ふたば未来学園の日々

2017年1月の記事一覧

ドイツ研修(2日目)~フライブルク2日目~

 道路に雪が残り、冷たい空気の中、午前中にフライブルクのヴォーバン地区のフィールドワークを実施しました。
20年前に建設された世界初のプラスエネルギーハウス(家庭内の消費量よりも発電量の方が多い家)を見学し、太陽の向きに合わせて、家全体が回転する仕組みになっていることがわかりました。
 同じ大きな建物の中に、様々な人(低所得者、アルツハイマー患者)が生活しています。車がなくても不便なく生活できる街づくりになっており、本校の探究活動でのキーワードになっている「ダイバーシティ(多様性)」、「スマートシティ」などの賢い実践を見ることができました。
 次に、サッカースタジアムを見学し、サッカー部の生徒は、テンションが上がっていました。スタジアムの屋根には、シーズンチケットを優先で購入できる権利を持った150人のサポーターがオーナーであるソーラーパネルが設置されており、スタジアムの全電力を賄っています。またコジェネレーションシステムにより、発電の熱を利用して、芝生に積もった雪を融雪しています。スポーツと再生可能エネルギーを上手に結び付けた事例を見ることができました。
 エコステーションを訪問した際には、2年次生の先輩が、昨年の研修時に植えたカシの木が10cmほど成長しており、「あと60年後になれば20mほどに成長するので来てほしい」と言われました。ドイツでは、古い木をとても大切にしており、新しい街づくりでも切らずに保存しています。
 その後、バスで6時間ミュンヘンErnstMachGymnasium校へ移動し、それぞれ迎えに来たホストファミリーの家に笑顔で向かいました。

☆サッカースタジアムにて

☆エコステーションにて



☆ホストファミリーとの写真

       

ドイツ研修事前学習会

平成29年1月7日からドイツ研修に参加する、1年次生8名は、1か月前から、朝のSHR前と放課後の時間を使って、ドイツ研修の事前学習会を実施しました。
1年次生の「産業社会と人間」の授業で制作した演劇を、ドイツの連携校Ernst Mach Gymnasiumの生徒に披露するために、英語で練習しました。演劇の内容は、「富岡土木事務所」に取材に行った班が、震災に対する世代間の対立、中央と地方の意識の差などをテーマに表現したもので、全校生の投票で選ばれました。
また、2年次生が「総合的な学習の時間」で取り組んでいる「未来創造探究」の内容を英語でプレゼンをする練習もしました。さらに、ドイツの歴史、文化、政治、経済、地理を自分たちで調べ、それを発表しながら共有しました。
その後、この研修にご協力いただいている福島大学4年のデワンさんも交えて、ドイツと日本の共通点、相違点について議論し合いながら、学習を深めました。
 是非、ドイツ研修を有意義な研修にしたいと思います。

 

第4回東北クラスタースクールが行われました

 平成28年12月26日~28日まで2泊3日で、東京の国立オリンピック記念青少年総合センターで実施された第4回東北クラスタースクールに参加しました。来年8月に実施する「国際会議」の目的・意義を知り、デザインすることが本研修の大きな目標です。
 1日目の午後は、3つのチーム(福島市・気仙沼・ふたば未来)の活動の発表をした後に、株式会社ウインズ・インターナショナルの中島昭雄氏から「企画の立て方」についての講義を受けました。

 講義の中では、「イベントは99%準備で決まるこ
と」「情報の収集・選択そして遮断が大切」「企画を立
てたら一度必ず壊して、再構築すること」「BSworld
 newsで各国のトップニュースを見ること」などのお
話がありました。
 そして、3つのチームの国際ラウンドテーブル担当
生徒は、別室で和歌山クラスター、広島クラスターの生徒と意見交換を行いました。
 広島クラスターの生徒は、国際会議へのイメージをすでに持っており、東北クラスターの生徒も各自が主体性を持って取り組まなければならないという危機感を持ちました。3チームの活動もさらにブラッシュアップをし、世界に訴えるコアメッセージを考えなければならないと思いました。

 2日目の午前は、国立研究開発法人理化学研究所理事の加藤重治氏から講義を受けました。
 2014年に日本の岡山市と名古屋市で行われた「ESD(持続可能な開発のための教育)に関するユネスコ世界会議」についての話を聴き、国際会議をするための進め方、組み立て方を教わりました。高校生フォーラムでは、共創的ディスカッションと日本の高校生の手作りなど本番に向けて周到な準備をしたことを学びました。

 午後は、「異文化体験の実践をしよう」という題で、国際会議にインドとフランスから来た外国の方に英語で自分たちの活動を紹介しました。自分たちの活動を英語で表現することで、改めて内容を深く把握するとともに、発表に関する専門用語を英語でインプットすることができた。
 また、地域の活動を再構成し、プレゼンテーションとしてまとめました。自分たちの活動のモチベーションを自分の言葉で表現することができ、今後主体性を持って取り組んでいくことができることを確信しました。
 別会場では、国際会議実行委員会が行われました。「地方創生イノベーションスクール2030の成果の発信」と「2030年の学校・教育イノベーションを考えること」のどちらを発表するかは明確になりませんでしたが、高校生が主役で、優先順位をつけながら高校生がやりたいことを見つけてあげること、同士を募りゴールを目指すことなどが確認されました。
 午後の部が終わってから、それぞれの会場の内容を共有し、和歌山クラスターの「カナダ研修で学んだ日本とカナダの学校教育の違い」の報告を聴いたり、チームごとの打合せをしたりしました。

 第5回東北クラスタースクールは、平成29年3月24日(金)~26日(日)宮城県志津川町で実施することになりました。

ドイツ研修について

1.目 的
 地方創生イノベーションスクールにおいて、ふたば未来学園高等学校の海外連携校としてErnst Mach Gymnasiumと交流が始まっています。地方創生イノベーションスクール東北クラスターでは、Think Greenをテーマとし、2030年に問題になる地域の課題と共通する世界的な課題についてアクションを起こそうとしています。本校では未来創造探究として、原子力災害からの復興や、持続可能な地域づくりについての探究内容が、福島のみの課題ではなく、全世界が共有する「持続可能な社会づくり」であると考えています。同様にErnst Machでは、環境問題を軸に地域の課題に向き合っております。本校とErnst machはお互いの探究を通して交流を図り、将来起こりうる世界の難題に向き合い、持続可能な社会をめざして未来を創造していく一歩とします。
2.研修地
 ミュンヘン近辺
3.日 程
 平成29年1月7日(土)~14日(土) 8日間
4.参加生徒
 本校1年次生 8名

アメリカ研修について

1.目 的
 生徒が授業「未来創造探究」で探究している原子力災害からの復興や、持続可能な地域づくりの取り組みを、福島のみの課題ではなく、全世界が共有する「持続可能な社会づくり」の課題として考える契機とする。
 国連で活躍する職員の方や、世界の同世代と交流し、世界に福島を発信するとともに、世界とともに持続可能な未来を創造していく一歩とする。
2.研修地
 ニューヨーク(国連本部、国連国際学校UNIS、コロンビア大学 等)
3.日 程
 平成29年2月26日(日)~3月8日(水) 11日間
4.参加生徒
 本校2年次生 9名