと思った。
演劇をやって、伝わったことが嬉しかった。頑張った甲斐があったなと思った。
ダッハウは、リアルな写真や展示がたくさんあってすごく気分が悪くなったけど、それはそれで学びになったし、そういう展示で見た人の感情を揺さぶることは、いいことだと思った。悲惨だけど悲惨な過去をオブラートに包まず。そのまま伝えることは、同じ歴史を繰り返さないために大切だと思った。
ホームステイは、貴重な経験をした。日本にはない。いろんなところに連れて行ってもらった。英語で会話をして伝わると最高に嬉しかった。別れは辛かった。思ったよりも辛かった。
S.Sくん
現地に来ないと学べないことばかりだった。
フライブルクでは太陽光で覆われた市役所や、橋の上にあった駅から見えたビルとか、景観保護をしながら街全体が政策として取り組んでいるのがわかった。ホテルの廊下の電気がこまめに消えるのに驚いた。また、トイレが有料ということにも驚いた。
ミュンヘンに行く途中で車が一気に変わり、フライブルクの環境政策の意識の高さをより感じることができた。
ダッハウは、現地にいって、見て、寒さを肌で感じて、当時の気持ちの悪さが伝わった。これだけのことをしたんだな。ナチスがやったことは、果たして全て悪いのかという疑問もドイツに来る前はあった。でもそんなものではカバーできないようなことをしていたんだなって思った。
ホームステイでは、正直、うまくやってけるか不安だった。でもみんないい人で、人柄に触れることができた。人を見た目で勝手に壁をつくるのはよくないと更に思った。
自分が成長できたところは、中学でニュージーランドに行った時はあまり喋らないで部屋にこもっていたが、今回はその時の反省を活かそうと思った。自分から殻を破ろうと頑張ったら、会話も思ってる以上に聞き取れたし話すこともできた。壁をつくらないことの大切さについては、現地にいかないとわからないことがある。百聞は一見にしかず お父さんが言っていた意味を理解した。
Y.Sくん
環境への取り組みについて、日本はまだまだだと思った。たとえば、容器の分を多めにお金を払って、リサイクルした時に返金されるシステムをデポジット制というが、これは日本ではあまりない。昔、ディベートでこういう話になった時に「ひとの生活の質を落とすのは良くない」という考えの人がいたが、デポジット制で生活の質が落ちることはないはずだ。環境に良いサービスにはお金を出すべきだし、もっと環境保護にお金を投じるべきだ。
ダッハウに行った時は、ショッキングすぎて思考停止してしまった。
凄惨だった。ヒトラーがユダヤの人たちを迫害したのは組織力を測ったり、ドイツ人の素晴らしさを確認するためだったと知り、怒りを感じた。
ホストファミリーは本当に優しくて紳士的で、見習うべきところがたくさんあった。ドイツ滞在中は遠慮せずにどんどん行動するようにした。