ふたば未来学園の日々

2024年1月の記事一覧

【商業】スペシャリスト商業(3年次)販売実習を行いました

福島県産の食材のおいしさと安全性を消費者へ伝えるため、福島県産の食材を使用して商品を開発し販売会を実施しました。商品開発ではMTG、試食、ラベル作成、POP作成なとを繰り返して商品の完成となりました。おさかなタルタル(浪江産ヒラメ入り)は、いわき市の西野屋食品本店で随時販売しております。かりんとう饅頭は、餡に楢葉産100%の果汁を使用した商品が完成し他10品目の開発した商品は1/13(土)よりマルトいわき地区全店舗で販売しております。実際に商品が店頭に並んだ際には、お客様からお褒めの言葉や、励ましの言葉を多くいただくことができました。また、福島産の商品についてほとんど抵抗なく購入していただけることを知ることができました。ありがとうございました。

1月27日(土)西野屋食品本店(なみえ産おさかなタルタルソース)

1月13日(土) マルト平尼子店

【高1探究】高遠菜穂子さんの国際理解講演がありました

1月23日(火)高校1年探究で、高遠菜穂子さんの国際理解公園がありました。

本校1年次の「地域創造と人間生活」は、「自分を知る」、「地域を知る」、「世界を知る」の3本柱を軸として授業を構成しています。自分のことをとことん掘り下げて振り返る「自分史」や、コミュニケーション・ワークショップ等よって「自分を知」った後は、地域に出て、人と出会い、お話を聞いたりフィールドワークに参加した中で「地域を知」り、その内容を演劇で表現してきました。

 
「世界を知る」では、世界で活躍する外部講師を招聘し、世界における様々な課題を知り、生徒自身がグローバル社会の一員である自覚を持つための大切なプログラムです。

今年も、イラクで約20年、エイドワーカーとして取り組んでいる高遠菜穂子さんに講話いただきました。

高遠さんには毎年講演をしていただいています。高遠さんの体験談を通して、地域が抱える課題を世界の課題と繋げて考え、世界平和や国際理解の意義を考えることを目的としています。


タイトル「戦争が与える影響〜人々の体と心に残る傷(トラウマ)〜」

 


戦争によって市民が受けるトラウマ(身体的外傷、心的外傷PTSD)について、お話を聞きました。

 
その際に印象に残った話が、兵士のトラウマについての話です。

「戦争はおぞましく、信じられないほど残酷だが、最初からモンスターはいない。残虐な米兵も家に帰れば一人の息子であり、優しい父親なのだ。想像してほしい。あなたが軍隊という装置の中で、反射的に攻撃できるよう訓練され、軍の規律に従うよう教育され、戦地の究極の緊張状態の中で「敵を戮滅せよ」という命令を受けたら、攻撃され、仲間の兵士が殺されたら、残虐行為をしてしまうかもしれない。でも、ある瞬間に自分が犯した「罪」を意識し、もう人を殺したくないと思っても、アメリカの軍法では、それは反逆罪になる。兵士のトラウマは、軍の名誉とされる行為が良心と折り合いがつかないことで生じてくるのだ。」


生徒達は、高遠さんから語られるイラクの現状とその熱量に圧倒されながらも、自分達の知識を広げようと真剣にその思いを受け止めていました。戦争が与える影響についてお話を聞く中で、目を背けたくなるような辛いお話もたくさんありました。ロシア・ウクライナの問題、イスラエル・パレスチナの問題など、ニュースでは知っていたけれど、実際に戦争・紛争が起こると、そこにいる罪のない国民はどんな被害を受けているのか、写真や映像、実際に紛争地で人道支援をしてきた高遠さんから聞く話はリアルなものばかりで、生徒達も最後までものすごい集中力でメモをとっていました。

 


講演会後は、演劇を披露しました。

高遠さんは、子供達のエンパシー(共感力)を養うため、イラクのドホークにて絵本の読み聞かせや演劇ワークショップを広める活動を始めました。きっかけは、なんと本校の取り組みを見たことだそうです。毎年、高遠さんの講演会の後に、こうして授業で作った演劇を披露して、意見交換をするようにしています。

今回は、ドイツ研修チームが現地で披露した英語劇を発表しました。

今回、高遠さんの他に、イラクで高遠さんと一緒に演劇ワークショップをしてきた

花﨑攝さん(シアタープラクティショナー)

大谷賢治郎さん(演出家、俳優、ワークショップファシリテーター)

も一緒に、振り返りに参加してくださり、様々な角度からフィードバックをもらいました。

ドイツ研修の報告もすることができました。

 


その後も多くの生徒が残り、19時近くまで質問が止みませんでした。

イラク復興と双葉郡の復興を重ねた生徒も多く、まずは身近な社会から変えていけるように頑張っていきたいと思います。

【中学1・2年】演劇ワークショップを行いました。

 中学1・2年生が「演劇ワークショップ」に参加しました。

 1年生は今回、台本をもとに演劇をする内容でした。

 ただし、台本は2種類しかありません。同じ台本を使用してるグループもあり、台本の解釈や演出によって各グループの作品が違ってくるというユニークなものでした。

 それぞれ試行錯誤したり、アドバイスをいただいたりしながら、面白い作品を作っていました。

 一人一人がワークショップをとても楽しんでいて、それぞれの笑顔がとても眩しかったです。

 授業では学べないことを思い切り吸収する時間になったことを願います。

 

 2年生は、まず「最近むかついた話」「恋バナ」のテーマでグループ内で話をしました。

 その後、その話の中から面白いと思ったエピソードを1つ選び、劇をつくりました。

 キュンとする話からカメムシを捕まえる話もあり、色々な一面が見られる劇となりました!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

令和5年度 ハイレベル講座(古典・現代文)を実施しました。

1月20日(土)、本校にてハイレベル講座(国語)を行いました。

代々木ゼミナールの漆原慎太郎先生、太田貴之先生をお招きし、高校1年生から2年生まで90名が参加しました。

古典を90分×3講座、現代文を90分×1講座と国語のみの講座でしたが、さすが予備校の先生、教え方が上手で話術も巧みなため、皆集中して講義を受けていました。

それぞれの課題を明確にすることができ、今後の学習へと繋がる講義となりました。次回のハイレベル講座は中学3年生もあります。乞うご期待!

【表現コミュニケーション】演劇の公演をしました

今年度から、3年生のトップアスリート・スペシャリスト系列の選択科目「表現コミュニケーション」が始まりました。

演劇的な手法を使った様々なワークショップを通して、コミュニケーションについて考える授業です。

授業が始まった当初、取材していただいた動画がこちらになります。

演劇教育からつながる探究へのまなざし|探究TV / 東洋経済education×ICT

https://www.youtube.com/watch?v=120F9qS3hVk

 

1年間学んできた集大成として、1つの作品を上演することになり、年末から稽古を重ねてきましたが、

その本番が今日の授業の時間内にありました。

この授業を取っている生徒の中に、演劇部は1人だけです。あとは野球部、女子サッカー部、レスリング部、その他スペシャリスト系列の農業、商業、福祉、工業などで活躍している人たち。おそらく演劇の舞台に立つのはこれが最後です。

 

本校の演劇担当教諭、髙山さなえ先生(劇作家・演出家)の作品「馬留徳三郎の一日」を、表現コミュニケーションの生徒たち用に20分の短い作品にしたものを上演しました。

 

【あらすじ】
山深い田舎の集落。馬留徳三郎と妻のミネは二人でここに住んでいた。
近所の認知症の年寄りや、介護施設から逃げて来る老人たちが馬留家に集まり、仲良く助け合いながら生活していた。
ある夏の日、徳三郎の息子、雅文から久しぶりに電話がかかって来た。
仕事でトラブルがあり、部下が間もなく馬留家に訪れると言う。そして、その部下(明らかに詐欺師)がやってくる・・・

 

セリフも、元々の長野弁から浜通り弁に変えて、自分たちのオリジナリティを加えながら稽古していきました。

高校生には想像するのが難しい認知症の老人の役を、髙山先生や福祉系列の生徒からアドバイスをもらいながら役作りをしていきました。

本番ギリギリまで稽古をしながら、細かいタイミングなどを練習していきます。

 

そして、本番!

授業中にもかかわらず、先生方や3年生のトップアスリートの生徒がたくさん見にきてくれました。

最後の感動的なシーン。徳三郎とミネが一緒に高校野球を見ています。

 

普段、それぞれの活動で忙しい中、短い授業の時間の中でよく頑張りました。

来週はいよいよ「表現コミュニケーション」最後の授業です。1年間の振り返りと、みんなでこの演劇の鑑賞会をしたいと思います。