ふたば未来学園の日々

ふたば未来学園の日々

【メディアコミュニケーション探究班(2年次)】講演会を開催しました

 11月8日(水)、メディアコミュニケーション班(2年次)18名を対象に、講演会が開かれました。講師として、福島大学うつくしまふくしま未来支援センターから特任教授 天野 和彦先生にお越しいただきました。先生は、特別支援学校の教員を務め、その後長期に渡り、社会教育や生涯学習の推進に携わってきました。東日本大震災の際には、県内最大規模の避難所である「ビッグパレットふくしま」の責任者として運営に携わってきました。
 今回の講演会では、心の通った“交流”のあり方、本来的な“自治”の大切さについて講演をいただいたり、グループごとにワークショップを行ったりしました。漠然と「人は一人では生きていけない」ことは皆知るところでしたが、避難所やその後の経験を聞くことで生徒はそれを実感することができました。今後の未来創造探究やこれからの学習と成長にぜひ生かしてほしいです。

☆講演会の様子



【原子力防災探究班(2年次)】広野町役場環境防災課へ訪問しました

 11月8日(水)5・6校時、2年次生が未来創造探究の授業を行いました。
 原子力防災班では、広野町役場環境防災課の鯨岡公一さん、今西岳晴さん、横田侑哉さんからのご講義のあと、生徒たちが進めている探究学習の内容に関して、広野町で行政に携わる方の立場からアドバイスをいただきました。
 復興の取り組みについて、鯨岡さんが、3.11以降、一番嬉しかった変化は、「幼小中が再開し、子どもが戻ってきたこと」「ふたば未来学園高校が開校し、高校生世代が広野町に来てくれたこと」「出産等に関わる風評被害がまだあるにも関わらず、多くの女性職員が広野町役場の職員に加わってくれたこと」であるとお話しいただきました。また、3.11当時の、通信も絶たれ「西の方へ避難してください」としかアナウンス出来ないほどの混乱を教訓にした現在の防災体制についてのお話や、震災のみならず台風やミサイルなどの脅威から広野町の人々の安全を守るために、緊急速報メール・防災行政無線・LED表示版等の設備を駆使して日々お仕事をされているということも伺うことができました。
 生徒たちはメモを取りながら熱心に話を聴いていました。特に、防災に強く関心を持つ生徒の1人は、職場見学中も職員の方に、積極的に質問を重ねていました。
 生徒からは、「実際に役場でやっている取り組みを間近で見ることができて良かった。」「自分たちの探究の取り組みを、役場の職員の方に話してみて、質問やフィードバックをもらうことができ、探究が進んで良かった。」「防災ラジオが広野町民に配られている話などを聴き、きちんと対策がされていることに感心した一方、広野町だけなのはもったいないと思った。」というような感想が挙がり、今後の探究学習を進めるにあたってのヒントを得ることができました。

 次回は、11月27日(月)に行われる未来創造探究授業プレ発表会の準備をする予定です。

☆実際に災害対応時に使われている設備の解説を聞いている様子
 
☆防災に関心の強い生徒が職員の方にインタビューをしている様子
 
☆生徒が自分たちの探究内容に対してアドバイスをもらっている様子
 

高校生スマホワークショップへの参加

 11月7日(火)に、郡山市で行われた「高校生スマホワークショップ」に、1年次生の鶴飼夢姫さんが本校の代表として参加しました。
 県内の高校生が一堂に会し、スマートフォンのルールについて話し合い、3つのルールを決定しました。お互いに初めて会う生徒同士でしたが、笑いながら楽しく話し合う様子が見られました。今回のワークショップで決定したルールは11月27日(月)に行われる「ふくしま高校生スマホサミット」で「ふくしま高校生スマホ宣言」として県内外へ発表される予定です。

<話し合いの様子>

第6回LEXUS LFA&MIRAI 試乗体験イベントへの参加

 11月4日(土)に、スペシャリスト系列工業で、東洋システム(株)が開催した「第6回 LEXUS LFA&MIRAI 試乗体験イベント」に参加しました。
 本校からは4名の生徒が参加し、プロドライバーのテクニックでLFAを体験、MIRAI試乗体験、プロドライバー飯田章さんのトークショー、ブレーキの仕組み、MIRAI・LFA開発についての講演会等、盛りだくさんの内容でした。
 参加した生徒たちは、普段は絶対に体験できない貴重な体験を楽しみ、「来年も是非参加したい!」と目を輝かせていました。

<イベントの様子>
   
 

【アグリビジネス探究班(2年次)】浅見川へFWに行きました

11月1日(水)5・6校時は、2年次生が未来創造探究の授業を行いました。アグリビジネス探究班では、広野町のシンボルである浅見川へ行き、ひろの防災緑地サポーターズクラブの鈴木正範さんからお話を伺いました。
鈴木さんからは、ひろの防災緑地サポーターズクラブが行っている防災緑地のお話から、竹女物語、高倉城伝説など土地にゆかりのある昔話、姥嶽蛇王神社の歴史など幅広く浅見川や広野町にまつわるお話を伺うことができました。震災当時のお話の際には、生徒から質問が出る場面もありました。
話を聞いた生徒は、「(防災緑地といった)津波への対策が施されていることが知れてよかった。」「広野町は地元でよく浅見川に遊びに行っていたが、姥嶽蛇王神社のできた理由を初めて知って驚いた。」「広野の歴史や自然に改めて触れて、今までよりも広野町が好きになった。」というような感想が挙がりました。
 そして、浅見川は、NPO法人浅見川ゆめ会議の取り組みによってきれいになり、その結果、鮭も遡上するようになり、農作物もおいしくなったことを知りました。
 アグリビジネス探究班としては、第1次産業を取り巻く環境の重要性について再確認することができました。

 次回からは、個人を中心に自分のテーマに関して探究を進める予定です。

<鈴木さんから浅見川に関するお話を伺っている様子>
☆震災時の状況について講話
  
 
☆前回のフィールドワーク後に開通した「日の出橋」にて
 
☆姥嶽蛇王神社・奥州日乃出の松にて、伝説の講話
 
☆浅見川には鮭が遡上していました
 
☆前回のフィールドワークでゴミが多いと気付いた生徒は、ゴミ拾いをしながら参加しました
 

【アグリビジネス探究班(2年次)】最高で最後の梨について

平成29年10月15日(日)、広野町国際フォーラムにて、商業選択者が「保護者と教師の会」の協力で販売実習を行いました。
アグリビジネス探究班(2年次26名)では、双葉郡の農業について調査をしていました。その過程で、震災により大熊町から千葉県香取市で、梨農家を続けていたフルーツガーデン関本さんの訃報を知りました。関本さんが育ててきた大熊の梨をもう食べることができないことを知り、自分たちにできることは何なのかを話し合いました。その結果、関本さんの梨をお菓子に加工して販売し、多くの方に関本さんの最後の梨を食べてもらうことにしました。
関本信行さんが育てた、大熊の梨。アグリビジネス探究班は「最高で最後の梨」と表現しました。この味と思いを忘れずに、双葉郡の農業について探究を続けていきたいと思います。

<大熊の梨をみんなに伝えるには?>
☆フルーツガーデン関本さんの梨を試食
 
☆梨をコンポートに加工
 
☆パウンドケーキに加工
  
☆おいしく焼きあげました
 
☆一切れずつ包装
   
☆製造ラベル貼り             ☆商品POP作成
   
☆作成した大熊の梨POP
 
☆商業選択者が販売したフルーツガーデン関本さんの最後の梨
 
<フルーツガーデン関本さん>
☆平成29年11月3日(金)に感謝祭ファイナルが行われました。
  

日本大学工学部「ロハスの家」見学ツアーに参加しました

10月29日(日)、本校の再生可能エネルギー探究班、社会起業部、1年次生希望者の計8名で、日本大学工学部「ロハスの家」見学ツアーに参加しました。
<日本大学工学部 伊藤耕祐准教授の講義内容>
・経済成長には限界があり、健康で持続可能な生活をするためには再生可能エネルギーは不可欠であること。
・勉強は大切であり、勉強しないとAIに使われる仕事しかなく、勉強すればAIを使う仕事になる。
・エネルギー自立、材料自立、水自立、快適健康空間の4つを達成することで、産業・コミュニティ・社会基盤が構築できる。

 <ワークショップ>
 須賀川高校、原町高校、小高産業技術高校の生徒とディスカッションを行い、福島県の中小企業でも、部品の特許を多く持っていることから、競争ではなく協力により大きな仕事を成し遂げられることを学びました。また、現場で実験することによって、理論だけではわからない詳細がわかることに気づかされました。

<活動の様子>
 
 

【健康と福祉探究班(2年次)】3年生との交流会を行いました

 10月25日(水)5・6校時は、2年次生が未来創造探究の授業を行いました。健康と福祉班では、同じ健康と福祉班の3年次生と交流会を行いました。
 交流会では、すでに班の探究活動を終え論文作成に入っている3年次生が、自分たちの進めた探究活動について2年次生に紹介しました。また、経験を踏まえた探究活動の進め方や テーマに対する新しい観点をアドバイスする場面も見られ、2年次生は自身の探究活動をさらに進める良い機会となりました。
 次回は、各自のテーマに合わせていわき市の特別養護老人ホーム翠松園を訪問する予定です。

☆3年生との交流会の様子
  
☆個人探究を進める様子
 

【再生可能エネルギー班(2年次)】ソーラーパネルを作りました

 10月25日(水)5・6校時の2年次生の「未来創造探究」、再生可能エネルギー班では、いわき明星大学教養学部・科学技術学部の中尾剛教授を講師にお迎えし、授業を行いました。
 今回は、「再エネ×プログラミング」。2020年から小学校でプログラミングが必修となるため、高校生や教職員も小学生に負けていられないという意気込みで、授業に取組みました。
 休み時間でも、誰一人休むことなく、黙々と作業を継続していました。
 内容は、基盤に抵抗やクリスタル(水晶の圧電効果を利用して高い周波数精度の発振を起こす際に用いられる受動素子)など様々な部品をはんだ付けし、どの順番で部品を取り付けるのがより効率的かを考えながら回路を作成し、コンデンサーの仕組みも学習することができた。
 基盤に取り付けたマイコンに、プログラムを入力し、LED照明を点灯させたり、消灯させたりしました。さらに、基盤とキーボードとつなぎ、タイピングゲームのプログラムを作り、先生方も生徒と一緒に盛り上がりました。
 その後、プログラムを改良して、もっと面白いゲームを作る生徒もおり、これからの情報化社会に対応する生徒が育つ予感がする授業でした。
 次回は、作成したソーラーパネルを電源にして、プログラムでロボットを動かす実習を行います。

<活動の様子>
   
   
 

教科横断的な授業を実施しました

 10月25日(水)にスペシャリスト系列・福祉の授業『こころとからだの理解』で、福祉科と理科と工業科と体育科と数学科がコラボレーションして授業を実施しました。
 今回の授業は、隔週で実施している教員の自主勉強会で、福祉科の中島教諭から「車椅子の体験授業で改善できないか?」と問題提起があり、理科の佐藤先生から「車椅子の速度や段差の高さ、スロープの角度を計測しながら実施すればよいのでは。」と提案があり、コラボ授業をすることになりました。
 授業では、工業科の佐藤先生にスロープを作っていただき、体育科からメジャーとストップウォッチを借り、数学科から大きな分度器を借りました。
 生徒たちは、大いに盛り上がり、ワークシートを見ながら、懸命に測定データを記録していました。
 今後は、この結果を分析して副校長先生に提言して、新校舎の設計に生かしてもらう予定です。高齢者や障がい者にやさしい校舎を目指していきたいと考えています。

<授業風景>
☆時間を計りながら、車椅子の最適速度はどのくらいかを探った
   
☆どのくらいの段差ならば自力で越えられるのか、介助ありではどうなのかを探った
   

2年次対象の「大学・企業説明会」を開催しました

 10月18日(水)、2年次の総合的な学習の時間に、2年次を対象とした「大学・企業説明会」が開催されました。
 大学説明会では、県内外より36校の大学・専門学校の皆様、企業説明会では、ハローワークの方に参加していただきました。
 来年度、進路選択を控えている2年次生にとって、貴重な説明会となりました。
 最後に、今回参加をいただきました大学・専門学校、ハローワークの皆様に、感謝申し上げます。

☆体育館にブースを設けて大学説明を行い、教室で就職説明を行いました
  
 

【スポーツと健康探究班(2年次)】Jヴィレッジを訪問しました

 10月11日(水)5・6校時は、2年生が未来創造探究の授業を行いました。スポーツと健康班では、双葉郡楢葉町にあるJヴィレッジを訪問し、猪狩安博さんからお話を伺いました。
 普段の授業では、講師の方をお招きしてお話を伺うことが多いスポーツと健康探求班ですが、実際にその地に足を運んでみることで、感じること、考えることに広がりを見せる様子がうかがえました。
 また、身近にある施設ということもあり、生徒からは積極的に質問が飛び、熱心に猪狩さんのお話を書き留める姿が見られました。今回の授業の振り返りでは、「高校生がJヴィレッジに対して力を出せることは何なのか?」「Jヴィレッジと連携してできることをやっていきたい。」などという声があがっていました。
 次回は、富岡町にある、総合型スポーツクラブ富岡さくらSCを見学する予定です。

☆猪狩さんより講義を受けている様子
  

☆施設見学後、全員で集合写真
  

【再生可能エネルギー班(2年次)】ソーラーパネルを作りました

 10月11日(水)5・6時限目は、2年生が未来創造探究の授業を行いました。再生可能エネルギー班では、先週に引き続き、いわきおてんとSUN企業組合の島村守彦さん、磯辺吉彦さんを講師にお迎えして授業を行いました。
 先週は、実際にソーラーパネル作りに挑戦し、発電ができるかどうかの確認をしました。今週は、回路を作って、明るいときはソーラーパネルから充電池に充電して、暗くなると、充電池に貯めた電気を利用して、照明を点灯させる回路を作りました。
 再生エネルギーの弱点は、不安定であり、太陽光発電は日が沈むと発電しなくなると言われています。しかし、この回路を完成させれば、日中、余剰電力を充電器に貯めておき、夜間はこの貯めた電気で、LED照明を点灯させることができます。つまり太陽光で24時間電気を使うことができるようになります。
 さらにスイッチを取り付け、夜間でも無駄な照明を点灯させずに、必要な時だけ照明が点灯するように回路を改良しました。
 生徒からは「回路の仕組みは難しかったが、すごいことをやっているのは分かった。」「毎週水曜日の探究の時間が、楽しみでしょうがない。」などの感想がありました。
今後は、再生可能エネルギーとプログラミングを掛け合わせ、ロボットを動かしてみる予定です。

☆島村さんから講義を受ける様子。
 
☆自分たちで回路を作っている様子。
  
☆接続がうまくいった。ソーラーパネルを隠して暗くするとLED照明が点灯する。
 

第4回広野町国際フォーラムに参加しました

 10月15日(日)広野町公民館で行われた、第4回広野町国際フォーラムに参加しました。
 午前中は、実習販売を行い、農業実習では焼きたてのバーガーを販売したり、自分たちが育てたヤマユリ(広野町の町花)の球根を無料配布したりしました。
商業実習では、大熊町の農家さんが育てた梨や浜通りの高校生が作った焼き菓子を販売しました。
 午後からは、未来創造探究研究発表が行われ、それぞれの探究班の成果を英語を交えながら発表しました。

○健康と福祉探究
 「介護士の人材育成」「東日本大震災による双葉郡の孤独死」

3年次 関根 麗楠

○スポーツと健康探究
 「再生可能エネルギーの発電によるアリーナを中心とした街作り」

3年次 草野 陸世、前田 篤

○アグリビジネス探究
 「町をやまゆりでいっぱいにする活動」

3年次 高野 桃夏、横澤 奈央

 「地元食材で作る給食で楢葉の子供たちに笑顔を」

3年次 太田 湧慎、鈴木 勝也

○再生可能エネルギー探究
  「振動発電、パッシブハウス、植物発電を通して、望ましい人間社会と持続可能な地球環境やエネルギーの関連性について探究する」

 3年次 木村 知宙、高橋 彩花

○メディア・コミュニケーション探究
 「Twitterによる情報の分析と発信・動画による情報発信を通して、情報が社会に与える影響、風評や風化のメカニズムを研究する。」

3年次 根本 陽大

○原子力防災探究
 「FM(ファーマーズマーケット)ふたばプロジェクト~農業を用いた街づくり、新たな社会システムの創造、失われたコミュニティの再構築などを模索する。~」

 3年次 松本 彩華


来場された福島県教育委員会 鈴木 淳一 教育長から
「ふたば未来学園の発表を聞けて良かった。物事は、個人的な意見の積み重ねである。専門家に任せたり誰かに頼ったりするのではなく、ふたば未来学園の高校生のように自分で動くことが大切だ。」という言葉をいただきました。

 その後、演劇部の演劇「あの日、隠れた日」は、完成したばかりの新作で初公演であったが、震災いじめをリアルに表現したものであり、差別や偏見を真剣に考えさせられる作品もありました。

<活動の様子>
 

【産業社会と人間(1年次)】平田オリザ先生にご指導頂きました

 10月4日(水)、1年次生の産業社会と人間の授業において、平田オリザ先生より演劇のプロット作成についてご指導をいただき、実際にプロットの作成に入りました。
 生徒は次々と挙手をし、積極的にオリザ先生にご指導をいただいていました。
 次回からは各班に分かれ、オリザ先生と一緒に来校される青年団の方々にもご協力いただき、ご指導をいただく予定です。

☆全体指導                 ☆班ごとにご指導をいただきました。
   

ニュージーランドから先生方が来校されました

 10月6日(金)、地域間交流きずな復興事業の一環として、ニュージーランドのバーンサイド高校よりチュララット プラサトディー先生と、ホンビー高校よりニコラス イアン パオリー ウィリアムズ先生が来校されました。
 3校時目の授業を参観いただき、英語表現Ⅱの授業では生徒のプレゼンテーションのあとにディスカッションをしました。ニュージーランドの先生方や福島県国際課の方々から貴重なお話をいただきました。3年次生は立派に自分の意見を話すことができました。
 4校時目は1年次生のコミュニケーション英語Ⅰの授業で、現地の高校生からのメッセージやニュージーランドの文化について授業をしていただきました。1年次生も積極的に発言していました。昼休みには、先生方と本校の学食で一緒に昼食を取りながら交流しました。
 今後も現地の先生方や高校生とのメッセージのやりとりをし、実践的なコミュニケーションの機会にしていければと考えています。

☆さすが3年次生です。         ☆この後ディスカッションをしました。
  
☆1年次生も大変意欲的でした。
 

埼玉県の高校生と交流しました

 10月7日(土)、埼玉県の高校生11校32名(春日部5名、不動岡4名、超谷北3名、川越1名、川越女子1名、浦和第一女子4名、浦和西3名、大宮3名、蕨2名、熊谷3名、熊谷女子3名)が来校しました。不動岡高校と浦和第一女子高校は、本校と同じくSGH(スーパーグローバルハイスクール)に指定されています。
本校からは、社会起業部と吹奏楽部の合計18名が参加し、学校概要説明、社会起業部の活動紹介の後、グループに分かれて、東日本大震災の被害の実態や復興の状況等を知ることで、自らの社会貢献の在り方や、学ぶことの意義について考えました。

<各グループから出された意見>
●福島で生活している場所の放射線量は、埼玉と同じように健康に影響を与えない程度であることを共有した。
●埼玉から見て福島はマイナスのイメージが強かったが、実際に来て、見て、現状を知って、周囲に伝えていくことによりプラスのイメージに変えていくことが大切である。
●自ら動いて、地域の人と積極的に関わっていくことにより、信頼感が生まれ、世界の問題につながっていく。
●震災の経験から、それを乗り越えるために新しいカリキュラムの新しい学校(ふたば未来学園)が出来たことが分かった。

<活動の様子>
 

【再生可能エネルギー探究班(2年次)】ソーラーパネルを作りました

 10月4日(水)5・6校時に、未来創造探究(2年次)の再生可能エネルギー探究班では、いわきおてんとSUN企業組合の島村守彦さん、磯辺吉彦さんを講師にお迎えして授業を行いました。
 今回の授業では、実際に電気を起こす実感を持つことをねらいに、実際にソーラーパネル作りに挑戦し、発電ができるかどうかの確認をしました。
 講師の先生方のご指導で作業を進める中、ものづくりが得意な生徒が、苦手な生徒をフォローする姿や、NPO法人カタリバのスタッフからの「太陽光パネルはなぜ発電できるの?」「仕組みはどうなってるのだろう?」「どの素材だと発電することができるのだろう?」という問いかけに対して、自分の意見で答えようとする姿や自らの学びを深める姿が見られました。
 生徒から、「本を読むよりも実際にやってみるほうが楽しい!」「こういう作るっていうことが好き。」というような声が上がりました。
再生可能エネルギー探究班(2年次)では、これから3週間をかけて、このソーラーパネルを完成させ、ソーラーパネルで発電した電気を使って、ロボットを動かす予定です。

☆島守さんから講義を受ける様子
 
☆自分たちでソーラーパネルづくり
 
☆難しいポイントは磯辺さんのアドバイスをいただきました
 
☆いざ、完成したソーラーパネルでの発電チェック。電気は起きるかな?
 
☆先生方やカタリバのスタッフと対話しながら進めていきました
 

未来創造探究生徒研究発表会2017(第1回)が開催されました

 9月20日(水)、第1回平成29年度「未来創造探究」生徒研究発表会を開催し、現在の3年次生が1年半にわたって取り組んできた授業「未来創造探究」の研究成果発表を行いました。
 「未来創造探究」は、2年次に週4時間、3年次では週3時間実施しており、探究の過程を通じて様々な学びを行っています。書物やインターネットからの知識に加えて、地元や大学、企業の方にアドバイスをいただきながら、現実社会の中から学習します。
 研究テーマは、東日本大震災後の様々な困難や課題を解決しようとする取組で、大人でも解決が難しい答えのない内容に向き合いながら深い学びを目指しています。3年次生全員が6つの探究班に分かれ、さらに探究班毎にグループ・個人ごとに実践してきました。
 発表会の形式は、2年間におよぶ研究内容は多岐にわたるため、分科会・全体会の2部構成とし、それらの発表を2年次生・1年次生が見て質疑応答を行いました。こうして、3年次生の学習成果が引き継がれ、本校の「未来創造型教育」の伝統が築かれていくことになります。
 当日は、これまでの研究でお世話になった方や大学、行政機関、地元広野町・楢葉町のみなさん、保護者のみなさんにご来校いただきました。また、発表内容に対してアドバイスをいただくために、文部科学大臣補佐官鈴木 寛様、復興庁参事官田中 徹様、双葉郡未来会議代表平山 勉様に御来校いただき、指導助言をいただきました。
 全体会での総評で御三方からは、励ましやレベルアップのための様々な御示唆をいただき、盛会のもとに終えることができました。その後、鈴木 寛様のFacebookには、「超高校級の大学生完全顔負けの発表が6班続きました。教員と生徒が一緒になって二年半で、日本一のアクティブラーニングのリーディング高校になりました。」というコメントを頂戴しました。
 これからは、3年次生は卒業に向けて探究内容をまとめる「論文作成」、2年次生は「未来創造探究」の本格的な活動、1年次生は次年度のための準備学習を行っていきます。これまで、探究班担当の教員はもちろん、全生徒と全教職員が試行錯誤で創ってきた新しい学びの形を具現化することができました。今後も学校全体で力を合わせて「深い学び」の実現に努めていきます。

〇原子力防災探究班
 
〇メディア・コミュニケーション探究班
 
〇再生可能エネルギー探究班
 
〇アグリ・ビジネス探究班
 
〇スポーツと健康探究班
 
〇福祉と健康探究班
 
<全大会の様子>
 

未来創造探究(2年次)で輪読会を実施しました

 2年次、再生可能エネルギー探究班では、本校国語科の矢沢先生がSGHの水戸二高で研修してきたことを生かし、9月の3週間にわたって、図書館教育&輪読会を実施しました。

〇目的
(1)読書を通して、再生可能エネルギーの知識レベルを高める。
(2)他者の意見を聞くことによって、広い視野を身に付け、新しいアイデアの発想のきっかけにする。
(3)「探究ノート」へのアウトプットによって、読書を通して得た知識や情報を整理し、定着させる。
〇活動
 1週目は、図書室で高橋司書教諭から図書館での本の検索の仕方、図書館の歴史等を講義していただき、再生可能エネルギーに関連し、自分の興味のある本を借りました。
 2週目は、借りた本を読み、探究ノートのブックトークのページ(別紙1)をまとめました。
 3週目は、一人ひとり発表(本の紹介)をし、質問や議論を行いました。
 探究班担当の田坂先生も「全員が、しっかり本を読み、よくまとめることができており驚いた。」と言っていました。
 また、NPO法人カタリバの佐々木さんからは、「質問を考えることで、もっと理解が深まるので、どんどん質問する習慣をつけていこう。」とアドバイスをいただきました。
〇省察
 再生可能エネルギーに対する知識・理解が深まり、社会を取り巻く課題を発見することができた15名の今後の探究が楽しみになる輪読会となりました。また、担当教諭だけではなく、司書教諭や科目を問わず、職員とNPO法人が協力しながらおこなったプロジェクトであったことが、成功につながった要因であると考えられます。

<活動の様子>