ふたば未来学園の日々

カテゴリ:中高海外研修・国際交流

【海外研修】ドイツ研修(4日目)

フライブルクで再びフィールドワークです。本日は、渡航生の中から候補地に挙がったボーバン地区内で、我々人間と環境の共存の仕方を学びました。

ボーバン地区の住宅はすべて集合住宅です。集合住宅の方がエネルギー効率がよいと考えてのことです。建築は市に申請して土地を購入し、共同で建設するそうです。

この地区は私有車の乗り入れがし難い構造になっており、実質的に車の利用を制限されたような作りになっています。路面電車へのアクセスなども住宅建設の際には考慮され、街中に自然を感じさせる公園や、小さな牧場などが設置されています。

そのような中で子どもが遊びます。路上遊びの道路標識があったり、アパートとアパートの間に公園を設置し、アパートの居室の配置では、公園が見える位置にキッチンを置くそうです。そうすることで遊んでいる子たちが死角に入らず、住民皆から子どもの姿が見えるのです。アパートの住民が静かに過ごしたい部屋は、公園の反対側に置き、遊んでよい時間や静かに過ごすべき時間などの約束事を決めるそうです。そのため、住民からのクレームなどもなく過ごしているのだそうです。

街づくりの中に、積極的に議論に参加して自分の意見を表明し、合意形成を図る市民性が見て取れました。同時に、環境と人間が「共存」しようとしたときに、自然とお年寄りや小さな子どもへの配慮がなされていく様に感銘を受けました。

午後は陸路バスで5時間ほど、ミュンヘンに向かいました。翌日からはいよいよErnst Mach校との交流です。

【海外研修】ドイツ研修(3日目)

3日目、ついに現地研修が始まりました。現地は土曜日です。午前中はフランクフルトからフライブルクに移動し、フライブルクの大聖堂近くで現地ガイドの方と合流しました。

聖堂周囲の市場で昼食をとりました。念願のソーセージです。

歴史的建造物が市民の交流の場になっている様から、まちづくりのヒントが得られました。環境だけではなく景観にも配慮し、どちらも一定の基準をクリアしないと不動産の売買もできないようです。自動車の乗り入れを制限する取り決めに積極的に関わっていく市民性も感じられました。


その後、環境教育施設のエコステーションに向かいました。断熱性のある土壁、自然エネルギーの利用、屋上の緑化など、施設自体が環境教育の教材のようでした。

同敷地内に、本校1期生が植樹した木がありました。最後にこの木を見た5期生のときから3年が過ぎ、高さは3メートル位になりました。現地の方が、風雨の影響をあまり受けない場所に移植してくださったようです。

本校もこの木のように、すこやかにしなやかに成長し、毎年この木に会いに来られることを願いました。

その後、市庁舎の見学に行きました。円柱型の庁舎は外壁すべてが可変式の太陽光パネルで覆われ、建物内にも十分光が入り込むよう工夫されています。このような建物を建てる時には、その予算の数パーセント分のアートを近くに設置したり、労働者の子どもが十分入れる保育園を設置したりするそうです。

明日は午前中にフライブルクをさらに探究し、交流校のあるミュンヘンに向かいます。

【海外研修】ドイツ研修(2日目)

ドイツ研修は行程上2日目を終えました。2日目は移動のみの1日となりました。

現在はドイツに無事到着し、フランクフルトの空港近くのホテルに滞在しています。特にトラブルもなく、無事到着してほっとしているところです。

成田から直接ドイツに行くのは難しいため、イスタンブールを経由してのドイツ入りとなりました。成田ーイスタンブール間が14時間程度、イスタンブールーフランクフルト間が3時間程度のフライトです。

座席に座っているだけでもなかなかの疲労がたまります。日常生活で多少の運動をすることの大切さを感じます。イスタンブールの空港内を歩くのが気持ち良く感じられました。

参加生徒たちも、イスタンブールでは自分たちで乗り継ぎの手続きをするほどに頼もしくなっていました。Baggage Claimも問題なくたどり着き、自分たちで荷物を受け取りました。

フランクフルトのホテルに到着したのが現地時間の夜11時過ぎ、すぐに休んでいよいよ翌日から現地研修がスタートです。フライブルグまでバスで移動し、環境先進都市の取り組みを学んできます。

【海外研修】ドイツ研修(1日目)

3年ぶりのドイツ渡航です。

ふたば未来学園高等学校は、地域の課題と共通する世界的な課題についてのアクションを提言するため、平成28年度にミュンヘンのErnst Mach Gymnasium校と交流をしました。それ以来、同校とは高校1年次でオンラインも含めた交流を毎年継続して行っています。コロナ禍にあっても、現在の2・3年生がバーチャルホームステイなどで交流を続けてきましたが、今年度はいよいよ現地渡航が再開されます。

本校では、未来創造探究で学び深めている原子力災害からの復興や持続可能な地域づくりについて、全世界が共有するべき「持続可能な社会づくり」として議論し、提言していきます。高校1年次ドイツ研修では、ドイツの環境都市フライブルクを訪問することにより、将来起こりうる世界の難題に向き合い、持続可能な社会をめざして未来を創造していく一歩とします。

1月5日(木)より日本時間1月14日(土)まで、8泊10日の旅程です。イスタンブール空港経由でドイツに向かいます。

出発日の午前中は学校で事前研修と出発式を行い、広野駅から成田に移動しました。飛行機は6日早朝の出発のため、空港近くのホテルに1泊します。

宿舎では現地で行うプレゼンテーションの準備をしました。

現地渡航できることへの感謝を忘れずに、現地で精いっぱい学んできたいと思います。

 

令和4年度グローカル人材育成事業「ドイツ連邦共和国短期滞在研修」実施概要

1.趣旨

本校における高校一年次ドイツ研修では、地方創生イノベーションスクールの一環として、Think Greenをテーマとし、2030年に問題となる地域の課題と共通する世界的な課題についてアクションを提言するため、平成28年度にミュンヘンのErnst Mach Gymnasium校と交流をしました。それ以来、同校とはオンラインも含めた交流を毎年継続して行っています。本校では未来創造探究として、原子力災害からの復興や持続可能な地域づくりについて、それらを福島のみの課題ではなく、全世界が共有するべき「持続可能な社会づくり」として探究していきます。ドイツの環境都市フライブルクを訪問することにより、将来起こりうる世界の難題に向き合い、持続可能な社会をめざして未来を創造していく一歩とします。

2.派遣期間

令和5年1月5日(木)から1月14日(土) 10日間

3.訪問先

ドイツ フライブルク・ミュンヘン

4.参加人数

高校1年次生徒 8名

5.研修内容

(1)フライブルク市訪問
ドイツにおける環境や再生可能エネルギー政策の利点や問題点を探り、日本の今後のエネルギーのあり方を考察する。
(2)ERNST MACH GYMNASIUM校の生徒との交流
ホームステイをしながら現地の高校生と持続可能な社会を支えるためのエネルギー政策について学び、未来の社会を作る人材としてお互いに研鑽する。また、現地の高校生との交流活動において、福島の現状を伝えることを通して、福島の安全・再生の歩みを正しく理解してもらう。

 

【海外研修】ニュージーランド研修(最終日)

 今回は、3月に行く中学校の研修旅行の先遣チームとして、高校1年生のメンバー9名によるニュージーランド研修を実施しました。研修全体を通して、今後の学校生活で大切にしたいと感じたのは以下のような点です。(引率者目線の感想です。今後、参加者による事後研修の中でもっと深い内容が議論される予定です。)

 まず、自分が分からない時は分からないということをごまかさずに相手に伝えることです。分かり合おうとしているよ、という姿勢を相手に知ってもらうこと。一緒に過ごせる大切な時間が無駄にならないよう、相手の文化などについてあらかじめ調べておくことは必須です。

 次に、自分が話すだけではなく聴き手への配慮を欠かさないことです。本校のこれまでの海外研修でも苦労してきたことはListeningです。「英語を話せる」ことばかりに集中しすぎて、相手の話を聞いていないようでは、意思「疎通」にはなりません。普段の授業から積極的傾聴を心がけていきたいものです。

 そして最後に、一歩踏み出して、非日常を楽しもうとすること。そして相手の立場になって考えることが必要です。今回のように相手校を訪問する場合は、受け入れる側の立場で考えてみるとよいと思います。相手の方は、どのような相手と仲良くなりたい・話しかけたいと思うでしょうか。

 今回の研修で学んだことを振り返り、中学生が分かるように伝えていくことになりますが、伝えるが最終目的ではありません。どのような「未来」を「創造」しようと思うのか。普段の生活の中でも、学びの成果を発揮して、学校や地域、世界で輝いてほしいと思います。そして、中学生の渡航団には交流のさらなる深化を期待します。

 最後に、帰りの飛行機が1時間遅れたにも関わらず、無事帰ってこられましたのは、関係各位のご尽力の賜物です。また、夜間の帰着にもかかわらず、駅まで迎えに来ていただいた保護者の皆様にも深く感謝申し上げます。ありがとうございました。(渡航団一同)

【海外研修】ニュージーランド研修(5日目)

本日は、いよいよ交流校であるBlockhouse Bay Intermediate校(以下BBI)との交流です。まず、到着するとBBIの生徒の皆さんが自分の教室に配属されることになっている本校生徒を迎えに来てくれました。

朝の登校時は、自分の当番(道路を渡る際の運転手への注意喚起など)をしたり、皆で身体を動かしたりして、その後授業に向かいます。

配属された教室では、まず自分たちの自己紹介などを行いました。その後、日本文化の紹介として、折り紙を用いたアイスブレイクなどを行いました。 

次に、自分たちが用意してきたプレゼンテーションなどを行い、BBIの生徒の皆さんと議論をしました。BBIの皆さんは、興味を持って真剣に話を聞いてくれました。

休み時間になると、どの生徒も教室から出なければなりません。そのため、生徒は外で遊んだり、友人と話したりしながら過ごすことになります。本校生や引率も休み時間にバスケットボールを楽しみました。常設の部活動のようなものがないので、大変びっくりされたようです。

次に、どのクラスも外に出て、体育の授業になりました。体育の授業では、現地でよく行う鬼ごっこのようなゲームを行ったり、ドッジボールやクリケットのような競技を体験させてもらったりしました。どのクラスも大変盛り上がっていた様子でした。ルールがわからずにいると、優しく声をかけてくれる生徒が多く、「話す・聞く」以外にもコミュニケーションを始めるチャンスがあるのだと実感しました。

次に体育の授業が終わると、お昼休みの時間です。購買部のようなところで、軽い昼食を購入することができます。そこでお昼ご飯を購入し、自分のクラスの新しい友人と一緒に食べました。ちょうどお昼休みの時間は本校中学2年生のグローバルスタディの時間でした。Zoomで撮影している本校引率団の周りに人だかりができていきました。我先にと人だかりをかき分けて、一生懸命日本の学生とコミュニケーションをとろうとする姿勢には感銘を受けました。

午後の授業は、芸術(美術)に参加させていただきました。ニュージーランドの学校では、日本の小学校のように担任の先生がたいていの授業を行い、専科の先生が芸術を担当することが多いのだそうです。今回の芸術の授業は、先生が特別に我々のために開いてくださったものです。他の生徒たちは自分のクラスの授業に参加したため、本校生のみ美術棟に集まって授業を受けました。ニュージーランドの伝統的なアートが完成しました。

芸術の授業が終わると放課後です。最後に、校長先生にお会いし、2日分の感謝の言葉を述べて交流校を後にしました。

交流を行った後は、宿舎に戻り、翌日の班別自主研修の準備などをして過ごしました。

【海外研修】ニュージーランド研修(4日目)

本日はいよいよ交流校、Blockhouse Bay Intermediate校との交流です。

学校に到着して先生に挨拶をし、案内されたジムに向かうと、多くの学生が我々の来校を待っていてくれました。小さめの体育館に、本校のみらいシアターのようなロールバックチェアが備わったジムです。交流校の校長先生や教頭先生から英語とマオリ語で挨拶をいただいた後、生徒の皆さんが歓迎の歌と踊りを披露してくれました。

その後、学校を出発し、交流校の先生方の案内でオークランド市街地を散策しました。学校から、景色の美しい公園に行き、モーニングティーの時間です。(10時のおやつのようなものでしょうか。そして雨除けに学校のジャケットをお借りしました!)

その後、中心市街地へ移動し、スカイタワーの近くの建物に入りました。ニュージーランドといえば、オールブラックスのラグビーチーム。オールブラックスの活躍の歴史を称える展示を見せていただきました。中には、自分がチームの一員になって控室に入る体験をするコーナー、ゲームをするコーナー、相手チームとしてオールブラックスのハカパフォーマンスを見るコーナーなどがありました。

ラグビーの体験でお腹をすかせた後は、ビーチに移動して昼食をとりました。昼食の時間が日本時間で2校時目にあたるため、中学1年生のグローバルスタディの授業にZoom中継で参加しました。

中学生からの積極的な参加に、高校生も交流校の先生方も驚いている様子でした。その後学校に向かい、解散となりました。

交流初日が終わっただけでも、Blockhouse Bayの皆さんの温かいもてなしには、感謝してもしきれません。

生徒の皆さんの真剣なハカから感じる自分の故郷への誇りと情熱に感銘を受け、移動車の運転から、昼食・文化体験に至るすべてを綿密に計画してくださった先生方の温かさには、思い出すだけで涙が出そうです。

コロナ禍により、3年以上ぶりの対面国際交流であったとのことで、今回の訪問を大変喜んでくださいました。そしてこの絆をつないでいく気持ちがより固くなりました。近い未来、必ず日本のふたば未来を訪れてくれるとのこと。その時にふたば未来に在学している生徒や教職員、皆で最高のもてなしと交流をしたいと思います。皆さんならBlockhouse Bay Intermediateの皆さんをどちらに案内しますか?

明日は授業内交流の日です。日本文化や探究活動の話をしたり、一緒に通常授業に参加したりするそうです。

 

【海外研修】ニュージーランド研修(3日目)

ニュージーランドでの滞在も3日目になりました。

今朝はファームファミリーとお別れをし、交流校のあるAuckland(オークランド)に戻ります。バスでの移動が中心です。

道中、Waitomo Glowworm Cavesに立ち寄りました。現地の言葉でwaitomoは「水の流れ込む洞窟」という意味を持っているこの地の地名です。Glowは発光する、wormは虫の幼虫の姿を表す語です。ツチボタルという蛍は成虫の時期には餌を食べません(口がない)。餌を食べられる幼虫期にのみ、暗い鍾乳洞で餌をとります。幼虫は糸を垂らして発光し、釣りのように餌をとります。その発光の様子が大変美しく、鍾乳洞の散策と合わせて観光地になっています。

いよいよ明日は交流校のスタッフと対面です。夕食を済ませてホテルに到着し、今晩はプレゼンやデモンストレーションの準備をしています。


ファミリーとのお別れです。本当の家族のように接してくださいました。来春中学3年生が渡航するときにもお会いできるといいですね。


ワイトモ鍾乳洞です。一つの石灰石の層ができるのに何百年も何千年もかかります。
日本語のガイドさんもいらっしゃるようですが、自分たちから英語のガイドさんを指名。その鍾乳洞を発見した一族の子孫の方で、ユーモアがあり、大変わかりやすくていねいな説明でした。

 
鍾乳洞内は撮影を厳しく禁じられているので、wikipediaより。


ホテルに戻ってプレゼンの思案中です。

【海外研修】ニュージーランド研修(2日目)

2日目はそれぞれのファームステイ先で一日が始まりました。

どのチームもステイ先の動物と触れ合い、その後どのように1日を過ごすのかを決めたようです。

各チームとも日本からのお土産を持参し、その使い方などを英語で説明するなどして盛り上がったようです。

ニュージーランドのハミルトンというところには、Hamilton Gardensという有名な庭園があります。20世紀には廃棄物の処理や高速道路の開発に使われそうになった一帯に、ボランティアと地域住民が庭園を開設したのが始まりだと言われています。

そのHamilton Gardensで偶然、教員団と2チームが再開しました。Hamiltonエリアに近いところにファームステイをするなら、ここはおすすめのスポットのようです。

皆、積極的にコミュニケーションを図り、家族旅行のような雰囲気でファームステイを楽しんでいるようでした。今春渡航予定の中学生にも、いい助言ができることと思います。


飛行機で隣の席になった方と英語で話していた彼はファーム用の服(つなぎ)も持参したそうです。


広大なファームは東京ドームでどれくらいあったでしょうか。


みんな長靴で一緒にファームのお仕事です。


折り紙を一緒におりました。


マオリの踊りに使う「ポイ」のキーホルダーの作り方を教わったそうです。


Bridal Veil Fallsということは...


Bride(花嫁)さんのVeil(ベール)のようなきれいな滝!


Hamiltons Gardensは数えただけで18の庭園がありました。気づいたら3時間はたっていました。Picturesque Gardenという名の庭園もありましたが、どれもpicturesque(絵に描いたように美しい)でした。

【海外研修】ニュージーランド研修(1日目)

高校1年次生徒9名がニュージーランド研修に出発しました。

ふたば未来学園中学校の一般選抜生は、中学校3年生の修学旅行でニュージーランドを訪れることとなっています。また、今回渡航した生徒9名は、修学旅行の「先遣隊」として連携校との関係構築や訪問先検討等のミッションを果たすために、中学1年生の3月に訪問する予定で、事前研修を重ねていました。しかしながら、新型コロナウイルス感染症の蔓延によりすべての海外研修が実施できませんでした。

今年度は様々な学習活動が再開されつつあり、先遣隊として中学時代に選抜されたメンバーで3年越しの渡航を果たすこととなりました。学んだことや経験をこれからの学びにつなげていくことはもちろん、今年度に渡航を予定している中学3年生の交流が深まるよう、現地での活動を行ってきます。

 ※研修実施要項は末尾に記載しています

【一日目(11/1314)の報告】

いわき駅に集合しました。渡航メンバーのご家族の皆様や、先生方に見送られていわき駅を出発しました。中学時代の旧担任の先生にもビデオ通話で簡単に報告をしました。成田空港へ向かいます。


お見送りありがとうございました。


搭乗直前の集合写真

日本から10時間半程度かけてオークランド国際空港に到着しました。途中、気流の強いところがあり、機体が揺れる時間もありましたが、元気に到着しました。到着後、入国審査(AI)・検疫を通過し、現地ガイドの方と合流しました。

現地のスーパーで軽い昼食を購入し、サベージメモリアルパーク・オークランド博物館に向かいます。


オールブラックスが遠征に使ったバスに乗せていただきました!NZのバスは車内飲食禁止です。

 

 
ベーカリーでパンを購入。一つ5NZドル程度ですが、軽めの昼食と考えるとちょうどよい量でした。水は1本のペットボトルで買うと4ドルくらい、まとめ買いすると0.5~1ドル程度になるため、渡航チームでまとめ買いをしました。


福祉国家の礎を作ったニュージーランド元首相 Michael Joseph Savageの記念公園です。

 博物館の近くで昼食をとりました。博物館の前の水の流れるモニュメントにはLest We Forgetとあったのが印象的です。

 
オークランド博物館。マオリの歴史が学べます。ニュージーランドでは先住民族への尊敬の気持ちが様々なところから感じられます。


博物館の見学後、ハミルトン方面に向かいました。

ファームステイのファミリーとの初対面です。各家庭が車で出迎えてくださり、3グループに分かれた渡航チームはファームステイに出発しました。

 

時差は日本プラス4時間です。健康に留意しながら、家族の一員としてファームステイを楽しんできてくれることと思います。

 

令和4年度グローカル人材育成事業「ニュージーランド研修」実施概要

1.趣旨

ふたば未来学園では、6年間の中高一貫教育として復興を担う人材育成はもとより、国際的に活躍できるグローバルリーダーの育成を目指し、総合的な学習の時間「未来創造学」、学校設定科目「グローバル・スタディ科」等で、地域課題解決のための探究活動を行い、福島の魅力を世界に発信することに取り組んでいる。同学習では、中学3年生で集大成として海外研修で福島を発信し、異文化の同世代に伝えていくための方法や内容を中学生自身が組み立てていく過程を通じて資質・能力を育成するとともに、海外の方との情報のギャップやグローバルコミュニケーション力等についての課題意識を、高校段階の学習に繋げていくことが想定されている。
今回参加する1期生には、これからのふたば未来学園を牽引し、国際的な視野を持ったグローバルリーダーとして、今後入学してくる後輩達の模範となることが求められる。そのため、今後行われる中学校海外研修を効果的かつ円滑に実施するために、渡航先連携校と協働したプログラム開発と、学園の核となる人材育成のために先遣隊としての海外研修を実施し、今後のグローバルリーダーの育成につなげていく。

2.派遣期間

令和4年11月13日(日)から11月20日(日) 8日間

3.訪問先

ニュージーランド・オークランド

4.参加人数

生徒 9名

5.研修内容

(1) 同世代の生徒との学校交流
ニュージーランド・オークランドの連携校Blockhouse bay intermediateを訪問し、プレゼンテーション、意見交換、授業参加等を行う。未来の社会を作る人材としてお互いに研鑽する。現地の中学生との交流活動において、福島の現状を伝えることを通して、福島の安全・再生の歩みを正しく理解してもらう。

(2)異文化生活体験ファームステイ・ホームステイ
異文化の家庭の中での生活体験を通じて、ニュージーランドの文化を体感するとともに、インフォーマルなコミュニケーションを深めていく研修を行う。

(3)異文化体験等学習プログラム
ニュージーランドの雄大な自然や、多くの民族を抱える多様化した社会ならではの文化や、多民族国家としての葛藤を乗り越えてきた歴史への理解を深めていく研修を行う。

 

【高校3年次】ニュージーランドの高校とオンラインで交流会

5月12日(木)の3年生英語コミュニケーションの授業でニュージーランドのアワタプ高校との交流会を行いました。参加してくれたアワタプ高校の生徒たちは日本語を勉強している高校3年生。5つのグループに分かれて交流会を行いました。はじめに日本側が用意したアイスブレイクのゲーム。その後アワタプ高校の準備してくれたゲームをグループごとにやっていました。英語でのしりとりやまるばつクイズなどいろいろ工夫していたようです。その後はそれぞれが自由な会話を楽しみました。あるグループはアワタプ高校の生徒の生活の様子を聞き、ペットを9匹飼ってるなど日本では考えられないことを聞き出していたようです。あるグループはマオリの言葉を習っていました。あるグループはお互いに好きなK-Popのアイドルグループの話に熱中。最後には一緒に踊り出す始末。英語が使えると人の輪が広がることを実感したひと時でした。

AWATAPU日本ではニュージーランドでは日本では日本ではこんな画面をお互いで見ていました。

【海外研修】留学生向けツアーを主催(NY研修代替)

例年国連本部等を訪問し、福島の課題と持続可能な世界実現に向けた課題を重ね合わせて議論を重ねる高校2年次ニューヨーク研修は、今年度も新型コロナウイルス感染症の影響により渡航が出来ず、オンラインでの開催となります。

しかしながら、生徒たちから別の方法で福島を発信していきたいという強い要望があり、この度立命館アジア太平洋大学(APU)と連携し、各国から日本に留学してきている留学生12名を福島に招く生徒主催の3泊4日の「浜通りツアー」を実施しました。

参加した留学生はタイ、ベトナム、ウズベキスタン、パレスチナ、パキスタン、中国、バングラデシュ、ウガンダ、オーストラリアからの12名 で、本校のニューヨーク研修チーム12名の生徒たちが約2か月間プログラムの検討と準備を重ねて、ホストしました。

ツアーは、浪江町の請戸小学校や大熊町の帰還困難区域で11年前の出来事や今なお続く厳しい状況に触れたり、相馬での甲冑試着体験や川内村の天山文庫で浜通りの文化と自然に触れたりと、福島の光と課題とを体感できる充実したプログラムとなり、留学生の皆さんの強い共感を得ることが出来ました。留学生の皆さんは自分自身がその場に住んでいたらと想像しながら自分事として考え、4日間を通じてたくさんの質問を投げかけてくれました。

パレスチナ出身の留学生の方からは、自身が政治的な問題によるディアスポラ(民族の離散)にさいなまれているが、原子力災害によるディアスポラから復興させようとする福島の姿は光だ、というコメントもいただき、生徒たちは福島と世界の課題との重なり合いについて思考を深める機会ともなりました。

4日間を通じて留学生の方と本校生がペアを組んで対話を重ね、共に持続可能な世界を実現していく仲間としての絆も深めた素晴らしい機会となりました。

 

 

令和3年度 浜通りツアーについて
(福島県立ふたば未来学園高校2年次生徒作成)

1.趣旨
世界中で様々な社会問題が起こる中、2011年に発生した東日本大震災と原発事故は過去の出来事とも言われています。しかし、東日本大震災の残した問題は依然として山積しています。東日本大震災が抱える問題は、世界のどこかの数多くある問題と通じるような、普遍的な問題ではないでしょうか。
私たちの多くは、自分達が抱えている問題に対して、知ってほしい、自分事と捉えてほしいと願いますが、実際は身近ではない社会問題を知ることや自分事として捉えることは多くありません。今後も増え続けていくであろう社会問題を解決していくためにも、自分の身近でなくても、常に興味関心を持ち、課題と向き合い続けることが大切なのではないでしょうか。
「浜通りツアー」と題して、外国人留学生に浜通りを堪能し体験してもらい、東日本大震災前後とその復興真っ只中の今を学んで頂くとともに、社会問題について“他人事”から“自分事”として考える一歩とします

2.内容

(1)東日本大震災および津波、原発事故の概要と被害の状況
大きな津波の被害を受けて現在は遺構となっている施設や、当時の様子をそのまま残している場所、および大震災の様子の写真等を展示した資料館等を訪問します。また、屋外においては、ガイドによる話を聞きながら、当時の震災の被害が分かる場所や避難経路を歩く体験等を通じて、大震災の概要とその後の状況について理解を深めます。

(2)浜通り地域の歴史と伝統・文化
地元の文化財や工芸品、祭り等に触れながら、地元特有の伝統・歴史・文化にも触れます。

(3)浜通り地域の豊かな自然
太平洋に面した海岸地区の豊かな自然だけでなく、山間部の山や川などの雄大な自然も、体験等を通じて満喫します。

(4)浜通り地域の豊かな食の堪能
生産者の方々から震災当時や風評被害を乗り越えようとするこれまでの苦労についてお話を聞きながら、東北地方でも温暖な気候を生かした地域の特産物を堪能します。

3.期 間 2022年3月7日(月)~3月10日(木) 3泊4日

4.開催場所 福島県浜通り地域(双葉郡・南相馬市・相馬市)

5.募集人数 12名(本校生徒と同じ人数)

 ※ この事業は、国内外からお寄せいただいた寄付金をもとに設置された「福島県東日本大震災子ども支援基金」も活用して実施しています。

【留学生】イェンさんの手紙

11月1日から、 Dam Thi Hoang Yen (ダム・ティー・ホアン・イェン)さんが本校で生活することになりました。

彼女はベトナム出身で、母国でも日本語の勉強を一生懸命頑張ってきました。アジア架け橋プロジェクトの留学生も、イェンさんで4期生になりました。

3期生のエリックとともに、4期生イェンさんもアジアの架け橋になるというミッションを達成しようと、本校の仲間として生活していきます。

架け橋としてのミッションは留学生だけのものではありません。ALLふたば未来で頑張りましょう!

 

以下に、彼女からの手紙を掲載します。日本人教員の手直しはそれほど入っていません。とても一生懸命勉強してきたことが伝わってきます。

【海外研修卒業生】9.11と3.11の風化を防ぐ新たな未来への交流

 2021年9月13日、福島テレビ「テレポートプラス」に本校卒業生2名が出演しました。

 「9.11と3.11の風化を防ぐ新たな未来への交流」という映像に出演していたのは、本校3期生卒業生の秋山杏由子さんと志賀瑚々呂さんです。

 この2名は在学中、本校の海外研修でNYを訪れました。現地で、9.11家族会の皆様や、マウントサイナイ医科大学内分泌内科 教授・米国日本人医師会 会長の柳澤ロバート貴裕様と交流をしてきました。帰国後も9.11家族会の来県時には本校で再開し、オンライン環境下となった今日でも交流を続けてきました。

 双葉郡が受けた3.11から10年、NY9.11テロ事件の被害からは20年となる今年、互いの犠牲者を悼み、このような被害を繰り返すことのないように、本校NY研修卒業生のメンバーと、9.11家族会の皆様がオンラインで集まりました。

 当日発言をした2人は、9.11家族会のミュージアムを訪れたときの衝撃を忘れられず、震災とテロという悲惨な経験をした人たちが、ともに相手の痛みを理解し合い、後世に伝えていく重要性を日本語・英語で伝えました。

 当日の福島テレビの映像を共有することはかないませんが、NHK国際部の記事を以下のリンクよりご覧になれます。

(外部リンク NHK NEWSWEB)米同時多発テロ事件遺族 東日本大震災被災者 オンラインで交流

 今回の会にお招きいただいた、9.11家族会の皆様、柳澤様、参加してくれた卒業生の皆さん、誠にありがとうございました。

【海外研修】NY 海外研修代替プロジェクト④ UNIS-UN 2021 onlineへの参加

 UNIS(United Nations International School-国連国際学校)は、国連関係者の御子息等が通う私立のインターナショナルスクールです。本校1期生のNY研修からお世話になってきた学校です。

 例年であれば、NY研修では現地を訪れ、UNISに通う学生が主催するUNIS-UNという2日間の模擬国連に参加し、国連総会議場で議論を行っています。昨年度はCOVID-19の影響により、UNIS-UNが開催できませんでしたが、今年度はオンラインで開催する運びとなりました。

(外部リンク UNISのHP) 2021 Conference, March 18-19

 5期生のNY研修メンバーは、「A Global Catastrophe – the Impact of COVID-19(地球規模の大災害-COVID-19の影響)」というトピックで2日間のオンライン議論に参加しました。

 国連の総会議場で行われる議論では、挙手をしても、なかなか発言者に指名されるチャンスを得ることができません。今年は世界中のオンライン参加国をタイムエリアでグループ分けし、参加者がなるべく深夜遅くまでPCの前にいなくて済むよう配慮がなされました。そのため、世界的に活躍されている著名なスピーカーに対して自分の意見を伝えるチャンスが比較的増えたと言えます。今年度はメンバーの半数以上が、ZoomのQAに質問を投稿し、スピーカーへの代表質問権を得ることができました。

 当日の基調講演などは、UNISのFacebookから見ることができます。

 (外部リンク UNISのFacebook)

 今年度のNY研修はブリティッシュヒルズ研修から始まり、現地を訪れることはできないものの、オンラインでできる研修や地域での議論を複数行い、思考を深めることができました。自分たちで英語を活用し、考えを発信することには抵抗がなくなってきたように感じられます。しかしながら、英語で発信することはあくまでコミュニケーションの始まりの部分にすぎません。今後、英語では双方向の議論が活発にできるような運用能力を身につけていくことが課題です。

 研修参加生が自らの探究活動にNY研修での学びを落とし込んで思考を深め、研修内容を本校に関係する皆様の財産になるよう発信を続け、地域と世界とを結びつける活動が創発していくことを期待します。

【地域住民・卒業生・国際機関との協働】OECD東北スクール東日本大震災後10年ワークショップ あれから。これから、の出演

出演したイベントの情報

3月14日(土)

東日本大震災後10年ワークショップ あれから。これから、〜未来の教育の在り方を一緒に考えよう〜

主催:国立大学法人福島大学・経済協力開発機構(OECD)

協力:東京学芸大学、東京大学、福井大学

後援:文部科学省、外務省、内閣府

 

上記のイベントのなかに、バーチャル福島訪問(大熊町帰還困難区域訪問)がありました。

これは世界各国からのワークショップ参加者が、Zoomを介して大熊町のフィールドワークに参加するものです。

日頃より本校の産社・探究の授業でお世話になっている木村紀夫さんの大熊町のツアーガイドを、現地大熊町から本校鈴木先生が中継し、Zoom通訳(日⇔英)には塩田先生が入りました。主催者側のメンバーとして、本校3期生卒業生の秋山杏由子さんがイベントをファシリテートしました。

3.11の震災で、双葉郡にはどのようなことが起こったのか。この地域がどのような現状にあるのか。震災から10年がたつ今でも、海外への情報発信には課題が残ります。

在校生、卒業生、教師、地域・海外の皆様が手を取り合って、課題解決に向かっていく社会の一歩になっていければと思います。

 

当日の様子が以下のリンクからご覧になれます

https://jupiter354.wixsite.com/website/fukushimatour

【海外研修】TOHOKU 10TH YEAR ANNIVERSARY EVENT VIA ZOOMに参加しました

 5期生NY研修のメンバーの中から数名のメンバーが、TOHOKU 10TH YEAR ANNIVERSARY EVENT VIA ZOOM(サンノゼ日系アメリカ人博物館)に参加しました。

 自分たちが伝えたい主張を事前に収録し、当日はサンノゼ日系アメリカ人博物館のPresident  Michael M. Seraさんのファシリテーションのもと英語のスピーチが放映されました。

(外部リンク YouTube)JAMsj Tohoku 10th Year Anniversary Event March 12, 2021

 3.11から10年になる今、私たちは新型コロナウイルスに日常生活を脅かされています。震災から学んだ教訓をしっかりと生かしていかなければならないことを今でも痛感させられます。

 海外にも、3.11の犠牲者を思い、後世に伝えていこうという動きがあります。本校海外研修の参加生徒がそのような人たちと協働し、地域と世界に住む皆が身の周りの問題を自分の事としてとらえ、つながりを築いていくことを期待します。

【海外研修】NY 海外研修代替プロジェクト ③Future Dialog(日本政府代表部・Youth Delegates)

 今年度は新型コロナウイルスの影響により、米国への渡航はかないませんでした。

 しかし、開校以来本校のNY研修に温かな励ましをいただいてきた国連日本政府代表部の皆様や、国連Youth Delegatesの皆様に今年もお力添えを賜り、NYを訪問さながらの対話を実現することができました。

 本校5期生のNYメンバーは、この日までチーム内でじっくりと議論を重ねてきました。前回の富岡町での議論を振り返り、普段の探究活動の中で自分たちの学びを深め続けてきました。

 現地との時差を考え、議論は日本時間早朝に行うこととしました。前日遅くまで準備を行い、近隣の宿泊施設で休息をとり、3月15日午前7時からNY国連関係者の皆様とオンライン議論を開始しました。

 

国連日本政府代表部 大嶋勝 様

Ms. Hawa Diallo様 Public Information Officer, Youth Engagement Focal Point, NGO Relations & Advocacy Section Department, United Nations

 国際連合開発計画(UNDP:United Nations Development Programme)上級顧問 岸守 一 様 をはじめとする多くの皆様と議論をさせていただくことができました。

 

以下は、今回のディスカッションに参加した生徒が書いたレポートです。

 

 今回の議論の中で生まれたアイデアどれもが解決策になる。数多くある解決策の中から自分や相手、全体が求めている結果につながるものを選んでいく必要がある。

 私たちがしなくてはいけないのは多様性を認めること。そして考えること。違いをなくすのではなく楽しむことが重要である。自分の価値観を相手に押し付けたり、強要したりするのは間違いで、自分とは違う人や考えと向き合った時理解しようとしなくてはいけない。

 差別や偏見をなくすのは法律やマナーではなく一人一人の意識である。このレポートを読み終わったら自分自身を振り返ってみてほしい。自分は今まで無意識であっても差別や偏見の言葉を発し、行動をしてしまったことがないだろうか。世の中全員が相手の気持ちを理解した時、差別や偏見は社会的許容範囲に収まる。そして世の中全員が相手を思った発言や行動をした時、差別や偏見で苦しむ人はいなくなる。相手を理解したり、思ったりするために自分ができることは何か私たちは考え続けていく必要がある。

 例外はない。人はそれぞれ価値観が違うため、偏見を完全になくすことは不可能だろう。差別や偏見をみたり聞いたり、もしかするとあなた自身が受けるかもしれないし、無意識的にしてしまうかもしれない。実際、差別や偏見は日常生活に潜んでいる。しかし、少し想像力を働かせるだけで、相手を傷つけてしまう可能性がある言動を避けることができる。差別や偏見の問題は決して自分には関係ない他人事ではなく、自分事だ。ぜひ一度自分の言動を振り返ってみてほしい。そして、自分はどうするべきか考えてみて欲しい。

【海外研修】NY 海外研修代替プロジェクト ② 富岡町世代間交流会

 本校5期生のNYメンバーは、自分たちが国連関係者の皆様と議論させていただきたい内容について議論を重ねてきました。今回は、自分たちの主張が地域住民の声を反映したものになっているかどうかを地域住民の皆様にご覧いただこうと、2月20日、富岡町学びの森で行われた富岡町世代間交流会(主催NPO法人富岡町3.11を語る会)に参加しました。

 当日は、富岡町3.11を語る会や地域住民の皆様、県内他地区の同年代の高校生が集まり、その場でプレゼンテーションをさせていただきました。

 自分たちで大事だと考えた主張でも、相手が変われば相手に伝わるようにするため、適切な伝え方を考えなければなりません。ブリティッシュヒルズで作ってきた海外向けのプレゼンテーションと比べると、チャンネルを大きく調整するような工程が必要になります。単なる調べた情報の伝達にとどめず、相手と議論したいことが明らかになるようにするという課題が明確になりました。

 地域住民の皆様の声をしっかり伝えながら、議論ができるように準備を重ねていきたいと思います。富岡町世代間交流会でご指導をいただいた皆様、誠にありがとうございました。

【海外研修】ドイツ・NY 海外研修代替プロジェクト①

 2021年1月6日(水)~8日(金)の2泊3日の日程で、福島県天栄村にあるブリティッシュヒルズで研修を行ってきました。

 COVID-19の影響により実際の渡航はかなわなくなってしまいましたが、ドイツ研修チーム12名、NY研修チーム12名の生徒がそれぞれのプログラムで研修に参加しました。

  1年生のドイツチームは、2015年に国連で定められた「持続可能な開発目標(SDGs)」を英語で学び、SDGsをいかしたまちづくりをグループごとに議論し、英語で発表を行いました。

 2年生のNYチームは、今後様々なところで行う自分たちのプレゼンテーションについて、英語で議論をしたり、効果的な伝え方を学んだりしました。自分たちの探究活動について国連で発表・議論ができるよう、質疑応答にも力を入れました。

 ブリティッシュヒルズの本場さながらの雰囲気に圧倒され、初めは遠慮がちな様子も見られましたが、研修が進むにつれて自然と手が挙がり、積極的な発言が多くみられるようになりました。両チームとも2泊3日の中で大いに成長し、研修最後のプレゼンテーションでは、引率教員の手助けを一切借りずに熱い議論を交わすことができるようになりました。

 多くの方々のお力添えのおかげで何とか実施できた研修です。参加生徒たちがこの研修で身につけた力をいかし、自分たちのふるさとでさらなる活躍をしてくれることを期待します。

 

  

【海外交流】トルコの学校Besiktas Anatolian Gymnasiumとオンラインの国際交流

2020年11月19日(木)

 コロナ禍で、海外研修も中止になりましたが、ふたば未来ではICTを活用して、多くの海外の学校と交流を始めています。その中で、2年生アカデミックの英語のクラスで、トルコ共和国のイスタンブールにあるBesiktas Anatolian Gymnasiumと3ヶ月間のプロジェクト学習をスタートしました。文化交流だけでなく、気候変動に対する調査研究を共に行い、持続可能な社会作りについて一緒に世界に提言することをゴールにしてプロジェクト学習を行います。今回は、ふたば未来学園中学校のディベート部の生徒たちも参加し、最初の顔合わせと自己紹介、アイスブレーキングのためのミーティングを行いました。時差が6時間あるため、日本時間で17時にZoomでつなぎ、楽しい時間を過ごしました。

 今後、ふたば未来では、地歴公民の先生からトルコに関する地理や歴史について深め、理科の先生から地球温暖化についての授業と、クロスカリキュラムを実施します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【海外研修】国連関係者及びNY現地市民とのオンライン対話

 

 7月23日(木)に、米国・国連関係者及び現地市民とのオンライン対話が行われました。新型コロナウイルス感染拡大に伴い、令和元年度に実施予定であったニューヨーク研修が中止となりました。

 その後も渡米がかなわない状況が続き、3年次での渡航は断念しました。しかし、休校期間中も生徒どうしがプレゼンテーションの実現について議論を続けました。授業再開後も事前研修で学んできたことを生かして自らの探究活動に邁進する姿も大変印象的でした。

 

 現地NYでも新型コロナウイルスの感染拡大は依然として深刻なままであり、そのような状況下、大変お忙しいところを以下の皆様にご指導を賜ることができました。

 

国連日本政府代表部大使 星野 俊也 大使・ご婦人 星野 千華子 氏

UNDP上級顧問 岸守 一 氏

米国日本人医師会会長 Robert 柳沢 氏

NY市職員 島田 智里 氏

9.11 家族会Meriam Lobel 氏

 

 本校1期生からずっとお世話になってきた皆様とのつながりを改めて実感し、感謝の気持ちを自分たちのプレゼンテーションに込めました。初めは慣れない形式でのプレゼンテーションに緊張を隠せなかった参加生徒たちも、皆様からの温かい応援の声に支えられ、やりきることができました。

 今回頂戴したご助言を生かし、今後の探究活動の深化と進路実現に向けて努力を重ねる決意を新たにしました。

 

 

【国際交流】AFS留学生(Mali・David)の帰国について

本校で8月末より生活した高2-4 Mali, 高1-1 Davidが3月8日(日)に帰国しました。新型コロナウイルスの影響により、予定より2週間早い急な帰国となってしまいました。本来であれば、全校集会の場面であいさつをさせてあげたかったところですが、かなわなくなってしまいました。

MaliとDavidはボランティア活動に参加したり、マイプロジェクトに申し込んで発表をしたりと、学校内外で大活躍をしました。中学校のグローバルスタディの授業にも参加し、母国の文化を伝え、本校の異文化交流を発展させてくれました。

次年度も同協会より留学生を受け入れる予定です。AFS1期生Indrah, 2期生Mali, Davidに続くさらなる交流の発展が期待されます。

保護者の皆様、地域の皆様、今後ともご指導賜りますようよろしくお願いいたします。

【海外研修】ドイツ研修⑦(最終回)

ドイツ研修7日目(1/11(土))はミュンヘン市街地でインタラクティブツアーを行いました。

 

本校とErnst Mach Gymnasium(EMG)2~3人ずつ、数人でチームを結成し、チームごとにipadとアイテムの入ったスーツケースを渡されました。秘密組織によって市内の水道に殺人ウイルスが散布されるとの想定のもと、それを阻止することをミッションに、市内のポイントでクイズを解いていくというものです。

アイテムは地下鉄の路線図、ブラックライト、水質検査の薬品などなど。苦戦しながらも二時間半でほぼ全部のグループがミッションをクリアしました。

なおEMGの保護者の方で日本人の方もおり、今回の研修でいろいろサポートをいただきました。ありがとうございました。

 

この後、9日目(1/13(月))の朝まで、ホストファミリーとの自由時間となりました。オーストリアアルプスでのスキー、乗馬、オリンピックタワー、ニンフェンブルク城、ノイシュバンシュタイン城など、いろいろなところに連れて行ってもらえたとのこと。なかには授業の準備のため相手の生徒は行かず、ホストファーザーに連れて行ってもらった者もいたようです。ドイツの学校は落第もあり、授業はかなりハードなようです。


1/13(月)朝7時にErnst Mach Gymnasium(EMG)に集合。朝7時はまだ真っ暗でしたが、皆別れを惜しみながらEMGを後にしました。

 

今回の研修では多くのことを学ぶことができました。環境問題、まちづくり、再エネ、先端研究、交流、負の遺産等々。いずれもドイツの人たちが議論を重ねてより良い社会を築く努力をしていることを学びました。またホームステイを通じて日頃の生活についても知ることができました。今後の活動に活かしていきたいと思います。

ドイツ研修を行うにあたり、多くの方にご協力をいただきました。この場をお借りし、御礼申し上げます。

【海外研修】ドイツ研修⑥

ドイツ研修6日目(現地時間1/10(金))、本日は、 前日に引き続き両校からのプレゼンを実施したのち、 ミュンヘン市内のレジデンツとダッハウ強制収容所にて研修を行い ました。


レジデンツは旧バイエルン王国の宮殿です。 14世紀から時代の変遷により変わっていくデザイン様式なども見 ながら、当時の王宮の様子を見学しました。


昼食後、Ernst Mach Gymnasium(EMG)の生徒と別れ、 ダッハウ強制収容所に電車とバスを乗り継いで行きました。 強制収容所というと歴史的な負の遺産であり、 周囲には何もない印象を持っていましたが、 行ってみると普通の街で近くには住宅もたくさんありました。


今回は、 交流の窓口になってくれているEMGのKonstantz先生が ガイドを務めてくださいました。


まず入口には「ALBEIT MACHT FREI」(働けば自由になる)の文字が入った鉄格子が。 実際には働いても外に出られることはほぼ無かったのですが、 この言葉で労働者の希望を煽っていたとのことでした。


強制収容所の本館には設立の経緯や実際の収容所内の様子が詳細に 展示されており、 生徒たちは真剣にKonstantz先生の話を聞きました。

 

 ヒトラーが支持されることになっていった歴史背景

 

収容所の貧しい食事

 

収容所のなかでも希望を捨てない人たちの活動

 

解放時の人たちの様子

 

収容所のベッド。 収容者数が増えるごとにベッドの仕様も簡素になり、 ぎゅうぎゅうに詰め込まれた。

 


遺体の焼却施設にはガス室も設置されましたが、 ダッハウでは実際に使われることはなく終戦になったとのことでし た。それでも実際のガス室見学はとても重いものでした。


最後にプロテスタント系の教会(後に建てられた鎮魂施設)で、 この教会のデザインに込められている思いを聞きながら、 ろうそくを捧げました。


Konstantz先生は本校生の実情を踏まえつつ、 とても丁寧に、また熱心に説明をしてくださいました。 ありがとうございました。


以下、本日の生徒の感想です。

ドイツはワイマール憲法でも知られるように、 元々は優れた民主国家でした。そこにヒトラーが現れたこと、 そしてヒトラーの戦略( ユダヤ人を働かせる代わりに国民の保証をしたことなど) に国民はそのまま乗せられてしまったこと、 これらによって民主国家は崩れてしまいました。 そしてナチスドイツの悲劇は始まるのです。

現在の日本も民主主義を唱えています。 ここまではいかないかもしれないけれど日本も誰かの独裁状況にな る可能性があるということです。一人ひとりが各々考えをもち、 はっきりした意思表示をすることが日本人に必要だと感じました。

また、過去の記憶を引き継いでいく、それが大切です。 この収容所は、負の遺産です。もちろん日本にもあります。 もし記憶が風化していったら、 せっかくの教訓など意味がなかったことになります。 負の記憶を伝え続けるのは私達の使命ではないでしょうか。(IS )

 


僕は、 強制収容所のことは福島に似ている部分があると考えました。 二度と同じ過ちを繰り返さないために、という意味ですが、 ドイツも福島も全てが間違いだということはありません。 正しい道を進んだはずなのにどこかで道を間違えてしまったのです 。 その間違いを繰り返さないために僕たちは伝えていかないといけな いと思いました。原発ははじめ、人のためを思って作られました。 ドイツ国民もヒトラーがドイツを救ってくれると思って選びました 。しかし原発は災害対策や危機管理ができていなかった。 ドイツはヒトラーへの抑止力がなかった。 この間違いが大きな悲劇をもたらしたのだと思います。 我々はこの「間違い方」を学びました。 これからの時代をつくるときにこの経験を活かすことができると思 います。 そのことが悲劇の中で亡くなってしまった人達への私達からの追悼 の気持ちを表す手段ではないかと思います。

家に着いた後、ホストマザーとこのことについて話しました。 お互い英語でなかなか伝わらない部分もありましたが、彼女は「D on’t forget(忘れてはいけないことだ)」と言ってくれました。 (WK)

 

 


ダッハウ収容所では空気がとても重かったです。 最初に歴史と記録などが展示されている場所を見に行った時に言葉 を失いました。事前学習などで調べ、 理解していたつもりになっていたのですが、 現実は想像以上に残酷でした。 私は収容所での出来事を歴史の一つだと今までは捉えていました。 けれど今日実際に元被収容者の描いた絵や使用されていた道具を見 た際にナチスの恐ろしさと残虐さ、 非人道的な行いのひどさを肌で感じました。

ガス室を見た際にさらに空気が重くなったのを感じました。 使われなかったのが不幸中の幸いと言ってよかったのでしょうか。 殺戮を目的として作り出された時点で罪はとても深いと私は思いま す。「夜と霧」(V. E.フランクル著)には、 最後の方の場面に死について書かれている文章がありました。 その場面についてSNさんと話しました。 収容所内では死が最大の幸福であると考えていたが、解放後、 彼らが受けた酷い仕打ちは死で償えるほど甘いものではなく、 心の傷を抱えて生きていかなければならないと解釈した文章があり ます。それらにとても心が痛みました。私は最近、 たまに死について考え、恐怖を感じることがあります。 それらを上回るほどの出来事だということを改めて考えさせられま した。私は今までとても幸せな生活を送ってきました。 それらが普通ではなく感謝すべきものであるのだ思います。

 私の中で虐殺や非人道的な出来事に関しては、 ナチス関連がもっとも多いのですが、 第二次世界大戦のときは日本も同じような仕打ちをしていた側でも あると思います。 これに関して日本の歴史の教育を少しでも変えた方がいいのではと 疑問を持ちました。

悲劇を二度と繰り返さないためには自分のこととして受け止め、 反省し、次へとつなげていくことが大切だと思います。(OA)

 

【海外研修】ドイツ研修⑤

 ドイツ研修も後半に入り、本日からErnst Mach Gymnasium(EMG) との交流がスタートしました。
 学校に到着すると、生徒と先生が玄関先で温かく迎えてくれました。以前にメールやビデオ会議システムでお互いにわかっているとはいえ、かなり緊張気味の私たちでしたが、この出迎えでその緊張が多少はほぐれました。


 部屋に入り、テーブルごとの自己紹介を行った後、早速こちらのプレゼン(学校紹介、演劇)です。和やかな雰囲気の中、しっかり発表することができました。演劇ではこれまで以上に感情表現などをうまく表現することができました。EMG生から、「福島の状況はマスコミなどで知っていたが、地元の人たちの本物の気持ちなどを知ることができてとても良かった」「個人のストーリーが入っていてこれまでの経緯がより理解できた」といったコメントをいただきました。

 

この後、さらに本校とEMG でお互いに文化交流のプレゼンやパフォーマンスを行いました。本校からは和食文化(寿司、天ぷら、季節の催しと食など)、茶道、EMGから学校紹介、ドイツの教育システム、クリスマスシーズンの催し、食文化、音楽などが披露されました。
茶道では実際に生徒がお茶をたてて振舞いました。

途中、近くのプレッツェル屋さんに行き、プレッツェル作りを体験させてもらいました。プレッツェルはドイツの伝統的なパンで作るのが大変そうでしたが、お店のご主人が手際よくサクサク説明してくれ、あっという間にたくさん作ることができました。

 

できたてのプレッツェルを持ち帰り、EMG生が準備してくれたドイツ料理と一緒に昼食を食べました。食文化のプレゼンで説明してくれた料理を実際にふるまってくださいました。

緊張気味だった生徒たちもだいぶ打ち解けて、話が弾んでいましたが、夕方に一旦ホストファミリーと対面し、各家庭に行きました。
午後7時に学校で再開、ここからさらに折り紙、書道などのパフォーマンスを行いました。家に行って原稿を忘れてきてしまうというハプニングもありましたが、緊張もなかりほぐれてその場のアドリブでこなせるくらいになりました。


盛りだくさんの1日でしたが、生徒たちのたくましさが大きく身についたと思われます。

生徒の感想
今日はホストファミリーと初対面しました。自分の英語に自信がなく、不安でいっぱいでしたが、ホストファミリーの方が笑顔で話しかけてくれてし越し筒ですが話せるようになりました。夜のパーティーではゲームをしたりやダンスを踊ったりととても楽しかったです。しかし自分から話しかけに行くことができず、固まってしまうこともあったので、1人で話しかけるようにしていきたいです。難しい会話はポケトークなどを使って楽しむことができました。残りの研修も頑張ります。(WA)

【海外研修】ドイツ研修④

ドイツ研修4日目、本日はフライブルクからミュンヘンまで400kmの距離をバスで移動し、午後にミュンヘン工科大学を訪問しました。

ミュンヘン工科大学では、福島県浜通りご出身の井上茂義先生の研究室の皆さんにお世話になりました。
 ここでは昨日に引き続き、本校生徒および教員から、学校紹介のプレゼンと演劇を行いました。発表は2回目でしたが、1回目と比較して格段にブラッシュアップしました。参加した学生さんからも質問やアドバイスをいただくことができました。

また井上研究室の実験室を見学しました。本格的な実験室を見るのは初めてという生徒が多く、薬品のたくさん並んだ実験室や液体窒素に「おー!」と歓声が上がっていました。井上先生にはドイツに来ることになった経緯や日本とドイツの研究生活の違いなど様々なお話を聞くことができました。

また本日、これまでお世話になってきたバスの運転手さん(YOYOさん)とお別れしました。とても気さくな方で生徒たちは別れを惜しんでいました。

明日からいよいよErnst Mach高校との交流、ホームステイとなります。それに向けて今夜も宿泊先のホテルで引率教員による厳しいチェックも入りました!生徒たちも意欲的に活動しています!!

【海外研修】ドイツ研修③

ドイツ研修3日目はフライブルクの以下の施設で研修を行いました。
①エコステーション(Eco Station)
②ボーバン地区(Vauban Area)
③水力発電を活用しているクリーニング店(Himmelsbach Reinigung)
④再エネを活用したホテル(Best Western Premier Hotel Victoria)

①エコステーションはドイツ最大級の環境保護団体であるBUNDが運営する環境教育施設です。本校1期生の研修からお世話になっており、1期生が植樹をしたところでもあります。ここでは前半で主に、世界的に問題になっている廃プラスチックについて学びました。廃プラの発生源や発生プロセスを知り、実際に土壌中で分解されるのか、されるとすると何年かかるか等を実際の様子を見ながら学びました。
後半は本校生によるプレゼンです。本校の活動内容や東日本大震災、原発事故当時の状況について説明し、学校で実施してきた演劇を披露しました。この研修では初めてのプレゼンでしたが堂々と行うことができました。聴衆の方からは「福島の状況を経験を通じて話してもらったので素晴らしかった」とお褒めの言葉をいただきました。

 

エコステーションで土に埋めた様々な材料の分解の様子を実感

 

演劇の様子

 

②ボーバン地区は前日に見たハイデルベルクの新市街と同様、環境に配慮したまちづくりを1990年代から進めている地区です。「パッシブハウス」や「プラスエネルギーハウス」があり、今回はパッシブハウスの街並みを見ながら研修しました。自家用車をつかわなくても快適な生活をおくることができる「ショートウエイのまちづくり」のさきがけとして、様々な工夫をみることができました。また、まちづくりへの住民の関与がとても大きいことが成功の秘訣とのこと、能動的市民性の大切さを学びました。

ボーバン地区の集合住宅。集合住宅と言っても多くのデザインの住宅がありました。

 

③次に訪問したクリーニング店では、フライブルクの中心街にありながら裏に流れる川を利用して水力発電を行っていました。クリーニングの技術も高く住民の方から信頼されており、また水力発電の利用ということで有名だそうです。水力発電を導入するに至った経緯や苦労している点など、生徒たちの質問に丁寧に答えてくださいました。

クリーニング店の前でお話を伺いました。この後、水力発電説部も見せていただきました。

 

④Best Western Premier Hotel Victoriaは環境対策をトコトン活用したホテルです。屋上では太陽光発電、風力発電、太陽熱による温水活用、地上では地元産の木質ペレットによる熱源利用、地下では地下水の利用による室内温度コントロールなど、自然エネルギーをこれでもかと活用している様子に圧倒されました。省エネについて世界的に数多くの賞を受賞されているとのこと、とても納得できました。ここでも生徒はたくさん質問をしましたが、丁寧に答えていただきました。

ホテルの屋上にて。夕日に映えるフライブルク市内を眺めつつ、再エネの利用について説明を受けました。

 

研修後は市内のシンボルである大聖堂やその周辺のマーケットなどを見学しました。1月上旬までクリスマスシーズンとのことで、もみの木や特別な展示もあり、楽しむことができました。


3日目の生徒の感想
今日初めて演劇とプレゼンテーションを発表しました。緊張はしましたが意外とできました。皆なんだかんだ言いながら準備を進めて、なおかつ頑張ろうとしているんだなと思いました。
エコステーションでは水力発電や太陽光発電システムなどたくさんの再生可能エネルギーについて学べました。環境問題に対する視点を発信する場所がエコステーションなんだと思いました。5年前に先輩が植樹した木も見ました。5年間ここまでドイツ研修を続けてくれた先生方、先輩方そしてドイツの方々に感謝しなければと思いました。明日からも頑張ります。(SH)

エコステーションで発表した演劇では自分が思っていた以上に緊張してセリフを噛んでしまったり、感情の表現を明確にすることができない場面が多くありました。今日の反省をもとに、明日はもっと伝わる演劇をしたいです。フライブルクの大聖堂では外観からとても圧倒されました。中に入ってみるとステンドグラスの鮮やかな光で心が癒されるのを感じました。(OA)

【海外研修】ドイツ研修②

ドイツ研修2日目、本日より実質的な研修が始まりました。本日はハイデルベルグを訪問し、新市街地と旧市街地において研修を行いました。

 新市街地では鉄道で使用されていた土地を市が買い取り、環境に配慮した都市計画のもと、6000戸もの集合住宅を建設。太陽光や雨水を有効利用し、室内の空気の流れを追求した「パッシブハウス」を建設しています。新市街地を周りながら環境に対する配慮の仕方や、そこに住む住民の方々の様子を見学しました。エネルギーを極力使用しない工夫に圧倒されましたが、実際に6000戸は完売し、あと1000戸新たにつくるとのこと。ドイツの方々の環境への関心の高さを伺い知ることができました。
また、3℃という気温の低さも気にせず、ベビーカーの子供連れからお年寄りまで外で自転車やウォーキングをしている方がとても多く、驚きました。

写真(1 パッシブハウスの説明を受ける生徒たち)

 一方の旧市街地は、ハイデルベルグ城や、ドイツで最古の大学であるハイデルベルグ大学のある歴史のある街です。数百年前の建物を現在でも活用している姿は新市街地とは対照的でしたが、どちらもうまく活用している様子は、まちづくりという観点でとても参考になりました。

写真(2 ハイデルベルグ城で知り合った地元の方と記念写真)

 到着地のフライブルクではホテルで本日の研修内容を振り返りました。毛糸ボールを投げあいながら、ひとりひとり思ったことを率直に話し合いました。またその後は前日に引き続き、プレゼンの準備をして終了となりました。
明日はフライブルク市内で研修を行います。

写真(3 ホテルでの振り返りの様子)

【海外研修】ドイツ研修①

1月5日~14日の日程でドイツ研修が始まりました。
この研修ではドイツの再生可能エネルギーへの取組み、街づくりや市民の関わり、高校、大学との交流による相互理解、歴史の継承などを学び、2年生から始まる探究活動やこれからの地域のあり方の考察に活かすことを目的としています。
参加者は1年次選抜生徒12名、引率教員3名です。
5日の早朝、学校に集合し、現地時間19時半(日本時間6日午前3時半)、無事にドイツ、フランクフルトのホテルに到着しました。
学校出発からほぼ24時間の長旅でしたが、皆、モチベーションは非常に高く、夕食後、さっそくプレゼンテーションの仕上げを行いました。
明日からの研修、しっかり行ってまいります!

【国際交流】 ニュージーランド日本語教員来校

 9/26(木)にニュージーランド日本語教員の2名が来校され、生徒と交流を行いました。お昼の放送では、お越しいただいてすぐに特別ゲストとしてお話しいただき、5時間目と6時間目に授業内で生徒と交流を行いました。

5時間目は、1年生のコミュニケーション英語Ⅰの授業2つと、3年生の英語表現Ⅰのクラスで交流を行いました。1年生フロアでは、本校の生徒同士も学年をまたいで交流を深めました。日本文化のプレゼンテーションを行うクラスや、クイズを行うクラスなど、様々な活動で交流を深めました。

6時間目は、2年生の英語表現Ⅱの授業の中で交流を行いました。マオリ語の言葉を教えていただいたり、現地のお菓子をいただき、味から名前を当てるゲームをしたりして交流を深めました。

7時間目は、本校の英語科教員とニュージーランドの教員とがディスカッションを行いました。今後のさらなる交流に向けた協働の形を話し合い、授業の中で交流が続けられそうです。

放課後、お二人は部活動を見学され、演劇部員と交流しました。

今回お土産にいただいた本のしおりやCD、ニュージーランドの鳥の旗を選択4教室に置きました。ぜひご覧ください。

【海外研修】ベラルーシ研修報告(8月3日以降)

 この日はいよいよ最後の日。スーツケースの荷造り、部屋の片付けなどを済ませ少し遅めの朝食をとりました。その後ベラルーシ友好派遣団の解団式が行われました。子供たちは、全国から生集まった高校生たちやベラルーシ人スタッフと最後の別れを惜しんでいました。ベラルーシ人スタッフとのお別れでは涙をにじませながら抱き合っていたようです。その後空港に着き、チェックイン、出国審査、保安検査を済ませ無事帰りの飛行機に乗ったのは13時半。途中の乗り継ぎ地となったアブダビ空港ではアラブ人の旅行客の中に埋没していましたが、行きとは違ってまるでびびることなく自然な姿で対応していたのが印象的でした。約20時間のフライトの後、成田空港に着いたのは8月4日13時でした。予定通り、バスに乗り、いわき中央インターとふたば未来でそれぞれ解散しました。生徒たちは疲れていたようですが、出迎えた教頭先生や保護者達と笑顔で旅の様子の一部始終を話している様子が印象的でした。長きにわたった友好旅行団もこれですべて終了です。

無事、成田空港に帰ってきました!

【海外研修】ベラルーシ研修報告(8月2日)

 この日はミンスク近郊の世界遺産に登録されているネスヴィジ城とミール城を見学に行きました。どちらの城もメルヘンの世界を彷仏させるような外観でした。中は博物館となっており、その部屋ごとに当時の貴族の生活の様子を伝える物が展示してありました。ラジビル家所有の様々な調度品がありましたが、中には16世紀に使われていたテーブルがありました。 ネスヴィジ城は比較的保存状態が良いのに対し、ミール城は当時の城塁が破壊されたまま残されていました。その後最後の見学として、国立図書館に行ってきました。高さ70メートルを超す近代的な作りで、莫大な量の蔵書が閉会式の図書館として閲覧することが可能になっていました。さらに屋上は展望台となっておりミンスクの街を見渡すことができました。改めてミンスク近郊を上から見渡してみると、遠くまで平原が広がり、改めてヨーロッパの土地の広大さを実感することができました。その後夜は再びお土産を買いに買い物に散策に出かけました。ベラルーシルーブルは残しておかないほうがいいので、子供たちはいろいろ工夫をしながら買い物をしていました。

ネスヴィシュ城の中庭

 実家がネスヴィシュ城の近くのアンドレイと!

 ネスヴィシュ城入り口にて!

ミール城の正門近くにて!

国立図書館の前で!

 国立図書館の中。 ヨーロッパ選手権のマスコットと一緒に!

 中庭のレストランの前で!

【海外研修】ベラルーシ研修報告(8月1日)

 この日は朝早くズブリョーノクを出発し、首都ミンスクに向かいました。約2時間半の道のりでしたが途中休憩がありました。トイレは施設としては併設しておらず、森の中という驚きの状態でした。子供たちもちょっとびっくり。ミンスクにつくとまずこの事業のスポンサーであるゲームストリーム社を訪問しました。戦車や戦艦を題材とした対戦型のオンラインゲームを作っている会社ですが、そのデモゲームをやらせてもらい子供たちは楽しい時間を過ごしていました。その後ミンスクの市内を観光しました。至るところに複雑なヨーロッパの歴史を彷仏とさせる慰霊碑等が置いてありました。特にアフガニスタン戦争の時にはベラルーシから30,000人の兵隊が派兵されました。その派兵された兵隊の中で帰ってきていない子供たちを嘆く母親の大きな像が置いてあり、ベラルーシの歴史の影の一面を感じることができました。この日は夜の自由時間に初めて子供たちは買い物に出かけました。近くのショッピングセンターに全員で買い物に行ったのですが、ベラルーシは物価が安いので買い物袋いっぱいに買い物をしてたくさんお土産などを買い込んでいたようでした。

ゲームストリーム社にて

ミンスク中心部にて

派兵され、帰還をしなかった息子たちを悲しむ母親の像

ミンスク中心部のカトリック教会にて

【海外研修】ベラルーシ研修報告(7月31日)

 この日は1番大きなイベントとなる1日でした。まずは、日本の伝統的な遊びや文化を紹介する時間が設けられました。その中で生徒たちは浴衣を着て、ベラルーシやポーランドの子供たちに習字やおはじきなどを教えていました。大勢のベラルーシ人の中に囲まれ、お互いに英語が片言の状態で一生懸命意思の疎通を果たしていました。ある物事にこちら側の造詣が深ければ、最小限の言葉で十分な意思の疎通が図れることを実感したようです。その後自分たちの住んでる地域についての発表と ダンスなどの舞台パフォーマンスが行われました。1年生はいわきの食べ物と震災後の食べ物の状況について2年生は震災後の様子と現在の状況並びに未来創造学が目指すところなどを発表しました。舞台パフォーマンスでは2年生が「学園天国」1年生が「パプリカ」を踊りで披露しました。特に2年生の踊りはベラルーシ人の子供たちが立ち上がって一緒に踊り熱気に包まれた発表となりました。この発表はベラルーシに来る前に日本で時間をかけて準備をし、こちらに着いてからも練習をしていたので、子供たちはとっては実に充実した1日となったようです。

あっという間に沢山の人だかり!大盛況!

いつか日本に行ってみたい!

これから日本の文化を紹介に行きます!

みんなで鶴を折るぞ!

みんな日本に興味津々!

カラテキッドと一緒に折り紙

折り紙の仕上げ!

全員で日本文化のステージ発表!

学園天国をベラルーシの子供たちと踊る!

中国、日本、アジア文化大好き!

サーシャと!

名前をカタカナで書いてあげると大喜び!

【海外研修】ベラルーシ研修報告(7月30日)

 この日はさながら大内宿のような18世紀から19世紀の町並みが保存されているナノチ村というところに行ってきました。当時のロシアの農村の様子が保存されていて子供たちは目を輝かせていました。 隣に併設されたサモワール博物館では、ロシアの茶器とも言える高価なサモワールの貴重なコレクションを見学することができました。当時のロシア帝国の貴族の生活の様子が伝わってきました。
 午後はターザンパークと呼ばれる施設内のアスレチック施設で羽を伸ばしました。この日はアブらしきものに足をされた生徒が1名。足が思いのほか腫れ上がってきたので、施設内のお医者さんに診てもらうことにしました。通訳も同行し非常に丁寧な処置をしていただきました。経過は良さそうです。

いざ!ターザンパーク!

サモワール博物館!

ナノチ村にて

パンが焼けたぞー!
 

ベラルーシ伝統舞踊のダンサーと!
 

 

夕方のディスコで

【海外研修】ベラルーシ研修③

 この日は、派遣団の生徒全員でミッションが与えられました。この日の午後に友好のキャンプファイアと言うものが行われ、その場で日本を紹介する5分から6分程度のパフォーマンスを行うというものです。この施設は、様々なグループが混在しているのでこのように突然新たな企画が提示されることが時々あるようです。ミッションに与えられた時間は午後の休憩の1時間のみ。全国の派遣団の生徒たちは全員で知恵を絞り、短時間でできる効果的なパフォーマンスを考えました。派遣団もだんだんとお互いの顔が分かり馴染んできていたので、だんだんとリーダーシップを取る生徒も出てきました。朝の緊急ミーティングの後、「幸せなら手をたたこう」を簡単な振り付けをつけて行うことが決定しました。だんだんと自分たちだけでいろんなことをできるようになってきた生徒たちは午後の練習を自分たちの手で組み上げ本番までになんとか準備を整えました。


 迎えた本番。キャンプファイヤーの周りにベラルーシとポーランドの子供たちが集まり、ベラルーシやポーランドの伝統舞踊などが披露されました。いざ、100人ぐらいの聴衆を迎えて日本団が舞台パフォーマンスを行う番となりました。舞台パフォーマンスは、ベラルーシのズブリョーノクの施設の開会式にベラルーシの人々が行っていた集団の動きを早速取り入れアクションの大きな生き生きとしたダンスを見せることができました。パフォーマンス後生徒たちは知り合いとなったベラルーシの子供たちやポーランドの子供たちと会話をする様子が見られました。とっても実りの大きな1日となりました。

【海外研修】ベラルーシ研修②

 7月27日(4日目)の様子を報告します。ズブリョーノクでの生活も3日目となりだんだんと生活に慣れてくると同時に少しずつ交友関係の話も広がってきました。外国人の知り合いも少しずつ増えてきたようです。毎日行われる健康プログラムの後、みんなで協力して宝物を探す探検ゲームをやりました。その後は地元の中学生と一緒に運動会を行ったり、ナロチ湖の付近に存在する古戦場の跡を見学してきました。

 

 中学生と一緒の運動会の後全員で記念撮影です。中学生ながら体格も大きく侮れませんでした。結果は2勝7敗で圧倒的にベラルーシチームの勝ちでした。

 

 7月29日5日目の様子を報告します。今日は様々な形でベラルーシの人たち及び近隣諸国の人々また全国各地から集まった派遣団の人たちと交流をすることができました。午前中はベラルーシの伝統的な遊びを教えてもらった後、18世紀から19世紀の古民家を訪れベラルーシの伝統的な文化を体験することができました。午後は日本全国各地の派遣団とともにスポーツなどを通して交流をしました。

 

 この日の締めくくりはポーランドの子供たちとの親善サッカー試合。観客席からベラルーシの子供が「イポニヤ」「イポニヤ」(ベラルーシ子で日本のこと)と大合唱で声を送る中、日本チームは6-2で圧勝でした。子供たちはたとえ言葉での表現が制限されているとしてもスポーツや様々なその他の手段を使ってコミニケーションの輪が広がることを学んだようです。

 

 5日目となり派遣団の子供たちの人間関係もだんだんと馴染んできました。随所に子供たちの中でイニシアチブを取る姿も見られるようになってきました。今までよりも積極的に交流活動や自己表現に取り組んでおり、この5日間の成長が伺えた1日でした。現在のところ体調不良者は1人もおらず順調に過ごしております。

【海外研修】ベラルーシ研修①

7月24日~8月4日の日程でベラルーシでの海外研修を実施しています。

 成田空港を出発し、アブダビを経由しベラルーシに到着しました。生徒たちは約20時間の移動にもかかわらず、元気そうに交流プログラムを行っています。

経由地アブダビでの様子

 

 3日目は動物園に行った後開会式のセレモニーが行われました。ベラルーシと近隣の国の子供たちが集まる中で盛大なセレモニーが行われました。表現力が豊かで趣向を凝らした出し物や盛り上げ上手な観客の様子に圧倒されていました。そこでは、日本の歌として全員でトトロの「散歩」を歌い簡単な舞台パフォーマンスを行いました。なおウェディングドレスの女の子はとっても大人びて見えますが実は14歳です。

ノーベル平和賞受賞者 マララ・ユスフザイさんとの対談

国際女性会議「WAW!」に参加するために来日していた、ノーベル平和賞受賞者のマララ・ユスフザイさんにお会いしてきました。

被災地の子どもたちに会いたいとの彼女の声で、特定非営利法人ハッピーロードネット様に仲介をいただき、本校女子生徒3名との対談が実現しました。

はじめから自由に質問をする時間を設けていただき、本校生は自分たちの自己実現に向けて重要なメッセージをいただきました。

「教育を受けることを禁じられて、テロの脅威も身近にあったが、もう10年ほど自分で声を上げ、伝え続けてきた。すぐに物事は変わらないかもしれない。でもあきらめてはいけない。はじめはひとりしか聞いてくれなくても、私はあきらめなかった。」

「ネガティブな側面ばかりに目を向けてはいけない。すべての人を尊重すること。自分たちの考えをよりよいものにできるかもしれない。」

富岡町で海外研修の学びを伝えてきました

今年度のニューヨーク研修に参加したメンバーで、~地域をつなぐ 世代をつなぐ~お茶会in富岡に参加してきました。これは、ニューヨーク研修の事前研修にてお世話になった青木淑子さんとの約束によって、実現されたものです。

会場には、富岡町3.11を語る会の皆様、とみおか表現塾の皆様、安積黎明高校・郡山東高校・郡山北工業高校の生徒の皆さんがいらっしゃり、本校生徒の発表を伝えてきました。本校の生徒たちは、今後自分たちの学びを伝え、実践をしていく上での課題を見つけて帰ってきました。

【海外研修】NY研修8日目・9日目

3月9日(土)

いよいよ自主研修です。美術館・博物館に行くチームやNBAを見に行くチーム、ショッピングを堪能するチームなど… 皆大変よく調べていました。その後夕食を取り、ミュージカルやオペラを鑑賞する最終プログラムに入りました。各自上手に待ち合わせをして、「ビューティフル~キャロルキングストーリー」「マイ・フェア・レイディ」「アナステイジア」「リゴレット」の4つのチームにチーム替えをし、劇場に入り鑑賞しました。この研修全体の疲れも出てくるところではありますが、ミュージカルやオペラにすっかり魅了されていたようです。 

宿に帰り、最後のミーティングです。今回のミーティングはサプライズ的に開かれた引率団による修了証書授与式となりました。修了証書は現地で購入したグリーティングカードに、3人の引率教員それぞれからのメッセージが書いてあります。カードのデザインも一人ひとり異なり、それぞれに意味が込められています。 

この研修を通して、生徒たちは驚くほどに成長しました。人には得意不得意があり、New Yorkのように多様な人間が同じ場所でともに生活をしています。はじめは不安を感じたこともありましたが、お互いを補い、支え合いながらさらに強いチームを作り上げていくことができました。

自分が主体的に関与し、本当に深く思考した学びは必ずどこかでつながってくる。そのつながりが見えることの喜びは、本当に涙が出るほどのものであり、そのように必死に得た学びは誰かに伝えたくて仕方がなくなる。そんなメッセージを体現してくれた3期生New York研修参加生。このチームを引率できたことを誇りに思います。

日本に帰国してすぐに、研修生たちは様々な場所で自分たちの学びを発信していきます。他人事から自分事へ。学びが学校全体、地域全体…とつながっていくことを大いに期待します。学びの発信をお見かけになりましたら、ぜひとも励ましのお声かけをいただければと思います。

[New York Knicks : Sacrament Kings @マディソンスクウェアガーデン]

[アナステイジア(アナスタシア)]

 

 

 

【海外研修】平成30年度SGH NY研修7日目(UNIS-UN3日目)

3月8日(金)

本日は国連本部総会議場でディベートその2です。

2日目のモーションは” Climate migration will be the biggest threat to worldwide political stability. ”「気候難民は世界の政治的安定性に対する最も大きな脅威となる」です。今年度のNY研修を締めくくるにふさわしいモーションです。

 昨晩の準備では、当日の講義を聞かなければわからない部分のみを残して、12人のチームとして役割の分担をして臨みました。

当日は、このモーションに対して、自分が入ったディベートグループの他国のメンバーを説得しようと、真剣に他国の生徒に語りかける姿が前日よりも強く感じられました。

壇上で演説をした人に対しても質問や意見をしようと、Futaba Future High School, Japanのメンバーは何度も何度も手をあげ、ついに一人、発表の機会を得ました。国連本部総会議場前方スクリーンに、自分たちのチームメイトが映るのは不思議な感覚でした。もし、何度も手を挙げていたほかのメンバーも発言の機会を与えられていれば… どちらにしても、Futaba Future High School, Japanが国際会議で臆さず発言できたことは、大きな一歩であったといえます。

 ディベートの一切が終わった後はUNIS校舎に戻り、日本語履修生徒と意見交換をしてダンスパーティーに臨みました。なれない雰囲気にも溶け込み、2日間ともに真剣な議論を交わした友人たちとの別れを惜しみました。明日は自主研修、いよいよこの研修最終日です。

 [How are you, Indrah?]

 

[昨日にもまして真剣に議論をする]

 

[大きな一歩]

 

[集合写真]

国連入り口

 

日本席にて

 

UNIS-UN Dance Party

 

 

 

 

【海外研修】平成30年度SGH NY研修6日目(UNIS-UN2日目)

3月7日(木)

本日は生徒国際会議UNIS-UNのConference Day。ついに国連本部総会議場でのディベートです。

前日の交流会で仲良くなった友人との再会もあったようです。こういったつながりの速さには驚かされてばかりです。

午前中は専門家の方などによるテーマに関する講義、午後からディベートが始まります。今年度の大テーマは "Ripple Effect: Water Crisis" です。持続可能な開発目標(SDGs)の多くに波及するテーマです。

生徒たちはこれまでの研修で学んできたことと、今回のテーマを照らし合わせ、深い議論ができるように準備をしていました。

初日のテーマは "Industrialized countries have a greater responsibility for sustainable development." です。議論の前の講義やスピーチのスピードにびっくりしたようでしたが、6人ずつのグループに分けて行われたディベートの中では冬休みにチームで読み深めた本と、この研修で学んだことをつなぎ、何とか簡単な英語にして話しました。中にはグループの中心を担った生徒もいます。その懸命な姿に、引率教員はこっそり感涙しました。

明日は2日目。"Climate migration will be the biggest threat to worldwide political stability." この研修のまとめとして、実り多いものになることを期待します。

 

[ふたば未来の意見を真剣に聞いています]

[賛成側の勝利です。]

 

[集合写真]

 

【海外研修】平成30年度SGH NY研修5日目(UNIS-UN1日目)

3月6日(水)

本日からいよいよ国連国際学校(UNIS)が主催する生徒国際会議UNIS-UNが始まります。UNISは国連本部や各国代表部の職員の子供たちが通うインターナショナルスクールで、今年で43回目を迎えるUNIS-UNには、UNISの生徒たちに加え各国の招待校の生徒も加わり、500名以上が国連本部総会議場で議論します。 

午前中はUNIS-UNに向けての準備期間としました。午後から自分が参加するワークショップの予習をし、午後に披露する合唱の練習をしました。 

地下鉄の乗り継ぎにも慣れ、午後はいよいよUNIS-UNに参加です。今日はCultural Showcaseを行い、ディナーで交流をしました。12人全員が、どんどん交流を求め、交流を続けていました。 

多少知らない単語があっても、あきらめずに伝えようとし続ける姿勢が相手に好感を持ってもらえる部分なのだと思います。

明日はついに国連本部総会議場でディベートです。

 

[練習の様子]

 

 [Cultural Showcase]

[ワークショップ]

 

[交流の様子]

 

 

 

 

【海外研修】平成30年度SGH NY研修4日目(国連職員等意見交換、国連本部視察等)

研修日程も4日目、いよいよ国連職員の方々とYouth Delegateの皆さんにプレゼンテーションをする日を迎えました。

国連本部に到着後、すぐにプレゼンテーションを披露することになりました。大変な緊張感の中、生徒たちはこれまで必死に作り上げてきた発表をやり切りました。

本校生徒の発表の後には、国連Youth Delegate の皆様からも発表をいただくこととなり、生徒は真剣な表情でプレゼンに聞き入っていました。その後のQAセッションにおいても、生徒は隙間を空けることなく、時間の許す限り質問をし、相手からいただいた質問に答えました。ためらうことなく英語でのやり取りに挑戦し続ける姿、もっと時間をほしがる生徒の姿からも、大いに成長したことがうかがえました。そして、対話の中から8月のソルトレークシティーで行われる 68TH UNITED NATIONS CIVIL SOCIETY CONFERENCEへオンライン参加する案も出ました。自分たちが福島で取り組んできたことを土台として持続可能な世界の実現に貢献していく、大きな一歩となりました。

その後、ご多忙のところわざわざお時間を見つけて、UNDP(国連開発計画)の岸守一上級アドバイザーが駆けつけてくださり、1期生から引き続き、本校生に温かくご指導をいただきました。 

その後、Youthの皆様との昼食会にお招きいただき、生徒が交流を続けました。積極的に連絡先も交換しており、今後も交流を続けさせていただけるようです。 

食事が終わると、国連の見学ツアーの時間です。重要案件の会議の様子も見学することができ、生徒たちは大変満足だった様子です。 

夕方には、マウントサイナイ医科大学の柳澤ロバート貴裕教授のご自宅にご招待いただき、9.11家族会のMeriam Lobel様とお食事をすることができました。お二方は、昨年夏に本校に来校され、交流した縁があります。マウントサイナイ医科大学の学生もいらっしゃり、本校生はこの研修旅行中では最後になるプレゼンテーションを行いました。 

明日からは、UNIS(国連国際学校)主催の生徒国際会議UNIS-UNに参加をします。今年度はWater Crisisをテーマに、3日間のディベート等を行い、持続可能な世界の実現に向けて思考を深め、各国の同世代と交流を深めます。

 [いよいよプレゼンが始まります]

[真剣に相手の話を聞きます。自分たちがしっかり聞いているんだ!という意志が伝わりました。]

 

[今回の研修における成長を象徴する1枚。相手の質問に答えるのが楽しい。]

 

[岸守様との記念撮影。見づらいですが、引率塩田が持っているのは岸守様から全員が頂いたSDGsピンバッジ。]

 

[食事会の一場面]

 

[国連の活動3つの柱。訳せますか?]

 

 [国連ツアー。ある部屋の入り口と中。さてここはどこでしょう。]

[柳澤ロバート貴裕マウントサイナイ医科大学教授のおうちにて、Meriam Lobel様と。]

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【海外研修】平成30年度SGH NY研修3日目(国連日本政府代表部、コロンビア大学 意見交換等)

前日の大雪の予報もあって天候が心配されましたが、何事もなく無事国連に到着し、予定通り研修プログラムを始めることができました。

研修行程3日目となる今日は、国連日本政府代表部の表敬訪問の日です。川村泰久特命全権大使の公邸にお邪魔し、貴重なお話をうかがうことができました。前日の夜に遅くまで議論を交わした内容や、自分たちが手探りで行ってきた探究活動が大使のお話と密接であることに気づき、生徒は大変感動していました。

大使公邸を訪問した後に会議室へ移動し、翌日に国連の関係者の方々と、Youth Delegateの皆様の前で発表するプレゼンテーションにご指導をいただきました。西村泰子参事官と梶本優 二等書記官より、発表内容や英語の言い回しについてご助言をいただく中で、英語の言葉の意味一つを取っても、国連の文脈では配慮が必要な言葉の存在を知りました。相手の立場を知り、慎重に言葉を選ぶことが必要です。

午後からはコロンビア大学での大学院生との意見交換を行いました。

SIPAの平野慧様を中心にお集まりいただいた大学院生を相手に、ここでもプレゼンテーションを行い、よりよいものにしていくためのフィードバックをいただきました。生徒たちはプレゼンテーションの後の英語での質疑応答に悔しい思いをした様子です。また、帰りには海外留学についてお聞きしたり、進路のお話をしたりすることができました。

宿に帰って、本日の振り返りを行いました。まだ3日目であるにもかかわらず、振り返りにおける議論の深まりは明らかです。そして「チーム」としての力が高まりを見せています。生徒はALTのダニー先生にテレビ電話をかけ、慎重に言葉を選ぶサポートを受けながら自分たちのプレゼンテーションにさらなる磨きをかけました。明日のさらなる成長に期待します。

 

 

【海外研修】平成30年度SGH NY研修2日目(NY市役所、9/11 Tribute Museum 意見交換等)

3月3日(日)

本日は午前中にNew York市職員のChisato Shimada 様、Brian Cook様、Anthony Drummond様にホテルまでお越しいただき、自分たちのプレゼンテーションと意見交換を行いました。自分たちの探究活動と伝えたいメッセージに対して、どのようなフィードバックを頂けるかと大変楽しみにしながら臨んだプレゼンテーションでしたが、緊張からかなかなか質疑応答が進みませんでした。それはおそらく、自分たちがプレゼンテーションを上手に行う事に集中しすぎたあまり、アイスブレイクの中から聞き手との共通項を見出し、それを共有することなくコミュニケーションを始めてしまったためでした。

午後は、9.11. Tribute Museumにおいて、9.11.家族会の方々との意見交換を行いました。ここでもまずは自分たちのプレゼンテーションを行い、その後Museumの中を案内していただきました。午前中の反省を生かし、共通項を見出そうとしながらコミュニケーションを図ろうとする生徒の姿は、ツアーをしてくださった方々に大変印象に残ったとのことでした。生徒たちは自分たちの探究活動を、自信を持って進めていこうというエネルギーを得たようです。

夕食は事前にALTのダニー先生にお聞きしていたおすすめの店を中心にめぐりました。宿に帰って来た後は本日の振り返りと明日の準備です。

明日は国連日本政府代表部の表敬訪問とコロンビア大学院生とのディスカッション。自分たちが日本・福島・双葉郡の代表であるという自覚を忘れず、さらなる深化が楽しみです。

 

[New York市職員の方々へのプレゼンテーション]

 

[9.11の跡地はこのようになっています]

[9.11Tribute Museumにおけるプレゼンテーション]

[帰り道に島の南端を通過し、自由の女神を見ました。]

 

 

 

 

【海外研修】平成30年度SGH NY研修1日目(到着)

3月2日(土)

いよいよ今年度のNY研修が始まりました。正午にバスが発車とのことで、研修参加生徒たちは自然と学校に集合しはじめ、練習を始めました。2期生のNY研修参加生徒を含め、大勢の人に見送られ、学校を後にしました。

ドイツ研修やほかの海外研修を通して、空港での立ち居振る舞いにも自信が現れてきています。飛行機の中でも研修生は自分の発表の練習に取り組んでいました。

到着後、入国審査の長い列に困惑しながらも、無事にホテルにチェックインし、すぐにレストランに移動しました。本日の夕食はPlanet Hollywoodという、ハリウッド映画の撮影に用いられた衣装や小道具の展示されたレストランでした。写真の通り、みな元気です。

部屋に戻ってきて、プレゼンテーションの練習です。いよいよニューヨーク入りして実感がわいたのか、緊張して思ったように発表ができなくなっていました。引率教員からのフィードバックをもとに、さらに練習です。明日はニューヨーク市職員の方と9.11 Tribute Museumの関係者との意見交換をします。

 

 

【参考】平成30年度SGH米国・ニューヨーク研修実施概要

1 趣旨

2015年国連サミットで、貧しい国も、豊かな国も、中所得国も、すべての国々が豊かさを追求しながら地球を守り、持続可能な社会を実現していくことを目指して、世界各国は「持続可能な開発のための2030アジェンダ」を採択しました。

未来創造探究において取り組んでいる原子力災害からの復興や、持続可能な地域づくりについての探究内容は、福島のみの課題ではなく、全世界が共有する「持続可能な社会づくり」の課題として考えることもできます。

SGHにおける2学年次海外研修では米国・ニューヨークを訪問し、国際機関や世界の同世代と交流を行い、世界に福島を発信するとともに、世界とともに持続可能な社会づくりを考え、未来を創造していく一歩とします。

 2 日程

2019年3月2日(土)~3月11日(月) 10日間

3 派遣人数

2年次生徒 12名(男子5、女子7)

引率教員 3名

4 研修内容

 (1)国際機関関係者との意見交換

国連日本政府代表部による「国連と日本・福島」に関する講義を聞き、福島の私たちが持続可能な世界の実現に向けて何を為すべきなのかを考える。また、各国の国連関係者に福島復興に向けた自身の実践について発表を行い、持続可能な世界の実現について意見交換を行う。

(2)UNIS-UNでの各国同世代との交流

国連職員の子弟等が通学するUNIS(国連国際学校)が主催し、各国の高校生が参加する国際会議UNIS-UN(会場:国連総会会議場)に参加し、「Water crisis」をテーマとしてディベートを行い、日本・福島の視点から自分たちの意見を述べ、交流する。

(3)コロンビア大学大学院への留学生との意見交換

世界各国から留学し、持続可能な世界の実現に向けた政策等を研究している大学院生に福島復興に向けた自身の実践について発表し、福島と世界の課題解決について意見交換を行う。また、キャンパス内を見学し、キャリア意識についても学ぶ。

 (4)NY市行政職員等意見交換

NY市の職員等に福島復興に向けた自身の実践についてプレゼンテーションを行い、多様性を包含するコミュニティ形成について意見交換を行う。

(5)9/11博物館視察と意見交換

911の記憶を伝えている9/11 Tribute Museumを視察し、関係者に福島復興に向けた自身の実践について発表を行い、災害や厄災の教訓の伝承について意見交換を行う。

 (6)生徒たちの計画による自由研修

多様性と能動的市民性が息づくニューヨークの文化を体感する。また、異国の地で行き先や移動手段も自分たち自身で計画し行動する経験を積む。

英語科 インドラさんの帰国について

昨年の8月末より本校で過ごした、インドラさんが2/14(木)に広野町を出発し、帰国することとなりました。初めてこの学校に来たときのように全校集会を行い、インドラさんを激励しました。

 インドラさんは壇上で日本語のスピーチを行いました。インドラさんが日本語で自分の力で書いたものです。以下、原文です。漢字も本人が使ったものです。

 「さようならはちょっとへんなことばですね。さようならを言うのがくるしいことって思っている人もいるし、うれしいことって思っている人もいる。しかし、私はこのさようならをどんな気持ちで言うべきか分かりません。かぞくと会うのは本当にうれしいですが、みんなとこれから会えないかもしれないのはぎゃくですね。だからちょっと説明するのが難しいです。私が思うさようならの意味は、前のことにはもどれないけど、これまでの思いを持って未来にすすむことです。だから、この6ヶ月でみんなとつくったおもいでを今持って未来にすすみます。本当にこの6ヶ月ありがとうございました。さようなら!」

 壇上では、この半年間の努力をたたえて表彰を行いました。この短期間に、彼女は日本語能力検定試験にも合格しています。

 ふたば未来学園一同、インドラさんの活躍が伝わってくることを楽しみにしています。同時に、ふたば未来学園の頑張りがインドラさんまで届くよう、一生懸命学び続けましょう。