ふたば未来学園の日々

カテゴリ:中高探究学習

【健康と福祉探究班(2年次)】3年生との交流会を行いました

 10月25日(水)5・6校時は、2年次生が未来創造探究の授業を行いました。健康と福祉班では、同じ健康と福祉班の3年次生と交流会を行いました。
 交流会では、すでに班の探究活動を終え論文作成に入っている3年次生が、自分たちの進めた探究活動について2年次生に紹介しました。また、経験を踏まえた探究活動の進め方や テーマに対する新しい観点をアドバイスする場面も見られ、2年次生は自身の探究活動をさらに進める良い機会となりました。
 次回は、各自のテーマに合わせていわき市の特別養護老人ホーム翠松園を訪問する予定です。

☆3年生との交流会の様子
  
☆個人探究を進める様子
 

【再生可能エネルギー班(2年次)】ソーラーパネルを作りました

 10月25日(水)5・6校時の2年次生の「未来創造探究」、再生可能エネルギー班では、いわき明星大学教養学部・科学技術学部の中尾剛教授を講師にお迎えし、授業を行いました。
 今回は、「再エネ×プログラミング」。2020年から小学校でプログラミングが必修となるため、高校生や教職員も小学生に負けていられないという意気込みで、授業に取組みました。
 休み時間でも、誰一人休むことなく、黙々と作業を継続していました。
 内容は、基盤に抵抗やクリスタル(水晶の圧電効果を利用して高い周波数精度の発振を起こす際に用いられる受動素子)など様々な部品をはんだ付けし、どの順番で部品を取り付けるのがより効率的かを考えながら回路を作成し、コンデンサーの仕組みも学習することができた。
 基盤に取り付けたマイコンに、プログラムを入力し、LED照明を点灯させたり、消灯させたりしました。さらに、基盤とキーボードとつなぎ、タイピングゲームのプログラムを作り、先生方も生徒と一緒に盛り上がりました。
 その後、プログラムを改良して、もっと面白いゲームを作る生徒もおり、これからの情報化社会に対応する生徒が育つ予感がする授業でした。
 次回は、作成したソーラーパネルを電源にして、プログラムでロボットを動かす実習を行います。

<活動の様子>
   
   
 

【スポーツと健康探究班(2年次)】Jヴィレッジを訪問しました

 10月11日(水)5・6校時は、2年生が未来創造探究の授業を行いました。スポーツと健康班では、双葉郡楢葉町にあるJヴィレッジを訪問し、猪狩安博さんからお話を伺いました。
 普段の授業では、講師の方をお招きしてお話を伺うことが多いスポーツと健康探求班ですが、実際にその地に足を運んでみることで、感じること、考えることに広がりを見せる様子がうかがえました。
 また、身近にある施設ということもあり、生徒からは積極的に質問が飛び、熱心に猪狩さんのお話を書き留める姿が見られました。今回の授業の振り返りでは、「高校生がJヴィレッジに対して力を出せることは何なのか?」「Jヴィレッジと連携してできることをやっていきたい。」などという声があがっていました。
 次回は、富岡町にある、総合型スポーツクラブ富岡さくらSCを見学する予定です。

☆猪狩さんより講義を受けている様子
  

☆施設見学後、全員で集合写真
  

【再生可能エネルギー班(2年次)】ソーラーパネルを作りました

 10月11日(水)5・6時限目は、2年生が未来創造探究の授業を行いました。再生可能エネルギー班では、先週に引き続き、いわきおてんとSUN企業組合の島村守彦さん、磯辺吉彦さんを講師にお迎えして授業を行いました。
 先週は、実際にソーラーパネル作りに挑戦し、発電ができるかどうかの確認をしました。今週は、回路を作って、明るいときはソーラーパネルから充電池に充電して、暗くなると、充電池に貯めた電気を利用して、照明を点灯させる回路を作りました。
 再生エネルギーの弱点は、不安定であり、太陽光発電は日が沈むと発電しなくなると言われています。しかし、この回路を完成させれば、日中、余剰電力を充電器に貯めておき、夜間はこの貯めた電気で、LED照明を点灯させることができます。つまり太陽光で24時間電気を使うことができるようになります。
 さらにスイッチを取り付け、夜間でも無駄な照明を点灯させずに、必要な時だけ照明が点灯するように回路を改良しました。
 生徒からは「回路の仕組みは難しかったが、すごいことをやっているのは分かった。」「毎週水曜日の探究の時間が、楽しみでしょうがない。」などの感想がありました。
今後は、再生可能エネルギーとプログラミングを掛け合わせ、ロボットを動かしてみる予定です。

☆島村さんから講義を受ける様子。
 
☆自分たちで回路を作っている様子。
  
☆接続がうまくいった。ソーラーパネルを隠して暗くするとLED照明が点灯する。
 

第4回広野町国際フォーラムに参加しました

 10月15日(日)広野町公民館で行われた、第4回広野町国際フォーラムに参加しました。
 午前中は、実習販売を行い、農業実習では焼きたてのバーガーを販売したり、自分たちが育てたヤマユリ(広野町の町花)の球根を無料配布したりしました。
商業実習では、大熊町の農家さんが育てた梨や浜通りの高校生が作った焼き菓子を販売しました。
 午後からは、未来創造探究研究発表が行われ、それぞれの探究班の成果を英語を交えながら発表しました。

○健康と福祉探究
 「介護士の人材育成」「東日本大震災による双葉郡の孤独死」

3年次 関根 麗楠

○スポーツと健康探究
 「再生可能エネルギーの発電によるアリーナを中心とした街作り」

3年次 草野 陸世、前田 篤

○アグリビジネス探究
 「町をやまゆりでいっぱいにする活動」

3年次 高野 桃夏、横澤 奈央

 「地元食材で作る給食で楢葉の子供たちに笑顔を」

3年次 太田 湧慎、鈴木 勝也

○再生可能エネルギー探究
  「振動発電、パッシブハウス、植物発電を通して、望ましい人間社会と持続可能な地球環境やエネルギーの関連性について探究する」

 3年次 木村 知宙、高橋 彩花

○メディア・コミュニケーション探究
 「Twitterによる情報の分析と発信・動画による情報発信を通して、情報が社会に与える影響、風評や風化のメカニズムを研究する。」

3年次 根本 陽大

○原子力防災探究
 「FM(ファーマーズマーケット)ふたばプロジェクト~農業を用いた街づくり、新たな社会システムの創造、失われたコミュニティの再構築などを模索する。~」

 3年次 松本 彩華


来場された福島県教育委員会 鈴木 淳一 教育長から
「ふたば未来学園の発表を聞けて良かった。物事は、個人的な意見の積み重ねである。専門家に任せたり誰かに頼ったりするのではなく、ふたば未来学園の高校生のように自分で動くことが大切だ。」という言葉をいただきました。

 その後、演劇部の演劇「あの日、隠れた日」は、完成したばかりの新作で初公演であったが、震災いじめをリアルに表現したものであり、差別や偏見を真剣に考えさせられる作品もありました。

<活動の様子>
 

【産業社会と人間(1年次)】平田オリザ先生にご指導頂きました

 10月4日(水)、1年次生の産業社会と人間の授業において、平田オリザ先生より演劇のプロット作成についてご指導をいただき、実際にプロットの作成に入りました。
 生徒は次々と挙手をし、積極的にオリザ先生にご指導をいただいていました。
 次回からは各班に分かれ、オリザ先生と一緒に来校される青年団の方々にもご協力いただき、ご指導をいただく予定です。

☆全体指導                 ☆班ごとにご指導をいただきました。
   

埼玉県の高校生と交流しました

 10月7日(土)、埼玉県の高校生11校32名(春日部5名、不動岡4名、超谷北3名、川越1名、川越女子1名、浦和第一女子4名、浦和西3名、大宮3名、蕨2名、熊谷3名、熊谷女子3名)が来校しました。不動岡高校と浦和第一女子高校は、本校と同じくSGH(スーパーグローバルハイスクール)に指定されています。
本校からは、社会起業部と吹奏楽部の合計18名が参加し、学校概要説明、社会起業部の活動紹介の後、グループに分かれて、東日本大震災の被害の実態や復興の状況等を知ることで、自らの社会貢献の在り方や、学ぶことの意義について考えました。

<各グループから出された意見>
●福島で生活している場所の放射線量は、埼玉と同じように健康に影響を与えない程度であることを共有した。
●埼玉から見て福島はマイナスのイメージが強かったが、実際に来て、見て、現状を知って、周囲に伝えていくことによりプラスのイメージに変えていくことが大切である。
●自ら動いて、地域の人と積極的に関わっていくことにより、信頼感が生まれ、世界の問題につながっていく。
●震災の経験から、それを乗り越えるために新しいカリキュラムの新しい学校(ふたば未来学園)が出来たことが分かった。

<活動の様子>
 

【再生可能エネルギー探究班(2年次)】ソーラーパネルを作りました

 10月4日(水)5・6校時に、未来創造探究(2年次)の再生可能エネルギー探究班では、いわきおてんとSUN企業組合の島村守彦さん、磯辺吉彦さんを講師にお迎えして授業を行いました。
 今回の授業では、実際に電気を起こす実感を持つことをねらいに、実際にソーラーパネル作りに挑戦し、発電ができるかどうかの確認をしました。
 講師の先生方のご指導で作業を進める中、ものづくりが得意な生徒が、苦手な生徒をフォローする姿や、NPO法人カタリバのスタッフからの「太陽光パネルはなぜ発電できるの?」「仕組みはどうなってるのだろう?」「どの素材だと発電することができるのだろう?」という問いかけに対して、自分の意見で答えようとする姿や自らの学びを深める姿が見られました。
 生徒から、「本を読むよりも実際にやってみるほうが楽しい!」「こういう作るっていうことが好き。」というような声が上がりました。
再生可能エネルギー探究班(2年次)では、これから3週間をかけて、このソーラーパネルを完成させ、ソーラーパネルで発電した電気を使って、ロボットを動かす予定です。

☆島守さんから講義を受ける様子
 
☆自分たちでソーラーパネルづくり
 
☆難しいポイントは磯辺さんのアドバイスをいただきました
 
☆いざ、完成したソーラーパネルでの発電チェック。電気は起きるかな?
 
☆先生方やカタリバのスタッフと対話しながら進めていきました
 

未来創造探究生徒研究発表会2017(第1回)が開催されました

 9月20日(水)、第1回平成29年度「未来創造探究」生徒研究発表会を開催し、現在の3年次生が1年半にわたって取り組んできた授業「未来創造探究」の研究成果発表を行いました。
 「未来創造探究」は、2年次に週4時間、3年次では週3時間実施しており、探究の過程を通じて様々な学びを行っています。書物やインターネットからの知識に加えて、地元や大学、企業の方にアドバイスをいただきながら、現実社会の中から学習します。
 研究テーマは、東日本大震災後の様々な困難や課題を解決しようとする取組で、大人でも解決が難しい答えのない内容に向き合いながら深い学びを目指しています。3年次生全員が6つの探究班に分かれ、さらに探究班毎にグループ・個人ごとに実践してきました。
 発表会の形式は、2年間におよぶ研究内容は多岐にわたるため、分科会・全体会の2部構成とし、それらの発表を2年次生・1年次生が見て質疑応答を行いました。こうして、3年次生の学習成果が引き継がれ、本校の「未来創造型教育」の伝統が築かれていくことになります。
 当日は、これまでの研究でお世話になった方や大学、行政機関、地元広野町・楢葉町のみなさん、保護者のみなさんにご来校いただきました。また、発表内容に対してアドバイスをいただくために、文部科学大臣補佐官鈴木 寛様、復興庁参事官田中 徹様、双葉郡未来会議代表平山 勉様に御来校いただき、指導助言をいただきました。
 全体会での総評で御三方からは、励ましやレベルアップのための様々な御示唆をいただき、盛会のもとに終えることができました。その後、鈴木 寛様のFacebookには、「超高校級の大学生完全顔負けの発表が6班続きました。教員と生徒が一緒になって二年半で、日本一のアクティブラーニングのリーディング高校になりました。」というコメントを頂戴しました。
 これからは、3年次生は卒業に向けて探究内容をまとめる「論文作成」、2年次生は「未来創造探究」の本格的な活動、1年次生は次年度のための準備学習を行っていきます。これまで、探究班担当の教員はもちろん、全生徒と全教職員が試行錯誤で創ってきた新しい学びの形を具現化することができました。今後も学校全体で力を合わせて「深い学び」の実現に努めていきます。

〇原子力防災探究班
 
〇メディア・コミュニケーション探究班
 
〇再生可能エネルギー探究班
 
〇アグリ・ビジネス探究班
 
〇スポーツと健康探究班
 
〇福祉と健康探究班
 
<全大会の様子>
 

未来創造探究(2年次)で輪読会を実施しました

 2年次、再生可能エネルギー探究班では、本校国語科の矢沢先生がSGHの水戸二高で研修してきたことを生かし、9月の3週間にわたって、図書館教育&輪読会を実施しました。

〇目的
(1)読書を通して、再生可能エネルギーの知識レベルを高める。
(2)他者の意見を聞くことによって、広い視野を身に付け、新しいアイデアの発想のきっかけにする。
(3)「探究ノート」へのアウトプットによって、読書を通して得た知識や情報を整理し、定着させる。
〇活動
 1週目は、図書室で高橋司書教諭から図書館での本の検索の仕方、図書館の歴史等を講義していただき、再生可能エネルギーに関連し、自分の興味のある本を借りました。
 2週目は、借りた本を読み、探究ノートのブックトークのページ(別紙1)をまとめました。
 3週目は、一人ひとり発表(本の紹介)をし、質問や議論を行いました。
 探究班担当の田坂先生も「全員が、しっかり本を読み、よくまとめることができており驚いた。」と言っていました。
 また、NPO法人カタリバの佐々木さんからは、「質問を考えることで、もっと理解が深まるので、どんどん質問する習慣をつけていこう。」とアドバイスをいただきました。
〇省察
 再生可能エネルギーに対する知識・理解が深まり、社会を取り巻く課題を発見することができた15名の今後の探究が楽しみになる輪読会となりました。また、担当教諭だけではなく、司書教諭や科目を問わず、職員とNPO法人が協力しながらおこなったプロジェクトであったことが、成功につながった要因であると考えられます。

<活動の様子>