カテゴリ:中高探究学習
【アグリビジネス探究班(3年次)】大熊町の特産品を使った商品開発
スペシャリスト系列【商業・福祉】がいわき市の園児と一緒に収穫したキウイを使って焼き菓子を開発しました。
商品名:Oh!くまちゃん
大熊町の特産品であるキウイのドライフルーツを練りこんだクマ型マドレーヌです。
・ペールノエルさん(いわき市平倉前)をお借りして製造しました。
・クマ型に生地を絞っています。
・一つひとつ丁寧に包装しました。
・一緒にキウイを収穫した園児にプレゼントしました。
園児からは、キウイ農家の渡邉さんへの手作りカレンダーを預かりました。
・渡邉さんに、出来立ての「Oh!くまちゃん」をプレゼントしました。
・梅香保育園の園児からのプレゼントを渡しました。
・今回のお菓子は、以下のイベントにて販売しました。
葛尾村で1日限定「café おかえりHouse」がオープンします。
・次回は、「大熊町ふるさとまつりinいわき」にて販売します。
11月10日(土曜日)いわき市で開かれます。
広島研修3日目 広島国泰寺高校交流会
10月8日(月)
広島研修もとうとう最終日です。
本日も昨日に引き続き、広島県立広島国泰寺高校との交流会をおこないました。
交流会のスタートは、広島国泰寺高校のアイスブレイクから始まりました。昨日の研修で仲良くなった生徒もおり、すぐに和やかな明るい雰囲気になりました。その後、「これからの学びネットワーク」(コレマナ)の方によるワークショップを行いました。「平和とは何か」、「平和のために何ができるのか」をテーマに、平和について考えを深め、思いを新たにしました。
今後、12月の修学旅行での広島再訪に向け、本研修参加者を中心に、2学年全体で事前学習を進めていきます。
☆広島国泰寺高校生徒によるアイスブレイク
☆これからの学びネットワークの方によるワークショップ
☆広島国泰寺高校生徒と集合写真
☆生徒の感想
広島研修2日目 森重明さん講話、西日本豪雨被災地フィールドワーク、県外避難者懇談等
10月7日(日)
広島研修2日目は、広島県立広島国泰寺高校の皆さんとの交流です。午前は、はじめにふたば未来生が学校紹介をしました。約1か月かけて準備・練習をしてきたプレゼンですが、みんな緊張しながらも最後までしっかり発表することができました。その後、広島国泰寺高校制作のドキュメンタリー番組を視聴したり、原爆投下時に広島にいた連合国軍捕虜の最期を遺族に伝える活動をしている森重明さん(オバマ前大統領と抱擁された方)のお話を伺ったりし、生徒は改めて戦争や被爆の恐ろしさや悲しさを実感していました。
午後は西日本豪雨の被災地でフィールドワークを行いました。生徒は災害発生から3か月が経過しても被災の爪痕が残る現場を見て、その被害の大きさに衝撃を受けていました。
フィールドワークから戻り、ひろしま避難者の会「アスチカ」代表の三浦さんのお話を伺いました。「アスチカ」とは、東日本大震災の地震・津波、および原発事故の影響で広島へ避難した人たちをサポートする団体です。代表の三浦さん自身も、いわき市で被災し避難した方で、震災当時や広島に避難してから、「アスチカ」設立から現在に至るまでの様子などをお話してくださいました。2日目最後は、広島国泰寺高校の敷地内にある戦没者慰霊碑に、本校2年次生が作った千羽鶴を奉納しました。
☆学校紹介・アイスブレイクのようす
☆森重明さんと一緒に 貴重なお話を伺うことができました
☆豪雨被災地フィールドワーク
☆豪雨被災地フィールドワーク 背の高さまで浸水した跡が残っています
☆ひろしま避難者の会「アスチカ」代表 三浦さんのお話
☆広島国泰寺高校内にある慰霊碑に千羽鶴を捧げました
広島研修1日目 被爆体験講話
10月6日(土)~8日(月)の日程で、2年次生11名が広島研修に参加しました。
これは、「原子力災害からの復興を果たすグローバルリーダー」の育成を目指す探究活動に向けて広島県を訪問し、原爆被害からの復興と平和に向けた取り組みについて学習するとともに、広島県の高校生との交流を通して、双葉郡の課題を国内の他の地区の課題と重ねながら、課題の本質を探る機会とすることを目的としています。
1日目は、西日本に台風が接近する中、朝6時20分に広野町を出発し、2時間遅れで広島市に到着しました。生徒たちは長時間の移動で若干の疲れがみえましたが、みんな元気で、広島平和記念資料館での被爆者の方の被爆体験講話に臨みました。
☆新幹線車内にて、2日目のプレゼンに向けて
☆被爆者の方の被爆体験講話 ☆被爆体験講話の生徒のメモ
☆被爆体験講話の生徒の感想
【アグリビジネス探究班(3年次)】地元産の農産物を使った商品リサーチ(その3)
未来創造探究【アグリ・ビジネス探究班】では、広野町の特産物を使った商品開発を行い、賑わいを取り戻すことができるかを探究しています。
・広野町の農産物を使ったクッキーを開発しました。
・広野町産のにんじんをすっています。
・広野町のカボチャをこしています。
・クッキーの粉をふるいにかけています。
・機械でこねます。
絞っています。
・おいしいクッキーが焼きあがりました。
・写真はありませんが、広野町のみかんを使ったクッキーも開発しました。
・広野町のまちなかマルシェにて販売し、検証を行いました。
【参考】 PTA_本校舎にて都高P連の研修会が開催されました。
【予定】
8月11日(土)社会起業部の後輩たちが、広野町サマフェスにて販売を行います。
9月19日(水)この商品に関する探究内容を、未来創造探究生徒研究発表会(会場:本校体育館)にて発表いたします。
【アグリビジネス探究班(3年次)】地元産の農産物を使った商品リサーチ(その2)
未来創造探究【アグリ・ビジネス探究班】では、広野町の特産物を使った商品開発を行い、賑わいを取り戻すことができるかを探究しています。
・Ⅰ期生が開発した「みかん大福」を、よりリアルに表現した【まるころみかん大福】を開発しました。
ラベルをかわいく表現しました。
校内文化祭で販売し、検証を行いました。
【予定】
8月11日(土)社会起業部の後輩たちが、広野町サマフェスにて販売を行います。
9月19日(水)この商品に関する探究内容を、未来創造探究生徒研究発表会(会場:本校体育館)にて発表いたします。
【アグリビジネス探究班(3年次)】地元産の農産物を使った商品リサーチ(その1)
未来創造探究【アグリ・ビジネス探究班】では、広野町の特産物を使った商品開発を行い、賑わいを取り戻すことができるかを探究しています。
・広野町の夏みかんを使ったゼリーです。
・広野町産の夏みかんを農家さんからいただきました。
ありがとうございました♡
・夏みかんを搾取しました。(ジュースにしました。)
ゼリーに加工して、スタンディングパックへ
・ペールノエル(いわき市平)と協力して製造しました。
校内文化祭で販売し、検証を行いました。
【予定】
8月11日(土)社会起業部の後輩たちが、広野町サマフェスにて販売を行います。
9月19日(水)この商品に関する探究内容を、未来創造探究生徒研究発表会(会場:本校体育館)にて発表いたします。
『高校生と考える廃炉座談会』開催
7月28日(土)、3年次未来創造探究・原子力防災班メンバーの遠藤瞭君が中心となり、座談会を開催します。テーマとして掲げるのは「廃炉」。今後、福島の未来を考える上で、避けては通れない課題のひとつです。私たちの日常生活にも大きく関わってくる廃炉問題について、専門家も一般住民も一緒になって話し合う場を設けたい、という強い思いを持って臨みます。事前申し込み不要です。廃炉問題に興味があるかたはもちろん、そうでない方もぜひ気軽に足をお運び下さい。
7月4日(水)3年次未来創造探究メディアコミュニケーション班活動報告
夏休み前の活動も残すところあと2回、どのチームにも余裕はありません。今週と来週は外部からの意見を取り入れて、自分たちのプロジェクトをより深めようという目的で“壁打ち”を行っています。今週は福島県庁環境生活課の皆様です。
加えて、今回の写真のうち、魚眼レンズで撮影したような写真が1枚あります。メディアチームの投稿でも活躍中の360°カメラで撮影した写真です。良かったらFacebook上で「葉っぱ隊ふたば未来」で検索してみてください。現在は個人アカウントでのアップになっていますが、試用期間の後には閲覧のしやすさ向上のために「Facebookページ」に変更する予定です。
6月27日(水)3年次未来創造探究メディアコミュニケーション班活動報告
気が付くと今回を含め夏休み前の探究活動はあと3回、計6時間となりました。メディアコミュニケーション班18名は班内で3チームに分かれて活動している訳ですが、どのチームも見えない焦りと足りない時間とのせめぎ合いをしているようでした。実際、この日の活動後に提出してもらった『振り返りシート』に目を通してみると、残りの活動期間に対して自分たちの考えているプロジェクトが実現できるかといったヒリヒリとした緊張感とその分充実した活動の楽しさを記載している生徒が多くいました。それでは、各チームのプロジェクトの進捗状況です。
まず初めにFacebookでの情報発信を行っているメディアチームです。先週行った富岡町・文化交流施設「学びの森」でのワークショップを通して得た経験を活かしての編集会議を行いました。7人ともとても積極的に新たな特集記事や購読者アップのための方策を考え、意見を交換しました。個人として自分自身の状況をアップするのとは違い、探究活動でチームとして行う以上、共通した自分たちのメッセージを記事に盛り込まなければ行けません。また、1つのアカウントを複数のチームメンバーで使い分けることもなかなか難しいようでした。引き続き探究を深めていって欲しいです。
次に、コミュニケーションチームです。前々回の広野中学校でのワークショップを経て、楢葉中学校でのブラッシュアップされたワークショップの実現や他の中学校へのアンケートの実施を模索しています。しかし、中学校側とチームの予定が合わず、実施にはまだ二重にも三重にも壁があるように感じます。加えて、相手側への配慮、堅実性に乏しい点があるので、今回の探究活動ではそういった点を一つ一つ埋める作業を行いました。各自が主体的に活動していたことが印象的でした。
最後に、真ん中チームです。この日までに100件以上のインタビューやメール等での双葉郡や原発事故についての本音を集積してきました。そのため、今回の探究活動では膨大な量のデータをひたすら分析しました。「どうすれば分かりやすく伝えられるだろう?」とか、「この意見は大切にしたい!」と、いったこれまでいただいた意見を一つ一つまとめました。また、Excelを用いてデータをグラフ化することにもチャレンジしていました。細かな色にこだわったりするところなどは高校生らしくフレッシュで良いと思いました。
6月20日(水)3年次未来創造探究・メディアコミュニケーション探究班メディア
双葉郡内の8町村の広報誌は、SNS上で広野町や本校の良質な情報発信を行うことを目的としているチームにとって良いお手本です。そこで、長年にわたって広報誌をはじめとした郷土資料を広く網羅し、収集してきた富岡町文化交流センター「学びの森」を訪ねました。
「学びの森」は蔵書約8万冊を誇る図書館を中心とした複合型文化施設で、平成16年10月に開館しました。図書館の他、500人収容の大ホール、歴史民俗資料館、茶室などを備えています。東日本大震災では、東京電力福島第一原発事故に伴う避難指示が出るまで町災害対策本部が設置されました。しかし、その後の町全体の長期避難による劣化で配管から水漏れし、床や天井、壁などが破損してしまいました。
富岡町は昨年4月に町の一部が避難解除となり、さくらモールをはじめとした商業施設や日本原子力研究開発機構(JAEA)国際共同研究棟、ふたば医療センターなどを中心に徐々にではありますが町に活気を取り戻しているところです。そこで、震災前には浪江町、大熊町、双葉町にも配置されていた図書館の中では初の再開として、この4月に開館しました。
対応してくださったのは震災前から勤める富岡町教育委員会の三瓶さんと司書の星さん、東山さんの3人です。
復旧工事や再開に向けた困難の状況を伺ったり、広い館内を案内していただいたりしました。その中でも一番印象的だったのは、それぞれ言葉は違っても「日常」を求めているということでした。震災から7年以上が経ちましたが、メディアコミュニケーション探究班が行う発信も誰かの「日常」のための手助けになればと思いました。
6月6日(水)未来創造探究について
今日から関東地方は梅雨入りしました、例年より1~2日ほど早いそうです。そして“東北に春を告げる町”といわれる広野町も夕方から小雨が降る一日でした。また、昨日から考査一週間前となりました。今回の考査は新1年生にとっては高校生活最初の考査であり、3年生にとっては就職活動やAO入試で用いられる3年間の評定が一旦確定する大切な考査です。
それに伴い、恒例の「放課後学習会」も5日(火)の放課後から始まりました。放課後学習では福島大学生を中心に総勢19名の大学生とカタリバスタッフで生徒の学習指導を2時間程度行います。本校生にとっては“恒例”行事ですが、他校に比べるととても“貴重”な取り組みです。機会を大切にして大事な考査に向けて努力してほしいです。
さて、未来創造探究についてです。メディアコミュニケーション班コミュニケーション・チームはかねてから計画していた広野中学校でのワークショップを開催しました。以前に富岡町・心のケアセンターの渡邊正道さんから教えていただいたアイスブレイクを皮切りに中学生との心の距離を縮め、悩みなどを聞き取り、共に考えました。前述したカタリバさんの手法である大学生と高校生の“ナナメの関係”を中学生と高校生に活かしたわけです。これからの活動で今日のワークショップを分析し、新たなPDCAサイクルを作っていく予定です。
5月30日(水)3年次未来創造探究
早いもので今回が5月最後の探究の時間でした。ほんの一か月前には快晴の遠足であったり、ゴールデンウィークであったりしたのに次回行う際には夏の装いです。そして、5月は放課後の時間を利用した担任との面談だけではなく、探究担当者との面談(壁打ち)を行いました。3人の担当者それぞれと
①現在のプロジェクトの進行状況や目的、今後の見通し
②チームの人間関係
③自分自身の進路(未来)
について話し合いました。また、セルフエッセイ作成や進路探究(木3コマ)とも絡み合いながら生徒は探究活動だけではなく、自分自身のことも深められた一か月間だったのではなかったでしょうか。どの生徒との会話をとっても1年次より周囲に対して寛容であったり、自分自身のことを客観的に考え進路を選んでいたり、苦しい探求の展開でも話を弾ませて話ができたりできるようになったことに成長を感じました。
まず、原子力防災探究班です。楢葉町・楢葉遠隔技術開発センターから中井俊郎副所長等をお招きし、施設の紹介、プロジェクトの壁打ちを行いました。最も興味深かったのは、防護服の着用体験です。生徒は初めての体験だったらしく、とても興奮していました。
さて、メディアコミュニケーション探究班ですが、今週も3班3様な活動を行いました。まずは富岡町・さくらモールでインタビューを行った「真ん中チーム」を紹介したいと思います。心配された雨の影響もなく、予定通り5人でインタビューを行うことができました。当初予定していた富岡町役場でのインタビューは先方の都合で行うことができませんでしたが、来店されていたお客様に積極的に声をかけ、貴重な意見を持ち帰ってくることができました。全国からSNSで集めている双葉郡や震災事故についての意見とまとめ、これから分析していくそうです。
次に、コミュニケーションチームです。来週に行う予定の中学校でのコミュニケーションワ-クショップについての計画と準備を行いました。成功することを期待しています。
最後に、メディアチームです。更新の頻度や担当者などプロジェクト実施に向けて大枠は固まってきた印象です。しかし、最も大切な記事やその内容について、机上の空論を脱しない状況です。小中学校で学んだ社会科での地域調べや、町や村が行う名所旧跡案内にはない観点とこれまでの学習や独自の取材から得られた“知”を盛り込んだ内容を記事にしていって欲しいです。
未来創造探究生徒探究結果発表会まで、あと7回!
「カタリ場」プログラムが行われました
5月23日(水)の5・6校時、1年次の「産業社会と人間」で、NPO法人カタリバによる出張授業「カタリ場」が行われました。本プログラムは、大学生ボランティア(先輩)とのナナメの関係での対話を通じて、生徒に高校生活や将来に向けて動機づけすることをねらいとして実施されました。
生徒たちは、これまでの経験を語る先輩の話に真剣に耳を傾けるとともに、現在の自分と向き合い、深く内省しているようでした。授業の最後に、生徒それぞれが今日から取り組む行動目標について、先輩や友人と約束を結びました。
5月23日(水)3年次探究活動
5月も終盤を迎え、あと10日もすると衣替えです。しかしながら、この日は若干肌寒さを感じる一日でした。
この日、3年次未来創造探究では、以下のような取り組みをそれぞれ行いました。
① 原子力防災探究班:4チームに分かれて探究を深めました。それぞれのチームが自走していて、
主体的な活動だと感じまし た。また、巨大な付箋紙を使用するなどツールの使い方も上手でした。
② メディアコミュニケーション探究班:3チームに分かれて活動をしています。
(ア)メディアチーム7人はここにきて大きな転換期を迎えています。それというのもこれまで進めてきた「紙芝居プロジェクト」が頓挫してしまったからです。そこで、新たにチームが合併する形でSNSでの情報発信に向けて始動したところです。テーマや役割といった大綱から更新頻度など小さなことまで黒板や思考ツールを用いて話し合っていました。そういった思考ツールの活用も身について来て、頼もしく感じました。
(イ)真ん中チームは先日19日(土)に行った富岡町でのフィールドワークの振り返りを行いました。いつの間にか「富岡町文化交流センター 学びの森」や「茨城大学」と連携して意見交流を行っていて、素直に感嘆しました。引き続き来週30日は富岡町役場でのフィールドワークを実施する予定です。
(ウ)最後に、コミュニケーションチームです。6月6日(水)に予定する広野中学校での「つながりワークショップ」に向けた準備や他の双葉郡内の中学校へのアンケート作成を行いました。安定してプロジェクトが進められているチームです。
今回は2班だけの紹介になってしまいましたが、いずれの探究班でも「知」につながる活動が展開されました。未来創造探究生徒研究成果発表会まであと9回です!
5月16日(水)3年次未来創造探究
先週までのセルフエッセイ作成を引き続き行う探究班があったり、すでに次のプロジェクトに向けてフィールドワークを実施する探究班があったり、プロジェクトに向けた調べ学習をパソコン室で行う班があったりと夏の花畑のように百花斉放な様相を呈していました。
さて、ふたば未来学園高校では探究班の担当教員同士で情報・ツールの共有を行う機会を設けています。例えば、今週のメディアコミュニケーション探究班では原子力防災探究班が先週行った「担当者との2者面談」を実施しました。主に、現在のプロジェクトの進捗状況とチーム内での人間関係について話しました。何か担当教員から答えを一方的に与えるのではなく、担当者を壁や自分自身の鏡に見立て、頭の中だけにある考えを言語化し外に出すことで、思考を構築していくことを手助けすることが目的です。9月19日の未来創造探究生徒研究成果発表会まであと10回ということでどの生徒も、どの探究班でもまとめに向けて加速度を増してきた印象でした。
最後に、この時間は福島県選出の国会議員 玄葉 光一郎代議士や遠藤 智広野町町長が参観に来てくださいました。こうした外部の大人からの意見がそれぞれのプロジェクトの深みを増していくきっかけになるので、生徒は緊張しながらも自分たちの目指している目標や理想とする将来について説明していました。
高崎経済大学附属高校の皆さんと交流会を行いました。
5月14日(月)高崎市立高崎経済大学附属高等学校の
オナークラスの皆さんが、ふたば未来学園に来訪されました。
スーパーグローバルハイスクール(SGH)指定校同士の
交流ということで、双方の学校紹介、活動紹介などを行い、
限られた時間でしたがグループごとのフリートークで
震災当時の話をするなど内容の濃いひとときを
過ごすことが出来ました。
オナークラスの皆さんは、1泊2日のプログラムで、
ほかには、富岡町内や、楢葉町遠隔技術開発センターなど
訪問されるそうです。
お互いの交流を通して、群馬のこと、福島のことを
知り合うこと、繋がることが出来ました。
オナークラスの皆さん、ありがとうございました!
交流会の様子
5月9日(水)ほぼ一月ぶりの3年次未来創造探究
年度初めの様々な行事やゴールデンウィークの影響で4月18日(水)以来となる未来創造探究を行いました。それではこの期間、探究活動は全く行われていなかったのでしょうか?
実は、この探究空白期間を上手に利用して、生徒たちはウェブ上で各担当の先生とやり取りしながらセルフエッセイ(注1)の深掘りを行っていました。そして、9日(水)はその発表会を行いました。しかし、単なる発表会ではなく、2年次に“未来創造学”で学んだ“輪読”の技法を活用したものでした。
具体的には3~4人のグループを作り、ワークシートと共に自身のセルフエッセイを回します。各自読んだら批判的な視点からの感想と、今後の探究へのアドバイスをワークシートに記載します。最後、戻ってきたワークシートに書かれた内容を読み込み、さらに改善し、セルフエッセイの完成となります。完成したセルフエッセイは今後の探究活動だけでなく、きっと論文や各自の進路にも生かされるはずです。
その後、これまでの探究活動の継続をしました。これから5週間、前期中間考査までは毎週水曜探究活動が絶え間なく行われます。良いアウトプットができることを期待しています。
ふたば未来学園のイメージって??
「あなたって、悩みなんか無さそう」と、言われ、「実は繊細なのになぁ」と、思ったような経験はありませんか?本校の場合、学校単位でそういったイメージとのギャップがしばしば発生します、「有名人がたくさん来ていそう」とか。
確かに、平田オリザ先生をはじめ著名なふたばの教育復興応援団の方に来ていただき、貴重な指導を頂ける機会もありますが、そういった特別でない、いわゆる普通の授業も展開しています。それは、普段からの当たり前な学びがあってはじめて特別な学びが活きてくるからです。
例えば、4月11日(水)に行われた3年・未来創造探究では「セルフエッセイを作成しよう!」を行いました。このセルフエッセイは3年次探究の最後に控える論文制作の核になることは勿論、自分自身のアイデンティテイの確立にもつながる大切な活動です。
これまでの自分自身の震災体験など生い立ちや地域の分断や偏見に関わることをスタートに、本校でのこれまでの学び、そして9月の成果発表会までに実現していきたいことを第三者へ語る形で記載します。目安は1200字程度です。分量の多さや掘り下げていくことの難しさに生徒たちは大変だと言いながらも夢中になって取り組んでいました。そのため、授業後には「先生、明日までもうちょっと書き足してもいいですか?」とか、「昔のことを親にも聞いて来てみたいんですけど」と、言ってくる生徒も大勢いました。気になる内容ですが、小学校での避難先でのいじめの経験を記載する生徒もいました。今後は担当教員と壁打ちをしながら5月はじめまでの期間を使って完成を目指し、それぞれの探究班ごとに発表会を行う予定です。
【メディア・コミュニケーション探究班(2年次)】外部講師講話
2月21日(水)5・6校時は、2年生が未来創造探究授業を行いました。
今回のメディア・コミュニケーション班では、福島県広報課とふくしま心のケアセンターから総勢6名の方にお越しいただき、班ごとに自分たちの探究活動に対するインプットやアドバイスをいただきました。
中学生との交流会を計画している班では、心のケアセンターの渡邊さんより「親しみやすいコミュニケーションのコツ」というテーマでワークショップを開催していただきました。
生徒の中に大人も一緒に入り、「コミュニケーションとは何を伝えるかだけでなく、(相手からの発信に対して)何を思うかということも含む」ことや、対人コミュニケーションでは言葉の意味だけでやりとりが行われているわけではなく、声のトーンや表情、身振りなどからもたくさんの情報を受信しているということを実際のゲームや活動を通して体感することができました。
生徒が自分たちで知りたいことを知るために心のケアセンターを探し、アポイントメントをとって心のケアセンターの方をお招きすることができたこともあり、積極的に活動に参加する様子が見られました。
また、SNSを活用する班や学びの歩みを冊子にまとめながら双葉郡についての理解を広げる活動を行う班では、県の広報課の方より実際に行っている広報活動の紹介を通して、より多くの人に手に取ってもらいやすくするための工夫を教えていただきました。
生徒からは「これまで自分なりに発信をしてきたのでSNSでどのように発信すればいいか戸惑う部分もあったが、自分の中で方向性が決まった」「活動の中で何度も方向転換をしてきたが、やっと考えがまとまった。今日学んだことを校外活動に活かしていきたい」というような声が聞かれ、今後の探究活動を加速させる足掛かりとなりました。
次回は中間発表に向けた準備と予行練習を行う予定です。
☆心のケアセンターの渡邊さんとのワークショップの様子
☆伝え方の難しさを体感するワークの様子
☆広報課の方より広報リーフレットを参考に伝え方のコツを伺う様子