ふたば未来学園の日々

ふたば未来学園の日々

福島大学オープンキャンパス2017に参加しました

 本校のキャリア教育の一環として、8月6日(日)、福島大学で開かれた「福島大学オープンキャンパス2017」に、本校舎生徒23名が参加しました。当日は、暑い中ではありましたが、キャンパスツアーや模擬講義などのプログラムに積極的に参加し、進路意識を高めることができました。
 また、人間発達文化学類の学類説明会では、本校での学習支援ボランティアの取り組みが紹介され、本校と福島大学とのつながりを改めて認識できました。

☆集合写真                 ☆人間発達文化学類の学類説明会の様子☆
  

未来創造探究班SNSについて

 本校は、平成27年度に文部科学省よりスーパー・グローバル・ハイスクール(SGH)に指定されました。未来創造学や課題研究では、SGHの大きなテーマ「原子力災害からの復興を果たすグローバル・リーダーの育成」に沿った6つの研究班に分かれて実施しています。
 この6つの探究班の中の、メディア・コミュニケーション探究班では、SNSを利用して情報発信を行っておりますので、ご覧ください。

   葉っぱ隊 ( @FFHS_media )
   ふたば未来学園高校メディア・コミュニケーション探究班
  • それぞれの探究班の取り組みについては、 >>こちら<< から閲覧できます。

アグリビジネス探求班(2年次)がFWに出かけました

 平成29年6月28日(水) 未来創造探究のアグリビジネス班(2年次26名)は、震災前に広野町にあったウォーキングマップを頼りに、4班に分かれてフィールドワークを行いました。震災後は、大きく変わってしまった場所もあり、マップのとおりには歩けないことを確認することができました。
実際にウォーキングしたことで、一部の場所で道端にゴミが散乱しているためゴミ拾いの必要性を感じた生徒や、海岸部ではすれ違う人がいないことへの寂しさを感じる生徒もいました。逆に、昔ながらのトンネルは良い観光資源になるかもしれないと考えた生徒や、田植えをしてある田んぼが多くてうれしい気持ちになった生徒もいました。
アグリビジネス班では、フィールドワークを通して気付いた課題を通して、探究活動への一歩目を踏み出しました。

☆海岸線のコースをフィールドワークした様子です。
    
    

「みかん大福」に関する講義を受けました

 本校スペシャリスト系列のビジネス基礎選択者(3年次10名)が、6月27日火曜日に「みかん大福」に関する講義を受けました。
みかん大福とは、2011年3月当時の広野中学校1年総合学習第5班のメンバーが開発し、東北経済産業局主催 平成22年度地域の魅力発信アイディアコンテスト ナイスグルメ賞を受賞したお菓子です。
メンバーの一人だった松本萌花さんから「オリジナルみかん大福の開発」について話を聞き、商業の授業を通して商品化を目指すことになりました。

第2回福島第一廃炉国際フォーラムに参加しました

平成29年7月2・3日に広野町中央体育館といわきワシントンホテルで行われた「第2回福島第一廃炉国際フォーラム」に、本校の石田敦也、遠藤瞭、佐藤勇樹の3名が参加しました。
一日目は、「地元の皆さんと考える1F廃炉」というテーマで、立命館大学衣笠総合研究機構准教授の開沼博先生から講義をいただきました。遠藤瞭もパネルディスカッションのパネラーとして参加し、安心と安全について議論をしました。
二日目は、「技術専門家と考える1F廃炉」というテーマで、燃料デブリ取出しや廃棄物処理について学習しました。廃炉について関係機関や大学、産業界の多方面で研究されていることがわかりました。

<生徒の感想>
・いろいろ質問をして、新たに疑問ができた。廃炉のゴールがあいまいであったのに、どうして30~40年と言えるのか疑問に思った。(佐藤)
・知らないことがたくさんあったが、新しいことを知ることができた。(石田)
・せっかくステージに登壇したのにあまり発言できず、悔しかった。質問に対して真摯に答えてもらい、うれしかった。(遠藤)

<フォーラムの様子>
   
   

【未来創造探究】北陸新幹線サミットに参加してきました

 6月17日(土)に、長野県上田高等学校主催の「北陸新幹線サミット」に参加してきました。会場には全12校が集まり、本校からは、未来創造探究「健康と福祉」班の生徒2名(3年次)が参加しまし。
サミットは4つの分科会に分かれており、本校は、第Ⅰ分科会「信州発いのち・健康フォーラム」において、「介護職員不足」をテーマにした発表を行いました。震災後に地域が抱える課題について発表し、その後のディスカッションにおいては、高校生同士が自分の考えを率直に伝え合う様子が見られました。各校の参加者からさまざまな視点での意見をいただき、有意義な時間を過ごすことができました。
 帰りの車内では、「他校生の姿を見て大きな刺激を受けた。」、「私達ももっと頑張らないといけないと感じた。」と話す姿があり、このサミットへの参加は大きな意味があったと実感することができました。

  

【未来創造探究】再生可能エネルギー探究班で講話が行われました

平成29年6月21日(水)、5・6校時の『未来創造探究』の、2年次生再生可能エネルギー探究班で、たまエンパワー株式会社代表取締役の山川勇一郎氏を講師に迎え、「ほしい未来は自分でつくる」~自然エネルギー100%の社会へ~の演題でお話していただきました。
山川氏は、東日本大震災とそれに伴う原発事故後に、いわき市へボランティアに来た時、「どうやったら原発に頼らなくてすむ状態を作れるか?」から「自然エネルギー100%の社会を作ればいい」そして、「どうやったらその状態を作れるか?」と考え、会社を設立されました。
講話の中で、

  • まず小さなことからでも実行することが、大きなことにつながる。
  • デンマークやドイツの例から、エネルギーは自分たちで作ることができる。国が考えることではなくて、自分たちがどんな未来にしたいかで決まる。
  • 小さい発電は、いろいろな人が関われて強い(1つ壊れても全体に影響が少ない)。
    多様である。(地域の特性に合わせて電源を組合せことができる。)
  • 新しいことを始めると、困難の連続があった。社会課題を乗り越えていかなければならない。
  • softbank、テスラモーターズなど、世界の主な企業は、自然エネルギー100%を目指している。

 などの、大変貴重なメッセージをいただき、これからの生徒の活動意欲となりました。

お忙しい中にもかかわらず、本当にありがとうございました。
この場をお借りして、厚く御礼申し上げます。

<活動の様子>
 

田植え実習を行いました

 本校スペシャリスト系列の農業を選択している2年次生が、5月26日金曜日に田植え実習を行いました。
 田植え実習の講師には、ヤンマーアグリジャパンの鈴木健二さんをお迎えし、農業法人フロンティアひろの様が所有する約10アールの水田で、田植え機を使用して行いました。
実習では、農機の使用方法も丁寧に指導していただきました。
 お忙しい中、ご指導頂き、生徒にとって、とても有意義な実習となりました。
 この場をお借りして、厚く御礼申し上げます。

<田植えの様子>
☆指導していただきながら、田植え機で田植えをしている様子
    
  
☆田植えが終わりました
  

第5回 東北クラスタースクール 報告

 2017年3月24日(金)~26日(日)本校生徒13名(2年生9名、1年生4名)が
宮城県志津川自然の家で行われた第5回東北クラスタースクールに参加した。
2017年8月に東京で開催される国際会議に向けて、中高生を合わせた小グループに分かれて話し合いを持った。東北クラスターは、開会行事、異文化交流、コミュニケーションスペース、夜のパーティー、閉会行事を担当することになった。
 名称は『生徒国際イノベーションフォーラム2017』に決まった。
 本番に向けて、他クラスターと海外のパートナー校と連絡を取り合い、準備していく。
 2日目の午後には、大阪府立大学の井伊直比呂先生から2014年に開催したESD国際会議の進め方についての具体的な話をいただいた。先生からの質問に対して、生徒たちは自分の言葉で表現していた。
<講義の内容>
・東北クラスターの役割は、お皿の役割であり重要である。なぜなら、交流がうまくいかなければ、海外からのゲストの不安を払拭できずに議論がうまくできなくなる。
・企画やイベントも大事だが、基になる気持ちが大切である。一人ひとりを大切にする。
・挙手しても指名されない人がでないように留意する。
・小遣いが持てない国もあるので、いつでも水を飲むことができるようにした。
・議論は勝ち負けだと思っている人がいるので、共創的ディスカッションを楽しむ。
・共創的ディスカッションとは、参加者が「考え(知)」と「経験」を出し合って、共通する「考え(知)」や「経験」などを探し出す。
・自分の優位性を示したり、相手を否定したりするのではなく、それぞれの考えをどのように自分の考えや成長に生かす。
・ディベートで負けた方は、悔しさしか残らない。
・「どうせ」と思わせてはいけない。「だる」はやる気を失くすので言わない。
・発表は学習発表や紹介だけではなく、何が問題だと思うか(課題提示)と自分たちはどう思う(主張)を書くと意見を寄せてもらえる。

野村総合研究所の岸浩聡氏さんからの講義
<講義の内容>
・2030年の仕事と働き方
・労働力人口800万人減少
・日本にいる外国人はなかなか増えていない。→働き手に獲得競争が起こる。
・人工知能(AI)で49%の仕事はできる。事務職、会計士もなくなる。
・日本はAIの発展をpositiveに受け入れられている。
・物流、倉庫でAIが活用されている。自動運転で、幹線道路を運転。2020年~2025年。
・AIと共存し、新しい仕事、新しい仕事を生み出す。
・AIの導入は、経済合理性、社会の受容性に左右される。
・人間にしかできない仕事は、創造性・協調性・非定型の仕事である。
・必要なスキルは、ネゴシエーター、カリスマ、火消し役(問題処理)である。
<2日目夜>
広島クラスターとSkypeでつなぎ、フォーラムの流れと目的を共有した。
ふたば未来学園は、閉会行事と異文化交流を担当することになった。

<3日目>
学校ごとに8月までのロードマップを考えた。
ルーブリックを記入した。自己評価の後に周りの生徒から客観的な評価を受けた。
帰路の途中で代表生徒が、津波の被害が大きかった石巻市立大川小学校を訪問し、犠牲者に対して焼香し、黙とうした。その校舎には、一輪車が得意な小学生が元気で生活していたことを心に刻んだ。

全体を通して、2年生は後輩に引き継ぐために、わかりやすく説明しようとする姿が見られた。1年生は今後のスクールを支えていこうとする覚悟が育っていくのが感じられた。
研修の成果を全校生徒に伝え、本校の未来創造探究を進めるうえでのリーダーになっていってほしい。

<活動の様子>
  
  

平成28年度SGH海外研修(米国・ニューヨーク)第9日目

<国連関係者意見交換、UNIS生徒意見交換>


いよいよ総括となる国連関係者との意見交換を行うニューヨークでの活動最終日。緊張感のある朝を迎えました。

午前中は、UNIS(国連国際学校)を訪れ、1時間目には日本語を学んでいる外国籍の高校生への英語でのプレゼンテーションと意見交換、2時間目には中学生への英語でのプレゼンテーションと意見交換を行いました。

午後には、いよいよ国連本部へ。広報局のナンバー2であるナセルアウトリーチ部長や当局者、シエラレオネ、コロンビア、バングラディッシュ、インド、米国等の国連Youth Delegateの若者との意見交換を行いました。福島の現状や自分たちが取り組む復興の活動に関するプレゼンテーション&スピーチは6回目となりました。今回は、ニューヨーク研修で学んできた内容も踏まえた発表となりました。

戦災や差別を経験したバックグラウンドを持って、平和な世界の実現のために国連を志した彼らに、自分たちの発表がどう響くのか不安もありましたが、生徒たちはこれまでのニューヨークでの学びを自分のものとして、福島のことだけでは無く、広島や9.11や難民問題についても言及しながら発表を行い、高い評価を頂きました。

「体験をしたあなたたちにしか言えないことがある。あなたの思いや考えを世界に発信していくべきだ、諦めずに何度も何度も」「これからも一緒に活動していこう」等のコメントを頂き、その後は小グループに分かれて昼食をとりながら議論を深めました。

国連Youth Delegateからは、早速国連のSNSであなたたちのメッセージを発信したいと申し出を頂き、急遽その場でメッセージ動画の撮影も行われました。国連Youthと生徒たちは、SNS等でこれからもコンタクトし合うことを約束していました。

宿舎に戻って一連のニューヨークでの研修を総括するミーティングを行った後、宿舎の近くのイタリア料理屋でピザとパスタで打ち上げが行われました。

使命感を持って駆け抜けたニューヨークでの9日間は素晴らしい経験となり、大きな成果を日本へ持ち帰ることとなりました。しかし、探しにきた「福島復興の解決策」は見つからず、むしろ多くの「福島と世界の未来に対する課題」を持ち帰ることとなりました。

ニューヨーク研修の実現に際して、多大なるご協力を頂いた国際連合日本政府代表部と在ニューヨーク総領事館、ジェラルド・カーティス先生をはじめとしたコロンビア大学の皆さまに、心から御礼を申し上げます。

生徒たちがまとめたレポートは別途掲載致します。

 

平成28年度SGH海外研修(米国・ニューヨーク)第7・8日目

<自由研修>


土日の二日間のプログラムは、生徒たち自身が企画したプログラムです。ここまで例年になく暖かかった気候が一変し、冬のニューヨークらしい氷点下での活動となりました。

土曜日は楽しみにしていたパンケーキ屋での朝食を済ませ、まずはセントラルパークへ。研修係の生徒が企画したのはテレビ番組「世界の果てまでイッテQ!」にヒントを得たゲームでした。3人ずつのチームに分かれて、道行く人に英語で道を訪ねながら目的地を探し当てるゲームです。出題はニューヨーク市公園局に勤める邦人職員の島田さんにお願いしました。
地図を見るのは禁止、携帯で調べるのも禁止、チームの中の3人がローテーションで道を訪ねるルールで1時間のゲームを行い、だいたい各自3~4回英語で道を訪ねたようです。1チームは見事目的地の「シェイクスピアの劇場」へ到達しました。ここでは毎年夏に「シェイクスピア・イン・ザ・パーク」と題して毎日シェイクスピアの演劇が上演されます。入場は無料。こうした催しや公園の維持管理が市民や企業の協力で成り立っているという解説を聞き、驚いていました。
最初は生徒たちの企画の意図が読み取れず、寒さに文句ばかり言っていた引率団も、英語で現地の人とふれ合いながら町の文化も感じられる秀逸な企画に舌を巻きました。

その後は、2チームに分かれて、ブロードウェイのミュージカル「ウィキッド」と、メトロポリタンオペラの「椿姫」を観劇しました。本場の舞台に触れた経験で、世界の広さと美しさを感じてくれたと思います。

また、夕方にはニューヨークの東北支援団体が主催する追悼式「TOGETHER FOR 3.11 6th Anniversary memorial for Japan’s Earthquake and Tsunami victims」に参列し、多くの方にお支え頂いていることへの感謝の気持ちを持ちながら祈りを捧げました。会場の教会に入る前に、リーダーの生徒から皆に「それぞれの想いを持って参列しよう」と呼びかけがありました。

日曜日は、アメリカ自然史博物館へ。1000人以上のスタッフを擁し、海洋、恐竜、動物、宇宙等のゾーンに分かれた広大な館内は、とても全て見て回ることはできません。生徒たちは、掲示されていた「The Planets, stars, and everything you can see are less than 5 percent of the universe. What is the other 95 percent?」という宣伝文に興奮し、宇宙の広大さに関する映像をプラネタリウムで鑑賞しました。

また、一部の生徒は探究班で自身がテーマとしている、食を通して農家と住民が直接ふれ合う「ファーマーズ・マーケット」を視察しました。店で買えるものとはひと味もふた味も違う新鮮な美味しい昼食をとることが出来ました。

生徒たちは、全力で体感し楽しんだ昼間の自由研修を終えて、夜はミーティングを行い、明日の国連でのプレゼンテーションに備えていました。

 

 

平成28年度SGH海外研修(米国・ニューヨーク)第5・6日目

<生徒国際会議UNIS-UN>


いよいよUNIS-UNの会議に臨みました。

会場は国連総会が行われる「General Assembly Hall」です。加盟193ヶ国の座席が並ぶ重厚な空間に足を踏み入れ、緊張は最高潮に達しました。日本政府代表部の座席に座り、今週懇談した別所大使らがこの席に座りながら世界と議論を交わしていることを想像しました。

生徒たちは、移民としての経験を持つ方や、大学の先生など、6名の方によるスピーチを聞きました。通訳が一切居ない環境での数時間のヒアリングは相当ハードで、初日は多くの生徒たちが内容を聞き取れず、夜は真剣に反省会を行いました。二日目は、講師の方の予習を行いつつ、集中力を保つことが大切と十分な睡眠をとって臨み、多くの生徒たちが内容を理解できました。命からがら難民として米国へ渡ってきた方の話や、難民支援を行っている方の話を涙を浮かべて聞く生徒も居ました。

その後、他国の生徒たちとの混合チームで座席に座り、ディベートテーマに沿って議論を行いました。ディベートのテーマは、3/2は「経済的移民と政治的難民は同等に扱うべきか否か」、3/3は「政治的難民は、セキュリティのリスクがある場合は、受け入れを拒否されるべきか否か」という難しいテーマです。生徒たちはこの数ヶ月、自主的に集まって難民問題について学習を重ねてきました。自分たちも原発事故による避難の経験を抱え、例え同じ国の中での避難であってもとても避難民は苦しい境遇に追い込まれてしまうことを知っている生徒たちは、自分たちの経験も交えながら果敢に各国の生徒たちと議論を行いました。

体験を踏まえた深い考えがあっても、英語が話せなければ伝わらないという悔しさを、多くの生徒たちは抱えていましたが、それでも他国の生徒たちに伝わることもあったようです。
そして、全ての日程終了後、日本から参加している他校の生徒たちと「日本語で」日本の移民政策についてのディベートを行いました。言葉の大切さを改めて感じていました。

夜は、アメリカのドラマで観るような打ち上げのダンスパーティーに参加。言葉と身体で各国の生徒たちと打ち解け、盛り上がる体験をして、あんなに難しいと思っていたコミュニケーションが実は簡単なのだと実感していました。

毎回掲載している、担当生徒によるレポートは、研修プログラム毎にA4で1ページ程度となっていますが、UNIS-UNについては簡単にまとめることが出来ない内容で、数ページにわたるレポートを編集中です。生徒のレポートは別途掲載致します。

       

農業・商業系列の2年生が東京販売会に行ってきました

 スペシャリスト系列農業と商業の2年生は、合同の課題研究の授業で、一緒に経営マーケティングを学び、新商品の開発を行ってきました。
 2月25日(土)、東京販売会が「赤坂アークヒルズ」で行われ、本校の代表として、「じゃがいもラスク」と「2525小鳥クッキー」の2つの商品を販売してきました。

☆販売会場
 東京の赤坂にある「赤坂アークヒルズ広場」では、定期的に「赤坂マルシェ」という催しを開催しており、全国から多くの方々が集まってきます。


☆販売した商品
 商品開発からパッケージデザイン、ポップ、タブレットで流すCM動画など、すべて生徒たちが考えました。


☆販売ブース
私たち以外に、県内外の5つの学校と合同で販売ブースを作ります。どの学校も個性的な商品が並んでいます。


☆接客中の様子
他の高校の先輩方と協力しながら、商品を販売し、大変多くのお客様に買っていただきました。


☆決算報告会
 販売会当日の夜は、グループごとに報告会を行います。この販売会の主催者である株式会社アクセンチュアの社員の方をお招きし、決算報告をするとともに、貴重なアドバイスをいただきました。

生徒にとって、とても有意義で、よい経験となった一日でした。
今回の販売会にご尽力頂いた皆様に、厚く御礼申し上げます。

平成28年度SGH海外研修(米国・ニューヨーク)第4日目

 いよいよ、国連国際学校(UNIS)を訪問しての、世界の同世代との交流がスタートしました。UNIS-UNと呼ばれる、国連本会議場で行われる生徒国際会議に参加し、UNISの他に21か国46校からの参加生徒も加えた計550人の生徒たちと3日間の議論と交流を行います。
 初日は文化交流や、今後のディスカッションの素地となる知識の確認をしました。渡航前にも本校生は、今回のUNIS-UNのテーマである「移民問題」について調べ、議論を重ねてきましたが、英語でこのテーマを議論することに苦戦し、全員が挫折と焦りをにじませた表情で宿舎に戻りました。また、UNISの生徒を案内役として、本校生のみで、米国同時多発テロについて展示されている 9.11 Memorial を訪問しました。多くのことを感じた一日でした。
 宿舎への帰宅後、今日も振り返りのミーティングを行い、担当の生徒がレポートをまとめました。詳細は生徒のレポートをご覧ください。

<UNIS-UN Cultural Showcase、Work shop、Welcome dinner、9.11 Memorial訪問>
3月1日(水)  文責:K.N


○UNIS(United Nations International school)は1947年設立、もともと国連本部の職員や各国代表部等の子を対象として設立された学校で国際色豊かである。私立/共学/通学制の幼稚園・小学校・中学校・高等学校がある。
○UNIS-UNとは世界中の様々な国の高校生や中学生が集まり毎年決められた議題で国連の本会議場で行われる生徒国際会議である。今年で41回目を迎える。

  

(UNIS-UN Cultural Showcase)
○UNIS-UNで行われた最初のセッション。それぞれが自国の文化や学校の紹介を歌やダンス、プレゼンなどをした。例えば、中国は国歌斉唱や中国にまつわるクイズ、メキシコはPVなどでShowcaseを盛り上げた。自分たちも日本の伝統的な踊りであるよさこいを披露した。オレンジ色の法被を身にまとい迫力あるパフォーマンスができたと思う。会場からはたくさんの拍手をもらうことができた。

(UNIS-UN Work shop)
○学校や国籍関係なく分けられた数人のグループでディスカッションを行った。それぞれ自己紹介をしたあと、翌日のUNIS-UNのカンファレンスのテーマである「移民問題」をテーマにクイズをして、知識を身につけた。その後、移民の一例の話を聞いた。話の内容はメキシコからアメリカ合衆国に移り住んだ家族が身分を隠し仕事を探し生きている話だった。
○Work shopで学んだことは、移民は仕事にもつけず、見つけたとしても重労働で低賃金だということ、移民は生きることに精いっぱいでとても過酷な境遇だということが分かった。個人的な反省として英語の意味を理解できずについていくことができなかったが、UNISのジャマイカとスウェーデンのハーフで日本語を勉強している生徒に助けてもらい、何とか理解できた。英語で積極的に話し合いに参加できなかった。自分の意見を言えなかった。明日のディスカッションでは自分の意見を述べることが課題だと感じた。

(Welcome dinner)
○グループに分かれての食事会をした。自分のグループにはドイツ人やスペイン人、バミューダ人がいた。誰も話さず重い雰囲気だったが、スペイン人の生徒がうまく話を振ってみんな交流することができた。交流の中ではどこから来たか自分の母国はどんなところかなどについて話しながら交流を深めた。今回感じたことは自分から殻を破り勇気をもって相手に歩み寄ることで相手とより良いコミュニケーションができる。また、他のテーブルでは本校性が手品で場を盛り上げており、何か特技があれば相手を引き付けることができ、相手のコミュニケーションの壁は無くなると感じた。

(9.11Memorial訪問)
○UNISの生徒と2001年9月にアメリカ同時多発テロにあったグラウンドゼロを訪れ、9.11Memorialを見学した。9.11Memorialは事件の追悼施設として2011年に開業した国営の施設。アメリカ同時多発テロとは、ツインタワーと呼ばれる2つの貿易センタービルにハイジャックされた飛行機が激突し、多くの被害者を出した事件。
○へこんだビルの鉄骨や当時の音声や映像など生々しさがとてもあり、事件の残酷さを肌で感じることができた。
○私は高校一年の時に広島の研修に行き原爆資料館を訪れたことがあった。両方とも悲劇を伝える博物館で、博物館の重苦しい雰囲気や事件の残酷さをまざまざと見せつけられ、何とも言えない心の震えを感じさせられた。しかし広島も9.11も被害者側ではあるものの、同時になぜ起きたのかという背景をしっかり考える必要があると思った。9.11事件の背景として世界のグローバル化の中でのイスラム思想の否定がある。文化のすれ違いを象徴するようなこの事件は移民のことを考える上でとても関わりが深いと思う。
○そして、私たちも東日本大震災で経験した負の遺産をどのようにして後世に伝えるのか考える必要があると思った。

平成28年度SGH海外研修(米国・ニューヨーク)第3日目

<コロンビア大学ジェラルド・カーティス教授意見交換、国連日本政府代表部訪問>


 ニューヨーク研修の現地での活動2日目は、昨日に引き続きコロンビア大学を訪問しました。政治学部教授で東アジア研究所長も務められた政治学の大家、ジェラルド・カーティス先生との意見交換を行いました。カーティス先生からは、「福島の復興について」「今回のニューヨーク訪問で得たいこと」「世界に自分たちが伝えたいこと」等について、矢継ぎ早に鋭い質問を頂きました。海外の大学の授業スタイルを肌で感じる良い機会となるとともに、生徒たちはそれぞれの言葉で答えながら思考を深める大変良い機会になりました。大きな宿題も頂き、生徒たちは自分たちで答えを出してメールで報告することを約束しました。
その後、世界最高峰のコロンビア大学のキャンパスを見学し、大学での海外留学を少し考え始めた生徒もいたようです。
続いて、いよいよ国連へ。国際連合日本政府代表部(国連に於ける日本大使館)を訪問し、別所大使を表敬訪問するとともに、岸守参事官から「国連と日本・福島」について大変貴重な講義を頂きました。岸守参事官とは夕食もご一緒し、世界に日本や福島を伝えていく際の大切な考え方をたくさん教えて頂きました。
また、偶然同日から始まった、写真家エバレット・ブラウン氏による南相馬のSAMURAI写真展のオープニングにも出席し、アートで日本を発信している様子を体感しました。

詳細は生徒のレポートをご覧下さい。

 

 

 

<コロンビア大学、ジェラルド・L・カーティス教授 意見交換>
2月28日(火) 09:00-10:15  文責:K.E


○コロンビア大学はアメリカ合衆国前の1754年に設立し、全米で5番目に古い。また、世界屈指の名門大学としてノーベル賞受賞者を101名輩出しており、全世界から多くの優秀な研究者、留学生が集まっている。最近の著名な卒業生は米第44代大統領バラク・オバマ。
○ジェラルド・L・カーティスさんは、現在コロンビア大学政治学部教授であり、コロンビア大学東アジア研究所長や、東京大学法学部客員教授、慶應義塾大学法学部客員教授などを歴任した。専門分野は日本の政治外交、比較政治学、日米関係である。
○訪問では原発事故やふたば未来学園について7分間プレゼンテーションを行った後、K.N、K.Fが各自スピーチを行った。そして、約50分意見交換を行った。意見交換の内容は下記の通り。
○カーティスさんから様々な鋭い質問をされ、考えたり答えたりしている中で、私たちはこのニューヨーク研修に参加する意味を改めて知ることができた。
○このニューヨーク研修に参加して何を学校に持ち帰るかをしっかり考えることが問われ、M.Sは「私たちは福島と世界のために何ができるのか、何をすべきか」、H.Sの意見は「日本の中で日本人だけでもいろいろな考えがある、ましてやニューヨークは様々な人がいるからもっと違う考えがある。だからその考えを知りたい」と答えた。カーティスさんからは「グッドポイント」とコメントがあった。様々なバックグランドがあるニューヨークの人たちから日本は学ぶことができる。ということだ。
○日本社会の強みと弱みを考えなくてはならない。例えば強みの場合、原発事故があり、日本の20~30%を占めていた原子力が失われても日本はここまでやってきた。これは一人ひとりが物事に対して一生懸命に取り組んでいるからであり、海外から見ると驚くべきことだ。
○帰省困難が解除され、故郷に戻ってくるのはほとんどがお年寄り。それで、未来はあるのか?と問いかけられた。
○日本を知らない人たちにとって君たちは先生だ。ニューヨークの人たちに福島のことについて何を学んでほしいか?と問われ、私たちは福島の今の姿を伝えたいと答えた。
○最後に、M.Sが「復興とは何か?」と問いかけた。カーティス先生から「ヘビークエスチョン。私に答えは無い。未来は君たちの手の中にある」「経験を通して未来をどうしていきたいか考えることが大切。6年が経った今、普通に生活できるようになるまでにどれ位かかると思うか。君たちは福島から避難し続けるのでは無くこの学校に集ってきた。2030年、2050年に、君たちの未来をどうしていきたいか。」という重要な問いをいただいた。今回のジェラルド・L・カーティスさんの意見交換で答えられなかった問いが宿題となった。この宿題がこれからの福島の未来に役立つヒントになると思う。


<国連日本政府代表部訪問 「国連と日本・福島」に関する講義>
2月28日(火) 15:00-17:00  文責:H.S


○国連日本政府代表部を訪問し、別所浩郎特命全権大使を表敬訪問し、その後、岸守一(きしもりはじめ)参事官より、国連と日本の関係についての講義をいただいた。
○別所大使表敬訪問では、今回の米国研修を支えてくださっていることについて御礼をお伝えし、ふたば未来学園での6つの探究斑の取り組みなどを話した。高校生の話を熱心に聞いてくださり、とても尊敬のできる方であった。
○また、岸守一参事官より講義をいただいた。岸守さんは99年3月より在ジュネーブ国際機関日本政府代表部に勤務。2001年10月より1年間国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)執行委員会のラポトゥール(本会議への報告の方針を決める担当)を務め、その後UNHCR駐日事務所副代表を務める。2005年より現職。
○講義では 「国際連合という風景」を見つめる“まなざし”~見ているものは、実は見えているものではない~ という題で講義を頂いた後、意見交換を行った。講義と意見交換の内容は以下の通り。

(国連と日本の関係について)
○まず初めに国連と日本の関係について説明を頂いた。「国連の概要」「PKO、持続可能な開発のための2030アジェンダ」等について説明を頂いた。
○国連の決議や選挙などは多数決で決まる。そこで日本の意見を反映させるマルチ外交の場であると言っていた。過半数をとるために国と国の間でいろんな綱引きや貸し借りがある厳しい世界であるとのこと。
○日本が国連にお金を収めている拠出金は国連加盟国の中で第2位である(9.680%)。一方で国連に勤める日本人の職員は4%と少なく1000人未満(全職員25,000人)である。このような状況の中で日本の意見を通していく様々な工夫をされている。

(効果的な発信の方法について)
○次に、効果的な情報発信の仕方を教えて頂いた。相手に興味を持ってもらうためにも共通点を取り込んだ話をする必要がある。自分の話だけをするのではなく、相手の欲しいもの、情報をあげなければ聞いている側はつまらなくなってしまうのだ。
○具体例1:国連は一気に192か国に一気に話を聞いてもらえる効率的な場所である。同時に国連はアピール競争の場でもある。例えば、オランダはテラスに人工芝をひき、フットサルをしたり、タイではタイブレイクと名付けて外交官が楽器を弾いたり、レストランを貸し切りお酒を飲んだりして自国の文化をアピールしている。
○そこで日本は国連加盟60周年について発信するときに一方通行の展示ではなく、国連の中に土壁を作り、土壁にいろんな国の言葉で「平和」と書くことで双方向のやりとりにすることができるようにした。土壁で日本の文化を発信した。とても好評だったようだ。
○具体例2:震災の時に日本政府から福島は安全だと情報を発信しても信じてもらえなかった。そこで、一方的に発信するのをやめ、受信してもらいやすい人に代わりに言ってもらった。シカゴのフードブロガーによる東北食べ歩きブログの形で記事を発信した。聞き手自身の信じている人の言っていることの方が信じてもらえる。聞く耳を持ってくれていないところで大きな音を立てても意味がないから聞く耳を持ってもらえる方の力を借りる方法もある。
○具体例3:ある方が福島のプレゼンをした時に、福島県の話しかせず、相手の興味を持ってもらえるような話し方が出来なかった。

(ナポレオンの靴)
○ナポレオンの靴という逸話を知っていますか。ナポレオンは毎日いろんな場所に出かけ、靴は毎日汚れる。下司官が毎日靴を磨き、ある日、「靴を毎日磨いても汚れる。毎日磨く必要はあるのか」と問いかける。その次の食事で下司官にだけ食事はなかった。食事が出ないのが何回か続き、下司官はナポレオンに謝った。「どうせ食べても明日は腹が減るだろうから、食べても、食べなくても同じではないか」とナポレオンは答えた。前に進むために繰り返す。ナポレオンは非情でありながらもいい教えをしてくれたと思った。

(その他)
○「いい仕事をすればいつか必ず報われるはず(報われて当然だ)」というのは傲慢
「いい仕事をすればいつか報われるだろう(だから何もしない)」というのは怠惰
しかしこれは国連で働き出世するために必要なことであり、誰しもがこうならなければならないということではなかった。
○誰もいない森の中で大木が倒れるとき、はたして木の倒れる音はほんとうにした、と言えるのでしょうか? この言葉に似た歌詞で 届かなかった言葉は言っていないのと同じことで誰も知らないのはいないのと変わらないのかい? とある。私はそんなことはないと思う。誰も知らなくても誰にも聞こえていなくてもその場にはその場の時間が流れていて一つ一つが大切なものでと思う。しかし、伝わらなければ意味がない。
「あなたを動物か植物に例えると何ですか」と最初に聞かれた。その答えに岸守さんは「自分は水である」と答えるそうだ。水は動物でも植物ではない。形も温度も速さも変えられる存在でありたいとのことだった。答えは一つではないから、AかBかを問われた時に、正直にどちらかを選ぶだけではなく、答えは一つではないので、新しい答えがベストアンサーなのかもしれないとのメッセージをいただいた。「自分の求めている答えは自分の中には無く、持っている人から学べばいい」ともおっしゃっていた。

平成28年度SGH海外研修(米国・ニューヨーク)第2日目

 ニューヨーク研修の現地での活動初日は、民間外交の分野で活躍されている日本国際交流センターのジム・ギャノン事務局長や、コロンビア大学の留学生との意見交換を行いました。
コロンビア大学は、これまでに34名の各国大統領・首脳や100名以上のノーベル賞学者を輩出している大学です。今回はアジアやアフリカを含む世界中から持続可能な世界を実現するために国際政策研究大学院へ留学してきている皆さんとの意見交換でした。

訪問先では生徒たちから原発事故や現在のふたば未来学園での取り組みについてのプレゼンテーションと生徒数名のスピーチを行い、その後意見交換を行いました。

スピーチは訪問先毎に持ち回りとなっており、担当となった生徒が自分の震災体験などのバックグラウンドや現在復興に向けて取り組んでいるプロジェクトの紹介、そして地域や世界をどのように変えていきたいかという思いを英語で語りました。

日本国際交流センターやコロンビア大学での意見交換では、「エキサイティングな取り組みを行っている」と高く評価を頂きました。生徒たちにとっては、改めて現在や将来の福島の姿について世界に発信していく必要性を深く考えさせられるとともに、私たちはどのようにしてここニューヨークで現地の方々の意見を深く掘り下げて聞いていくべきかを考える機会となりました。

宿舎への帰宅後、さっそく振り返りのミーティングを行い、担当の生徒がレポートをまとめました。詳細は生徒のレポートをご覧ください。


<米国法人日本国際交流センター(JCIE) ジェームス・ギャノン事務局長 意見交換>
2月27日(火)10:00-11:00 (文責:T.Y)


●日本国際交流センター(JCIE)は、民間の立場から国際的な協力を推進する公益法人。『民間外交のパイオニア』として、「日本の対外関係の強化」「シビル・ソサエティの推進と地域の国際化」などの活動をしている。
●ジェームス・ギャノンさんは、2001年のJCIE参画以前は、国際協力銀行勤務を経てJETプログラムで愛媛の中学校でALTを務めたり、愛媛大学で研究を行うなど日本との関わりが深い。コロンビア大学の国際公共政策大学院(SIPA)も卒業されている。

 

●訪問では原発事故やふたば未来学園について7分間プレゼンテーションを行った後、Y.K、T.Y、Y.Sが各自のスピーチを行った。そして、約40分意見交換を行った。意見交換の内容は下記の通り。
地域の発展には、持続可能性が大切である。その中で「強く、多くの繋がりを持った民間セクターやNGO」、「国際的な繋がり」が必要であると言っていた。
●実際に東日本大震災時の民間からの援助額は750億円、トモダチ作戦などの米国政府からの援助額は90億円で民間からの援助額が政府からの援助額を大きく上回っていたという話を聞き、私たちが多くの繋がりによって助けられていたということが分かった。そして、強いネットワーク構築の重要性を感じた。
●具体的なJCIEが実施した例として、東日本大震災の時にニューヨークの日系アメリカ人のママの会による募金活動を教えて頂いた。街頭での2時間の募金活動でのべ400人の方が約130万円もの募金をしてくれた。中には被災地のことを思って泣きながらまた、ハグをしながら募金してくれる人もいた。
●これだけ募金が集まったのは、ニューヨークが多文化社会でそれぞれの文化を尊重する地域であり、日本を近く感じているからという話もあった。自分たちは「福島のことについて他人事にならないで」と発信しているのに、「もし私たちのトモダチの国が困っていたとき、私たちは自分事と捉えて同じことをできるだろうか」と考えさせられた。
●マンハッタンは島であり、9.11の際に橋や航路が封鎖されるとどこへも避難できないという経験をした。そして福島第一原発事故の経験を踏まえ、マンハッタンの北およそ40キロにあるインディアン・ポイント原子力発電所が事故が起きたとき避難ができないという理由で2021年までに閉鎖されることが決まったという説明があった。
●福島第一原発事故がニューヨークの原子力発電所の教訓になっていることに対して、客観的に見たらいいことなのかもしれないが、自分の地域のことが反面教師になっているのがつらいという意見もあった。
●こちらから「米国の人の福島に対するネガティブなイメージはどのようなものか」質問したところ、ニューヨークの人は、そんなに福島に対する悪いイメージを持っていないと思うということもおっしゃっていた。
●では福島に対しての悪いイメージは収まったのかと言えば「原発事故=福島」「福島=東北」というイメージがあるのも確かということも言っていて、今日話しを聞いただけでは、判断できないという意見になった。また原発事故のことだけでなく、将来の福島の姿についても発信したほうがいいというアドバイスも頂いた。これからも私たちから情報を積極的に発信していかなければならないと感じた。
また、質問した時に「私たちに好感があるから」、「私たちが高校生だから」という理由で、相手からの質問の答えが励ましや一般論になりがちだが、いかに励ましや一般論ではなくその人の本音をえぐって聞き出すことができるかについても議論を深めた。
今回のジェームス・ギャノンさんとの意見交換は、
私たちは強靭な繋がりを構築しながら、原発事故について、現在の福島の姿、そして将来の福島の姿について世界にもっと発信していく必要があると感じた貴重な機会となった。


<コロンビア大学国際政策大学院 留学生意見交換>
2月27日(火)14:30-16:00  (文責:Y.S)

●本校から、福島・双葉郡の現状と、本校で取り組んでいる未来創造探究での活動に関するプレゼンテーションと、M.S・K.E・H.Sの3人によるスピーチを合わせて約30分ほど行った。そのプレゼンテーションとスピーチに対して、質疑応答が行われた。質問の内容として、下記があがった。
 ・SNSなどを使わない高齢者に対してどのように取り組みを伝えていくのか。
 ・多くの人の前で発表する機会は設けられているのか
 など活動をした後にどのように周りの人に伝えていくのかを聞く質問が多かった。
●質疑応答が終わると、3つのグループに別れて、大体10分から15分の間で自己紹介や質問、意見交換などを行った。意見交換の中で出た主な意見は下記の通り。
・とてもエキサイティングなプロジェクトを行っていると感じた。
・一方的ではなく、双方向でのやり取りが必要になってくる
・震災から6年が経とうとしている中で、人々は毎日この問題を考えているわけではない。人々の記憶は薄れてきているから、福島の原発事故を経験し毎日考えている私たちが、取り組みや経験などを共有し、伝えていかなければならない
・今取り組んでいる探究班での活動では、将来のことを考えて活動している。しかし、将来のことを考える上で、現状はどうなっているのか。周りはどう考えているのかなどをしっかりと理解して取り組んでいかなければいけない

●今回の交流会の後に行ったミーティングでは次のような反省が出た。
・質問に答えるときに、周りの人に頼ってしまった。
・自分の取り組みをまとめきれていなかった。
・英語で話すためには、まず日本語で話せるようにしなければならないため、日本語で文章を作れるようにする。
・自分の取り組みと自分のストーリーのバランス
・何か事例などを質問する時に、日本ではどうなのか(今回は福祉制度)を知っていなければ、比較もできず、さらに相手から聞かれても答えられない
・6つの探究班での活動では、専門的な言葉も出てくる。全ての探究班の単語を理解出来ないとしても、自分がやっている活動の中で出てくる言葉はしっかりと覚える必要がある。

 

ニューヨーク到着(SGH米国・ニューヨーク研修1日目)

 SGHにおける2学年次海外研修では米国・ニューヨークを訪問し、国際機関や世界の同世代と交流を行い、世界に福島を発信するとともに、世界とともに持続可能な社会づくりを考え、未来を創造していく一歩とします。
 平成28年度SGH海外研修(アメリカ・ニューヨーク)実施目的は、2015年9月の国連サミットで、貧しい国も、豊かな国も、中所得国も、すべての国々が豊かさを追求しながら地球を守り、持続可能な社会を実現していくことを目指して、世界各国は「持続可能な開発のための2030アジェンダ」を採択しました。未来創造探究において取り組んでいる原子力災害からの復興や、持続可能な地域づくりについての探究内容は、福島のみの課題ではなく、全世界が共有する「持続可能な社会づくり」の課題として考えることもできます。


 2年次生9名からなるニューヨーク研修参加者は、元気に現地に到着しました。
 宿泊先は、コロンビア大学等への留学生が滞在するインターナショナルハウスです。ダイニングで食事をしながらミーティングをしたり、ロビーで資料を読み込んだりする大学生に囲まれ、学びの息吹あふれる生活がスタートしました。
 夕食後には、さっそくミーティングを行いました。今回は、2年次生が取り組む「未来創造探究」の各班の代表者による渡航です。コロンビア大学や国連の関係者、さらには世界中から集まった同世代と、福島と世界の課題について議論し、双葉郡・福島を発信するとともに学びを深め、福島で待つ学校の仲間たちにも共有していくことが目的です。
 今日のミーティングでは、明日意見交換を行う民間外交のキーマンであるジェームス・ギャノン国際交流センターエグゼクティブディレクターや、世界中から集まってきているコロンビア大学公共政策大学院の留学生向けのプレゼンテーションの進め方を確認しました。
 その後、各自部屋に戻って、明日のプレゼンテーションや個人スピーチの準備を行っています。
 なお、今回の研修は生徒主体で進めています。渡航前の事前学習も自分たちで日程を決め、学習やプレゼンテーションの準備を重ねてきました。生徒たちが自分で決めた係分担に「研修係」というものがあります。研修係は、今回の滞在中のすべての移動手段や時間を決め、みんなを導く係です。
 研修係の二人はミーティング後、最寄りの地下鉄の駅で明日の移動方法や、全員が購入するメトロカードの購入方法を確認していました。無事に研修日程をこなすことが出来るかは、この二人にかかっています。
 明日からいよいよ研修スタート、みんな高いモチベーションで準備に取り組んでいますが、長旅の疲れもあるので、早めに休んでくれますよう。
 明日からは、各訪問先の担当生徒がまとめたレポートを掲載いたします。

☆部活中の多くのみんなに見送られて学校を出発。今日は渡航団の生徒の誕生日。ハッピーバースデイの合唱もありました。時差の関係で長い長い充実の誕生日です。

☆ニューヨークに到着。バスから見えた摩天楼に歓声があがりました。

☆コロンビア大学のインターナショナルハウスに元気にチェックインしました。

☆夕食後にはさっそく短時間のミーティングを行いました。

☆研修係の二人は、地下鉄の駅へ。明日の移動やメトロカードの購入方法を確認していました。

ドイツ研修(5日目)~Ernst Mach Gymnasium最終日~

 ドイツ研修4日目に引き続き、Think Greenの授業へ参加した。
 その授業で、EMGのプレゼンテーションを聴きました。

1 Agriculture(農業)について
<発表内容>
・    グローバリゼーションにより、スーパーマーケットで多くの品物が安く購入できるようになった。
・    バイオエタノールの生産量は、年々増加している。
・    発電所を地下に作れば、土地が有効利用できるのではないか。
・    チェルノブイリ原発事故により、農作物が汚染された。

発表後に実施したドイツの生徒と本校研修生に、震災後に日本で食べられなくなった食べ物があるかなどの質問があり、困りながら回答をしている様子がありました。

2 Recycling and reuse(リサイクル)について
<発表内容>
・    日本もドイツもゴミを大量に出している。それは、水の汚染につながる。
・    マイクロプラスチックは、海洋生物に蓄積されている。
・    ゴミの投棄は、希少なレアアース(レアメタル)をますます少なくする。
・    2025年までにミュンヘンでは、すべての公共交通機関を再生可能エネルギーで走らせる。
<EMGでの取り組み>
・    不要になった家具、自転車、コンピュータ、おもちゃ、本などを集めて、より良く直して1700アイテム、1000トンを売った。UPCYCLINGと呼ぶ。
・    すべてのクラスでゴミを分別している。
・    問題集と宿題にリサイクルペーパーを使用している。
・    <発表後に実施したドイツの生徒と本校研修生のやりとり>
Q 日本では、どのように分別していますか?
 A ペットボトルのキャップを集めている。それは、アフリカのこどもたちのワクチンを買う資金になったりする。
 Q ペットボトルのボトルはどうなるのか?
 A もちろん分類している。
 Q パッシブハウスとは何か?
 A 屋根の角度や窓の構造を研究した光熱費が節約できる家。
 Q あなたの学校は、パッシブハウスなのか?
 A 違います。
 Q 学校の食堂で、地元の食材は使われているのか?
 A 分かりません。
 Q 本当に?地元食材の地産地消の発表をしているのに、知らないのか?
 A 地元の直売所では、地元の野菜を見かけます。
 
 今回の授業では、同年代から質問されておろおろする本校生の姿が見られ、自分たちのことをよく知り、自分のことをアピールできる大切さを知ることができました。
 日々の生活をどのように過ごせば、彼らと対等に議論できるようになるか、という大きな課題が残りました。

 明日(1/13)の早朝、いよいよ日本へ向けて出発します。

<活動の様子>
☆発表するEMGの生徒の様子

 

☆発表を聞く生徒たち

 

未来研究会が開催されました

 平成29年1月6日(金)、第9回 未来研究会が開催されました。
今回は、講師に産業能率大学の小林昭文氏を迎え、『「主体的・対話的で深い学び」をどう実現するか~授業改善の質的向上を図るための課題と解決策を考える~』をテーマに行われました。
 本校では、開校当初からアクティブラーニングの実践を掲げ、カリキュラム全体を見通した指導を目指しており、アクティブラーニング実践の具体的な授業例やその実践方法、実践後の生徒の成長の様子などについてお話をいただきました。
また、本校教員がグループになって小林氏の模擬授業を受け、生徒の立場からアクティブラーニング実践の授業の流れやその効果を体験しました。そして、講義中には、質疑応答および教員同士の意見交換が盛んに行われ、充実した研究会となりました。
 お忙しい中、貴重なお話を頂き、ありがとうございました。

☆研究会の様子
 

 

ドイツ研修(4日目)~Ernst Mach Gymnasium 2日目~

 Ernst Mach Gymnasium(EMG)の2日目は、Think Greenの授業を中心に交流しました。
 そこで、3つのプレゼンテーションを聴きました。
1 Catastrophes(災害)について
  ドイツでも気候変動の影響により、洪水などの災害が増えており、災害に備えるためのガイドブックを活用しながら、ミュンヘンの洪水の原因とそれを考えた防ぐ方法についての発表でした。

2 Nuclear Phase-out and solar energy(原発から太陽エネルギーへ)
  チェルノブイリと福島の事故を教訓にエネルギーシフトの意識が高まっており、日本との共通点としては、海での波力発電、洋上風力発電が可能なっこと、また、日本との相違点として、山が多く、ソーラーパネルの設置場所が少ないということや、原子力発電所が、テロリストの標的になるリスクなどについての発表でした。
  法律で義務付けられ、学校に設置してあるソーラーパネルを見学しました。

3 Water the base of life(水)について
  イザール川を利用した小水力発電の紹介や、ドイツでは地下水の水位が上がり、家の地下室に水が流れ込む問題が発生していることについて、また、その問題に対して自分たちがすべきことが何かを紹介する発表でした。

 本校研修生からは、プレゼンテーションと演劇の発表をしました。
 プレゼンテーションでは、「福島、双葉郡の現状」「学校設立の経緯」「演劇制作の説明」「未来創造探究の6つの探究班の活動報告」をしました。
 演劇では、「富岡土木事務所」を舞台にした、震災後の故郷に対する世代間の意識の相違や、地方と都会の意識の違い、職員と作業員の葛藤などを演じました。

 フィールドワークでは、1箇所目のイザール川で、小水力発電と洪水を防ぐ工夫について、2箇所目のミュンヘン中心街では、教会の歴史や市役所と広場について、EMGの生徒から説明を受けました。広場では、EMGの生徒たちと本校研修生は雪合戦をやって大いに楽しみました。

☆プレゼンテーションの様子

☆演劇の様子

☆イザール川のフィールドワークの様子

☆ミュンヘン中心街での記念撮影

ドイツ研修(3日目) ~Ernst Mach Gymnasium1日目~

 生徒たちは、それぞれのパートナーが選択している授業に一緒に参加しました。授業は、英語またはドイツ語で行われているため、生徒は、ちんぷんかんぷんだったようです。「中学校2年生で、すごいレベルの英語やっていますね。」と生徒たちが感想を漏らすほど、レベルは高かった。

 授業中、教員の質問に対して、生徒が積極的に挙手し、発言しており、止まることなく、すべての授業が双方向で行われていました。

 私たちは、ホームステイ先や学校で多く質問されますが、アニメや車等について、EMGの生徒や先生方が、何よりも知りたいのは、「FUKUSHIMA」のことでした。現在の福島の状況や津波のことを新聞やテレビではなく、生の声を聴きたいという希望が強いようでした。
 この経験から生徒たちは、国際交流の第一歩は、自分の国や地域のことを実感していました。自分の国や地域のことを語ることができ、自分の意見を表明できて、はじめてコミュニケーションがスタートし、その上で、相手の国の歴史・文化を知り、リスペクトすることで、さらに議論を深めることができ、相手と仲良くなれる。それを実感する良い経験になりました。

〇生徒の活動報告
(M.K)今日は、1時間目に数学、2・3時間目にラテン語、4時間目に英語、5・6時間目に英語、7時間目にまた英語をやって、8・9時間目に歴史をやりました。
(I.W)数学、科学、科学、英語、英語、英語をやりました。数学や科学、英語のほとんどがわからなかったのですが優しく接してもらい、昼食を食べて、学校の周りを案内してもらいました。
(M.M)ホームステイの人は、めちゃくちゃいい人たち。日本語話せる人が来てくれた。
数学、科学2時間、中学二年生の英語、謎の時間、地球温暖化、フランス語、英語をやりました。授業を受けてみて、一体、何か国語の言葉を聞いたのか知りたくなりました。彼女たちは相手によって言語を変えることができます。聞いているうちに何語かわからなくなりました。同じ高校生とは思えないです。
(M.S)数学、化学、化学、英語、謎、地球温暖化、パソコン、English
プレッツエル奢ってくれたのが嬉しかった。ドイツ人は脚長すぎるので、迷子にならないようにしたい。
(E.R)お土産を喜んでもらえたのがすごく嬉しかった。今日の授業は、数学、生物学、生物学、英語、歴史、歴史、プレゼンスキルでした。英語が分からなくて大変なこともありますが、パートナーがとても優しいので助かっています。ホームステイでは大熊町の写真を説明しました。これからもたくさん交流したいと思っています。
(I.M)美人なアンナちゃんに可愛い弟とお母さんとうさぎが2匹で、ご飯美味しいっす。今日の授業は、英語、科学2時間、謎、地球温暖化、フランス語、英語をやりました。帰りは一緒に買い物をしました、これから一緒に料理を作る予定です。
(S.R)昨日は、映画鑑賞ました。今日は数学、生物、英語などをし、放課後はバレーボールをやりました。英語の授業では、福島の状況をプレゼンしました(写真参照)。
(M.H)ごはんおいしいっす。そしてホームステイのパートナーは女の子でした(笑)
数学、化学、英語、生物学をやりました。化学と生物がかなり困ったけど、言葉が耳に慣れてきた気がします。生徒が手を振ってくれたり、「こんにちは」と挨拶してくれたりと興味を持ってくれていることを感じました。また、放課後はオリンピックスタジアム付近につれていってもらい、タワーの上からミュンヘンを一望しました。

生徒たちは、今日1日だけで、大きく成長した感じがしました。
研修もあと2日で、英語とドイツ語とフランス語の授業に、是非、ついていってほしいと思います。

☆本校からのプレゼントをEMG校長先生にお渡ししました

☆授業の様子

 

☆プレゼンテーションの様子

 

ドイツ研修(1日目)~フライブルク~

 ドイツ研修1日目は、環境保護で先進的な取り組みを進め「環境首都」とも紹介されるフライブルクでフィールドワークを行いました。
 フライブルクが、なぜ再生可能エネルギーを多く取り入れるようになったのかの話をイノベーションアカデミーのシュヴァンダーさんから聞くことができました。
1970年代農家から始まった反原発運動が、学生や教会を巻き込み、全市民で取り組みを進め、その時から自分たちの未来を自分たちで決める意識が強くなったようです。ただ反対するだけではなく、替わりとなるエネルギーを考えたそうです。
政府に反対するだけでなく、政府の指示を待つだけでなく、未来を自分たちで考え、計画していくという考え方が生まれ、現在のフライブルグの都市計画につながり、本校でも目標としているコンピテンシーの1つである「能動的市民性」を学習することができました。
 フライブルクの3つの高校の生徒たちと、二酸化炭素削減の方法を話し合いました。
2年間、家庭で実践してコンクールで発表し、優勝した計画をドイツのすべての高校2年生の家で実施すれば、火力発電所が1基分の電力が節約できると、高校生も活動している話を聞き、研修に参加している生徒も大きな刺激を受けました。
 フライブルクでは、省エネルギーと生活し易い街づくりのために、トラム(路面電車)を中心に街づくりが行われました。現在でも街づくりは、市民参加で行われています。今まである建物もどのように効率的に使用していくかを考えました。車を使用せずに必要な物が徒歩・自転車で、手に入れることができるようになっています。学校、商店も計画的に作られ、参加生徒にとって、原発事故からの復興の街づくりにもヒントになることがわかりました。

 講義後、「原発を停止して、働いていた人はどうなるのか?」「プラスエネルギーハウスのコストは、普通の家よりどのくらいかかるのか?」「放置自転車で困ることはないのか?」などの活発な質疑応答が行われました。

☆フライブルクについての講義

☆フライブルクの街を歩きました

☆低エネルギーハウスのSchwanderさんの家を訪問

ドイツ研修(2日目)~フライブルク2日目~

 道路に雪が残り、冷たい空気の中、午前中にフライブルクのヴォーバン地区のフィールドワークを実施しました。
20年前に建設された世界初のプラスエネルギーハウス(家庭内の消費量よりも発電量の方が多い家)を見学し、太陽の向きに合わせて、家全体が回転する仕組みになっていることがわかりました。
 同じ大きな建物の中に、様々な人(低所得者、アルツハイマー患者)が生活しています。車がなくても不便なく生活できる街づくりになっており、本校の探究活動でのキーワードになっている「ダイバーシティ(多様性)」、「スマートシティ」などの賢い実践を見ることができました。
 次に、サッカースタジアムを見学し、サッカー部の生徒は、テンションが上がっていました。スタジアムの屋根には、シーズンチケットを優先で購入できる権利を持った150人のサポーターがオーナーであるソーラーパネルが設置されており、スタジアムの全電力を賄っています。またコジェネレーションシステムにより、発電の熱を利用して、芝生に積もった雪を融雪しています。スポーツと再生可能エネルギーを上手に結び付けた事例を見ることができました。
 エコステーションを訪問した際には、2年次生の先輩が、昨年の研修時に植えたカシの木が10cmほど成長しており、「あと60年後になれば20mほどに成長するので来てほしい」と言われました。ドイツでは、古い木をとても大切にしており、新しい街づくりでも切らずに保存しています。
 その後、バスで6時間ミュンヘンErnstMachGymnasium校へ移動し、それぞれ迎えに来たホストファミリーの家に笑顔で向かいました。

☆サッカースタジアムにて

☆エコステーションにて



☆ホストファミリーとの写真

       

ドイツ研修事前学習会

平成29年1月7日からドイツ研修に参加する、1年次生8名は、1か月前から、朝のSHR前と放課後の時間を使って、ドイツ研修の事前学習会を実施しました。
1年次生の「産業社会と人間」の授業で制作した演劇を、ドイツの連携校Ernst Mach Gymnasiumの生徒に披露するために、英語で練習しました。演劇の内容は、「富岡土木事務所」に取材に行った班が、震災に対する世代間の対立、中央と地方の意識の差などをテーマに表現したもので、全校生の投票で選ばれました。
また、2年次生が「総合的な学習の時間」で取り組んでいる「未来創造探究」の内容を英語でプレゼンをする練習もしました。さらに、ドイツの歴史、文化、政治、経済、地理を自分たちで調べ、それを発表しながら共有しました。
その後、この研修にご協力いただいている福島大学4年のデワンさんも交えて、ドイツと日本の共通点、相違点について議論し合いながら、学習を深めました。
 是非、ドイツ研修を有意義な研修にしたいと思います。

 

第4回東北クラスタースクールが行われました

 平成28年12月26日~28日まで2泊3日で、東京の国立オリンピック記念青少年総合センターで実施された第4回東北クラスタースクールに参加しました。来年8月に実施する「国際会議」の目的・意義を知り、デザインすることが本研修の大きな目標です。
 1日目の午後は、3つのチーム(福島市・気仙沼・ふたば未来)の活動の発表をした後に、株式会社ウインズ・インターナショナルの中島昭雄氏から「企画の立て方」についての講義を受けました。

 講義の中では、「イベントは99%準備で決まるこ
と」「情報の収集・選択そして遮断が大切」「企画を立
てたら一度必ず壊して、再構築すること」「BSworld
 newsで各国のトップニュースを見ること」などのお
話がありました。
 そして、3つのチームの国際ラウンドテーブル担当
生徒は、別室で和歌山クラスター、広島クラスターの生徒と意見交換を行いました。
 広島クラスターの生徒は、国際会議へのイメージをすでに持っており、東北クラスターの生徒も各自が主体性を持って取り組まなければならないという危機感を持ちました。3チームの活動もさらにブラッシュアップをし、世界に訴えるコアメッセージを考えなければならないと思いました。

 2日目の午前は、国立研究開発法人理化学研究所理事の加藤重治氏から講義を受けました。
 2014年に日本の岡山市と名古屋市で行われた「ESD(持続可能な開発のための教育)に関するユネスコ世界会議」についての話を聴き、国際会議をするための進め方、組み立て方を教わりました。高校生フォーラムでは、共創的ディスカッションと日本の高校生の手作りなど本番に向けて周到な準備をしたことを学びました。

 午後は、「異文化体験の実践をしよう」という題で、国際会議にインドとフランスから来た外国の方に英語で自分たちの活動を紹介しました。自分たちの活動を英語で表現することで、改めて内容を深く把握するとともに、発表に関する専門用語を英語でインプットすることができた。
 また、地域の活動を再構成し、プレゼンテーションとしてまとめました。自分たちの活動のモチベーションを自分の言葉で表現することができ、今後主体性を持って取り組んでいくことができることを確信しました。
 別会場では、国際会議実行委員会が行われました。「地方創生イノベーションスクール2030の成果の発信」と「2030年の学校・教育イノベーションを考えること」のどちらを発表するかは明確になりませんでしたが、高校生が主役で、優先順位をつけながら高校生がやりたいことを見つけてあげること、同士を募りゴールを目指すことなどが確認されました。
 午後の部が終わってから、それぞれの会場の内容を共有し、和歌山クラスターの「カナダ研修で学んだ日本とカナダの学校教育の違い」の報告を聴いたり、チームごとの打合せをしたりしました。

 第5回東北クラスタースクールは、平成29年3月24日(金)~26日(日)宮城県志津川町で実施することになりました。

ドイツ研修について

1.目 的
 地方創生イノベーションスクールにおいて、ふたば未来学園高等学校の海外連携校としてErnst Mach Gymnasiumと交流が始まっています。地方創生イノベーションスクール東北クラスターでは、Think Greenをテーマとし、2030年に問題になる地域の課題と共通する世界的な課題についてアクションを起こそうとしています。本校では未来創造探究として、原子力災害からの復興や、持続可能な地域づくりについての探究内容が、福島のみの課題ではなく、全世界が共有する「持続可能な社会づくり」であると考えています。同様にErnst Machでは、環境問題を軸に地域の課題に向き合っております。本校とErnst machはお互いの探究を通して交流を図り、将来起こりうる世界の難題に向き合い、持続可能な社会をめざして未来を創造していく一歩とします。
2.研修地
 ミュンヘン近辺
3.日 程
 平成29年1月7日(土)~14日(土) 8日間
4.参加生徒
 本校1年次生 8名

アメリカ研修について

1.目 的
 生徒が授業「未来創造探究」で探究している原子力災害からの復興や、持続可能な地域づくりの取り組みを、福島のみの課題ではなく、全世界が共有する「持続可能な社会づくり」の課題として考える契機とする。
 国連で活躍する職員の方や、世界の同世代と交流し、世界に福島を発信するとともに、世界とともに持続可能な未来を創造していく一歩とする。
2.研修地
 ニューヨーク(国連本部、国連国際学校UNIS、コロンビア大学 等)
3.日 程
 平成29年2月26日(日)~3月8日(水) 11日間
4.参加生徒
 本校2年次生 9名

ふるさと創造学サミットが開催されました

12月3日(日)、郡山市ビックパレットでふるさと創造学サミットが開催されました。
1年次生は、「産業社会と人間」の授業で作成した演劇を発表しました。演劇の台本は、地域の課題をテーマとし、地域での取材をもとに作成したものです。発表内容は、原発事故後、県外と地元感覚の違い、県内での捉え方の温度差、当事者でしかわからない苦悩を表現したものです。
2年次生は、未来創造探究の取組みについて、6つの探究班の代表として原子力防災探究班の佐藤勇樹が発表を行いました。発表内容は、地元の畑で栽培した野菜を通じて、コミュニティの再生を図ろうというものです。

☆演劇発表の様子             ☆未来創造探究の活動について紹介
  

☆クロージングセレモニーの様子

農業高校企画商品合同販売会へ参加しました

 本校の農業科と商業科の課題研究では、アクセンチュア株式会社の方を講師としてお迎えし、経営マーケティングを学び、新商品を開発する連携授業で行っております。
 11月3日(木)、農業高校企画商品合同販売会が、エスパル仙台にて行われました。
 本校からは、スペシャリスト系列(農業)とスペシャリスト系列(商業)で、課題研究を履修している生徒が合同企画で参加し、開発した新商品の販売を行いました。

☆販売した商品
商品開発からパッケージデザイン、商品のポップ作りまで、生徒たちで行いました。
  
  


☆販売前の打合せの様子
 

☆各生徒が担当する持ち場にて、待機です。
 
☆接客対応も行いました
 
☆ふたばの教育復興応援団でもある衆議院議員 小泉進次郎氏が販売会場を訪問され、生徒へお声掛けしていただきました。そして、商品を購入していただきました。
  


生徒にとって、とても有意義で、よい経験となった一日でした。
今回の農業高校企画商品合同販売会にご尽力頂いた皆様に、厚く御礼申し上げます。

「ふるさと創造学」の演劇を紹介します

 「ふるさと創造学」とは、子どもたちが主体的に参加し、仲間と深く考えながら課題を解決しようとする教育活動です。双葉郡の中学校などと連携し、課題が山積する地域の未来を切り開く学びです。本校では、1年次の「産業社会と人間」で、地域の課題を調査するために、現地を訪問し、フィールドワークで現地を取材訪問して、自分たちが考えたことを演劇で表現します。

〈フィールドワークの様子〉
富岡町土木事務所              レストラン アルパインローズ
  
〈演劇指導の様子〉
インタビュー練習
  

東北「夢」応援プログラムが実施されました

 このプログラムは、福島県に縁の深いマイスターから競技指導を頂き、凄みを体験するとともに、目標達成に向けた講話や経験談を基に“夢宣言”を行い、人間性の伸長と能力の向上を目指すことを目的としたものです。
 今回は、秋本 真吾氏を講師に迎え、グラウンドで陸上競技クリニック、教室にて夢宣言と題した講義が行われました。

<陸上競技クリニックの様子>
  
  

課題研究の授業で生徒が開発した商品の事業計画発表会をしました

 スペシャリスト系列の農業・商業を学ぶ2年次生は、4月から課題研究の授業で、生徒数名による「模擬会社」を作り、新商品の企画、事業計画、販売戦略の立案を学んできました。今回は、11月の仙台販売会に向けて、生徒自らが開発中の商品に関する事業計画のプレゼンテーションを行いました。当日は、企業やNPOの方々をゲストとしてお招きし、生徒たちの事業計画について、厳しいご指摘やアドバイスを頂戴する貴重な時間となりました。
 生徒たちは今後、この発表会で得られた意見を踏まえ、さらなる商品の開発を進め、11月の仙台の販売会、翌年2月の東京での販売会に臨む予定です。

<発表会の様子>
   
   
   

長野県上田高等学校生と交流しました

 スーパーグローバルハイスクールに指定されている長野県上田高等学校の2年生10名が来校しました。
 本校の南郷副校長から学校概要の説明後、丹野校長からSGH課題研究に取り組む高校生の共通点として、①自分たちの未来は自分で作っていること。②共通の価値(多様性、人権など)を見出し、協同しようとしていること。③世界とつながろうとしていること。を挙げていただきました。
 その後、本校生から授業で実施している探究活動の再生可能エネルギー探究班、スポーツと健康探究班、福祉と健康探究班の説明がありました。
 上田高校からは、学校概要の説明や台湾研修旅行、フィリピンスタディワーク、課題研究の『災害と地名の関連性』の発表があり、調査が細かいところまでされていることがわかり、今後の本校生の探究活動の参考となりました。
 交流会の最後には、自由にディスカッションする時間を設けられ、文化祭や修学旅行の話もありましたが、原発や原発の再稼動について意見を出し合う場面も見られ、有意義な時間となりました。

<活動の様子>

  
  

生活改善講話が行われました

 考査最終日の考査終了後、本校1・2年次生を対象に、相双教育事務所スクールソーシャルワーカーの井戸川あけみ先生を講師にお迎えし、「ひとつのいのち」という内容で、いのちや男女交際などについてお話していただきました。
 お忙しい中ご来校頂き、貴重なお話をしていただき、ありがとうございました。

<講話の様子>
   

World Electric Vehicle Challenge in SUGOに参加

 9月3日(土)~4日(日)、宮城県「スポーツランドSUGO」で行われた「World Electric Vehicle Challenge in SUGO」(電気自動車エコラン)に参加しました。
 この大会は、自作の電気自動車と支給されたバッテリーで、サーキットを何周できるかを競う競技です。
 本校スペシャリスト系列(工業)を選択している生徒が製作した車両でチャレンジしました。
 結果は、サーキットを4周走行し、41台中34位という結果でしたが、初参加としては健闘しました。
 来年度はさらに改良を重ねて、好成績を残したいと思います。

<練習の様子>
   
<大会の様子>
   
   

IEA-RETDワークショップに参加しました

 郡山市ホテルハマツでIEA-RETD(International Energy Agency-Renewable Energy Technology Deployment)ワークショップが開催されました。
 本校からは、再生可能エネルギー探究班で活動している生徒2名が参加して、フランス、ノルウェー、アイルランド、ドイツの再生可能エネルギー政策を聴きました。その後、「再生可能エネルギー活用による地域経済活性化の優良政策ケーススタディ」を聴き、今後の探究活動の大きなヒントにすることができました。
 再生可能エネルギー電力のガス化利用の成果が発表されました。ヨーロッパは、水素利用が進んでおり、計画も野心的でした。
 海外の研修者に遠藤健次くん(2年2組)が質問しました。
「原子力をなくして、電力は不足しないのか?」
「段階的に原子力発電を少なくしていくのと同時に、再生可能エネルギーの普及していくことにより、十分な電力を賄える試算がされています。」
との解答。変革者は自分たち、それをやるだけだという気持ちを強く持てた研修でした。

   
   

太陽光パネルをつくりました

 いわきおてんとSUN企業組合の御協力により、未来創造探究の時間に再生可能エネルギー探求班の生徒20名が参加し、ソーラーパネルを作成しました。

    街中でも見かけるようになり、身近になってきたソーラーパネルも、発電の仕組みや電圧、電流、接続のしくみなど知らないことが多いことがわかりました。
また、ネパールの電力事情の話を聞くことができ、世界へ視野を広げることができました。作ったパネルは、探究後、ネパールに届けることも決めました。

  中学校の技術の授業で使用した、はんだごてで、ソーラーパネルの配線を接続していきます。
 プラスとマイナスをショートさせると、パネル全体が使えなくなるため、集中力を高めて作業をしました。

 
    電源車の中のプレートを使い、140℃以上の熱でプレスして、配線を接続したパネルをラミネートします。
 車内はとても熱くなり、ものづくりの大変さを実感することができました。

広野町メガソーラー・福島県環境創造センターを見学しました

 広野町メガソーラーと福島県環境創造センター(南相馬市)を見学しました。
 未来創造探究の再生可能エネルギー探究班で学習している生徒8名、教員1名が参加しました。

  広野町メガソーラーを見学しました。山の上の小高い場所に設置されていました。

 福島県の目標である2040年に電力の100%を再生可能エネルギーで賄う事業の一環として、広野町でも町有地の有効利用をしていることを学びました。
 
   環境創造センターでは、福島県環境共生課の職員から「地球温暖化問題について」の講義、県エネルギー課の職員から「再生可能エネルギー先駆けの地アクションプランの主な成果」の講義をいただきました。

 グローバルな視点で考えることができ、これから再生可能エネルギーが、ますます重要になることが、よくわかりました。

 研修の最後には、広野町役場内で、本多副町長から、一人ずつ研修の感想を求められました。
 「広野町に住んでいながら、はじめて町のメガソーラーを見た。広野町の良い気候を上手に活かした施設だと思った。」

など全員が自分の言葉で、感想を述べました。

 

リオ2016オリンピック閉会式フラッグハンドオーバーセレモニーへ参加

 リオデジャネイロ五輪閉会式の五輪旗引継ぎ式でのフラッグハンドオーバーセレモニー(芸術パート)へ、本校の生徒と教職員が参加しました。

 詳細につきましては、下記のホームページより閲覧できます。
 URL:https://tokyo2020.jp/jp/special/rio-to-tokyo/flaghandover/ (外部リンク)

再生可能エネルギー研修を実施しました

 南相馬市の再生可能エネルギー関連の施設を訪問しました。
 施設訪問には、生徒1名、未来創造探究の再生可能エネルギー探究班、原子力防災探究班のそれぞれの担当教員1名が参加しました。

 まず、電気を発電するために多くの動力を必要であることを体験しました。

 人力よりも水力の方が、安定して長時間発電ができることを体験しました。

 山がちな地形で、川の流れが速い日本や福島県において、マイクロ水力発電の可能性を実感できました。
 
   太陽光発電は、曇りの日でも発電できることが、わかりました。パネルの向きや角度を変化させると、発電量も変化することがわかりました。

 太陽光発電と併用して、蓄電システムや電気分解の水素による貯蔵ができれば安定供給につながると思いました。
 藻類培養研究所を訪問しました。藻から石油を取る設備があり、世界で1台しかない機械も見ることができました。
 光合成する藻から燃料を得ることができれば、二酸化炭素も増えることなく、地球環境にやさしいエネルギーになると思いました。
 今後は、コスト削減に取り組む必要があります。
 
   午後からは、原町高校自然科学部のメンバーと一緒に太陽光パネルを制作しました。
 太陽光パネルは、身近になってきましたが、その原理と構造を改めて学習することができました。
 原町高校のみなさん、ありがとうございました。

地方創生イノベーションスクール2030第3回東北クラスターに参加しました

 8月16日(火)~19日(金)地方創生イノベーションスクール2030第3回東北クラスターが開催されました。本校から15名(2年生9名、1年生6名)、福島市チームから16名(岳陽中、福島二中)、気仙沼チームから13名(鹿折中、松岩中、唐桑中、気仙沼中、津谷中、大島中、気仙沼高校)が参加しました。

<1日目>
 3月に実施した第2回東北クラスター以降の活動報告がありました。
福島市チームは、福島市の魅力を伝える観光ツアーを実施したことが報告され、本校からは、復興を大テーマに活動している6つの探究班(原子力防災探究、メディアコミュニケーション探究、再生可能エネルギー探究、アグリビジネス探究、スポーツと健康探究、健康と福祉探究)の課題探究内容を報告しました。
次に、第3回東北クラスターに初めて参加する気仙沼チームにこれまでのスクールで学んだことを生徒が報告しました。「2030年の課題」「外国と日本の比較」「海外の先進事例」などを報告しました。
 この日の夜は、スクール内で「海外連携担当」「産官学連携担当」「PRコミュニケーション担当」「映像記録担当」「会議コンテンツ担当」のチームに分かれて、打合せを行いました。

<2日目>
 法政大学の坂本旬先生より、「映像制作で何が重要か考えよう」をテーマに講義をしていただき、メッセージ性のある映像をつくるには、どのような材料が必要かを学びました。
 続いて、ドイツ大使館から講師を招き、「ドイツの環境・エネルギー政策」について講演をしていただき、脱原発を決断したドイツの政策は、2030年のエネルギー問題を考えるために大いに参考となるものでした。
 午後からは、被災地の現状、復興の様子を自分の目で見るために
・広野町 株式会社新妻有機農園
・小名浜 小名浜機船底曳網漁業協同組合
・湯本  古滝屋旅館
の3つのグループに分かれて取材し、「未来を担う子どもたちに対する話」「復興に向けて努力している現状」「思うように復興が進まない現状」など貴重なお話を聞くことができました。

<3日目>
 スクールを通して何が成長できたのか、相手に何を伝えたいかを考えた、セルフ・ストーリーを組み立てました。
この組み立てには、学生や大人も入って支援し、内面にあった想いを、時間をかけて表現することができました。夜遅くまで、作業をしていた生徒も多くいました。

<4日目>
 完成した「デジタルストーリーテリング」を発表しました。それぞれ自分に向き合って、未来へ向けての生き方を考える、幸せとは何かを考える、良い作品ばかりでした。

 今回のスクールを通して、個人から社会へ考えることを身に付け、誰も経験したことのない時代をどう生きるかを考えることのできる人材に成長していってほしいと思います。

<活動の様子>
   
   
   
   
   

千葉県浦安市の中学生と交流しました

 8月18日(木)千葉県浦安市の中学生27名が「ふるさとうらやす立志塾」の活動として広野町を訪れ、本校生と交流しました。
中学生と一緒に広野町フィールドワークに参加した後、昼食をとりながら互いの地域について話したり、フィールドワークで感じたことを共有したりしました。続いて本校の丹野校長から、ふたば未来学園高校設立の経緯等について講話がありました。その後はグループに分かれ、本校生が東日本大震災の経験を語ったり、ふるさとのために今自分たちができることは何かなどについて対話、意見交換をしたりしました。
交流を通じて、ふるさとへの想いを改めて感じることができました。ありがとうございました。

<活動の様子>
   
   

ベラルーシ研修⑩

 ベラルーシ研修最終日は、雨のため、予定されていた活動のいくつかが中止となってしまいましたが、のんびりと過ごせる一日となりました。

そして、いよいよ帰国に向けて出発します。
ズブリョーノックを7時半(現地時間)に出発し、13時半(現地時間)にミンスク空港を離陸予定です。
アブダビ空港でトランジットし、成田到着は8月11日(木)となります。

☆のんびりと過ごせた一日です

  

ベラルーシ研修⑨

 昨日は夕方からベラルーシの子ども達に、日本の伝統を伝える、折り紙やおはじき、着物の着付け、よさこい踊り、手遊び、漢字、日本の有名な歌などの体験教室を開きました。どれも大盛況で、生徒たちは慣れない英語で、現地の子ども達にレクチャーしていました。
 サッカースタジアムでは「ベラルーシ・日本友好交流会」が行われ、1000人以上の観客でアリーナ席が全て埋め尽くされていました。
 交流会では、ベラルーシの民族衣装に身を包んだ子ども達による踊りが披露されたり、専属のダンサーや司会者が場を盛り上げ、ベラルーシで有名な歌手5組が歌を披露するなど迫力のある舞台となりました。
 生徒たちはお返しとして、よさこい踊りを披露し、大きな声援をいただきました。
 ベラルーシ研修最終日となりましたが、有終の美が飾れるよう生徒たちは協働し、日程をこなしていきました。

 <体験教室の様子>
 

<ベラルーシ・日本友好交流会の様子>

 

<記念写真!>

 

ベラルーシ研修⑧

昨日からは地元の学生との交流活動が行われ、交流では、「日本とベラルーシの相違と類似」「これからのテクノロジーついて」「ベラルーシ人の人生観、日本人の人生観」などをテーマ話し合いが行われました。
 活動後は、お互いに打ち解け、クラブ活動や最近の流行について会話していましたが、どの生徒も口にしていたことは、「英語力の大切さ」「現地の学生の明るさと積極性」でした。

 巷で流行しているポケモンGOは、ベラルーシでも配信されていますが、それほど人気ではないようでした。

<交流活動の様子>

    

ベラルーシ研修⑦

ベラルーシ研修6日目までで、合計700km(およそ東京→青森間)を移動して、世界遺産であるミール城、ネースビジュ城を見学しました。
 ネースビジュ城は土曜日で好天に恵まれ、観光客が多く居て、見学をしたどのお城も、結婚式を挙げることができ、世界遺産のイメージとは少し違っていました。
 生徒たちはだいぶ疲れが見えてきたものの、それでも大きなケガや病気もなく無事日程をこなしています。
 本日から、現地学生との交流活動も始まり、研修もいよいよ終盤となります!

<見学の様子>

 

 

ベラルーシ研修⑥

ベラルーシ研修6日目は、国立保養施設ズブリョーノックを早朝に出発し、首都ミンスクでの研修を行いました。
 これまでとは違った研修内容で、特に、大きな支援を受けている世界的なオンラインゲーム会社ゲームストリームでは社長直々の歓迎をいただきました。
 国を越えた子どもたちの将来に対する期待の大きさを感じることができました。

<ベラルーシ研修6日目の様子>



 

 

ベラルーシ研修⑤

ベラルーシ研修5日目は、主にベラルーシの歴史について研修しました。農業を中心にした産業について、第一次世界大戦以降から、1979年から10年に渡ったアフガニスタンでの紛争、さらには、伝統的な音楽や藁民芸品などについて体験をしながら学びました。
 研修も中盤に入り、探求活動も本格化しています!

<ベラルーシ研修5日目の様子>
       
 

ベラルーシ研修③

 研修3日目は、ナノッセ村というベラルーシの歴史を体験できる施設に訪問しました。
 この村では、18世紀の農村を再現した民家をコテージとして宿泊体験が出来たり、乗馬体験が出来たりします。生徒にとって特に印象に残ったのはサマーワルと呼ばれる伝統的な給湯器だったようです。 当時、家を10ルーブルで建てられた時代に8ルーブルもしたもので、ステイタスシンボルでもあったようです。
 生徒にとって特に印象に残ったのはサマーワと呼ばれる伝統的な給湯器だったようです。
 日本人から見ると現在のベラルーシでも充分に寛容に思えますが、現在を生きるベラルーシ人にとっては、それでも尚、郷愁を感じたい心情があるのではないでしょうか。

<ナノッセ村での体験の様子>
       
 

ベラルーシ研修④

 ベラルーシ研修も4日目を迎えました。日本より涼しいベラルーシですが、昨日は一段と寒い一日でした。その気候の中でも生徒たちは、健康体操から一日のスタートです。
 健康体操は、ポップな音楽に合わせ、インストラクターの真似をしながら、私たちの一行だけでなく、ズブリョーノックに宿泊している人の多くが踊ります。
 そして、現地の大学生との交流も広まりをみせています。会話の内容を聞いてみると、ジャパニメーションの「ワンピース」や「アイカツ」などの話題をきっかけに会話し始めているようです。
 日本のアニメ、素晴らしいと感じる一面でした!

 ☆健康体操の様子
   
 ☆ジャパニメーションの話題をきっかけに、現地の大学生と会話をしています