ふたば未来学園の日々

カテゴリ:中高探究学習

【中学校】演劇ワークショップを実施しました

10月27日(水)、中学1年生60名を対象に演劇ワークショップを行いました。

劇団PAVLICのわたなべなおこさんと、河野悟さんにお越し頂きました。前回はオンラインでのワークショップでしたから、リアルでお会いするのは本当に久しぶりです。ここまで長かった・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 演劇は集団で一つのことを創り上げていきますから、必然的に「協働」が発生します。わずか2時間の中で、ウォーミングアップ、ネタだし、ストーリー作成、稽古、そして発表まで行うのですから、劇作りのなかで生じる様々な課題を協働して乗り越えていくことになるのです。生徒たちはまず劇作りの中で、協働とは何かを肌で感じながら学んで行きます。

 

 そして発表。トップバッターで登場した班の演技が奥深さに、発表を控えた生徒たちに緊張感がみなぎってきます。

 劇を見ていていつも驚くのが、生徒たちの配役です。演劇を見ていると、不思議にそれぞれの個性を生かした配役に収まっていくのです。そして、ぴたりとその役がはまっていきます。恐らく役割分担の中で、それぞれの生徒のよいところを生かそうとする作用が働いているからだろうと思います。

 最後に、何と言っても素晴らしいのが、劇団の方々から生徒たちへの声かけです。聞いている先生方も、思わず「なるほど!」と、何度も素晴らしい気づきをいただきました。

 

 今日、久しぶりに中学1年生の演劇ワークショップを実施して、演劇は、演じている生徒たちが楽しみながら協働する力を高めるすばらしい取組であることを再認識させられました。その上、今後中学2年生、そして3年生になるにつれ、この力はさらに伸びていきます。実際、現在の中2、中3のワークショップを見ると、生徒の表現力の向上ぶりに心底驚かされますので・・・。

 講師のわたなべなおこさん、河野悟さん、どうもありがとうございました!

 引き続きよろしくお願いいたします。

【高校探究・卒業生との協働】11/12(金) 学校献血を行います

 

11月12日(金) 13:30~16:30 ふたば未来学園に献血バスがやってきます。

 

 この取組は、本校4期生卒業生の横須賀未蘭さんが在学中に探究活動として行っていたプロジェクトから始まったものです。

 昨年度は公開文化祭の中で学校献血を行うことができましたが、今年度は公開文化祭が中止となり、横須賀さんも卒業したため、行うことができるか不安でした。

 みらいラボのボランティアとして来校していた横須賀さんと、献血センターの職員の方々と話し合いを重ね、何とか実施の運びとなりました。地域の皆様にも足をお運びいただき、「命のリレー」にご協力をくださいますようお願いします。

【中学校】土曜授業の2年生「リーダー学」を開催(10/16)

​10月16日​(土)に土曜授業を実施しました。​この日​の中学​2年生​は​、いわき市​に本社がある東洋システム代表取締役の庄司秀樹様をお招きして​、​今年度​2回目​の「リーダー学」を開催しました。

中学生にとって​、「​社長​」​は、イスに座って偉そうにしてる人と​いう印象があったようです。たった一人で立ち上げた会社を大きく育ててきた庄司さんのご講義はその概念を見事に打破してくださいました。

​「チャレンジ精神」「リーダーが中心になって...」「やる気」「企業の社会的責任と社会貢献」「これからの目標づくり」「先人から学ぶ姿勢」といった庄司さんがこれまでの経験から見出してきたキーワードをご教示くださいました。

その後​、​2年生​2学級​では哲学​対話の時間へ。​庄司さんのご講義からそれぞれに​深い問い​を見出し、改めて「リーダー」についてじっくりと熟議しました。リーダー在り方論​、そして人生論と。
担当教員も夢中となり​、実り多い土曜授業​となりました。

【探究】高校1年次「演劇を通して地域の課題を知る学習」が始まりました

本校では、高校1年次「地域創造と人間生活」という授業の中で、毎年「演劇を通して地域の課題を知る学習」として、演劇を創作します。今年度、「産業社会と人間」から名前が変わりました。私たちはこの授業を略して「人生」と呼んでいます。 

〇 オリエンテーションWS

今年の演劇の授業がいよいよ動き出し、9月22日、29日にはオリエンテーションWSを行いました。

これから地域の様々な背景を持つ大人達と出会うための準備として、人それぞれ価値観や背景が違うということを演劇ワークショップを通して考えました。

ワークショップの最後には、去年の先輩達が作った台本を使って演技にも初挑戦。主人公の葛藤に、最後あなた達ならどんな対話を追加する?と言う問いに、それぞれの班が悩みながら色々な答えを出してくれました。

台本を通して、地域の方々の想いに触れる生徒達

 〇 地域の方へのインタビュー

そして、いよいよインタビュー当日・・・10月6日(水)の人生の授業では、地域の方々を本校にお招きし、生徒達によるインタビューを実施しました。


今年も様々な立場・背景をお持ちの方々にご協力いただきました。いつもお世話になっている方から、今回初めてお世話になる方まで約20名の大人達が生徒達のために集まってくださいました。

東京電力、中間貯蔵施設といった現場の最前線で働く方々
震災当時、双葉郡内の高校の先生だった方
今も地元の復興のために様々な形で取り組んでらっしゃる方々
漁業関係者、町おこしをしている方々、役場の方々、震災で家族を失われた方、etc...

生徒たちも、地域の方々のお話を真剣に聞いていました。

いよいよ、10月13日(水)はインタビューに答えてくださった皆様の現場に生徒達が伺います。実際に現地を訪れ、演劇にする際のイメージの共有をしやすくするためです。言葉だけでは分かりにくかった難しい仕事の内容を見せてもらったり、インタビューした際に出てきた場所を実際に訪れたりします。

演劇の授業は12月まで続きます。

それまで、PAVLICのわたなべなおこさんをはじめとする演劇のプロの方々の手も借りながら、演劇を通してしっかり地域で起きていることに向き合っていきたいと思います。彼らがどんな演劇を作るのか、今から楽しみです。講師の皆様も、引き続きよろしくお願いします!

【探究】未来創造探究 生徒研究発表会2021  開催

高校3年間の探究活動の集大成となる「未来創造探究 生徒研究発表会2021」が9月25日(土)に開催されました。また、中学校の開学から3年目となる今年は、中学3年生による代表発表も行われました。今回初めてとなる中学3年生の発表は高校生に負けない素晴らしい発表が多数見られました。

今回は新型コロナウイルスに伴う感染症拡大防止の観点から、外部の参観者に向けて全体会をZoomにより配信し、保護者の方々や県内外の教員など総勢200名近くの参加者に生徒の発表を参観いただきました。

分科会では、高校は動画選考による予選で選ばれた32プロジェクト、中学校は16プロジェクトによる発表が行われました。

全体会では、高校は分科会8会場から選出された8プロジェクト、中学校は事前に選考された4プロジェクトが発表しました。

 分科会の様子

未来シアターでの分科会

審査員の先生もZoomにて参加

生徒研究発表会後は、ふたば未来学園の教員と当日お越しいただいた審査員の先生方との懇談会が行われました。発表の振り返りをしつつ、さらに学校と地域で生徒の探究活動に伴走するかなどが話し合われました。

 

なお、表彰は以下の通りです。

 

高校 未来創造探究 最優秀発表賞

「鉄たまごという地域の可能性」(木田晏奈・宮迫柚香)【原子力防災探究ゼミ】


〇高校 未来創造探究 優秀発表賞

「大熊×いちご×私」(久保木ふうか)【アグリビジネス探究ゼミ】

「もったいないバナナ」(戸田麻奈未)【メディア・コミュニケーション探究ゼミ】

 

〇高校 未来創造探究 発表賞

「環境事業でシビックプライドを作ろう」(木田莞奈・草野真綸【原子力防災探究ゼミ】

「Enjoy with the elderly」(宍戸 南夢)【健康と福祉探究ゼミ】

「Future Quest」(渡辺空)【原子力防災探究ゼミ】

「子どもロコモ改善プロジェクト」(鈴木寧々)【健康と福祉探究ゼミ】

「わかものがたり」【渡辺あさひ・小野澤彩乃【メディア・コミュニケーション探究ゼミ】

 

〇中学校「未来創造学 優秀発表賞」

「りーふる編集部」(新妻薫実・木村彩乃・橋本明佳・山崎こはる・阿部右子)

「手話を使ってろうあ者理解への第一歩」 (阿部一葉)

「チームゲーマーズ」(石上琴乃・大槻徳久・加藤明日香・金澤煌大・佐々木大斗)

「五社山颪(ごしゃやまおろし)の研究」(紺野 一剣)