ふたば未来学園の日々

カテゴリ:中学校

【中学校】夏季休業前集会(7/20)

20日(火)、生徒会役員が運営して、夏季休業前集会を行いました。

校長講話では、4月からの学校の動きを振り返る中で、各種行事の変更が生じた中でも学習に部活動に全力で取り組んできたこと、その成果を夏休みに有効活用していくこと、その上で、各学年向けに具体的な目標と方向性を提案してくださいました。また、東京オリンピック・パラリンピックの話題にも触れ、本校にゆかりのある先輩方が、バドミントン競技と女子サッカー競技に多数出場することが紹介されました。そしてここでサプライズ。バドミントン競技に出場する桃田賢斗選手から本校生に届いたビデオメッセージが上映されました。このサプライズには、生徒も教員も大盛り上がり。桃田選手はビデオの最後を「恩返し」という言葉で締めくくっていましたが、全選手がメダリストとなって、また来校してくれることを願っています。ぜひ凱旋パレードをやりましょう!

続いて、生徒会長の山形さんが、今、自分たちが大事にすべきことについて意見発表を行いました。各学年代表の作文発表は、1年生は大石さん、2年生は佐藤さん、3年生は南郷さんが、各学年や自分自身の成長と目標について、清々しく発表を行いました。

そして、ALTニック先生とのお別れ。英語と日本語でのあいさつでは、「私はアメリカで日本語を学んだ。それはマイノリティーで、冷ややかな目で見られたこともあった。でも、どうしても学びたくて。そして、こうしてふたば未来学園で皆さんに出会い、皆さんから日本の多くのことを学び、英語を教えることもできた。とてもよかった。皆さんもぜひ、整備された道を選択しないで、困難があっても自分が思った道を進んでいってください。道の迷ったらいつでも連絡してください。」とのアドバイス。やっぱりニック先生も「変革者」でした。帰国後もニックらしい道を歩み続けていくことをお祈りしています。

集会に先立って、大掃除を行いました。今回もせっせと活動する姿を見ることができました。とある生徒に「なんでそんなに掃除頑張るの?」とたずねると、「えっ、頑張ってるわけじゃないんですけど、普通です。でもオープンキャンパスできれいなところ見せたいじゃないですか。」との返答。周りの生徒も「んだ、んだ」との表情。ありがとうございました。

 

 

【中学校】3学年「性に関する教室」を開催(7/14)

中学3年生を対象に、こみゅーん助産院院長の草野佑香利様、助産師の永瀬美和様をお招きし、学級毎に教室を実施しました。


思春期の心と体の発達について、多様な性の在り方、性感染症のリスクと予防等について分かりやすく説明してくださいました。特に、中学生の男女の付き合い方についての事例検討会では、各グループで活発に意見交換を行いました。

また、自分の将来をイメージすることや、自分や相手を大切にすること、一人ひとりの存在が奇跡であり、必然な存在として生まれてきたことなど、命に関する大切な話がありました。

事後感想用紙からは、「命が誕生することは喜ばしいことではあるけれど、それと同時に責任も生まれること
を改めて考えた」「思春期は自分が思っていたよりも大事な時期だということを再認識した」「性とは心
をつくして生きることをいい、大事にしていきたい言葉だと思った」など、今日の講演が有意義な時間であったことが伺えました。今日の学びを忘れずに、明るく健康に生活していきましょう!

【中学校】2学年「薬物乱用防止教室」を開催!(7/8)

中学2年生を対象に、広野薬局学校薬剤師の坂本優先生と稲川ひろみ先生をお招きし、薬物乱用防止教室を
開催しました。

今回は、「ドーピングについて」と「薬物乱用について」の2本立てで、VTRを交えてご講話いただきました。
ドーピングはフェアプレイの精神に反する行為であること、すぐに手に入る風邪薬やのど飴等に含まれる成分
もドーピング規定違反にあたる場合があることを教えていただきました。「アスリートは、身体に入れるものにも責任を持つ必要がある」とのこと。ビクトリー生を中心に真剣に話を受け止める姿が見られました。


また、大麻や覚せい剤、危険ドラッグ等を使用することで、心や体に多くの影響がでること、1回だけの使用でも
依存してしまうなど薬物の怖さを実感しました。薬の正しい使用方法を理解し守ること、薬物使用を誘われた場合には毅然と断ること、逃げることなど、丁寧にお話しくださいました。


最後に、保健委員会の生徒が、「今日の講演の内容をしっかり受け止め、今後の生活に生かしていきたい」とお礼の言葉を述べました。その通りですね。

【中学校】哲学対話(7/13)その2

3年2組の哲学対話。Bグループの様子から。

この日のBグループの問いは「困っている人を助けるのは正義?思いやり?」

「正義」と「思いやり」、なかなか対にしにくい価値を扱ってみたところに、Bグループのやる気を感じました。

対話は、「思いやり」をベースに進行。「思いやりとはよく言うけれど、おせっかいにもなり得る」「本当の思いやりとは?」「私はどちらでもない。困っている人を助ける行為は自己満足にも思える」「感謝されることで自分の存在意義を感じることもある。相手のことを考えることが大事」「僕は、自力で問題を解いていて、もう少しでできそうなのに、いらぬ助言を受けることがある。困っている相手を見てすぐ手を差し伸べるのではなく、相手が何を求めているのかまで考える必要があるのでは?」「正義は個人の価値観で、思いやりは世界共通の考えでは?」「その逆では?」「お互いの正義がぶつかり合って戦争が起きる、思いやりは平和を生む」「正義は、相手を思いやる暇がないのでは?緊急事態において人を助ける際に瞬時に起こる思いが正義では?」

対話は深まりを見せる中、ある女子生徒が「思いやりの漢字には『心』が付いているので、心を通い合わせるところが大事なのでは」と発言。この発言で、対話は、「私たちは、心を通じ合わせて生きているか?」というステージへ進行。「SNSの使い方はどうか?」「相手のことを知ることが大事」「知るためにはどうしたら良いのだろうか?」というところで終了。その後の自己対話では、振り返りシートに黙々と記述する姿がありました。

 

哲学対話は、今年度、特任講師として新たに堀越耀介先生をお招きしました。コロナ禍により、現在はオンラインでご指導をいただいています。また、授業後のカンファレンスでもご指導いただいています。

生徒にとっても、私たちにとっても心強い存在です。再び対面で哲学対話できる日を心待ちにしています!

 

【中学校】哲学対話(7/13)その1

毎週火曜日は全校で「哲学対話」に取り組んでいます。

この日の3年2組は、2グループに分かれて哲学対話を行っていました。

前回の学習を通じて、Aグループが見出した問いは、「違いを尊重することは、嫌な考えだとしても必要なのか?」でした。全体的に「ある程度尊重することは必要なのでは?」という流れで対話が進んでいたところ、この問いを提案した生徒が、「私は、『どうしても嫌な考えだとしても必要なのか?』という思いで提案したんです!」と発話。すると、全体の流れが一変。「『どうしても』ということであれば尊重する必要までには至らないのでは?」という展開へ。さらに、「だったら、どこまで尊重できるのか?」「自分に有益かで判断することになる」「正しいと思える考えならまだいいが、正しくない考え、間違っていると思う考えだったら、ちゃんと指摘すべきでは?」「相手の意見を尊重するというよりも、相手の考えを表面だけでなく、背景まで理解しようとすることの方が大切なのではないか?」「これだけは譲れないという意志を持つことが大事だ」といった発話へ。

最終的に「よく分からなくなってしまった」という生徒も。しかし、それは、思考を放棄しているのではなく、他者の価値観に触れながら熟議し、混乱している状況における発話。

いつものように、まとめることはせず、制限時間を超えたところで終了し、自己対話(振り返りシートへの記入)へ。さて、混乱し、悶々としていた生徒、どんなことを記述するかきになるところです。